あまり報道されていない(産経も含め)ようですが、安倍首相の昭恵夫人が、世界各国の駐日大使夫人たちを相手に、北朝鮮による拉致事件の重要性を訴える地道な活動を続けています。紙面ではなかなか大きく取り上げることが難しいので、ここで紹介します。

 昭恵夫人はきょう、首相公邸(首相の私的スペース)にサハラ砂漠以南のアフリカ各国の大使夫人ら19人を招いて、拉致事件を描いた映画「めぐみ-引き裂かれた家族の30年」を上映しました。大使夫人らからは「この問題について知ってはいたが、実際の映像を見てよく理解できた」「私も母親なので、上映中何度も涙を流しました」「もし自分の家族が同じような目に遭ったらと考えると胸が詰まる」といった反応があったそうです。

 この昭恵夫人による「めぐみ」上映は今回が3回目で、最初は今月13日にアジア・太平洋地域の大使夫人16人を招いたのに始まりました。このときも、大使夫人から「横田めぐみさんのご両親をはじめ、拉致被害者のご家族の長年にわたるご努力に大変感銘を受けた」「拉致問題に対する理解が深まった」「涙なしにはこの映画を見ることができなかった」などの感想が寄せられました。

 16日にも、昭恵夫人は北米・中南米の大使夫人ら15人を公邸に招き、やはり「めぐみ」を上映し、多くの大使夫人が涙したといいます。昭恵夫人は、わずか10日間のうちに、単純計算でざっと50カ国の大使夫人の脳裏に、拉致事件の重要性をインプットしたことになるのです。どこの国でも、夫人が涙を流して見た映画の感想や拉致事件の悲惨さを夫である大使に伝えないはずはないと思います。これは、昭恵夫人による立派な貢献だと思います。

 また、大使夫人らは昭恵夫人のフレンドリーな性格に魅了され、別れる際には肩を抱き合って惜しむ場面もあるといいます。目立たないかもしれませんが、これも外交の一つでしょう。

 マスコミはどうしても、昭恵夫人の映像が伴う活動しか取り上げませんし、夫人がブログを始めても安倍首相の支持率目当てだなんて意地悪な見方で報じる傾向があります。でも、これからも続けられるであろう昭恵夫人のこうした地道な活動は、拉致事件の非人間性と重要さを世界に広め、忘れさせないための大きな役割をになうかもしれません。

 まして、南京事件から70年の今年は、世界のあちこちで、南京「大虐殺」と誇張・捏造した映画が製作され、米下院では慰安婦問題をめぐる対日非難決議案が審議されています。まるで日本だけが世界の加害者であるかのような間違った空気が醸成されるのを防ぐ意味でも、拉致事件を訴え続けることは大切だと思います。もちろん、訴えるだけでなく、解決を目指すのが第一ですが。

 安倍内閣に対する世間の風当たりは相変わらずきついものがありますが、私は、昭恵夫人のこの取り組みを高く評価し、支持します。