本日は、後輩の酒井充記者の取材メモにおんぶに抱っこで安易なエントリを立ち上げたいと思います。昨夜(26日)、小泉前首相が地元、横須賀市で行った講演をそのまま紹介するだけです(ちょっと略しましたが)。一部は新聞などでも取り上げられていますが、なかなか面白かったので、そのまま載せます。小泉氏本人も興が乗っていたらしく、15分間の予定を30分以上オーバーして元気に話していたとのことです。酒井記者は、講演内容に中見出しまでつけていましたので、それもそのまま使わせてもらいます。
《
いま、安倍さんも苦しいときですね。ちょうど総理に就任してから10カ月たっていない。私もそのころは結構苦しかった。みんな忘れているが。総理になると批判されるのは当たり前だ。何やっても批判される。民主主義の時代だから、賛否両論、必ずある。100%、1つの問題で賛成、100%反対はない。50%賛成あればいいほうだ。
総理や政権政党は何かを進めるとき、(マスコミは)反対論を大きく取り上げて批判するから。民主主義の世の中はどこでもそう。だから、当たり前のこと言っても批判される。「人生いろいろ」なんて当たり前でしょ。当たり前のこと言って批判される。》
…「苦しかった。みんな忘れているが」というのは、田中真紀子元外相を更迭して、支持率が半減したころのことでしょうね。あのころも「政治とカネ」の問題が国会を揺るがし、秘書給与搾取の問題や、政治資金流用問題で、自民党の加藤紘一元幹事長や井上裕参院議長が議員辞職しました。社民党の辻元清美氏もそうでしたね。今は国政に復帰してなにやら偉そうなことを言っていますが。確かに、私も記憶はおぽろげになってしまいましたが、国会は大荒れでした。当時、小泉氏の盟友と言われた山崎拓元幹事長の愛人問題が週刊誌で報じられたのもこのころだったでしょうか。
《【自分の成果強調】
つい2、3カ月前は、格差があるということで、小泉内閣が格差を作ったと批判された。今は落ち着いたが、冷静に考えると日本は世界でもっとも格差が少ない。格差はどの時代にもどの国にも、どの社会にもある。格差がない社会を作ろうと野党はいうが、よく考えて。その前、野党も与党も含めて立候補する人はだれもがいったのは、努力した人が報われる社会をつくろうといっていた。格差のない社会は、はっきり言って努力した人も努力しない人も結果は同じ。こんなことあり得ない。問題は、どうしても自分の力では立ち上がれないような人に、自治体や国、力のある人がどうやって手をさしのべて立ち上がれるようにしていくか。いくら能力のある人の足を引っ張っても、自分の能力がつくわけではない。金持ちを批判しても自分が金持ちになるわけではない。
能力のある人をいかに応援し、稼いでもらって税金を納めてもらって、そういう余力をもって、能力に若干足りないところがある人、自分の力で立ち上がれない人を国などが立ち上がれるようにすることが社会保障。その前提で、国が安全でないといけない。アフリカも中東も治安問題、難民問題で、政策の推進どころではない。毎日の生活、命があるかどうか分からないようなことで苦しんでいる国民が沢山いる。そういうことを考えると、国の一番の基本は国民の安全を保障することだ。防衛問題、そして社会保障。》
《【年金問題、マイナスをプラスに、社保庁批判】
いま年金問題でさんざん自民党、政府、安倍総理大臣、我々もたたかれているのは当然ですよ。あのような体たらくを社会保険庁にしても公務員もやっていたから。マイナスをプラスにすることが大事だ。これを反面教師として、このような働き方じゃあ、国民が怒るのも無理ない、率直に受け止めて、二度とこのような怠慢をしない。しっかりと保険料を払った方にはしっかりと年金給付を行うという対処をつくるのが我々政権政党の役目だと思う。
公務員の労働組合と社保庁の幹部との間の覚書を見ると、こりゃひどいですよ。100件以上覚書があった。1人1日3時間以上パソコン操作をしないとかね。ああいう約束をどうしてするのか。国民の眼を向いていなかった。自分たちで仕事を楽にしたいということに重点が置かれていたのではないか。やはり公務員というのは、国民のためになるためにどうやって仕事をするか。いまいろいろな便利な機械が入っている。そうすると合理化反対。より国民に親切で便利になる機械を導入すると、そういう反対が起こる。そうでなくて国民に窓口でもあまり時間のかからないように、なにか問い合わせがあったら早くしっかりと答えを出せる体制をとっていかなければならない。だからなるべく働かないというような覚書をしていたことを大きく国民にさらして、こういうことは二度としません、年金とか医療とか介護とかは、与野党の対決案件ではない。与野党の対立を超えて社会保障制度がしっかりしたものに持続できるようにやっていかなければならない。》
…あの社保庁労使の覚書は、最近はだいぶ世間に知れ渡ってきましたね。小泉氏の言うように、社保庁の労働慣行がどういう状況だったかを国民に知らせて、その上で、これからはそんなことはさせないと示したほうが説得力があるように思います。総務省に設置された有識者からなる社保庁問題の検証委員会に期待したいと思います。
《【憲法改正を主張】
当面の課題は、社保庁と公務員労組のあまりの怠慢ぶりに目が向いているが、この60年間、日本が歩んだ道のりを考えながら、これからも平和で安定した国家として発展していくためには何が重要かを考えなければならない。日本人はかなり柔軟に現実に対処してきた。憲法解釈をみればわかる。いま憲法改正問題、安倍総理はなんとか在任中に憲法改正の足がかりをつかみたいと思っていると思うが、確かにふつうの考えでは納得できない点、例をあげると9条。これは日本人の知恵だ。自民党はもっとわかりやすい条文にしようとしている。それは野党、憲法改正反対のみなさんは、日本を戦争できるようにするために憲法を改正するというが、とんでもない誤解だ。9条をよく読むと、武力の威嚇、行使は国際紛争を解決する手段として永久に放棄する、ここは自民党も変えない。その後、陸海空軍その他の戦力は保持しないと。
これみたら、常識で考えれば、自衛隊は戦力はないのかと考えれば、ほとんどの人は自衛隊は戦力を持っていると思っている。ここから憲法学者の間で自衛隊は憲法違反だ、いや、どの国でも自衛権は認められているのだから、自衛隊の戦力は憲法で否定した戦力ではないというこじつけで自衛隊は合憲だと。正式な憲法裁判所の判断。それが、いまだに憲法違反だとの争いが絶えない。
これをもっとわかりやすく、武力による威嚇とか行使を国際紛争を解決する手段としては永久に放棄するのは変えない。ただ自衛隊が戦力、軍隊でないというのは外国は誰もそう思っていない。日本人のなかでもおかしいのではないかというから、自衛軍は保持すると明記しようというのが自民党の草案だ。外国で災害でさまざまに活躍する自衛隊の諸君が誇り持って活動できるような環境を整えていかないとおかしんじゃない、ということで今いろいろ議論している。
