あの参院選から3週間以上がたったというのに、いまだにその衝撃から完全に抜け出すことができずにいます。27日の内閣改造で、私自身も心機一転、気分を切り替えることできるかどうか、期待と不安を抱えて見守っているところです。で、本日もそんなことをぼーっと考えながら某所を歩いていて、こんなポスターを見つけました。もういいかげん、撤去してほしいものです。
ポスターで参院選のことを思い出してなんだか、憂鬱な気分にさせられたので、総務省選挙課に電話し、「どうにかならないものか。取り締まることはできないのか」と自棄気味に聞いてみたのですが、「本人か事務所にでも言って、撤去してもらうしかないでしょう」と簡単にあしらわれました。まあ、しかし、こうしたポスターも民主党ばかりが目についた選挙でもありました。今回の参院選にかける熱心さと用意周到さが、自民党に比べて一枚も二枚も上手だったのかもしれません。
ところで、全く話は違いますが、先日、憲法改正反対と安倍首相を批判する立場から安倍政権について検討し、論評した「安倍政権論 新自由主義から新保守主義へ」(旬報社、渡辺治著)という本を読んでみました。私とは考え方や主張は全く異なりますが、これがけっこう面白く、安倍首相の背景や小泉前首相との相違点などに関する分析それ自体には、頷ける点も多々ありました。例えば、第1部第5章「安倍政権の担い手、ブレーンと支持基盤、政権の矛盾」の「安倍首相のブレーンたち」には、次のようにありました。
《(前略)国内政治では強いナショナリズムの思想をもち、靖国神社への参拝、教育基本法改正による伝統と文化の教育の強化、皇室典範改正による女性天皇・女系天皇容認への強い反対、そして憲法改正などを主張する。反面、構造改革や日本の経済などにはあまり強い関心をもたない。せいぜい日本経済の活性化による「強い日本」の復活を漠然と望むくらいである。
以上のような安倍ブレーンの構想には、いくつかの特徴がある。一つは、その主張する領域が極めて狭く限られている点である。経済政策や福祉、社会保障などにはほとんど独自の主張をもたないことが最たるものである。
二つ目は、彼らの構想は明らかに従来の保守勢力主流や財界の思想とはかけ離れており、そのため、一貫して保守の傍流に追いやられていたという特徴である。今やそうした構想の担い手が安倍の政権掌握によって主流的位置に浮上してきた点が注目される。》
私は、安倍首相には一般に言われるような固定的な「ブレーン」はいないと思っています。人の意見には耳を傾けはするものの、結局いつも自分で判断して決める人だと考えているからです。ただ、安倍首相がときに夜会合などで意見を交わす相手を広い意味での「ブレーン」だとすると、この本の指摘する点はけっこう当たっているのかもしれません。私自身は、ブレーンでもブレーンもどきでもなく、ただ周辺をうろうろ取材しているだけですが、傾向性としては私も同じだなあと苦笑いするしかないような。
それにしても、保守の傍流か。自民党の宏池会的なあり方が「保守本流」であるとすれば、確かに安倍首相もその周囲も傍流でしょうね。私もかねて、安倍政権は自民党内の少数派が政権を握った希有な政権だと考えてきました。ですから、この点でも同意できます。安倍首相は官房副長官に就任するまでは、自宅では産経1紙だけを購読(もちろん、事務所は別)していましたが、これもある意味、マイナーな話ではありますね。残念ながら。
この渡辺という人(著者紹介を見たら一橋大教授とありました)は、《安倍のようなタカ派のイデオロギーをあからさまに表明する政治家は、小国主義の政治が安定していた1990年代初頭には、保守政治の主流には、いわんや首相にはとうていなれる展望はなかった》と書いています。私もその通りだろうと思います。だからこそ、安倍首相のそうした主張が広く受け入れられるような時代に変わってきたのかと期待していたのですが…。参院選で示された「民意」は、あまりに厳しく、多くの国民の政治への期待は別の場所にあると指摘するものでした。
今回の内閣改造がどうなるかは、安倍首相がこれからどういう政治をやろうとするのかに直結しますから、昨年の組閣以上に注目したいと思います。何としても態勢を立て直し、来るべき本当の政権選択選挙である衆院選に向け、成果を出してほしいものだと思います。
コメント
コメント一覧 (85)
ただ、少し早かったのかな?国民の意識より
他の誰か(政治家)が日本の将来に危機感を持つならもっと早くでも良かった、と
国民を、領土を守れない憲法を平和憲法と呼ぶ「幸せな」国民、マスコミ、政治家が危ないと思わない限り最悪の状態になるまで気付かないでしょう
産経の記事では、中国が太平洋を半分よこせとアメリカに言ったそうですが、実際に太平洋を押さえ、台湾海峡を押さえられ、台湾が中国の省となるまでこの自縄自縛、平和ボケの状態でいるのでしょうか?
まあ、その時はとっくに日本も中国の属国か省になっているでしょうが
国民が戦いを拒否し続けるのなら奴隷として生きていくしかないでしょうね
傍流が政権を担った・・・とても興味深い内容ですね。
それを考えると保守とは何か考えさせられます。
しかし昨今の特アや、6カ国協議でのアメリカの動きなどで、日本も真の自立をしていかなければという考えが徐々に強まっていくかもしれません。
また、マスコミでは教育現場の荒廃を報じながら、それが安倍首相の教育基本法改革支持につながっていかない不思議さにも気づいていくのかもしれません。
いずれにせよ、内閣改造以降真の安部政権を樹立し、成果を祈りたいものです。
追伸:昨日、鹿児島・知覧の特攻平和会館に行ってきましたが、多くの来館者がいて少々驚きました。
イデオロギー的なものは感じられず、若い命を散らした特攻隊員の写真や遺書、戦闘機等々が圧倒的な事実を以って迫ってきており、改めて国や国民が歴史の流れに呑み込まれていく様や国防など、いろいろと考えさせられました。
更に、会場を出ようとしてロビーに戻ると、何と民主党の前原氏が来館者に囲まれていました。
タイミングがいいというか、また国防とかイラク特措法とか考えちゃいました。
因みに、帰りに入った道路沿いの小さな茶舗で「平和会館にとても多くの来館者がいたが、やはり夏休み中の日曜日だから?」と聞くと、店のおばあちゃんが「このところ年中結構多いみたいですよ」と。
考え方は様々なのかもしれませんが、多くの人が知覧に興味をもっていることは確かなようです。
ちと長くなってすみませんでした。
個人的に次の内閣改造で気になっているのは農林水産大臣と内閣副官房長官です。
9月に開催されるであろうWTOドーハラウンドの閣僚会議で日本が発言権を確保できるのだろうか?無理だろうな~と言うのが心配の種です。農水大臣は兼務している若林正俊環境相をよこすべりするぐらいしかないと思っています。
首相はインドやインドネシアなどを訪問してEPAを結ぼうとしていますが、WTOドーハラウンドの合意案がそのまま妥結されたときはどうするのでしょう?表立っては反対できないでしょうし、そのときには民主党案の戸別所得補償のようなことをしないと大規模化が進んでいない米農家を中心に農家は壊滅的な打撃を受けるでしょう。
それと、これから官僚をどのようにコントロールするのでしょうか?
