きょうは、安倍内閣の組閣は夕方になるので、ちょっと政治から離れて、オウム真理教の動向について触れたいと思います。別にこの方面に詳しいわけではないのですが(警察担当のときは今よりもっとダメ記者でした)、麻原彰晃被告の死刑も確定したことだし、たまたま公安当局の文書が手に入ったので。

 

  産経のこれまでの報道によると、現在、オウム教団内部は上祐史浩代表を中心とする「M派」と、麻原被告への帰依を鮮明にする「A派」の2派が対立し、分裂状態にあるそうです。

 

 普通ならば、あれだけ大規模な反社会的事件を起こし、教祖が死刑になるのであれば、もう少しおとなしくしていそうなものです。ですが、公安文書によると、それがそうでもないようです。相変わらず、M派もA派も夏季集中セミナー(8月12~15日)を開いて活動資金をせっせと集めていたといいます。以下、文書から引用します。

 

 ■上祐派のセミナー

  (1)在家信徒約70人(ゴールデンウイークのセミナーは約80人)が参加。うち約40人は、出家信徒約30人とともに、「聖地巡礼・悟りの旅」と称して、上祐が〝聖地〟として選定した乗鞍・大黒岳(岐阜)など9か所を訪問した。行く先々で、瞑想や呪文(マントラ)を唱える修行などを実施した。

  (2)上祐は、「旧来の教団の形態だと、多くの人たちにアプローチするのは不可能という現実がある」「真理の炎を燃やし続けるためには、フォームを変えていかなければならない」などと説法した。

  (3)参加費(15万円)や秘儀伝授(2~10万円)により、800万円以上を獲得した。

 

 ■反上祐派のセミナー

  (1)在家信徒約200人(ゴールデンウイークのセミナーは約220人)が参加。埼玉・八潮大瀬施設と京都施設のメイン2会場、サブ7会場(東京・西荻施設、名古屋施設など)で、不眠不休で麻原との合一を目指す瞑想や麻原への帰依を固める修行などを実施した。

  (2)幹部信徒は、「グルが拘置所にいても、グルと弟子の契約は完璧だ。グルを心から信じ、偉大な神の化身として観想すること」などと説法した。

  (3)参加費(6万円)や秘儀伝授(5万円~50万円)により、2100万円以上を獲得した。

 

 ■今後の見通し

  (1)上祐の巡礼ツアーは、過去に麻原が行った「インド巡礼ツアー」の模倣。そのねらいは、自らが啓示を受けたとする土地を巡ることによるカリスマ性のアピール。今後、同種のツアーを全国各地で実施する可能性もある。

  (2)今回のセミナーで、「麻原絶対」を植え付けられた反上祐信徒による不穏動向が懸念され、要警戒。

 

 …上祐代表は、麻原被告の死刑確定を受けて「結果は当然だ」と言っていましたが、麻原被告のやり方を真似ているのでしょうかね。また、反上祐派は懲りもせずに「麻原帰依」を深めているようで、本当に不穏な行動が心配です。

 

 あのとき、破防法を適用しておいたらよかったのに、というような事態が起きないことを祈るばかりです。