第一、もし自衛隊に戦力がなかったら、国民はほかの勢力から危害を受けたら、排除できるのか。できない。非武装中立という人もいるが、もし外部の勢力が侵略した場合、日ごろ自衛隊のように訓練していない組織、そういう一般市民に戦えというか。一般市民に武器をもてというのか。何も訓練していない市民に対し、武装訓練した人たちに対して、日ごろから訓練という組織でないと対処できない。それを非武装が良いというのは、そういう訓練もない人に戦えというか、すぐ降参しろというかしかない。これはなかなかおかしい。政府として政権を担当したら、このような無責任なことはできない。実験したらおしまいだ。実験して武装勢力、日本を蹂躙しようとする勢力に政権を担当されたら、あとひっくり返すのに、その間どれだけの国民が苦しむか。世界の実状を見ればわかることだ。
だから、日本が他国を侵略しなければ、日本が他国に悪いことをしなければ、日本は平和なんだという時代でないことは、北朝鮮の拉致問題、覚醒剤、偽札とか、いまだに、つい先ほどまで日本にはそういう武装した不審船が日本に来ていたことが明らかになった。実際海保の船と戦って沈没して、何人か自決したこともある。船をみたら大変な武装していた船が日本近海に来ていた。
だから、私は日本は確かに憲法は大事だが、軍事力がなければ平和になるというのは大きな誤解だ。日本は敗戦後、軍事力がなかった時代は一日もない。敗戦した後も米軍が日本を占領していた。確かに陸海空軍は解散された。しかしながら米軍という軍事力は日本に存在した。外国の軍隊、外国の勢力は手を出せない。だから戦後日本に軍事力がないという人は、おそらくそんなにいないと思うが、軍事力がない日本というのは誤解だ。
常に戦後ずっと軍事力がなかった日は一日もない。そしてアメリカと同盟関係を結びながら、60年間、一度も戦争せず、戦争に巻き込まれないで、いま着実に平和国家として世界で一番長生きできる国になった。また、格差の少ない社会として、よその国に支援の手をさしのべる国になった。この国を今後、いかに平和のうちに発展させていくか。憲法前文にあるように、国際社会の中で名誉ある地位を占めるために日本は何をしたらいいかを考えなければならない大事なときにきている。》
…小泉氏が首相時代、国会答弁から日々のぶらさがりインタビュー、予算成立時や郵政解散時の記者会見、外遊先での記者懇談とさまざまな場面に立ち会ってきましたが、こんなに憲法と軍事力について能弁に語っているのは初めて見ました。首相時代は、「自分の任期中は政治課題にはしない」と明言していたので、あえて避けていたのでしょうか。特に、「日本は敗戦後、軍事力がなかった時代は一日もない」という言葉は、「憲法9条があったから日本は平和だった」と主張する人たちへの反論のようにも感じました。ただの私の感想ですが。
《【総理やめてよかった、地元の話】
最近、かなり余裕がでてきたから、横須賀の街を結構散歩している。総理の時には、あまり熟睡できなかった。夜中もちょっと1、2時間で目が覚めて。あー、また批判されているなと。思わず答弁資料を起き出して見たりして、また眠れなくなって。朝、目覚ましがなって、ああ寝たいなあと思いながら、国会に出て、居眠りしたこともあるが。
いまおかげさまで、総理を辞めると熟睡できますねえ。あー。批判もされないですむからね。朝も目覚ましなく、二度寝なんかできる状況になって、余裕がでてきた。しばらくよかったが、最近体がなまっちゃう。少し歩こうと思って。この6年間一度もゴルフいってませんから、少し運動しようと横須賀の街を歩く。
とくに横須賀駅から観音崎まで1万メートル遊歩道ができた。あれはきれいだ。1日、2日かけて、1日2、3時間かけて。いい海岸だ。猿島も横須賀に返還された。海と緑のある横須賀は良いなあ、ますます発展していかないと。歴史と自然を大事にするようにしていきたい。
遊歩道を歩いて感じたが、ちょうど市長がいる。総理大臣経験者が市長に陳情してはいけないが、歩いて気づいたのは、夫人の方にいわれた。トイレがあるといいと。なるほどね。1万メートル歩くと、男はいいが、ちょっと海辺にいって用を足すことができるが(!)、女性はそうはいかない。ところどころにトイレをつくると、もっと観光客が歩きながら楽しめるのではないか。役人がやるとあまりよくないから、民間の力をかりながら活性化できるような、散歩を楽しめるようなのを。久しぶりにいって、いわしがとれてるのをみて、トンビがさらっていくのをみて気持ちが良い。ああ、総理やめてよかったあと思うときです(笑)。》
…小泉氏が夜中に起き出して答弁資料を読んでいる姿は、この講演メモを読んで初めて想像しました。割と、よくいえば自由、悪くいえばいい加減な答弁をする人でしたから。ただ、メディアの批判は本当にきつかったようで、小泉氏はぶらさがりインタビュー時にもよく、「総理は何を言っても批判される」と言っていたのを思い出しました。
《【参院選厳しい、衆院選の反動も】
きょうは私の後援会ではなく○○さんの応援にきた。つい皆さん大勢いるから予定の時間を超えて話しているが、私はこの選挙は本当に厳しいと思う。年金の問題での怒りは大変なものだ。我々が怒っているんだから、それは無理もない。とくに政権政党だから、厳しい。しかも4月に地方選があった。自民党のために一生懸命骨をおってくれた方も疲れている。衆院選でちょっと勝ちすぎたから、2年前ので、これ反動が来る。これ、なかなか厳しいですよ。
しかし、こういう厳しいときにも、いまようやく景気も回復軌道に乗って、民間にできることは民間に、地方にできることは地方にという構造改革を進めていかないとならない。道路公団だって当初民営化できっこないといわれたが、2年前に民営化した。民営化してよかったとなった。民主党はとんでもない、全部税金でといった。公団の時は毎年3000億円税金投入したが、民営化で今後一切税金を投入しない。去年から法人税を納めるようになってきた。当時公団のときは非常電話一台250万円かかった。なぜか。もっと安くできないか、半分でできないかといったら40万円でできるようになった。それが何万本もある。こういう無駄遣いをしないためにも、民間にできることは民間にのひとつの良い例だ。
そういう路線は、ある程度政権が安定してくれないと、政権がグラグラしていると経済は停滞する。私も最初1年で辞めていたら、小泉何もやっていない、不良債権処理も処理できない、道路公団も民営化できない、郵政局も民営化できない、失業者を増やすだけ、倒産を増やすだけ、さんざん批判されていたと思う。みなさんの力で支えてもらって、5年半、批判にたえた。夢でも追及され、うなされるのを耐えて、所期の目的を達成して、ようやく経済が上向きになってきた。
確かに選挙は厳しい、かえってこの路線を継続して経済を豊かにして、そういうことで社会保障も十分手当ができるようにしていかなければならない。能力のある人を応援する、仕事ができたら社会に還元してもらう、お互いが助け合う社会をこれからもつくっていかなければならない。自民党も野党もそういう対応をしていかないとならない。
ともかく、いまの政権の状況を見ると、平成になってから自民党も野党になった。政界は何が起こるか分からない。自民党と社会党が連立組むなんて、みなさん夢にも思っていなかった。それがあった。