小池防衛大臣と守屋次官の暗闘からも判る様に、官僚をコントロールできていない安倍政権と言うのは、内閣副官房長人事が機能しなかったためと「週間文春」で指摘されていました。
実際のところ年金問題も厚労官僚をコントロールできなかったのが最大の失点だと以前から思っていましたので、的場副官房長官は早く首にするべきでしょうね。
その後、誰を据えるかによって安倍政権の方向性が見えるような気がします。
時代の要請でなければ、議員13年目で首相にはなれないと思うのですが、天はずいぶんとまあ、たくさんの試練を与えるようです。日本は少子高齢化社会を迎え、若者の学力は低下して国際競争力は弱まり、中国やインドは台頭して米国の相対的地位は下がっています。有限な資源のぶんどり合戦はますます激化するでしょうし、一方で温暖化問題もある。そういうときに、社会が右肩上がりで成長した時代のような分配型政治は、本来は無理なのだろうと考えていますが、現実はどうなっていくのか…。
仲間の命より自分の保身が第一
このイメージが全てであり、国民は決して忘れる事はありません
改造云々などどうだっていい
とにかくこんな内閣は気持ち悪いんですよ
絶体絶命の政権の建て直しですが、そのお手並みによっては
反転攻勢の絶好のきっかけです。安倍ファンの一人として
真の安倍カラーを国民に示して欲しい。外野席の雑音などは
気にしないで考えられた適材適所内閣を実現して欲しいです。
ところで私のリクエストは外務・町村信孝、総務・渡辺喜美
防衛・小池百合子、官房・升添要一ですがどうでしょうか?
党内の優秀な方が多いなかで選ぶのは苦労も多いでしょうが
「美しい国」作りに真剣に汗を流す人を国民は待っています。
http://d.hatena.ne.jp/harimaya/
知覧の特攻平和会館には、残念ながらまだ行く機会がありません。そういえば、小泉前首相が自民党総裁選の直前か最中に、ここで号泣する姿がテレビに映りましたね。就任当初は、愛読書として「同期の桜」を挙げていましたし。私はつい、そういうところに反応してしまうのですが、国民の多くはどう感じるのだろうかとか、最近はそんなことを考えてしまいます。前原氏は何を話したのでしょうね。
総理の政治信条は、保守政治家一族に生まれ、長州下関を選挙区としている以上、確固たるものがあるのでしょう。その信条は変わることは有り得ないと思います。
田中森一氏の書いた『反転』という本に、『刑事被告人となった高橋治則氏を、最後まで見捨てなかった政治家は、安倍晋三氏只一人だけであった』と記述があります。情のあるいい話だと思います。
安倍総理には、あまり金権の匂いがしません。人間的には、好人物だろうと思います。
願わくば、自民党を離れてより純粋な保守政党を立ち上げたほうが、より政治信念を貫けると思います。苦難の道かもしれませんが。
考えてもらってました。5氏それぞれ考えのある、なるほどと思える
案でした。それらから良いとこ取りを私なりに案を作ってみます。
①副総理 平沼赳夫(花岡案)②外務 小池百合子(弘兼案)③財務 塩川
正十郎(屋山案)④総務 渡辺喜美(屋山案)⑤厚生 長妻昭(宮崎案)
⑥防衛 石破茂(弘兼・宮崎案)⑦官房長官 菅義偉(屋山・宮崎・花岡) ⑧農水 中川昭一 となりました。
実現不能な方もいらっしゃるかもしれませんが。②④⑥⑦は実現してほしい
です。いかがでしょう。
農水相人事は難しいですね。ご指摘のような重要問題も控えていますし、鬼門のようにもなっているので。本人にとっては歓迎すべき話ではないでしょうが、中川昭一氏の三度目の農水相ということもあるかもしれません。>年金問題も厚労官僚をコントロールできなかったのが最大の失点…。年金問題は、厚労官僚もそうですが、その下にあった社会保険庁自体がブラックボックスとなり、組合のトップは社保庁長官より偉く、長官は組合が拒否するので、現場視察すらままならなかったという積年の労働慣行がありました。官僚をコントロールしても、その官僚自体がまともな情報を持てずにいる状況では、同じことだったような気もします。
どのようなご意見・見解をお持ちになろうと自由ですが、そのようなことを、あえてここに書き込む必要はないのではないでしょうか。
いったとかいわないとか...なんかの記事に出ていました(willかな?)
結局のところ、あの組閣は安倍氏の「仲良し」と言われたものなのか、
派閥からの推薦をある程度飲んだものなのか?
どちらもありなのか?
朝日は実は都合よく使い分けて罵倒していますから、関係ないですがね
反政府社会主義機関紙「朝日新聞」ですからね(藁
農村部から総スカンを食ったことが実に大きい。
自民の新農業政策が彼らの理解を得られなかったということです。
理念の問題じゃない。
彼らにとっては死活問題なのですから。
自民党の農業改革は、
農業規模を大農家に集約させて、
作業効率を上げるというやり方です。
これならば人件費を圧縮できるため農作物の単価を下げられ、
さらには国際競争力もアップするはず。
ところがそれでは大量の農家の離職者が出てもおかしくありません。
安倍政権の再チャレンジ政策は、
そんな彼らへの救済策が主でもあったのでしょう。
しかし、民主党は其処を突いてきました。
現日本の農家の大多数を占める小規模農家にとって個別所得保障等実に甘い汁になることを言ってきたのです。
この政策が実現すれば、
農家は確かに助かるでしょうが、
これは明らかに旧自民党の税金の農村部へのばら撒き政策に相通じるものがあります。
財政効率化から逆行する政策であることは間違いなく、
消費税を上げないとしても他税金の増税はまず避けられません。
改めて問いましょう。
赤字国債も抑制しなければならない今そんなお金が何処にある?
民主には国民一人頭どれだけの借金を抱えているのか見えていないのでしょうか?
