あすはいよいよ内閣改造が行われますね。果たしてだれが重要閣僚・ポストに起用されるのか、その布陣は今後の安倍内閣の方向性をどう示すのか、どきどきしながら見守りたいと思います。昨年9月の組閣時には、私は遊軍担当で少々、お気楽な立場だったので、党3役人事や閣僚人事の予想をし、3役のうち2人を当てたとはしゃいでいました。でも、今回は官邸担当として迎える改造なので、ブログでテキトーなことを書くのは控えます。

 さて、私は今回の参院選後、やはり国内の保守派はまだまだ少数派なのだな、という統計的には当たり前かもしれないことを、改めて痛感しています。例えば10年前に比べ、論壇やマスコミの論調は、けっこう変わったと思っていたのですが、国民全体の意識が大きく変わるまでには全然、至っていないことを思い知りました。自民党の日教組・自治労攻撃が、ほとんど効果らしい効果を見せなかったのも、官公労という名のサヨク政治団体の脅威と問題性について、有権者はそれほど感じていなかったということの表れなのでしょう。

 ただ、最近、趣味で漫画を読んでいて、以前は珍しかった主張が堂々と載っているのをみて、心がほんの少し安まりましたので、その2作品を紹介したいと思います。どちらも、書店でたまたま手に取り、試しに買ってみたらまあ面白かったので、なんとなく続けて読んでみたのですが、あとで出版社を確かめたらともに新潮社でした。関係はあるのかないのか。宣伝みたいですが…。

 

 ホテルのコンシェルジュの活躍を描いたこの漫画に、「皇帝の味覚」なる超ロングランのグルメ漫画の作家、久我鉄生なる人物が登場し、日本と日本人に対する侮蔑的言動を繰り返します。ふだんはオーストラリアに住んでいるという設定ですから、これが、日本一有名なグルメ漫画、「美味●ん×」の原作者をモデルにしていることは、あまりにも明確です。大御所を相手に大胆ですねぇ。

 「美味●ん×」は、「支那そば」という言葉は中国人が嫌がるから遣うなだとか、あまりに「特ア」べったりの話が多く、私も途中から読むのをやめていましたが、やはり同じようにどこか気持ちの悪いものを感じる人も多いのでしょうね。で、「コンシェルジュ」の中で、久我はこんな風に日本をけなします。

 「海外に住んでると日本のことがよく見えるよ ほんと恥ずかしい思いをすることばかりだ」「こんな民族 最低と言う以外どんな言い方がある?」

 これに対し、別の若手漫画家が「あんたは間違った情報をもとに 作品中で同じ日本人を口汚く罵ってるだろうが」「そう思うなら まずあんたが己を恥じて切腹でもなんでもしろ」と反論して…というストーリーです。で、もう一つの漫画は、首相官邸の女性料理人を主人公にした「グ・ラ・メ! 大宰相の料理人」という作品です。

 

 こっちは、官邸を舞台にしているだけに、より明確です。中国の黄雅琴首相(もちろん架空の人物)は、官邸での阿藤一郎首相との昼食会に、中山服を着て望み、こう言い放ちます。

 「中日関係は最悪の状況にある それはすべて日本の政治家のせいだ 反省も謝罪もせず 一部の人間は軍国主義思想を相変わらず持っている」「靖国問題が何よりの証拠だ! そんな輩どもを信用するわけにはいかない」

 それに対し、阿藤首相は次のように反論します。

 「靖国は日本との外交問題ではなく 中国の内政問題なのでは? 国民にナショナリズムを植え付け 不満のはけ口の無い国民たちの反日感情を煽り立て 徹底的に日本叩いたが それは結局 国家主義者たちの権力増大につながってしまった もはや政府首脳は『反日カード』を引っ込めるわけにはいかない」「なぜならば 弱腰な姿勢を見せれば今度は自分たちに 怒りの矛先が向かうかもしれないから」

 …日本のメディアや親中派の政治家が、あえて目をつむって知らんぷりしている点を、こうした漫画は明確に指摘していますね。こういうのを読むと、健全だなあとほっとします。どれだけ売れているのか、人気がある作品なのかも知らないのですが。

 あと、漫画ではありませんが、月刊「WiLL」10月号にも癒されました。読みやすく、かつ大胆な記事がけっこう載っています。弊社の「正論」のライバル誌であもあるので、あまり宣伝するのもはばかられますが。

 

 この中で、私が注目しているのは、高瀬淳一氏という名古屋外国語大教授です。専門は情報政治学ということで、私も何度か記事でコメントを述べてもらいました。筑摩書房から出ている「『不利益分配』社会-個人と政治の新しい関係」という本には、けっこう考えるヒントをもらいました。「WiLL」の論考では、小沢一郎氏と田中真紀子氏について「ポピュリスト義兄妹」となり得ると書いていて、興味深いです。

 ※追記(21時8分) いま気付いたのですが、今回は昨年5月末にこのブログを初めて計400エントリ目でした。そうと分かっていれば、もう少し、硬派に攻めるべきだったかなとも思いましたが、まあ500エントリの方が区切りがいいので、そのときにはもっと力作をお届けできれば、と…。まあ、肩の力を抜いたものでもいいのかな。