日本を発ってまだ3日だという気がとてもしません。さきほどサウジアラビア・リヤドに着き、某高級ホテル内のプレスルームに入りました。このホテルはなぜか、パソコンのLANケーブルがつなげないとかで、現地の人に片言の英語で手伝ってもらい、初めて無線LANの設定をしましてインターネットに接続しました。われながら、本当に機械に疎いと呆れてしまいます。

 安倍首相の訪米については、わずか1泊2日の短い滞在でしたが、いろいろと考えさせられました。それについては、とりあえず産経紙面の記事が優先なので、また改めて書こうと思います。サウジに向かう機中でしこしこ書いた原稿は、29日の朝刊最終版に掲載されます(※エントリをアップした後、原稿が「預かり」となり、掲載は延期になりました)。米国訪問に関する記事をサウジから送るというのも変な気がしますが、何せ日米首脳会談のブリーフを聞くのも途中で打ち切って飛行機に向かうという強行軍だったもので。それで、本日はお気楽写真路線でいきます。

 

 わずか十数時間前まではこのホテルにいました。一泊3万円以上とるくせに、部屋にはミニ・バーもないので、ミネラルウォーターを売店に買いに行かないといけません。日本に電話をかけようとしたら、交換手が出てきて、遠距離なのでいたずら電話と疑ったらしく、クレジットカードの番号を教えろとか失礼なことを言うし。浴槽の栓は閉まらないし…ぶつぶつ。

 日本から米国へ向かう機中では寝ることに失敗しましたが、今度はさすがに疲れたので、サウジ行きの政府専用機の中ではけっこう睡眠がとれました。夕食の時間には目を開けられず、フィレステーキを逃したので、代わりにこんなものを食べました。

  

  もはや定番のミニカップめんですね。調子に乗って2個も食べてしまったことを告白します。ときどき、無性に食べたくなる味なのです。そして、なにせ12時間以上の飛行時間ですから、食事も2回はとることになります。時差の関係で、夕食の次が昼食メニューでした。

 

 何だかよくわかりませんがパスタでした。ずっと座っていて食うばかりですから、余計に太りそうです。それと、客室の様子についてもリクエストがあったので、アップします。一応、簡単な記者会見ができるようになっています。みんな寝ているところです。

 

 さて、リヤドに着いたら気温は37度ありました。ワシントン到着時が13度ですから、24度の差がありますね。まあ、砂漠の真ん中なので当たり前ですが湿度は高くないので、全然平気です。寒いのは苦手ですが、暑い分には風邪もひかないし。手元の資料では、リヤドの4月は夏に分類され、最高気温は41.8度で、最低気温は12.4度だそうです。寒暖差の激しさに驚きます。

 

 ホテルに向かうバスの中から撮った街並みの写真です。アラビア語の標識が何のことやらさっぱり分かりません。まあ、サウジの人も日本に来れば何のことやらでしょうが。ただ、ほっとしたのは日本車がとても多かったことです。トヨタ、ニッサン、ホンダ、イスズ、三菱のマークを見つけましたが、特にトヨタが目立ちました。なにせ大産油国で石油は売るほどあるわけですから、とにかく車だらけでした。初めて訪れた国で日本車がたくさん走っているのを見ると、なぜか安心します。

 

 このサウジもこっちの時間であす朝に発ち、今度はアラブ首長国連邦へと向かいます。個人の旅行だったら、絶対にこんなスケジュールを組みはしないのですが。ふぅ。

  ※ここからは29日午前零時36分以降(日本時間)に書き加えた追加部分です。安倍首相の公式行事が遅れ気味で、次の記者ブリーフまで時間があるため、さっき撮ってきた写真も掲載しようと思い立ちました。まずは、ホテルの内部の様子から。

 

  ちょっと暗い写真ですが、吹き抜けになっているロビーを3階から写したものです。電飾をほどこされたヤシの木が分かるでしょうか。宿泊費は、自費では絶対に泊まらないだろうという高額のもようです(まだ払っていませんが)。なぜか私の部屋は、一番端の窓もろくにない変な閉塞感あふれる部屋でした。籤運はあまりよくないようです。

 宿泊客や従業員を見ていると、私のイメージ通りのアラブ人もいれば、インド系に見える人、アフリカ系の人、どうみても東アジア人っぽい人といろいろでした。この国では、同行した女性記者たちも、黒い全身をすっぽり覆うアバヤというマントのような服を着用しなければなりません。厳格なイスラム教国なので、せっかく空き時間があっても、当然ビールなど飲めません。

 

 ホテルのレストランで食べた晩飯です。ビュッフェ形式で、これはサウジ料理なのかどうなのか分かりません。チキン、マトン、アヒル、サフランライス、ポテト、マッシュルームのスープ…など、種類は豊富で、けっこうおいしかったです。アヒルのローストは濃厚な味でした。こっちの人は辛いの苦手だとかで、食べやすい味でした(私は辛いの大好きですが)。何だか食事の写真ばかり掲載しているようですが、仕方がありません。

 実は私は一日のうち、起きている時間の3分の1から半分は、飲み食いのことを考えているからです。だから、自然とこうなってしまうのでした。ほかに楽しみはないのか…。