官僚の無駄遣いをはぶけとかいいますが、
そんなもん国家予算の規模からすればはしたもんです。
何より、能力がある人々にはそれ相応の給料を保証しないと、
そうなりたがる人々にとって魅力的な職場とはなりえないでしょう。
無論、それだけの給料を得るということはそれに応じた責任も求められるということですが。
参院選挙時に、小沢党首の演説を聞いてたんですが、
アレ、ホントに小沢氏なんですか?(汗)
言ってることがそのまんま労働組合の主張…。(汗汗)
「あの参院選から3週間以上がたったというのにいまだにその衝撃から完全に抜け出すことができずにいます」との事ですが、そんなに深刻に考える
必要はないと思いますよ。
安倍政権が10ヵ月間でやってきた事は、決して間違っておらず、今回は謂わば、閣僚の失言とマスコミの偏向報道に有権者が惑わされた結果だと思うからです。赤城農水大臣の「絆創膏事件」がポイントだったようですが、絆創膏は安倍政権の政策とは何の関係もありません。
ただ余りにも幼稚な対応に、国民が「あきれた」ようです。
赤城さんの「事務所費問題」は後援会の問題であり、政治資金規正法の対象外ですから、領収書を添付しなかったのは、ルール違反ではありません。
しかしながらマスコミは水戸の事務所ではなく、実家の映像を報道し続け、
作為的に国民をミスリードしました。
小沢さんを初めとする民主党の不祥事には目をつぶったままです。
偏向はまだ続いており、選挙費用が法定を超えた民主党の「牧山ひろえ」さんは特に追求されてもいません。
民主党のばら撒き政策も徐々に国民の反発をかっているので、安倍さんも
27日の内閣改造で、体制を建て直し、今後やりたい政策を強力に進めて欲しいと思います。
小沢さんには10億円スキャンダルがあるが、安倍さんには何のスキャンダルもないのですから、決して負けるはずはありません。
もう一方の、吉田茂の系譜も保守であったと言えるかもしれませんが、私は田中角栄からなんでもありの空洞主義に変質したように感じます。
「戦犯」遺族の遺族年金給付に尽力したのは社会党の堤ツルヨ代議士でした。あのころは左派も一応日本人でした。
しかし、最近は自民党にさえ非日本人が跳梁跋扈しています。嘆かわしい限りですね。
タレント議員のポスターが目に入るのですよ、元気を出してください。
一橋の渡辺教授は護憲派の方ですね、こんな記事が目に入るのも
テンションが下がってる証拠です。
年金の崩壊?何年先の話ですか、起こりうるんですか?
現実に起こりうるのは、中国のバブル崩壊と、北朝鮮の有事です。
そのとき安倍首相以外に誰がいるんですか?
私たちが支えなくて誰が支えるんですか。
忘れてはなりません。戦後日本人は何人も隣国により理不尽に殺されています。拉致だけでは有りません。竹島も北方領土もそうです。
拉致被害者の話を始めてまともに聞いてくれたのは安倍さんだけだったじゃありませんか。
つい感情的になりましたが、阿比留様のお尻をたたくつもりで書かせていただきました。
私は、舛添氏はけっこういいかげんな人だと知っているので、官房長官はちょっと…。>党内の優秀な方が多いなかで選ぶのは苦労も多いでしょうが…私は、自民党も民主党も本当は人材が枯渇してどうしようもない状態だと思っています。自民党は言うまでもありませんが、小沢氏がトップで鳩山、菅という元代表が脇を固める民主党も、なかなか次代を担える人がいないということでしょう。
昨年末に、郵政造反議員の復党が話題になった折の私の否定的コメントに、参院選ではもっと大きなテーマで戦うことになるのではと阿比留さんのレスをいただきました。不安はありましたが、ここまでとはねぇ。そこを見限っての日本売りが株安の要因だと思ってますが、今日は少し上がったようです。これからの10年、本当に杞憂に終われば良いのですが。
こんかいのアジア外遊では、かなりの成果をあげてゐるでせうから、着々と粛々と実績をつみあげていただきたいですね。改造内閣でも、「党内の重厚」なかたがたを起用されるとか、されないとかはどうでもいいです。どうせ挙党一致的、党内宥和的な組閣になるのは見えてます。問題は、総理ご自身が、打たれ強い安倍晋三にうまれかはっていただきたいといふこと。また、靖国の問題では阿比留さんも、総理にムチをふるって記事をかかれてをられるものとおもひます。これはむしろ、総理・安倍ではなく、それを超越した日本人・安倍晋三の「ひと」の部分をとふてゐるんだらうとおもふんです。
知覧追記
特攻平和会館の展示物の中に朝日新聞の記事がありました。
対米宣戦布告および終戦を報じる記事に並んで、昭和18年7月8日付けで陸軍省による学生への兵士募集を伝える記事がありました。
<征ケ、今直グニ 敵学徒ハ挑ンデイル 学生諸君 校門ヨリ空ノ決戦場ヘ>というキャッチで、朝日新聞はこれを広めアメリカの学生に負けず、積極的に戦場へ赴こう、と喧伝していました。
安倍総理に随伴して300人を超える経団連、商工会議所のお偉方も来尼しインドネシアでEPA締結と相成りました。
日尼間で関税引き下げによる相互貿易拡大と日本からの投資拡大が狙いです。全者は拡大するでしょうが、後者は無理と断定出来ます。
友好的なという観点から行けば、「いいんじゃーないの」という乗りですが、印尼にとっては、日本の投資拡大は工業化、雇用拡大、貧困脱却等の視点から死活問題ですし、親日家大統領が大いに期待しているところです。しかし、独断すれば、40年以上前から経済進出してきた為、新規投資分野や案件は飽和しているというのが実態で、新規投資案件はインフラ以外超期待薄。
EPAで日本が正式に政治的コミットメントをした以上、結果投資が来なかったというのは許されません。日本の電気エネルギー資源の小さくない部分を依存している友好国を対日的にしてしまうのは極めて国益を損ねます(因みに、そこにつけ入っているのが、韓国勢と中国です)。
印尼政府閣僚の中にすら懐疑的な見方をしている方もおり、日本政府が浮かれているだけに、3-5年後の実態を非常に危惧しますね。
安倍総理が詳細をご存知な筈もないですが、結局、外務省・通産省の短期でノー天気の成果競争に国益が利用されてた結果と考えます。只、表向きは正論ですから、批難しにくいところが、隠れ蓑で、将来このEPAの投資部門が失敗したら、それこそA級戦犯探しをすべきでしょう。
LNG輸出削減を既に切り札ちらつかされている日本は官民挙げて、投資増大させる覚悟が必要でしょう。