そういうことで、私も小選挙区にはならないと思ったら、小選挙区になって、反対していた私が一番恩恵を受けた。あの衆院選で。小選挙区制でなければ自民党は郵政民営化賛成しなかった。小選挙区だから全部の選挙区に1人しか当選できない。中選挙区だったら、3~5人の中で、がんがん最高点とっても130人。あとの400人ぐらいはそうではない。過半数なんかとれっこない。そしたら郵政民営化できなかった。小選挙区に反対していた小泉が小選挙区制度の恩恵を一番受けたといわれるのは、なるほどなと思う。人から言われると、そうかなあ。》
…日本の首相はしょっちゅう変わるので顔も名前も覚えられないとは、外国でよく言われるようですが、確かに1、2年で首相が交代していたら、外交も内政もなかなか進展しないでしょうね。積み上げてきたものの多くが、また、一からやり直しとなりますし。小泉氏が郵政解散のおり、街頭演説などで繰り返し、「耐え難きに耐え、(抵抗勢力の)外堀をうずめ、内堀をうずめ、やっとここまできた」と訴えていたのを思い出します。小泉氏にしても、好ましい政治情勢をつくり上げ、本当にやりたかった郵政民営化関連法案を提出するまでには、首相に就任して4年の歳月が必要でした。
《【田中派批判】
政界はわかりにくい、いまもわかりにくい。民主党の代表は小沢さん、幹事長は鳩山さん。もともと田中派の金丸、竹下、自民党全盛時代の主流派で力をふるった人だから、それが野党の党首と幹事長だ。そして自民党が追及されているんだから、何がなんだか分からない。
だからね、小選挙区制度になって、ともかく自民党で公認をうけないと●(※聞き取れず)。自民党の人たちも他の選挙区から出る。考え似ていても与党だからこう野党だからこう。同じ考えで賛成したくても賛成できない。反対したくても反対できない。そういうのはみんな知っている。
まだひと波乱、ふた波乱あると思う。自民党が勝っても、民主党が勝っても。しかし大事なことは、何が国民のために大事か。社会保障、安全保障の問題。どの政権がとったって、いま、大体政権政党、自民党が言っていることからそんなに外れたことができるわけない。こういうことを考えながら、これからの政治、しっかりやっていかないといけない。
政権政党が批判されるのは仕方ない。総理大臣も批判されるのは当たり前だから。批判されて批判されて、たたかれて、ぶたれて、そういうことによってだんだん人間というのは鍛えられる。
最初のうちは落ち込むこともある。いま安倍さんも落ち込んでいるころだと思うが、この山をこえていくと、だんだんたくましくなってくる。だんだん、たたかれて、たたかれているうちに鈍感になっていく。そうなったら、しめたものだ。しっかりと選挙を気にせず、自らの信念に、国民の期待するものに向かってしっかりと政策をやっていくことだ。1年や2年で総理大臣がクルクル替わったら、改革できない。まさに改革を進めるために、自民党、安倍総理にがんばってもらうためにも、ぜひとも○○さんを応援していただきたい。長時間ありがとうございました。(了)》
…小泉氏は再び「鈍感力」に言及しています。言っていることはその通りだろうと思うのですが、批判されて批判されて、たたかれて、ぶたれてって、想像しただけでゾーっとします。何をいまさらの話ですが、この講演メモを読んで、政治家、中でも首相とは、並外れた精神力を持たなければ務まらないのだろうなと改めて思いました。安倍首相は、こうした小泉氏のことを、ずっと近くで見ていたので、その覚悟はあると思うのですが。
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コメント一覧 (80)
阿比留さんの低かった「小泉評」見直しがかかった様ですね。
考えてみれば小泉さんが首相就任当時は結構黒髪も会ったように思ったのが、いつの間にやら真っ白でしたからねぇ。
その意味では安倍さんはまだまだ苦労が足りないのかも…
社保庁と年金に絡む諸問題については、今では民主党さんの方が“パフォーマンス化”している気がしますけどね。民主党さんが色々ごねている間に政府は第3者機関立ち上げて実施検討も始めたし…早くしないと5000万件強の「年金払ったけど自分の番号に結びついていない」年金データの内、既に受給年齢に達している人は、ホントに「受けられないまま亡くなってしまう」事さえ考えられるのにね。とりあえず機関立ち上げ、不具合が出てくれば都度修正し…民主党は「国会で第3者機関に定期的に進捗状況を報告させる」なんて小と言えば、「前向きな対応」と言ってあげたのに…。そう思いませんか?
そういう意味では、この批判の嵐の中、短期間でここまでの成果を出す安倍氏は、やはりただもんじゃないです。負けずに乗り越えて、長期政権となって欲しいものです。
「小泉流」にはいまだに賛否両論あると思います。功罪ともに大きかったと思っていますし、私も国会で勤務していた当時を振り返って「いかがなものかな」と感じたことも多々ありましたが、やはりこの人には当時誰も勝てなかったのですよ。また、実績についても「全部中途半端」というのも当たっている指摘だとは思いますし、北朝鮮問題への対応など「うーん」と首を傾げざるを得ないこともありましたが、やはり評価されるべきところも多々あると思います。また、当時の民主党に政権担当能力があるなどとは、普通の方は誰も思っていなかったわけで。と、こんなこと言ったら、今の民主党にその能力があるように思われますね-そんなのある訳がないのですが、世の中何が起こるかわからないですからね。私もたまに、一回怖いもの見たさに担当させてみようかなと悪戯気分になったりもしますし、短期間で下野させて、その間に健全な保守勢力の結集準備を進めるというのもありかなと思いつつ、やはり日本国の安寧を思うと、私にはまだそんな社会実験に協力する勇気がないわけです。歳をとったのかも知れません。
最後に、しかし、小泉氏は話がうまいですなぁ。これはこれからのリーダーに必須の資質ですね。
小泉氏については、郵政選挙や「いろいろ答弁」など支持できないこともありましたが、靖国参拝や特アへの毅然とした発言、不良債権処理などは評価しています。
また、道路公団民営化などは骨抜きと批判されましたが、手をつけたことに大きな意味があるのかもしれません。
こういうことは後になって分かってくるのでしょうか。
最近少しずつ表に出てくるようになったのは、そろそろ疲れも癒えて虫が騒ぎだしたのかな。。。
安倍氏も、戦後レジームの改革という大望への覚悟も相当なものだと思いますが、心身のストレス・疲労もまた相当なものでしょうね。
下戸なのが却って良かったりして(笑)
ところで、加藤紘一氏の賞与返納に対する批判は、いかにもで笑ってしまいました。本気で総理の椅子を狙っているのでしょうか。
野党もマスコミも賞与返納に関して「そんなパフォーマンスをする暇があったら本質的な問題を解決しろ」という批判が繰り返されますが、ちゃんとやってるじゃん。ちょっと後手に廻ったけど・・・
それもこれも、5年半の小泉首相のお陰だと思います。小泉前首相が自民党の利権政治的イメージを壊さなかったら、安部首相もここまで強気には発言できなかったでしょう。
小泉前首相は金やスキャンダルをねたに元自民党の有力政治家たちを引退に持ち込んだと聞いていますが、実際はどうなのでしょうか?
