昨日はいろいろと忙しかったのと、風邪で頭が朦朧としていたこともあってブログ更新をさぼってしまいました。今も頭が重く体に力が入らないのですが、きょうは夕刊当番のため、仕方なく早起きして会社に来ています。

 で、今朝の朝刊各紙をみると、予想通り、郵政造反組の復党受け入れをめぐり、安倍政権を批判しています。社説をみると、東京は「一体だれが納得するか」、朝日は「刺客』は使い捨てか」、毎日は『踏み絵』でも筋は通らない」、日経は「自民復党は有権者の理解を得られない」と見出しをつけています。

 世論調査をみると、復党反対の方が多いとはいえ、賛成の人も数割いるのに、東京の見出しは強烈です。社説の出だしも「不快で、あっけない復党劇だ」とのっけから不快感を示していますが、東京さんはそんなに熱心に小泉前首相の郵政解散を支持していたかな…。

 弊紙はというと、「幅広い支持獲得が肝要だ」とちょっとあいまいっぽいですね。読売は「これで一応の区切りはついた」としています。ただ、社説の中身を読むと、産経、読売ともいろいろと復党のやり方や今後について注文をつけています。

 また、一般記事の中でも、朝日が「『小泉路線』と訣別鮮明」、毎日が「小泉路線』を修正」と見出しをつけているのが印象的でした。私の感想は、これは半分あたっていて、半分は間違っているというものです。

 安倍首相は両紙が書いているように、参院選のために今回の復党を急いだのではなく、むしろ、イメージや支持率の低下を覚悟して、長期的な視野から復党受け入れを決めたのだと考えるからです。もちろん、それが参院側の思惑と一致したのはそうでしょうし、小泉路線とは異なるともいえますが。

  例えば昨日、復党願いを出した一人である古屋圭司氏が早速、「安倍新総理と政治信条とか思想とか共通点が多いので、しっかり安倍政権を支える力となって憲法改正とか国家的な仕事に挑戦をしていきたい」と語っていることに注目しています。

 さて、また前置きが長くなってしまいましたが、紙面では全文掲載ができなかった安倍首相の昨晩の記者インタビューの全文を紹介します。首相は、昨日はいつもより長い時間、熱心に語っていました。

 《記者:今日、郵政造反組12名から復党願が出されたが、総理は復党を認めるのか?

 安倍首相:先ほど開かれました役員会において、12名の方々から復党願が出され、そして11名の議員からは昨年の総選挙において政権公約2005、これは郵政の民営化を含んでいるわけですが、この政権公約2005に全面的に同意する、そしてさらに私の所信表明を支持をし、新しい国づくりについて全力を傾けて協力をしていく。また、昨年の総選挙においての反党的な行為について反省する旨について書面で提出されました。

 これは中川幹事長が示していた条件をすべて満たすものであり、私はこの11名について入党に向けて手続きを始めるように指示をいたしました。平沼議員については残念ながら、私どもが示した条件について書面において提出されませんでした。残念ながら今回復党を認めることはできない。こう判断をしました。

 今回の復党問題については、自由民主党は決して古い自民党に戻ることはありません。また戻してはならないと思います。今回の復党の件につきましても、国民の皆さまの前でどういう条件であれば復党を認めるということについて申し上げ、議論し、そしてまた幹事長と平沼議員との間で話し合いを持ってきたということです。

 その結果、今回こういう形で国民の皆さまの前でお示しをした条件を了解したということで、私は総裁として復党を認め、そして復党された後には皆さんに一緒に美しい国づくりに向けて汗を流してもらいたい、このように考えています。

 記者:総理は国民に対する説明は十分これでできたと考えるか

 安倍首相:この問題、一番大きな課題は、昨年の総選挙において、郵政民営化、是か非かが問われた選挙でありました。ですから、この是か非かということについては曖昧にしてはならない、このように考えました。

 昨年の総選挙の結果を真摯に受け止め、そしてこの民営化の方向に向けて賛同していただかなければならない。そして、これから私が始めようとしている新しい国づくりに向けて一緒に汗を流す、その決意を示していただかなければならない。

 この2点について私は確認を取りたいと、このように考えました。その上で賛同される方々については、復党を認める。私の考えについては国民の皆さまに説明をしていかなければならないと考えています。

 記者:報道機関の世論調査では復党に反対する意見が強いが、復党は国民の理解が得られないのではないか?

 安倍首相:世論調査については十分に承知をしております。その上で、私の責任において今後、皆さんにしっかりと力を発揮をしていただいて、国民の皆さまのご理解をいただきたい。また、この復党をめぐるやりとりにおいても、できるだけ国民の皆さまに条件等についてオープンにしてきたつもりです。

 どういう条件をのんでいただければ私が復党を認める、このことについては説明をしてきた。その上で了解をしていただいたということで、今回、総裁として責任を持って決断をしました。

 記者:中川幹事長が「総理の本心は院内会派の結成だ」と発言しているが、改めて総理の本心を教えてほしい。

 安倍首相:今回こういう形で皆さんが了解をされました。これをもってこの問題に決着をつけたいと思っています。

 記者:結果として郵政民営化に賛成する票、反対する票の両方を取ったという意味で票の二重取りではないかという指摘があるが。

 安倍首相:いずれにせよ、こうした政治の場における決断というのはわれわれ政治家である以上、それぞれ選挙で審判を受けるということになります。

 記者:平沼議員に関しては郵政民営化に賛成しない限りは復党は認められないということか?