毎日拝見させていただいております。日本を憂う多くの人達の御意見頼もしく拝聴いたしております。
今回、自民党の敗北につきましては、選挙選のまずさが多くの原因ではないでしょうか?私の在所には土曜日、日曜日にも自民党の選挙カーは見なかった。また、衆議院議員の応援もほとんど力が入っているとは、思えなかった。そして、テレビCMのまずさ、民主党が主婦等を使い、庶民レベルの戦いを演出していたのに比べ、自民党のCMはあっさりし過ぎだと感じました。もっと、庶民レベルに密着したCMを考える必要があると思慮いたします。
日本国民は、今、目に見えるもの、今かんじる事より選挙に投票すると考えます。言葉は悪いが、芸能人の人気投票と同じです。そのような国民のレベルです。次回の衆議院選挙には是非とも自民党に勝っていただきたく、また、民主党には政権を与えると、まともな日本になるとは考えられません。
自民党は心を入れ替え(選挙に勝てる体制作り、選挙戦術の構築)、勝利していただきたい。
憲法にしても公共事業にしても、小泉さんのときに我慢していた勢力が今回の選挙結果を受けて言いたい放題になったようで心配です。
今日も暑いですね。
記事で渡辺治氏の本を取り上げられているのには驚きました。
昔ながらの左翼学者が同じような本を書いていると思い、立ち読みもしませんでした…。
阿比留さんの記者として視野の広さを感じます。
思い込みはよくないと反省。
最近、若手政治学者がデータや理論をもちいて今の政治を実証的に分析していますが、渡辺氏のように自身で、いろいろな修羅場をくぐり抜けてきた左翼の古手の学者のほうが生々しい権力闘争に嗅覚が働くのではないかと思いました。
ところで、今度の内閣改造で意外に肝なのは、経済財政相ではないかと思います。つまり、大田弘子さんが続投するのかどうか。
参議院選挙の与党大敗と時を同じくして、アメリカのサブプライム問題が噴出、世界的な大株安状態となっております。今日は少し戻したようだけど、日経平均も1万6千円を切ったまま。大型M&Aに引っ張られてきた世界経済の潮目は完全に変わったなんていう人もいます。円高もある。
安倍内閣には、「竹中平蔵」的人物がいませんね。もっとも、竹中さんの時は、どのみち日本経済はドツボだったから、道路公団や郵政の民営化など、骨太で中長期的な改革に腰をすえて取り組めばよかった。銀行もほとんど死に体だったから、不良債権処理も思い切ってできた。それで、少しくらい景気が後退しても、大勢に影響なかった。
でも、今はむしろ、回復基調にあるだけに、景気の腰を折らないことに気を配りながら、構造改革を進めなきゃいけない。とても難しい舵取りだと思います。
最近、経済財政諮問会議もあまり機能していないみたいだし、民主党などは一周遅れくらいで財政出動を必要とするような施策を振りかざしてるし、とても気になります。
こんばんわ。暑い日が続きますがどうかご自愛のほどを。
一橋の渡辺氏ですか・・・先日15日のNHKのわけのわからないスペシャル番組にも出てましたね。まぁ全体的に大変ストレスの溜まる番組でしたが、渡辺氏の話を聞いていてイラつくことが多くてついついチャンネルを変えてしまうこと度々。長年色んな考え方の人と接していると、目を見るだけで何となくその人の思想的背景が直感できるようになりました(これが結構当たってるんですよね、哀しいかな)が、こういうタイプ、特に苦手です。とはいえあんな人でも教授さんですから。ご案内の通り、一橋大はまだまだ代々木系が多いですし、私も何人か面識のある方がいますが、代々木系ではなくても、社会文化会館系というか、憲法九条が大好きな、いわゆる市民派チックな人ばかりで閉口することが多いです。自治労や日教組の方と懇意の先生方も多いようですし。
阿比留さまが引用された部分はある意味でその通りでしょう。これまでも申し上げてまいりましたように、安倍総理はやはり「労働貴族たちを尻目に、真面目に額に汗して働く勤労国民」の雇用や社会保障に対して、もう少し情熱を注いでもらいたいですし、それが出来なければ安倍総理には憲法改正は不可能だと思います。国民の安寧を保障する意味では外交安全保障と同等に重要なテーマですので。といっても、民主党の亡国年金改悪案などを見ていると、あまりの素人ぶりに絶句してしまうのですが。その上で、総理も政策ブレインを揃えられてもいいと思いますよ。若さを補う政策バックボーンが必要な時期だとおもいますので。
ところで改造内閣はどうなることやら。実はあまり期待はしていません。というのも期待し過ぎると反動が大きい場合がありますので。まぁとにかく官房長官交代だけはミニマムということで宜しくお願いしたいですね。次官人事のゴタゴタには関係なく、私自身は小池防衛大臣は適任だとは思いません。東京都知事のご子息も余りに軽量級でノーサンキューです。長妻厚労大臣だけはホント勘弁してくださいよ。そんなことになったら、保険料未納運動起こしちゃいそうで、私。あの人、全然日本の公的年金制度を理解していませんし、菅直人の再来みたいで、見ていて正直ゲンナリします。その上で、個人的には塩爺さんの副総理なんか楽しそうでいいなぁ。少し悪ふざけが過ぎますか?
その「反転」という本は、書店で見かけ、読もうかどうか迷っていました。でも、いただいたコメントで買って読むことにしました。信念を貫くことと、権力をにぎることが一致すれば、人は幸せなのだろうなと、ふと思いました。
こんばんは。全く私の個人的意見としては、石破氏を使うのならば、むしろ外相ではどうか、という気もしています。防衛相は、小池氏の続投を基本に、浜田靖一もいいかもしれません。制服組の人望が厚いですし、内局の抵抗と戦うのはお手の物でしょう。菅氏は、面構えがいまどきの政治家には珍しくいいと言われていますね。
> 自民党の宏池会的なあり方が「保守本流」...
所謂「敗戦レジーム」を軸にすれば確かに彼等は保守本流なんでしょうが、高度経済成長期から列島改造論の時代って、物凄く社会主義的な時代という印象が強いのですがね。
敗戦後の混乱期から'60年安保改訂迄の時代って、長期的な日本の国家戦略が形成された時期である事をもう少し評価出来ないものかと考えます。(「西側」という決定が無ければ所得倍増なんてぶちかませなかっただろうしな〜)
本来、1990年代初頭から国家戦略の組み直し作業に推進すべき所を、自社(さ)連立に代表されるような愚にもつかない数合わせ作業の結果ずるずる21世紀まで先送りして来たという意識って、渡辺教授にはないのでしょうか?