それから、このブログ、阿比留さんがそれぞれに返事をしていただけるので、本当に面白いし、書き込む楽しみが在りますね。大変でしょうが、これからもできるだけ続けてくださいな。
井上 政典
小泉前総理は2期任期全うした方ですし、政策面での実績もあるので戦後の名宰相と言っても良いのでしょう。この講演の中身から推察すると各種事案には相当な覚悟で臨んでいたように見れます。
功績は、後の歴史家が判断を下すでしょうが、歴史認識、皇室への対応等では危ういところがありましたが、これも悠宮ご誕生でチャラ。運のある人です。
安倍総理も強かさを感じますが、「漢方薬」と自らを評価しておられたので、戦術が優しく、不断の感を与えるのが一寸気になります。短文で言い切る方が、小泉流に慣れが国民には分かりやすいのですが・・・。
逆境にあっても、安倍総理は政治信条を実現して行くべきです。皆、応援しましょう。
>阿比留さんの低かった「小泉評」見直しがかかった様ですね。…いきなり切り込まれた感じですね。でも、この講演で評価が変わったとか、そういうことではないのです。ちょっと意外感があったのは事実ですが。それと、私は小泉さんのことを以前から歴史に残る宰相だとは書いてきました。個々の事例では、評価できないことも多く、私自身も小泉さんが気にしていた批判記事もけっこう書いてきましたが。私も40歳すぎて白髪がないので苦労知らずと言われています。主観的には、けっこう苦労しているつもりなのですが…(笑)。民主党は、前向きなことを言うと損だと考えているのでしょうかね。
どうぞおいでください。
官邸で日々の小泉さんの様子を観察していた立場からいうと、小泉さんもけっこう揺れたり、へこたれたり、声がかぼそくなったりしていたのですが、今では郵政解散時の雄雄しいイメージばかりが多くの人の記憶に残っているようです。政治とは結局、そういうものかなと思います。安倍首相にも、この難局を乗り越えてほしいと思います。
ああいう精神力が、首相という重責には必要なんですね。
誰につっつかれても、周りを煙に巻いて、うまく立ち回っていた小泉さんを
思い出します。
見ていて「だいじょうぶかな~」と不安になる首相は、信頼できないんですよね。
”よどみ”をかき混ぜて、外に流しだすのが小泉さんの仕事だったのだと思います。
そして、それを清流に変えていくのが、安倍さんの仕事。
安倍さんには、数ある批判に屈することなく、体に気をつけて
ますますがんばって欲しいものです。
阿比留様
小泉さんも疲れが取れウズウズしてきたのでしょうね。
今から先もマスコミに登場する機会が多くなるでしょうが皇室に関する戯言?は慎んでいただきたい。それと「言葉遊び」も。
安倍総理には公務員、教育、北朝鮮問題だけはタシテ2でワル事ではなくあくまでも持論を押し通していただきたいものですが・・・。
小生は応援します安倍総理を。
演説を聴いていて、そんなに「うまい」と思ったことはなかったのですが、こうして文章に起こして読んでみると、上手ですね。私は、別に自民党が好きなわけではないのですが、野党に政権が渡ったときに起きるであろう事態を考えると、自民党以外の選択肢がないように思います。まして、安倍氏が首相として、長年の宿題を一つひとつ成し遂げようとしているのですから。再び自社さ政権のような悪夢を見たくありません。
>下戸なのが却って良かったりして(笑)…。いや、実際そうだと思います。私だったら、ストレスのあまりビールの海に溺れそうです。>野党もマスコミも賞与返納に関して「そんなパフォーマンスをする暇があったら本質的な問題を解決しろ」という批判が繰り返されますが、ちゃんとやってるじゃん。…そういうことですね。難癖をつけているような社説を読むと、しみじみそう思います。
>小泉前首相は金やスキャンダルをねたに元自民党の有力政治家たちを引退に持ち込んだと聞いていますが、実際はどうなのでしょうか?…これは、断言はできませんが、違うと思います。その手の動きは必ず噂になるものですが、少なくともお金うんぬんの話は聞いたことがありません。このブログについては、お伝えしたいことがある限りは続けたいと思っています。
まず酒井充記者さんに感謝を。
ご指摘のように憲法と軍事力について、前総理が、こんなに正確な見識をお持ちとは知りませんでした。見直しました。
「やめてよかった」、といわれていますので「ポスト安倍」を狙ってはいないのでしょうね。また「鈍感力」を提起したり、民主党をすこし叩いたりと、現政権をサポートされておられるのは、同じ派閥の後継総理だから、というわけではなく、国益(すくなくとも党益)を考えてのことと受け止めておきましょう。まあ、○○さんへの応援演説のようですから、もちろん言うべき事を言われたのでしょう。
そして、悠仁親王殿下のご誕生を機に、女系天皇を認める皇室典範改正の断念を小泉氏に進言、説得したのが安倍氏でした。あのときは本当に危うかったというか…。そうですね、政治家に限らず、トップには「運」が必要ですね。まあ、首相にまで上り詰めた時点で、相当の「運」は保証されているようなものですが。
小泉さんの政策は首を傾げるものもあり、功罪なかばと思っていましたが、今回の講演では熱が入った正論で好感度アップです。
一般紙面ではこんなに詳しく聞けませんね、阿比留さんに感謝です。
今回 自民党が負けると、様々な政策も大幅後退せざるを得ないのだから、加藤・谷垣氏のように総理批判をしている場合ではないでしょう・・・年金にしろ、慰安婦にしろ、かって政府、党の要職にいた加藤氏にも大きな責任がるのですから
とかくリベラルを主張する人は、自分がその国や組織に属していることを忘れてたり、自分の責任はどこかにおいて批判している人が多いですね・・・猛省してほしいと思います
安倍総理、小泉さんの力も積極的に借りて、この危機を乗り切り、自分の信じる政策を実現させて下さい。
こうして考えてみると、一国の首相に求められる資質の最重要要素の一つは、タフさだという気がします。まあ、必ずしも「鈍感」という言葉がいいのかどうかは意見が分かれそうですが。>それを清流に変えていくのが、安倍さんの仕事。…まだ仕事は始まったばかりですから、頑張ってもらわないと。
こんばんは。小泉氏は皇室典範改正を諦めた際、「あの件はもうしばらくいいよ‥」と懲りた様子だったと聞きますから、そう戯言をいうこともないとは思います。ときの首相が力を持てるかどうかには、いろんな要素があると思いますが、国民の支持が最重要であることは事実でしょうね。安倍首相自身は「支持率のために政治をやっているのではない」と言っていますが。
【田中派批判】・・土建屋体質をもっとも嫌った小泉さん。
とんでもない人間が総理になったと、当時土建屋さんから総スカンを食っていました。
そんな連中に、民主党よりマシだろうと言っていた時代がずいぶん昔のような気もします。
国のため国民のために良い法案いくつも通してるじゃないですか。
尤も、批判するのは既得権者、労組、その労組の紐付きしか居ませんが。
おっしゃる通りなので、特に付け加えてコメントすることが思い浮かびません。ただ、ご本人はポスト安倍を狙っていないと確信していますが、周囲には、狙っている人もいるような気がします。
加藤氏が出した近著の題が「強いリベラル」ですね。加藤の乱の際の「弱い」イメージが鮮明に残っているので、ピンときません。リベラルという言葉は、安倍首相が嫌っている言葉ですし、政治信条が対立するのは仕方ありませんが、この参院選前にわざわざ政局的動きをするセンスはちょっと‥。
平沼さん、いろいろあったけど最後に私たち子孫のために
是非、一肌脱いで欲しいものです
与野党の良識ある議員、マスコミにも期待したいです
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070627/wdi070627003.htm
自民党もテレビ出演する議員を厳選すべきではないでしょうか。
小泉さんが閣僚に起用した女性のレベルは、はっきりいって、相当ひどかったと思います(もちろん例外はありますが)。
いったい先進国で、田中真紀子さん、川口順子さんレベルの人が外相になるといったことが許されるんでしょうか。
テレビから流れる猪口邦子さんの、一本調子で余裕のない早口を聞いて、窒息しそうになったこともあります。
最後の方で法務大臣(だったでしょうか)をつとめたノウノさん(すみません。漢字を忘れました)にも、お姿を見るたび、この人で大丈夫なのかと不安にさせられたものです。
小泉さんは、女だったら誰でもいい(というと語弊がありますが)、何かたいへん安易な感覚で女性閣僚をピックアップしていたのではないか、そんな疑念が消えないのですが。
演説の上手下手はよく判りませんが、他人の悪口は殆どなく(あっても、辻元議員が今は国政に復帰して何やら偉そうな事を言っているというくだり位で)全体に好感の持てる演説でした。ま、越後のオバサンのように容姿にまで及ぶ他人の悪口で塗り固められた漫談モドキ程は面白くありませんが…。(テキストを起こして下さった酒井記者に感謝)
それにしても、この時期に何を血迷ったのかまたもや下等紘一が「保守に基盤を置くリベラル勢力」の結集を呼びかけたそうで、見苦しく意地汚いだけにしか映らないですね。
まずは酒井充記者にGood Job! と御伝え下さいませ♪
> ...さんざん批判されていたと思う。みなさんの力で支えてもらって、5年半、批判にたえた。
> 夢でも追及され、うなされるのを絶(耐?)えて、所期の目的を達成して...
