本日は、安倍晋三官房長官が正式に自民党総裁選への出馬を表明する記念すべき日です。もしかしたら、安倍氏のお祖父さんの岸信介元首相以来かも知れない本格保守政権誕生の幕が開かんとしているわけですが、私は体調がいまひとつで元気が出ません。

 

 というわけで、安易ではありますが、きょうは議員会館で見つけた「日中新聞」(8月29日号)に載っていたある興味深い記事を紹介してお茶を濁そうと思います。思わず、西太后が夫の元愛人に行った残虐な行為を想起してしまいましたが、これは中国の貧しさゆえなのか‥

 

 見出し 「祖父、孫を豚小屋に繋ぐ」

    「激しい暴力に手を焼く」

     「監禁はすでに3年 病院での治療なし」

     「ほぼ全裸状態 両足に鎖食込む」

     「暴力エスカレート 社会復帰は絶望か」


  「おっ、なんだなんだ」と引き付けられました。猟奇的なにおいすら漂う見出しです。社会復帰は絶望かって一体‥。以下、記事の本文を記します。


 《このほど四川省重慶市内の村で3年間鎖につながれ豚小屋で生活する青年のニュースが地元メディアによって報道された。青年を繋いでいるのは実の祖父で、理由は孫が突然激しい暴力を振るうようになったためだという。祖父は青年の精神状態を正常でないと語るが、専門の病院に受診したことがないため、精神疾患などによる行動障害か否かは証明されていない。

 重慶市万州区白羊鎮長石村に住む張小兵さん(26歳)は現在豚小屋で生活している。地元メディアの記者が訪れた際、張さんはほぼ全裸で、木材に囲まれた1平方mに満たない場所につながれていた。両足には鉄製の鎖が食込んでいる。年齢を尋ねると1980年7月生まれ、足の様子を尋ねたところ痛みなどはないとのこと。

 しかし、鎖につながれた原因を尋ねると黙り込んでしまった。祖父の張開友さんがどんぶりを持って来ると、豚小屋の中から受け取った箸で食事を始めたが、振る舞いからは不安定な様子はみられなかった。(中略)

 開友さんは小兵さんを監禁後、病院には一度も受診させていないという。しかし開友さんは孫を狂っていると語る。理由は意味もなく人を殴るためだという。鎖で孫を繋いでいることについては地元の民政部門も承知しているとのこと。

 開友さんの語る内容については開友さん一家の属する村三組の組長によって事実と証明されている。しかし、鎖につながれた小兵さんの健全な社会生活復帰の予定は立たず、小屋の中でいたずらに時間が経過するだけとなっている(おわり)》


 まあ、この話がニュースとなっているわけですから、こうした事例は中国でも珍しいんでしょうね。日本にも座敷牢というものはありましたが、何も豚小屋につながなくても、と思います。なんか新聞の原点のような記事だとも感じました。


 この新聞には、ほかにも「北京平均寿命が80歳超に」だとか「人口のピークは15億人」、「四川・重慶 1千万人が飲料水不足」などと「へぇ」「本当かな」という記事が載っていて楽しめました。いろんな新聞、記事のあり方があるのだなと、改めて思った次第です。