選挙開票から28日、国家政策の中長期目標を未だ明確に出来ない民主党は悪夢の'90年代を繰り返す気なのだろうかとの危惧を覚えます。
地方で自民党が惨敗したのは今の政策だと未来を感じないからだと思います。東京一極集中(政府、本社、マスコミ、大学)の仕組みの中で人口減少の地方区では特色をだせと言われても難しい。箱モノとかばら撒きは時代錯誤な政策ですが、日本列島をどう再生するのかビジョンが欲しいです。
阿比留さんに倣って特攻の本をまとめて読みました。
生き残った方の証言の中で「平和な時代を前提にして特攻をかわいそうな人と考えないで欲しい」というのが印象に残りました。
といって変に美化して考えてもいけないとも思いました。
今夏出版された「いつまでもいつまでもお元気で」は、知覧の美しい海と遺された手紙が載せてあるだけのものでしたが、余計なことが書かれていない分、とても心に響きました。
日本語は、美しいものなんだなということも知ることが出来ました。
阿比留さんのレスがいいきっかけになったと思います。
ありがとうございました。
遺族会の会長は、今のあの議員さんでいいんでしょうかね‥‥。
参院選は本当に民主小沢の「そこかしこ ヤクザのポスター はびこれり」状態でした。
私自身は小泉政権以降の「素人のにわか何とか」でしかないので、今はミーハーな予想ごっこを楽しんでます(笑)。
個人的には次期防衛大臣は石破さんだと安心ですが、「軍靴の音が聞こえる」朝日系電波キャンペーンに対抗するには小池大臣のほうが適役なのかもしれないとか、何大臣になってもワイドショーが小池大臣のファッション・チェックでも始めたら主婦層の支持率がかなり上がりそうだとか…。
オバちゃんたちは、難しい政策や理念なんかどうでもいいんです。分かりやすくて面白い政治ドラマが見たいだけなのでしょう。その意味では内閣改造(安倍新劇団メンバー)には小池さん塩川さん麻生さんなど、「視聴率の取れる役者」という観点も必要なのではないかと本気で思ってしまいます。もちろん絆創膏大臣とは逆の意味で、ですが(笑)。
居酒屋の見習いです。
先ほどは塩辛をありがとうございます。
自分はちょっと前に又吉イエス様のポスターを見ました。
面白いので写真撮っちゃいましたが・・・
台風前にああいうポスター類は一度撤去して欲しいですね。どこの政党にもどこの陣営にも。
暑い中、お疲れ様です。
>参院選で示された「民意」は、あまりに厳しく、多くの国民の政治への期待は別の場所にあると指摘するものでした。
この点に関して、今月号の文藝春秋にて、塩野七生女史が鋭い指摘をしていました。
「有権者は、『何を為したか』という実績よりも、『何かをしてくれそう』であるという期待感で票を投じる。実績で評価を下すのは、政治的センスを持ったごく少数の有権者か、歴史家、または歴史的センスも兼ね備えている新聞記者だけと考えるべきである」と言うのが、女史の言です。
確かに、選挙の際には、安倍政権で成立した法案等が話題に上ることは皆無と言ってよく、むしろ未来のビジョンが焦点となっていたように思えます。
(それも年金問題やら事務所費やらという、本来なら与野党で対立する必要の無い案件で、無意味な騒ぎに終始していましたし・・・)
国民の政治的センスが一朝一夕で向上する事は望めませんので、教育・報道機関等の努力により、少しづつ現状を変えてゆくしかないのでしょう。
有能な政治家の不在ではなく、有権者の無関心こそが、現在の日本における最大の問題点ではないでしょうか。
株式では、「最も暗い時が底」と言います。今度の選挙がそうでしょう。楽観視は禁物ですが、人々に民主党の実態が知れ渡ると、この結果にはならないでしょう。元自民などの顔を付けた社会党を知らない結果と思います。
左翼は人を集めて利用する歯止め無い個人主義者です。コツコツと、一人からでも知らせる事が大切だと考えるのですが、個人的には長い道程に、時には嫌になりますが、止めることは出来ません。
医療面から見ると、小泉~阿部政権はほとんど何も考えず、大蔵(財務)省の言うがままに、抑制政策をとってきたと思います。その最たる例が柳沢・キカイダー・伯夫厚相だと思っています。今日、あるブログで、「自民党の(厚生労働?)部会で『これ以上医療締め付けを行うと、もっとも良質な自民党支持層がいなくなる』という発言がありました」と言う文章を読みましたが、地方での自民党の敗退(衰退)は、収入が減り生活が苦しくなった事に加え、老後の生活の安定も得られなくなった不安が大きいと思います。
私の周囲を見ただけでも、家族に見放され、誰も面倒を見て貰えず、市営の老人ホームに入居しようとすれば6ヶ月~1年先になる、かたや数千万円の入居料を支払い、介護付きの居宅型老人ホームに入っている方もおられ(専属の医師です)『経済力で老後が決まる』ことを目のあたりにさせられています。それが小泉~安倍政権の目指す方向だとすれば、少数の富裕者にとっては望ましい政策なのでしょうが、「少数派」に歓迎される政策故に選挙では負け続けると思います。
私は、「お友達内閣」と言われるのは違う気がします。まあ、「お友達官邸」であるのは事実だと思いますが、内閣はそうではないと。現に、問題があって閣僚を離れた佐田、松岡、久間、赤城の各氏は、安倍首相のいわゆる「お友達」ではありませんし。一方、官邸については、安倍氏は福田元官房長官が小泉前首相より偉そうに振る舞って言うことをきかないのを見ていただけに、気心の知れた人間を集めたつもりだったのだと思います。
こんな時間にレスを書いておられる姿勢に敬意を表します。
そうですね。それは自民党の大敗の一つの大きな要因でしょうね。私もそう思います。>官僚の無駄遣いをはぶけとかいいますが、そんなもん国家予算の規模からすればはしたもんです。…これは、そう小さくもない気がします。官僚の天下りのために用意されている独立行政法人などをなくせば、毎年確か2兆5000億円のカネが浮くことになりますから。優秀でよく働く人にきちんとした処遇をすることは必要ですが、たいした仕事もない天下り官僚に個室と専用車と秘書を用意するいまの慣習は、ちょっといきすぎかなとも思います。
どうも、弱気で後ろ向きなことばかり書いてすいません。暑さでばててしまうと、私の場合、体力がなくなると途端に気持ちも弱るので…。まあ、これから内閣改造が行われ、民主党との新たな勝負が始まるのですから、ここは前向きにいろいろなことをとらえないといけませんね。それにしても、小沢氏は「処分する」と約束した不動産をいつ、どのような形で処分するのでしょうね…。
そうですね、昭和27年ごろの国会議事録を読むと、社会党の議員も、強く戦犯釈放を求め、声高に原爆を批判していますね。現在の社民党の人たちのああいう主張も、結局はGHQ製の戦後レジームの一つにすぎないのかもしれません。
叱咤激励、ありがとうございます。テレビのニュースを観ても、新聞・雑誌の記事を読んでも、暗い話ばかりなのでつい影響を受けてしまいました。国民の理解と支持は大切ですし、それを得るべく努力することも必要でしょうが、政治はときに、国民がなかなか分かってくれなくても、やるべきだと判断したことをやらないといけないものなのだろうと思います。
先日、自民党のある派閥領袖だった人と話した際、彼は「今の自民党は本当に人材がいない。民主党もそうだが…」と話していました。これからの10年間かそこらは、大規模な政界再編でもない限り、政治は何事にも時間がかかり、遅々として進まない堪え忍ぶ次代が待っていそうですね。憂鬱ですが、仕方ありません。
報道2001 16日調査
あなたは、ポスト安倍にふさわしい人は誰だと思いますか。
(先週比)
小沢一郎 19.4%(+3.2)
麻生太郎 12.8%(-1.2)
福田康夫 12.8%(+4.0)
小泉純一郎 10.0%(+0.4)
小池百合子 3.0%(-1.2)
谷垣禎一 2.4%(±0)
ttp://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/2001/chousa/2007/070819.html
阿比留さん
自民党議員による自民の人材不足という指摘、その通りだと思います。
「過去の人」と蔑み続けた小沢氏以上の人がいないのですから。
安倍さんは続けるしかないと思います。
しかしポスト安倍に小池さんは反対です。省さえ統率できないような人が一国の大臣や総理大臣が務まるのでしょうか?私は大いに疑問を持ちました。
新進党や自由党時代に小沢氏にお世辞連発してたことと今の豹変振りには目をつぶりましょう。しかし政治家としての指導力不足は許せません。
官庁組織、憲法 全部が制度疲労の限界点まで来てるのだけは確か
新聞やさんも・・・もう制度疲労 ガラガラポンをやらないと死滅しかない
本質的提案力のない惰性だけで飛んでる飛行機みたいなもの・・・・・
広告費という燃料システムも含めて なんとか航空の事故にならないうちに
民意計器制御系、広告燃料系、時代の風を揚力とできるのか? 積載加重が大きすぎないのか?フライトプランが何に立脚しているのか?