私は小泉前首相がなんだかんだいっても好きなのですが、あのエェ加減な答弁で世間の耳目を何度も騒がせた"変人"すら批判に悩まされた事を思えば、首相という役職が如何に重いかという事を再認識させられますね。 少なくとも主要国首脳会議の晩餐会でろくに会食もこなせず退席する様な輩を首相の座に着かせる愚を、我々日本国民は繰り返すべきではないと考えます。 '93〜'96の政治的空白期間が現在の日本社会に多大なる悪影響を及ぼした事は最早歴史的事実といっても過言でないですから。
小泉前首相の一見中途半端な「構造改革各種」にせよ、安倍首相の一見変節にみえる「河野談話継承」にせよ、為政者としての責任を踏まえた英知による判断なわけですから、批判は行っても安易に糾弾はすべきではない、と改めて考えさせられました。
つまり、支持率という不安定な支えの上に立つ。でもそのお陰で(?)予想外の動きが出来る、と。
もっとも「経世会のろう断打破!」という点でブレはなかったように思います。後世評価されるかもしれませんね。
ただ!政権後期の女系天皇容認論。あれだけは唯一いまだに全く理解できません。ホント、どうなることかと。まるで社会党の人のように見えました。
こんばんは。時代は遷り変わっていますね。その流れは継続すべきだと思います。
最近、対立の構図がある程度、見えてきたことはいいことだと思います。何のために改革をしているのか、法律を変えようとしているのか。そして敵はだれなのか。極端に言えば、官公労は国民の敵だと思います。
「だんだん、たたかれて、たたかれているうちに鈍感になっていく。そうなったら、しめたものだ」
このところで笑いました。会場も笑ってましたが。ここのところ嫌なニュースが多いので、小泉氏の元気ぶりに、なにかホッとしました。
小泉さんの話は流石に、説得力がありますね。
「政権政党が批判されるのは仕方ない。総理大臣も批判されるのは当たり前だから。批判されて批判されて、たたかれて、ぶたれて、だんだん人間というのは鍛えられる」と言っていますが、安倍さんも更に逞しくなって欲しいですね。
小泉さん、安倍さんと久しぶりにまともな政府が続きましたが、改革を進めるために、安倍さんには選挙の事など気にせず、自らの信念に向かって、しっかりと政策をやって欲しいと思います。
年金の問題に対しても、安倍さんの対応はむしろ早いと思います。
5000万件など民主党等が不安を煽っていますが、安倍政権も国民に対して現状を分かり易く説明する必要があると思います。
(例えば、既に支給年齢に達している2800万件は、本来すでに受給者が申請しており、チェック済みのはずである。残っている理由は、多分大部分は亡くなった人と年金の受給資格がない人の番号であり、これらは統合される機会が無かったため、残っている番号だと思われる等)
報道だとちょっとしか聞かせてくれないけど、ブログの威力ですね。
(うなされるのを絶えて→うなされるのを耐えて いまだいたい政権政党→いま大体政権政党or今だいたい政権政党 あとの方は意味が取りにくかったので)
http://ameblo.jp/disclo/entry-10038040401.html
《こいつは、こっそり、慰安婦決議案動向と連動しているし、その他のシナ思惑が絡んでおります。》
とかなんとか・・・。(ご紹介まで。)
まあただ、話し方がぶっきらぼうな時もあるのと、それぞれの単文では正論なのに、発言するシチュエーションが微妙だったり(「人生いろいろ」の時など)、そんなこんなで「頭では分かるんだけど、うーん・・・」という気持ちになったことがあるのも事実です。
>問題は、どうしても自分の力では立ち上がれないような人に、自治体や国、力のある人がどうやって手をさしのべて立ち上がれるようにしていくか。いくら能力のある人の足を引っ張っても、自分の能力がつくわけではない。金持ちを批判しても自分が金持ちになるわけではない。
まさに正論なのですが、マスコミがサヨク的に解釈して流したのか、それをわかって抵抗勢力をおびき出そうとしたのか、当時は、小泉さんが「どうしても無理な人対策」を怠っているかのように印象付けられていましたね。インターネット上の一部の「にわか構造改革論者」が「どうしても無理な人は野垂れてください」といわんばかりに調子に乗って、まるで「自分たちだけが小泉派」かのように豪語していたのを思い出します。
話し振りで人気者になった小泉さんですが、逆に「僕も協力したい」とおもっていた一般人を傷つけるような発言に受け取られかねない危ない橋を渡っておられたのも、これまた一面だったように記憶しています。
>軍事力がなければ平和になるというのは大きな誤解だ。
このあたりは完全な正論で口をはさむ余地はなさそうです。
そうですね・・・小泉純一郎氏の持ち味は「馬鹿になりきれること」なんでしょうね。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/59409/
自民党内のアンポンタン対策も総裁のお仕事ですね。
安倍さんに見習って欲しかった小泉さんのやり方。
「決断は冷徹に」「戦線を広げない」の2点。安倍さんのやりたいことや主張についてはおおむね賛成しますがアプローチの方法が今イチ…。
今からでも良いので戦線を広げる愚に気がついて欲しいのですが…気がつかないようでは指導者としての資格が問われかねないと思っています。
阿比留様
エントリーから逸脱してごめんなさい。
今朝のNet View掲載の「政論」角田義一前参議院副議長の政治献金問題がうやむやではないか、朝鮮総連関係企業から献金はその後どうなったのか(原川貴郎氏)という内容ですが、全くその通りで、年金問題も最重要でしょうが国民の安全安心を守るべき国会の「良識の府」?と言われる参議院議員がそれも副議長と言われる立場の人が国を売るという疑惑が生じるような行為をしたことにあの民主党は何を考えているのか?こんな政党に選挙を勝たせて良いものか?
また、野口裕之氏の安全保障読本『「北」と戦ったら・・・強いが負ける』日本、という記事の中に安全保障面で思考停止を続ける「商人国家」はパニックを起こしやすく、恫喝効果絶大の標的、愛国心と国家主権を守る気概に欠ける国民は・・・(安明進氏)の忠告に返す言葉がなかった。また、さらに「リベラル派や左翼、メディアも世論分断を扇動する」と見抜き祖国防衛の足を引っ張る国民がいる限り「自衛隊は強いが、負ける」と安氏は言っている。
祖国防衛の足を引っ張る一部の国民、その国民を代表する国会議員の中に何をするか分らん「北朝鮮」の在日組織関連からお金を貰いそれを隠匿する。そして今だ国会議員として居座っている、そしてその所属政党が今度参議院選挙に勝つという評判であるが、角田氏だけではなく数人の議員の名前もマスコミでは語られていますが自浄能力も無い民主党さん、こんな売国奴議員を抱えて政権を取ってまともな政治が出来るのですか?まさか日本を「自滅」させるようなことは無いでしょうね?
