はじめまして。阿比留といいます。自分のことを棚に上げた、我が田に水を引くようなことしか書けませんが、よろしくお願いします。

 

 さて、518日調査のフジテレビ報道2001による世論調査では、次の自民党総裁にふさわしい人物として、1位の安倍晋三氏の36.2パーセントに対し、2位の福田康夫氏が29.2パーセントと、大きく差を縮めていました。


  調査は首都圏の500を対象にした限られたものですが、興味深い数字です。以前は福田氏にダブルスコアかトリプルスコアの差をつけていた安倍氏の支持者が特に減っているわけではないのに、福田氏の人気が高まり、急追しているようにみえるのはなぜでしょうか。

 
 私の感想は、「ああ、またか」というものです。かつて、ろくな政策のないコメディアンの青島幸男氏を東京都知事に押し上げ
(大阪府知事も似たようなものでした)奇矯な言動以外にみるべきものがない田中真紀子氏を外務省改革の旗手として持ち上げたメディアの無責任システムの発動がありました。


  今また、メディアは「安倍氏独走では面白いストーリーにならない」からと外交、安保、社会保障、経済政策に教育…と、何一つ発信していない福田氏の期待値を勝手に高め、あおっているように思えます。もちろん、メディアの一端に身を置く者として、自戒と無力感を込めて言っているのですが。

 

  ポスト小泉への意欲を表明せず、思わせぶりな外遊を繰り返すだけの福田氏を持ち上げるのには、もちろん、アンチ安倍派の思惑もあるでしょう。なんとか対中、対韓関係をよくしてほしいという人々もいることと思います。


  しかし、安倍氏に首相になってもらっては困る新聞やテレビもあるのも事実です。もっと始末に悪いのは、とにかく面白ければいいや、注目されているんだから仕方ないで特定政治家をクローズアップしたがるメディアの手法だろうと思います。昨年の郵政解散、総選挙でも似たようなことが起きました。 

 連休後、国会を休んで訪米した福田氏は、米副大統領や国務長官ら要人と会談を重ねながら、記者団には「よもやま話」としか語らず、国民に向けて何の説明も発信も行いませんでした。

  

  これについては、自民党の久間章生総務会長が記者団に(訪米での会談は)たいしたことなかったんだろう。世間話でしょう。福田さんはあんまり具体的な、経済政策にしても外交政策にしても、具体的なことをあんまり今までも言われたことがないよねと感想を述べていますが、こうした冷静な意見はなかなか新聞には載りませんし、ましてやテレビは報じません。


  今後、福田氏が本当に自民党総裁選に出馬表明したら、その言動を注意深く見守ってほしいと思います 

 
 お前も記者なんだから現状をもう少し何とかしろ
!とお叱りを受けそうですが、日々、なんとかしたいとあがいていることだけは申し添えておきます