など等 単眼+嘆願 では失速 墜落・・・・・・・・・
それはさて置き、指摘の件に関してはなんとなくわかるような気がします。
私も安倍総理は生活に弱く、思想に強いとコメントしてきた方ですから。
今回の民意は自民党しっかりしろという事と、そろそろ民主党にも育って欲しいという面が交錯し、選挙運営のうまさが民主党だったというところでしょう。
正直言って、もっと政治は波乱の動きがあるかと思えば、防衛省の醜聞のみなので意外に思っています。
内閣改造後に動きがあるかもしれませんが・・・。
このところの討論番組を見る限り、このねじれ状態は意外にいいのかもしれません。
停滞はしますが、ハードランディングするための準備期間のように思えます。
輿石議員が参院議長じゃなかったのは幸いでしたが、それ以外にいろんな情報がでてきそうな気がします。
今までの膿をどちらの党も出して、党利党略も大事ですが、それ以上の効果を期待してます。
というか、それしか期待できないですけど(笑)。
それにしても安倍さんは人をひきつける事が出来ないのでしょうか?
人としていいとは思いますが、政治家として問題があるように思えます。
政治は数ですから、少数派では成り立ちません。
と、思ってしまいます・・・。
>TBS選挙特番で後藤田氏が「そもそも憲法を変える必要があるのか」という趣旨のことを言ってる<
後藤田氏の大叔父の故後藤田正晴氏は、晩年はハト派で売っていました。しかし、彼の選挙は逮捕者続出でした。ご自身は警察官僚OBなので捕まりませんでした。つまり、「官僚は法を犯しても良い。」「軍部はバカ、警察官僚は頭良い。」「日中関係とその利権は田中派がやる。」「TBSと田中派は裏で仲良く。」「中国のご機嫌を取れない町村外相は、彼のお父さんと違って勇まし過ぎる。」でしょう。
その程度でした。以上です。
言っていたそうだ
彼の人間性を見抜いていたとある
また岸も同様に田中角栄なにするものぞと疑っていたらしい
しかし池田は重用する
そこから所得倍増論だの日本列島改造計画だのが走り出す
池田の無能を更に引き継いで自民党を売国左翼にしてしまった宮澤
宏池会こそまずは日本のガンであろう
左翼社会主義派閥の宏池会を壊滅すべし
マスコミによる「弱い決断できない首相」という印象操作が行き届いたため、世間では必ずしもそう見られていないようですが、安倍首相は本当に頑固でしぶとい人だと思っています。今回の参院選を受けた続投に、某新聞社の官邸キャップは「驚いた」と言っていましたが、私は選挙中から、どんな結果になろうと続投するつもりだろうと書いてきました。
朝日新聞は、終戦すぐは、米国による原爆投下などを批判していたのですが、GHQに発行停止を言われると、すぐにころっと対応を変えてGHQ万歳の記事を書き続けました。
ご指摘の投資の件は、今後十分注意して見守っていかないといけないでしょうが、安倍首相のEPA戦略には、別のねらいもありそうです。これはインドネシアではなく豪州とのEPA交渉の件ですが、経済産業省の高官は私と飲んだ際に「豪州とのEPAには経済的には何の得もない。これは、豪州と関係を強化して、中国に立ち向かう姿勢を整備する以外のなにものでもない」という趣旨のことを語っていました。今回のインドネシアの件にしても他の国にしても、首相の考えには常に「対中国」があると理解しています。
そうですね。私は民主党のCMも特に感心しませんでしたが、確かに自民党のCMはあっさりしすぎていましたね。もっと工夫のしようはあったろうに。来年夏(?)の衆院選は、今回の参院選の揺り戻しがくるのか、それとも一気に政権交代に向かうのか、これまた重要ですね。
私は、自民党内は後藤田氏のようなリベラル・ハト派が2割、安倍首相のような保守派が2割、残りの6割ぐらいは濃淡はあるもののノンポリで、どちらにも振れる人たちだろうなと思っています。それに加えて公明党がリベラル・ハト派の仲間ですから、保守を貫くというのは、言うほど簡単なことではないと思っています…。
地方の反乱というけれど、民主党だってこの地方の問題を解決できないことはわかっている。でも苦しい。だから自民党に抗議したいという気持ちが今回の選挙の背景にはあると思います。
本筋は間違っていない。でも脇は甘かった。小さな弱点もしつこくつつかれ続けると大きくなる。ふざけた政党という印象が広まる。
でも、最近の安倍さんの表情にも吹っ切れたものを感じます。どん底を確認できると人間強くなる。政党も強くなる。マスコミの取り上げない底流のところで、自民党は強靭さを身に着けてきているように思えてなりません。
横から失礼します
>吉田 茂は田中角栄をどんなことがあっても要職には就かせない・・人間性を見抜いていた
>また岸も同様に田中角栄を・・疑っていたらしい
そうなのですか。参考になりました。
これはご存知だとは思いますが、吉田茂は(岸と政治的スタンスは違っても)岸を(それがきっかけで弟佐藤栄作も)評価していたそうですからね。別の言い方をすると人間の品格をみていたのかもしれませんね。やはり優れた政治家ですね。
私は、田中角栄と堀江貴文に、そこはかとなく同じ「臭い」を感じます。
ごめんなさい、あなたの書き込みにレス付けた形になっていました
お詫びしますね
>やはり優れた政治家ですね。
はい、好き嫌いと実績を勘違いする方が多いですが、吉田茂は名宰相です
彼は憲法改正もきちんと考えていたことはあまり知られていません
池田の怠慢により、わけのわからない護憲派が発生しました
国益などどうでもよい我田引水しかない田中角栄が出るのも必然でしたね
>私は、田中角栄と堀江貴文に、そこはかとなく同じ「臭い」を感じます。
堀江は孫 正義のマネをしただけですよ
やってることは全く同じなんです
転換社債を次々発行しては株式市場で自己売買使って売りさばくんですから
孫は野村から来た、北尾がいたからバレなかったし、黙認されたんです
一般個人投資家に高値掴ませて資本を調達して時価総額あげて、
自分より大きな会社をなんのノウハウもないのに買収するのは、孫らが最初
に始めました
マスコミは知ってて隠しているんですね
ましてや孫を叩くマスコミがあります?