長くなりましたが今朝の貴紙を拝読し考えさせられました。
こういう動きがなかなか広がりを持てない現在の国会構成、マスコミのあり方も計算に入れて、これからの対策を組み立てないといけないと感じています。
>自民党もテレビ出演する議員を厳選すべきではないでしょうか。 …たぶん、テレビ向きで、かつ説得力ある論理を構築できる人材が、あまりいないのだろうと思います。
>小泉さんは、女だったら誰でもいい(というと語弊がありますが)、何かたいへん安易な感覚で女性閣僚をピックアップしていたのではないか。…これは私もそう思っています。そもそも小泉氏は党内でも友人・知人が少なく、閣僚を選ぶ際には直近に目立った人、目立とうと売り込んだ人を選ぶことが多かったと思います。だれがどういう能力・実績・経験がある議員であるか、あまり知らなかったことと、外交にあまり関心がなかったことも人事に影響していると考えています。
首相誕生経緯時にはマスコミも真紀子フィーバーを煽り小泉内閣には好意的でしたから 田中外相更迭(当然なのですが)後支持率急低下後のマスコミの反応には敏感だったのかもと思います。でも「自民党をぶっ壊す!」というアドバルーンが小泉政権の全体トーンと受け止めたマスコミは 靖国参拝以外はそんなに真っ向から倒閣運動もどき批判は無かったように記憶するのですが・・・。あれしきのことで 夜中目を覚まし・・云々なら意外に繊細な神経の持ち主だったんでしょう。 「鈍感力」を持てとはっぱかけておられるようですが 安倍首相は外見の柔和ムードと相反して 意外に図太い神経の持ち主ではないでしょうか? でも心ある団塊世代上の人たちから同情というか「健気」に頑張ってるという評価される安倍さんて 自分のイメージを巧みに演出されてる。 というわけで
今月の WiLL8月号 必見です!
「蒟蒻問答」コーナー/堤 堯 VS 久保〇 「年金記録消失」はデマだ!
の 堤さんの台詞にぐっとくるものがありました。
抜粋~悪人じゃなければ世界は動かせない云々~曰く とにかく小泉や小沢に比べて健気にやってますよ。縁もゆかりもないけど、俺はテレビで彼を見るたびに「おい、頑張ってくれよ」と声をかけているんだ。ここ数年が日本の重大な岐路だ。彼に託すしかないじゃないか。~抜粋了
堤氏は「文芸春秋」編集長を長くされた人ですが、小泉元首相には非常に手厳しかった・・後継内閣とも言うべき 安倍さんにもさぞやと思ってましたが、日本の将来を真剣に考えれば今安倍氏を表舞台から去らせるわけにはいかないという共通した思いであることが ちょっと嬉しかった デス。
因みに 久保氏と違って堤氏の小沢評は「憲法改正に取り組む安倍の足を何かとひっぱる。」とバッサリ。
すいません、辻元氏に言及した部分は私の感想部分です。紛らわしい書き方でごめんなさい。《》内が小泉氏の話でした。加藤氏は…。小泉氏に復党させてもらっておきながら、復党後はずっと政権批判ばかりで…。
>'93〜'96の政治的空白期間が現在の日本社会に多大なる悪影響を及ぼした事は最早歴史的事実といっても過言でないですから。…ええ、私も全く過言ではないと思います。社会党委員長になったときですら「器ではない」と自らつぶやいたような人を、首相にまでしてさまざまな禍根を残すことになったあの混乱を繰り返したくはないものです。改革や政策転換はだいたい中途半端と評価されるものだと思います。そうでないと革命になってしまいますから。
小泉氏をどう評価するかのポイントの一つは、旧田中派支配を終焉させたことにあるでしょうね。これは自民党の親中派勢力の力を弱めることにもつながりましたし、とても大きなことだと思います。皇室典範改正問題のときには、小泉氏の合理主義一辺倒、思想・伝統大嫌い路線が表れましたね。
ご指摘の点はおおむね賛成ですが、田中真紀子氏の件はそうでもないだろうと思います。最初は勝ち目が薄いとみられていた自民党総裁選で田中氏の応援を受け、当選したので、外務大臣ポストを要求する田中氏に逆らえなかったのだと小泉氏自身が話していたと私は聞いています。そして、田中、川口と2第にわたって素っ頓狂・軽量大臣に外交を任せたのは、それだけ外交については小泉氏の関心が薄かったからだといわれています。その結果、困った外務省が福田官房長官に相談し、福田氏が外交を仕切っていました。
確かに、「そうなったらしめたものだ」というセリフにはユーモアが感じられていいですね。私もできたら、日々、明るいニュースの記事を書きたいのですが…。
おかげ様で再度熟読して、あらためて小泉さんの演説がいかに安倍首相擁護に重きを置いているかを再確認できましたが、安倍さんが主義主張を殺してまで官房長官として小泉首相を支えた筈であるから当然とも思えましたが。
繰り返し、繰り返し、きちんち説明していく必要がありますね。一度や二度言っただけでは、マスコミも取り上げないかもしれませんし、人々の記憶に残らないかもしれませんから。ようやく正常化に向かいつつある時代の流れを逆行させてはいけないなと思います。
誤字の指摘、ありがとうございました。訂正しておきました。講演などの全文掲載は、ブログだと簡単ですが、紙面ではなかなかできませんからね。
ご紹介ありがとうございました。拝読しました。
今は落ち着かれたのか、さすが前首相だけあって当時の情勢を
分かり易く政治を解説いただくのは嬉しい事です。政権を取って
数ヶ月は何をやっても批判されるとは経験者でないと分からない。
今が阿部さんの我慢どき、しごかれて初めて開眼するのは私達
一般庶民の生活も同じ事、けれど長い目で見ても阿部さんの
やらんとしている事に間違いは無いと信じています。小泉さんの
蒔いた種と阿部さんの新しい政策は必ずや実を結ぶでしょう。
小泉さんの横須賀散策も少しお休みいただいて全国行脚で
阿部さんを応援してください。全国の小泉ファンが待っています。
「護衛なし 横須賀線に一人乗る 海の青さは 今も変わらず」
小泉純一郎の句 歌人俵万智さんの前で詠んだという。
http://d.hatena.ne.jp/harimaya/
こに記事を読んでも私はちょっと怒りをおぼえました。
この言うとおりの事を首相として貫いていたなら「障害者自立支援法案」はなかったはずです。
一つの例として、全身麻痺で24間サービスをうけたいが、60歳を過ぎた親がいるからと、面倒みれるからと全額負担になりません。
常識で考えてみてもおかしいと思いませんか?