 安倍首相:先ほど私が申し上げましたように、今回の決断においてそれを条件といたしました。残念ながらこの条件に対して、平沼さんはですね、それはおそらくのめないということだったんだろうと、このように思います。

 記者:総理は以前、小泉前総理の手法は酷薄だと表現されたが、今回の決断は小泉前総理の手法を否定したということか?

 安倍首相:それはそういうことではありませんね。昨年の総選挙の結果を受けて、その結果を受けての判断でなければこうした条件をつけることはありません。

 記者:小泉前総理とは別の判断をしたということではないのか?

 安倍首相:この条件をつけるというのは議員にとって、自分の選挙区、支持をしていただいている支持者との関係で、これはなかなか厳しい私はハードルであったと思います。敢えてこのハードルを越えていただいたということです。

 記者:平沼議員は入党しないで、それ以外の協力の方法をこれからとっていくのか?

 安倍首相:現在のところまったく今後のことについては考えていません。

 記者:参議院の1人区に関して、都市部に近い山梨などでは復党は認められないという声が強いのに対し、都市部から遠い九州などでは復党とはかかわりなく自民党を支持するという声も出ているが。

 安倍首相:参議院の選挙とはまったく関わりなく今回こうした判断をいたしました。

 記者:党内には郵政造反議員の復党に反対の議員も多いと思うが、こうした議員に対してどのように説明するのか?

 安倍首相:今日、党改革本部が開かれたと聞いています。今後、執行部においてですね、よく説明をしてもらいたいと思います。

 記者:落選中の造反議員に関しても先ほどの条件をのめば復党を認めるということか?

 安倍首相:落選中の議員について言えばですね、これはまだ私ども検討をしていません。今後それぞれ事情がだいぶ異なるでしょうから、執行部においてまずどうするか根本的にですね、こういうことを考えていくことになる。

 記者:総理は参議院の選挙はまったく関係ないとおっしゃったが、復党がこの時期になった理由は何か?

 安倍首相:復党がですか?

 記者:復党を認めたのがこの時期になったのは?

 安倍首相:復党についてはずっと議論してきたわけであって、その中で、やり取りの中でですね、今日に至ったということですね。

 記者:総理、今の考えでは・・・。

 安倍首相:参議院はまだ来年の7月ですから。今やらなければいけないということではまったくないと思いますよ。

 記者:総理の真意を問うために国会を解散することは?

 安倍首相:衆議院をですか? 私はまだ政権をスタートしたばかりです。まずはこの国会において実績を上げ、来年度の予算を組んで、そして通常国会でですね、議論をしていく。まずは実績を上げていくことが大切ではないでしょうか。

 記者:参院選は関係ないとすると、改めて何のための復党なのか?

 安倍首相:これは復党を望んでいる議員がいて、また私の国づくりにぜひ力を出したい、汗を流したい、そういう議員がいる。で、かつて自由民主党の議員として一緒に活動してきた。

 そしてまた今のこの国会において、ほとんどのわれわれの政策について、すべてと言ってもいいと思いますが、賛同しているわけです。その中で党としても、1人でも多くこの国づくりに向かって力を発揮をしてくれる人がほしいと。そう考えるのは政党としてはそうなんだろうと思います。

 記者:誰のための復党なのか?

 安倍首相:私が今目指している国づくりについて、私は正しい方向に進めていきたいと思っています。より多くの方々に、力を発揮をしていくことによって成果を上げていくことになる。国民の皆さまにもそれはご理解をいただけるのではないか。そのためにも成果を出していきたいと考えています。

 記者:小泉前総理には報告したのか?

 安倍首相:小泉総理には説明いたしました。

 記者:小泉前総理は何とおっしゃっていたか?

 安倍首相:小泉総理には口頭で話をいたしました。

 記者:総理、小泉前総理は何とおっしゃっていたか?

 安倍首相:小泉総理は私の方針はわかったと、このようにおっしゃっていました。

 記者:情が筋かということが言われたが、総理自身も随分悩まれた場面があったのか?

 安倍首相:その情でいえば、情でということをおっしゃる方々は、条件を付けること自体が間違っているという、そういうご批判もあります。その中でやはり国民の皆さまの前で、われわれの考え方を明らかにしながら、この復党問題を進める必要があると考えました。

 記者:前回の選挙で出た刺客候補を、復党を認めることで切り捨てることにはならないか?

 安倍首相:それはそうではないと思います。当然この後、選挙区においての調整の問題等々について執行部で話をしていくことになります。》

 感想はいろいろでしょうが、私は安倍首相は率直な気持ちを述べたのだろうなと思います。言葉をそのまま理解すればいいのかなと。