所詮はマスコミもそんなもんですね
国民の政治への期待が、あらぬ方角を指しているのは、わが国の真の課題がどこにあるのかを、マスメディアが広く提示できていないからである。戦前もそうだったが、亡国は、マスメディアと民衆の関係が、互いを高めあう関係に育っていなかったからである。
メディア人が、他人事のように諦観してはいけない。
われわれは、けしてゴーストップ事件の愚劣を繰り返してはならないのだ。
民主党は郵政改革絶対阻止だそうだ。
...所業、政治家というより、水引屋だ。
私は福井県に住んでいますが今回の選挙で感じたことは民主党の
ポスターがやたらと目立ったことです。自民党を圧倒していました。
道路沿いの田んぼの中にも小沢代表のポスターが看板のように並べ
られていました。
保守王国と言われるこの地域でしかも自民党の支持基盤が多いとされる
農家でさえ民主に流れたのかよ・・・と思ってしまうほどでした。
結果は僅差でかろうじて自民党の候補が勝ちました。
解散をにらんでかまだポスターが撤去されずにたくさん目立ちます。
憂鬱です・・・
CMも民主のほうが多かったように思います。
落選議員を交えた選挙の総括でも広報戦略は民主のほうが一枚も
二枚も上だったという意見もでたくらいですから、次回の選挙ではきちん
とした選挙のプロデューサーを据えてやって欲しいと思います。
それと候補者の質ですね。8月15日に靖国に行った大臣の旦那ですが
・・「芸者の花代・・」発言の・・・何とかしてほしい・・
私も決して視野は広くないので、ふだんはサヨクの人の本はそんなに読まないのですが、この本は書店でふと手にとってぱらぱらめくり、妙に気になって買ってしまいました。全然納得できないことも書いてありましたが、この手の人にはこういう風に見えるのだろうということが分かり、その点でも勉強になりました。
今回の選挙では、なまじ日本社会の景気がよくなってきたために、いまだにその実感が届かない、あるいは恩恵を受けられない人たちの反感が増幅したという説があります。政府・与党にしてみれば、株価が回復し、失業率が下がっているのに、どうして…という感じもあったかもしれませんが、大企業主体の景気回復と地方の実情の乖離が問題をややこしくしたのかな、とも。
こんにちは。>一橋大はまだまだ代々木系が多いですし、私も何人か面識のある方がいますが、代々木系ではなくても、社会文化会館系というか、憲法九条が大好きな、いわゆる市民派チックな人ばかりで閉口することが多いです。自治労や日教組の方と懇意の先生方も多いようですし。…なんだかそのようですね。まあ、大学というところは、もともとそっち系が妙に強いことが多いですが。>長妻厚労大臣だけはホント勘弁してくださいよ。そんなことになったら、保険料未納運動起こしちゃいそうで、私。あの人、全然日本の公的年金制度を理解していませんし…。なるほど、そうですか。年金問題ではヒーローになった人ですが、うーん。ちなみに、都知事の息子さんは、記者の間での評判は限りなく低いですね。
そうですね。過去の繰り返しだけは勘弁してほしいものだと思います。日本には、たくさんの課題があり、将来に備えた準備も必要なのに、政治が停滞すると、本当に何一つ進まなくなりますね。私は、自分のことはもういいですから、子供たちの将来が心配です。
>彼を外野に置いておくとうるさい。思う存分汗をかいてもらいましょう。成果を出せば安倍内閣の評価が上がり、失敗すればうるさいのが消えます。…ご指摘と同じ意見の人は、けっこう永田町にも多いようです。そう思わせて、役職を得るのが舛添氏の目的かもしれませんが。東京一極集中と地方の問題は、私は明確な答えを見いだせていません。農業政策一つをとっても、小規模農家をどうすればいいのか、本当のところ分かりません。浅学非才を恥じるだけです。
十数年前のことですが、「きけ、わだつみの声」が、亡くなった人たちの遺書そのものではなくて、編集されたものであることを知ったときには驚きました。戦争の悲惨さや我が身の不幸を訴えるものが集められ、そうではないものは外されていたと。過去を美化することはよくありませんが、悲惨さだけを集めても、実際の姿から遠ざかるように感じると同時に、「閉された言語空間」の徹底ぶりに恐怖を覚えた次第です。
小泉政権はよく劇場型政治と言われましたが、確かに小泉政権以降、政治にドラマを、政治家に俳優性を要求する声が高まったように感じています。それも無理からぬことだとは思うのですが、必ずしも単純でもわかりやすくもないのが政治ですから、ちょっと矛盾を感じることもあります。でもまあ、そういう時代であれば、それに適応し、利用した人が勝つのでしょうね。
そうですか、たまたま私の行動範囲の中では、民主党のポスターの撤去もれが目立つようです。それと、私は個人的には、安倍首相支持であることを隠したこともなければ隠そうと思ったこともありません(=自民支持というわけではありませんが、民主党に批判的な考えを持っているのは事実です)。新聞紙上に記事を書くときには、それなりにバランスをとって批判的なことも書きますが、このブログでは、もっと本音で思ったことを書いていますし。
こんにちは。昨夜はおじゃましました。ホヤの塩辛は好物なのです。そんなに食べる機会はないのですが。そうですね、選挙が終わったら、さっさと選挙ポスターは撤去してほしいものです。美観も損なうし。
さすが塩野さんですね。ご紹介の文を読んで、さっき塩野氏の「マキアヴェッリ語録」をぱらぱら読み返してみました。「君主たる者、もしも偉大なことを為したいと思うならば、人をたぶらかす技、つまり権謀術数を習得する必要がある」…。私はマキャベリの言っていることはかなり正しいと思うのですが、同時に、国民には、マキャベリは必ずしも正しくないということを示してほしい気もするのです。
おっしゃる通りですね。どこまで続くぬかるみぞ、と言いたくなることもありますが、止めるわけにはいかないですね。歩みはのろくても、前を向いて一歩一歩…。
こんにちは。医療の現状をいつも教えてくださり、ありがとうございます。「多数派に歓迎される政策」を取らなければ、確かに選挙に負ける場面が多くなりそうです。一方で、この少子高齢化社会の中で、どうやって多数派に手厚い政策をとっていくかは、なかなか難しそうな課題のようにも思います。医療の現場は、そんなことを言っている場合ではなく、待ったなしなのでしょうが…。とりあえず厚生労働行政は、なんとかしなくてはいけないと思っています。