トイレに行くのもままならない人から一割負担をとるんです。
こんな法案を平気で通しておいて
>能力に若干足りないところがある人、自分の力で立ち上がれない人を国などが立ち上がれるようにすることが社会保障
と、よくぞ言ってくれます。あきれます・・・。
あっ、阿比留瑠比様に言ってるんじゃないです^^;;。
それから、社会全体の構造的な経済は確かにいいにしても、個人所得は大してあがってないのも経済白書でわかっているのに定率減税廃止しました。
はっきり言って道路や郵政以上に、全体の特別会計のてこ入れを含めた税制改革が必要なのに、それを煙に巻いた”罪”は思いと思っています。
見方はそれぞれでしょうが、結果的に小泉さんのツケは安倍さんが支払っているところです。年金の話もそうですが。
私は歴代総理の中で名前を残すとしたら、政治を壊した政治家というタイトル以外浮かびません。
いや、本当に(笑)。
今回の講演は、まさしく正論だなあという話ばかりでした。それがかえって少々意外だったので、エントリしたという部分もあります。小泉氏と安倍氏では持ち味がかなり違うと感じています。
あんぽんたんは沢山いそうなので、対策は大変です。
前回のエントリーとともに大変興味深く読ませていただきました。
“小泉さんには安倍さんがいた”という件には同感です。その適役にはのミッチーの御子息の渡辺喜美さんがピッタリだと私は思っています。国民を引き付けるキャラクターはほかに見当たりません。(あと一歩で総理だった父子どうし)
渡辺さんの言葉から安倍首相の実績、政策を信用して、本当に民主党に勝たせていいのか? 国民は冷静に判断すると思います。
逆風の中の安倍政権ですが“延びた一週間”が“漢方薬”安倍さんに“運”をもたらすことを願っています。(産経新聞のスクープも期待します)
前回のエントリーとともに大変興味深く読ませていただきました。
“小泉さんには安倍さんがいた”という件には同感です。その適役にはのミッチーの御子息の渡辺喜美さんがピッタリだと私は思っています。国民を引き付けるキャラクターはほかに見当たりません。(あと一歩で総理だった父子どうし)
渡辺さんの言葉から安倍首相の実績、政策を信用して、本当に民主党に勝たせていいのか? 国民は冷静に判断すると思います。
逆風の中の安倍政権ですが“延びた一週間”が“漢方薬”安倍さんに“運”をもたらすことを願っています。(産経新聞のスクープも期待します)
ご文章を読んでてよくわかりません。福祉をするためにはお金が必要です。その財源として税制改革と言われてますが、国は毎年数十兆円の赤字で、地方、国を合わせて借金が1000兆円もあります。税制改革しても黒字になるかどうか。借金をどうするのか。なのに、税金が増えたということを嘆いておられるのがちょっとおかしいと思います。
福祉を充実するために、もっと高負担高福祉にしようとおっしゃるならわかるのです。
それと、前提が少し気になります。自民党議員であれば、というか国会議員であれば、誰でも福祉大賛成なのです。それは小泉氏も同じはずです。なぜなら、国民にいい顔して票を集めたいという思惑が全員にあるからです。自民党が福祉に冷たいなどということはありません。
小泉氏が抑制的な調子だったのは、結局金がないということでしょうね。
税制改革において、福祉のお金を削って、それを財政赤字の補填に使う事がおかしいといってるのです。
順番の問題です。最後の最後に福祉を削ってという事なら納得の行く話だし、その分の増税ならば多少は納得できるんです。
しかし、現状は一割負担において、障害の種類によるのですが、生存権の問題になっているのは”事実”です。
人間らしい生き方もさせずに閉じ込めていろというのが現状です。
だから、公共投資やODAの見直し、さらに公務員の給料の見直し、議員を減らすなどを済ませて、それでもというならという事です。
それから特別会計だって福祉に使えるようにすればいいはずです。
彼等は”立法”できるんですから、じゃぶじゃぶ天下りに利用されるようなお金はぶんどって福祉に利用できる立場です。
私もむやみに福祉絶対論ではありませんが、誰でも事故で障害者に簡単になります、病気でもなります、それだけ当たり前の彼等に対してひどい仕打ちをする事が許せないだけです。
よく福祉のお金を悪用する人がいるといいますが、それは悪用を”取り締まる”べき事で、本来のサービスを低下させる必要はないはずです。
それから定率減税は小渕首相は「恒久的」と言っています。抜本的な税制改革が行われる際になくせばよいといってるんです。
私はそう信じていました。
税制は抜本的にかわりましたか?
財政赤字をなんとかしないといけないのはわかりますが、そのなんとかの仕方に問題があると思います。
そもそも、特別会計にメスを入れる雰囲気を小泉さんは「道路と郵政」で隠してしまいましたから、財政赤字が減らないんです。
議員は秘書を雇いすぎだとかは私は思いません。が、いなくていい議員が多数いるのは納得できませんから。
どうして私達が払うお金をあげられ、障害者は社会に出られなくされ、議員は誰一人犠牲にならないのですか?
この考えはおかしいですか?
うーん、難しいですね。確かにいたずらに戦線を広げて補給が追いつかなくなるのは愚策でしょうが、自分が関心があることしか触れようとしない傾向があった小泉氏と違い、もっと多方面の問題を解決しようとしている安倍氏の姿勢が、一概にまずいとも言えないし…。
こんにちは。弊紙の記事を読んでいただき、ありがとうございます。原川記者の記事については、同僚記者から「途中まで阿比留さんの記事かと思って読んでいました」といわれました(笑)。野口記者の指摘も含め、こうした本質的な問題に、もっと国民の関心が向いてくれたら…と思います。
私もWILL8月号は昨日買って読んでいました。興味深い記事が多く、読み応えがありました。ご紹介の蒟蒻問答もよかったですが、屋山太郎氏の「社保庁労使国賊論」もとても分かりやすく、面白かったです。
小泉前首相曰く >与野党の対立を超えて社会保障制度がしっかりしたものに持続できるようにやっていかなければならない。
障害者自立支援法を導入した小泉さんに、社会保障制度を本当に「しっかり」したものにする考えがあったとは思えません。山井和則議員の質問主意書:障害者自立支援法と生活保護基準の均衡に関する質問主意書を見てください。
http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_shitsumon.htmの166国会衆議院質問376です。
障害者は、食費・住居費を除いて一人あたり月2.1万円の世帯を参考に生活水準が定められ、生活保護は月3.7円の世帯との比較によって妥当性を検証されてきたといいます。つまり、障害者は生活保護受給者の57%の消費水準で生活しろと、小泉内閣は定めたのです。暴政というか、差別というか、蔑視というか、耐え難い制度です。
関連した給付切り下げで、障害者施設職員も生活が出来なくなり、次々退職しています。介護保険の世界でも同じです。コムスンは許されませんが、06年からの小泉内閣による単価切り下げで経営困難となっている事業所が多くなっています。介護の現場は、疲弊しています。医療費削減が主たる原因で医師不足となり、地域医療は崩壊に瀕しています。国民健康保険制度でも、著しい保険料の負担引き上げが行われ、保険料が払えないので保険証を取り上げられる人も目立ってきました。そして、今回の年金問題は小泉内閣が原因を作ってはいませんが、年金に対する信頼は崩壊しつつあります。
そして、小泉内閣は「自民党をぶっ壊して」「抵抗勢力を粉砕して」、自民党の良い意味での国民の意見をくみ上げる伝統を破壊しながら、突き進んできたのではないでしょうか。そして、安倍内閣はまさに小泉内閣の跡継ぎの政権です。小泉内閣の本質を引き継ぐ政権なのです。
阿比留様
実は小生もそう思いこんで読んだところです。最後の書名を見て・・・
横から失礼します。
私も実は障害者自立支援法案を廃案にする運動に参加(といってもメールだけですが)してまして、今回の小泉さんの発言に怒りを覚えます。
個人的な事はここでは申しませんが、この法案だけでは民主党に入れたくなる気持ちは理解できますが、全体の政策ではとても民主党に入れません。
輿石さんの教育に対する態度、やっぱり自治労がいるから特別会計に力入らない問題、過去の社会党の重鎮が未だに権力握ってる構造等々、あげたらきりがありません。
政党として自民党より民主党の方がはるかに問題を感じます。
