本日は今のところ休みなので、自宅でのんびりしています。で、何を書こうかな、東シナ海のガス田試掘の前提となる漁業補償交渉について、安倍内閣では秋までに日中協議が進展しない場合は開始する予定だったのが、福田内閣になってから首相官邸の意向でストップされたことを報じた今朝の産経1面の記事の補足でもしようかな、と考えたのですが、だいぶ前に与えられた宿題を思い出したのでそっちを優先します。

 私はちょうど1カ月前に、「この1カ月余りで読んだ本についての感想」というエントリを立ち上げました。そこで本日はその後の1カ月に読んだ本について紹介します。相変わらず政治関係の本は仕事以外ではあまり読んでいません。この中に、一部宣伝・広告ではないかと思われるものが混じっていたとしても、それは気にしないでください。決して上司から、「さりげなくこの本を紹介ないし引用しろ」と要請(命令)されたわけではない、と思います。たぶん。

 まずは、好きな時代小説から。安定感抜群の諸田玲子氏の作品です。

   

 派手さはありませんが、しっとりとした味わいがあり、安心して読める本です。短編連作方式なので、一話一話、電車の中や一人での食事中(行儀は悪いですが)にゆっくりと読みました。さて、次は、先日紹介した際に最高点をつけたリストラ小説「君たちに明日はない」の続編です。

   

 これが…泣けました。これも短編連作なのですが、表題作が特にいい。何度か読み返しました。恋愛もの、純愛ものは苦手な方なのですが、この人は人物造形がうまいなあ。説得力を感じます。最終話のラストもいいし。作者の年齢を見ると私と同世代で、いまさらながらに自分は何をやっているのかなあと、畑違いにもかかわらずそんな思いにもとらわれました。

 次は、これも先日のエントリで笹本稜平氏の作品です。ちょっとはまって、3作続けて読んでしまいました。力のある作家さんだなあと感じました。読者にカタルシスを与えるのが上手なのかな。

   

   

   

 警察・刑事ものばかりですね。私は社会部時代、警視庁で捜査1課と生活安全部を短い期間担当しましたが、はっきり言って自分でもダメな記者(ろくにネタもとも開拓できない=ろくにネタもとれない)だったと思いますし、警察や司法関係が特に好きなわけではありません。でも、「警察小説」はけっこう読んでしまいます。この三冊は、どれも「面白い」と推薦できます。一番凝っているのは最後の「越境捜査」ですが、清々しさでは最初の「駐在刑事」、個人的に登場人物に共感できるのは「不正侵入」でしょうか。

   

 資料的価値のある一冊です。巻末の特集「わが国の政治と司法は日中戦争をどう語ってきたか」は、過去の国会答弁などから重要なものを抜き出しています。例えば、昭和26年11月14日の衆院法務委員会で、大橋武夫法務総裁(現在の法相)はサンフランシスコ講話条約についてこう答弁しています。

 「第11条におきましては、これらの裁判につきまして、日本国政府といたしましては、その裁判の効果というものを受諾する。この裁判が、ある事実に対してある効果を定め、その法律効果というものについては、これは確定のものとして受け入れるという意味であると考えるわけであります」

 要は、講話条約発効後も、それでただちに「戦犯」を無罪放免にはしないということを言っているに過ぎないわけですね。それが、61年8月29日の衆院内閣委員会での後藤田正晴官房長官の答弁では「私どもといたしましては、サンフランシスコ平和条約のたしか11条であったと思いますが、国と国の関係においては日本政府はこの極東裁判を受諾しておるという事実があるわけでございます」となります。「裁判の効果」の受諾が、「裁判の受諾」に単純化・拡大化され、現在もそれが引き継がれていると。

   

 次は…と写真をアップしたところで、「映画化決定」という文字に初めて気付きました。へえ、「バッテリー」に続くわけですね。私は、このあさの氏や栗本薫氏ら、女性作家の一部の心理描写は少々くどく感じるのですが、でも面白いから読んでしまいます。少年時代に戻りたいとは思いませんが、あさの氏の少年小説はいいですね。

   

 これは、以前紹介したヤクザが崩壊しかけた高校を建て直す「任侠学園」の前編でした。私は前作があるとは知らずに「任侠学園」を読み、何でところどころ出版社の話などが出てくるのかと不思議に思っていたのですが、間抜けな話でした。なかなか途中で読むのをやめられないおもしろさがあります。

   

 最後は随分とピンぼけ写真となりました。すいません。マイクル・クライトンはけっこう好きなのですが、この作品は…。正直に言って、上巻を読み終わったところで中断しています。この先の展開に関心がないわけではないのですが、ちょっと気持ち悪くて。「ドクターモローの島」でしたっけ、ああいう感じがよりリアルに迫ってくるのです。自分の遺伝子を持ったチンパンジーと会話するなど、想像しただけで…。

 また愚にもつかない投稿をしてしまいましたが、最後までおつきあいくださりありがとうございます。みなさんからも、「ぜひこの本(漫画を含む)を読め」という推薦をお待ちしています。毎日のように書店に行くのですが、最近は新しい好みの作家を開拓しないと、読む本がなかなか見つけられず困っています。勝手ですが、よろしくお願いします。