小池氏が適任かどうかはともかく、官僚を意のままに使える政治家っているのかな、という気もします。もしいるとしたら、その人は相当、官僚にもおいしい思いをさせた人かなという気もします。それほど官僚の立場は強いと思うので…。まして、相手は飯島秘書官の寵愛も厚かった「守屋天皇」ですから、むしろよく闘ったなあという気すらします。全然別件ですが、私は小池氏を評価している点があります。それはこの人が、朝鮮総連系の朝銀信用組合の破綻、二次破綻と架空仮名口座などを使った総連への資金提供問題に早くから取り組み、国会などでも追及していたことです。
>民意計器制御系、広告燃料系、時代の風を揚力とできるのか? 積載加重が大きすぎないのか?フライトプランが何に立脚しているのか?…。あと、左にしか旋回できないとか、偏向ガラスを通してしか外を見ることができないとか、いろいろ問題があります。
これは、豪州と関係を強化して、中国に立ち向かう姿勢を整備する以外のなにものでもない」という趣旨のことを語っていました。今回のインドネシアの件にしても他の国にしても、首相の考えには常に「対中国」があると理解しています。
=> 人間は「土壇場」「正念場」「修羅場」を経験しないと強くなれないそうです。とすると、安倍総理は「土壇場と正念場」はご経験されたことに。
安倍総理が魑魅魍魎とした政治の修羅場を潜る為には、言わば非情で異常な「殺気」と「狂気」も必要かと思います。
私も渡辺氏の本は読んだことがなかったのですが、一度読んでみようかと思いました。読まず嫌いは良くないですね。
知覧特攻平和会館といえば、実は私はクリスチャンなんですが、同じ教会の信徒の人が特攻平和会館に行ったとのことで、話を聞いたところ「入り口の時点で、特攻隊員は国のために死んでいったんだというように考えを誘導しようとしている」「特攻隊員は犬死にだった」と言ってました。私はそれに反論したかったのですが、下手したら教会で村八分になりそうなのでできませんでした…。
もちろん、教会の人全員が先の信徒のような考えを持っているわけではないと思いますが、日本の場合、カトリック・プロテスタント問わず多くの教団で、自虐史観を絶対としているんです。
こんにちは。同県人ですね。
>CMも民主のほうが多かったように思います。
>落選議員を交えた選挙の総括でも広報戦略は民主のほうが一枚も
>二枚も上だったという意見もでたくらいですから、次回の選挙ではきちん
>とした選挙のプロデューサーを据えてやって欲しいと思います。
今度はチーム世耕がちゃんと機能するように祈ってますw
>それと候補者の質ですね。8月15日に靖国に行った大臣の旦那ですが
>・・「芸者の花代・・」発言の・・・何とかしてほしい・・
この人ねぇ、、、、、私は支持出来ません。
とは言っても選挙区が違うから私には関係無いんですが。
在日参政権問題や北朝鮮施設の税の減免で何度かメールしましたが
全てナシのつぶてでした。
今時選挙区が違ってもこんな対応するようでは議員失格じゃないですか?
もったいないような出来の良いカミさんなのに残念です。
>「有権者は、『何を為したか』という実績よりも、『何かをしてくれそう』であるという期待感で票を投じる。」
これは、正にその通りですが、日本だけの事情ではなく、時代を問わず、また、洋の東西を問わず、真理なのだと思います。
一番、有名な事例は、第二次大戦で、ドイツとの厳しい戦いを指導し、これに勝ち抜いた直後の(1945年7月、つまりドイツ降伏の僅か2ヶ月後)、イギリス総選挙で、チャーチル首相率いる保守党がアトリーの労働党に歴史的大敗を喫して、政権の座から放り出されたことでしょう。
このとき、首相の座から転げ落ちたチャーチルは、出席中のポツダム会談から呼び戻され、アトリー新首相に取って代わられるという屈辱を味わっています。
そもそも民主主義はそのような危うい基盤の上に乗っているのであり、それを踏まえた上で選挙を戦わねばならないということでしょう。今回の参議院選挙も、「実現するかどうか分からないが、甘いおいしい口約束」が「確固たる実績」に勝ったということだと思います。もう食べてしまった夕食よりも、明日の朝食が気になるのは、人間の悲しい性だと思います。
Good News はチャーチルは、その後、政権に復帰したということです。安倍政権にも、まだまだ時間はあると思います。
>今回の民意は自民党しっかりしろという事と、そろそろ民主党にも育って欲しいという面が交錯し、選挙運営のうまさが民主党だったというところでしょう。…そうですね。民主党の将来への期待のようなものもあったのでしょう。しかし、民主党の比例代表候補で、自治労の中央執行委員がトップ当選ですからねぇ。自民党のふがいなさが、こういう結果に結びついてのも本当でしょうね。
宏池会出身の加藤紘一氏や古賀誠氏が、自分たちのことをやたらと「保守本流」と自称したことが、保守のイメージを悪くした気もします。
メディアの攻撃もあって、本質的ではないけれどみっともないことが、あまりにたくさんクローズアップされましたね。これを真に克服できれば、確かに強靱な体質となれるでしょう。ただ、もとの自民党に戻ったほうがいいという声が意外と多いのが心配です。
CMはけっこう大きいのでしょうね。前の選挙では、岡田克也氏が「日本をあきらめない」というCMが大不評でしたし。
民主党は本当に国民に政策を問う気なら、参院選の前に郵政民営化凍結法案を出すべきだったでしょうが、そんなことはしませんでした。選挙中は二万六千円の子供手当支給を強調していました。…憲法改正も集団的自衛権の問題も、待ったなしの喫緊の課題であることを、どうしたら多くの人に共通認識を持ってもらえるのかと、メディアの末席にいるものとして悩みます。そもそも、その手の話を訴えた記事自体を読んでもらえない傾向があります。
はじめまして。「芸者の花代」発言は、一連の失言騒動の中でも最悪だと感じました。山本氏が副大臣で、閣僚ではなかったことで多少は助かりましたが、以前から感じていた「軽薄な人」というイメージが私の中で固定化されました。この人は去年の自民党総裁選では、福田氏支持で注目を集めていましたね。
「殺気」と「狂気」ですか。確かに、郵政解散後の小泉前首相の記者会見には尋常ではない空気と、その二つが感じられましたが…。あの演出は、小泉氏だからできる一代の芸のようにも考えています。安倍氏は果たして…。
>日本の場合、カトリック・プロテスタント問わず多くの教団で、自虐史観を絶対としているんです。 …そうですねぇ、慰安婦問題での声明などを見ていると、そんな印象です。渡辺氏の本については、私も初めて読んだので、他の本も読む価値があるのかは分かりません。ただ、たまたま手にして今回紹介した本は、それなりに面白かったですが。