>そして、安倍内閣はまさに小泉内閣の跡継ぎの政権です。
うん、そう見えますけど、意外に違ってきてます。
補正予算でとりあえず今年しのいだ自立支援の問題。
安倍さん自体はおそらく問題視は多少していますが、優先順位が低すぎるのが難点です。
最近はいろんな事実を知るにあたり、本当に苦しいですね、政党というのは。
入れる政党がなくなってしまって・・・。
自立支援だけみてると民主党の主張は非常に正しく、ちゃんとしてます。
なので、前回の衆議院では私も民主党に入れました。
が、後悔もしてます、無知だったと。
価値観の中での葛藤なので、人それぞれですが、私もこの「自立支援」といれればマスコミにたたかれないからつけたといわれるトンデモ法案は廃案にすべきという点ではnoji2278 さんと一緒です。
> 確かに、「そうなったらしめたものだ」というセリフにはユーモアが感じられていいですね。私もできたら、日々、明るいニュースの記事を書きたいのですが…。
間をとって、ニコッと笑って、ぴしっと決めていました。会場では笑い声も聞かれたと思います。NHKのニュースで見たのですが、うまいなぁ、と思いました。
私は去年イザ!最初の投稿に「私も現皇室典範、余命何ヶ月と言われてやっと闘いはじめました。小泉首相は私ののどもとにナイフをつきつけてくれた。そんな感じです。実は何も出来ないうちに死んでいたはずでしたがあの奇跡が起こって今があります。」と書いていますが、最強の敵、小泉氏は今、最強の味方でもあるようです。
自民党にとっては今いちばん必要な方、たよりになる応援団長ではないかなと思います。是非本気で動いていただきたいです。TBした拙ブログでは小泉首相をたいへん高く評価していますが、政策や業績の評価とはまた別です。ともかくいたずらっぽくて憎めない人ですね。
そして緒方元長官は逮捕・・・。
時代の変化を象徴する日だと思うとともに、将来から見て節目にあたる日が今後あるとして、その予兆なのかな、とも思ってしまいました。
最初にお断りしておきますけれど、私は介護に詳しくありません。
そして考え方が基本的に違うのでしょう。私の「生存権」という解釈は、政府が国民の命を保証するというよりも、国民が生きていくのを政府が邪魔しないという解釈なのです。つまり私は小さな政府のほうを支持してるわけです。それなので、生存権といわれてもピンと来ません。人にはそれぞれなりの生き方があると思うのです。中にはひどい生き方になってしまう人もいるでしょう。もちろんとてもよい人達もいるでしょう。
生物的に死ぬというようなことに至らないように、それを上回るように政府がお金を分配すれば、それで良いと思います。
ですから、noji2278様がお書きのように「暴政というか、差別というか、蔑視というか、耐え難い制度です」とは思いません。
たぶんここまで読むと冷たい奴だと思われるかもしれません。しかし、結局はお金の問題です。いまの団塊の世代は60才くらいですが、あと10年もすれば、年金、介護、健康保険などの社会の負担はかなりのものになります。私自身は増税もやむなしと考えています。現状の福祉を求めるだけでも、将来は増税となるだろうと。
じゅぁき様は、やりくりすればなんとかいけるのではないかというご意見ですが、私はそれが可能かどうかわからないし、やはり足りないのじゃないのかと思って前のコメントを書いたしだいです。
阿比留瑠比様
BBSをお借りしてすみません。ここらで置いておきます。
確かに、安倍氏は小泉氏のツケを払わされていますが、同時に、小泉氏がいたから安倍氏が首相になれたというのも事実なので…。障害者自立支援法への批判は、安倍氏にも届いていると思います。それでどうできるかは、私にはまだ分かりませんが。
スクープですか…。それは書きたいものですが、なかなか思うようにはいきません。渡辺氏には今後も活躍を期待したいですね。
そうですか。まあ、原川記者が書いたものを、私がちょっとだけ手直ししたこともあるのです。
そうですね。すべてにおいて評価できる人ではなくても、やはりすごいところは認めなければかえって不自然ですね。トラックバックありがとうございます。
世界も日本もこれから激動の時代を迎えるのかもしれません。そんな気がします。
恒久減税~恒久的減税へ
小渕~森~小泉内閣へ引き継がれたはた迷惑な減税の経緯を紹介します
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20060528ne95s000_28.html
ここで議論するのもいかがなものかではありますが。
一般人の生活保護は、食費・住居費除いて3.7万円。
障害者は、2.1万円を基本とするのは、どう思われますか。
せめて、障害者も、一般の生活保護基準程度は許されるべきであると思われませんか。弱いものに対する、差別であると思われませんか。
障害者自立支援法で、節約できたのは、国会答弁では確か年間350億円とかききました。
この程度の予算やりくりできないとは考えられません。
申し訳ない。無知なもので。遅ればせながら、お示し頂いたURLを読ませていただきました。
政府答弁は、障害者について
「また、一定の預貯金等を保有している場合や、扶養義務者が存在する場合であっても、施設入所者の利用者負担の軽減措置を適用することとしている」
「一方で、生活保護制度においては、預貯金等の保有状況、扶養義務者の状況等を保護の決定の際の勘案事項としていることから」
「御指摘の「障害者自立支援法が基準とする消費水準」と生活保護基準を単純に比較することはできないと考えている」
------------------------------------------
政府としては、貯金があっても扶養義務者がいても支給しているのだから、二・五万円と三・七万円は、「単純に比較することはできない」と言ってるわけですね。
う~~ん、難しいところですねえ。貯金もないし、縁者もいない人もいるでしょうし。しかし一方には、貯金も縁者もいる人もいるわけで。申し訳ないが、どのようにすればよいのか結論が出かねます。
生活保護と障害者保護は、別物ではないだろうかという気がします。つまりは、単純比較ができるのかと。。。しかしそうなると政府答弁みたいですね。すみません。
それと、その~、昔ですが、社会の出来事を差別じゃないかと考えた時期が一瞬ありました。その時に、差別と捉えると、なんでもかんでも差別になることを発見しました。それ以来、あまりにも使える範囲が広くて、あいまいで、危険な言葉であるということで、差別という言葉を使って考えることを止めてます。
まったく使わないということではなく、たまには使いますが。よく使われる言葉なもので。
例えば、同じ仕事である人は8万円もらい、他の人は5万円ということだと、なぜ同じではないのか、と考えるわけです。「差別」があるとか。「平等」ではないのかとは考えません。この2つの言葉はあらゆる場面で、使われすぎではないでしょうか。しかも「正されるべき」といった、最初から結論が入った言葉と思います。
主意書お読みいただき有り難うございました。
まず障害者自立支援法導入前はどうであったかを見てみます。
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/12/s1214-7b.html
の中程に「支出の実態(一般家計、グループホーム、入所施設)」というグラフがあります。見ていただくとお分かりいただけると思いますが、以前は障害年金2級受給者で4.7万円が手元に残るような制度となっていました。
これが障害者自立支援法によって、2.5万円に引き下げられ、手元に残る金額は2.2万少なくなりました。年金以外無収入の障害者に対して、年額26.4万円の負担増です。これだけの負担増を無収入の人を含めた全国民に行えば、33.5兆円の税収増となります。平成18年の税収が50.5兆円ですので、66%の税収増が可能となります。
ここまでの激しい負担増を社会的に最も弱い障害者に強いなくてはならないほどこの国は貧しいのでしょうか。私にはそうは思えません。たとえば、どう考えても、障害者の負担を増やす前に、私の収入に対し、もっと税金をかける余地はあります。
私は、在宅の障害者の方と関わっており、実は施設で生活されている障害者の方については、よく知りません。ただ、生活保護より著しく低い水準の消費生活を基準に、障害者からかくも激しい負担増を行うのは、間違いであると思っていただけないでしょうか。