本日は天皇誕生日で、私も休みをもらっています。そこで、二ヶ月前から突如として私の中で恒例行事となった、ここ一ヶ月ほどの間に読んだ本の紹介をしたいと思います。月刊「正論」(http://www.sankei.co.jp/seiron/)や「WiLL」、週刊新潮、文春なども目を通していますが、きょうは政治とは関係のない単行本・文庫本を中心にします。正論にだけアドレスをつけたのは、上司からゲンメイされたからでは決してなかったように記憶していますがよく覚えていません。まずは10年ぶりに続編が出た時代小説からです。

     

 1997年12月に出た前作「泣きの銀次」の帯には、「注目の新進女流時代小説作家、初の書き下ろし長編」とあります。今では、時代小説作家としては超がつく売れっ子作家ですね。話自体は、割とあっさりとした、それでいて読み出したらなかなか泊まらない捕り物小説に仕上がっています。上手い作家だなあと思います。次は、先日、安倍前首相取材で山口県に行った際、山口県庁の売店で買い求めた本です。

     

 赤瀬川氏の作品では、野球小説「白球残映」「それ行けミステリーズ」「深夜球場」などが好きなのですが、この本は中年、初老の男性の恋愛ものでした。私は、恋愛ものがどうにも苦手なので、読後感はいまひとつでしたが、たまにはこんなのもいいかと感じました。移動中、バスに揺られながら読みました。

 さて、次の2作品は最近はまっている今野敏氏の話題作です。家人も読み、「読み終わるのがもったいなかった」と言っていましたが、私も同感でした。融通のきかない、しかし強い信念と正義感を持ったキャリア警察官僚が主人公という、ちょっと珍しいパターンの警察小説です。

     

     

 最初は主人公はただ頑迷で偏見に満ちているだけのように感じるのですが、読み進めていくうちにそう単純ではない内面にも気付かされます。うまいなあ。この連作にうちのめされた私は、続けて同じ今野氏の作品で、自己評価が低くいつも他者の目を気にしているのに、周囲の評価は極めて高いという警視庁捜査一課の刑事を主人公にした次の二作を読みました。この主人公の人物設定も面白いです。

   

 これまで紹介した今野氏の4作品は割と硬派な作品なのですが、次のシリーズものはもっとエンターテインメント色が濃いかな。はまりついでに次々と読みました。あまり書くと、ちゃんと仕事をしているのかと疑問をもたれそうですが、別に勤務時間内に読んでいるわけではありません。

   

 警視庁科学特捜班という架空の部署に所属する個性豊かなメンバーが、それぞれの特技を生かして事件を解決に導くという内容です。先に紹介した四作に比べ、軽妙なタッチで書かれていますが、これもクセになりました。先日の沖縄出張の際も、行きと帰りの飛行機で一冊ずつ読みました(これは勤務時間内になるのかな)。

 で、最後に野球漫画を一点紹介します。21日に最新刊の9巻が出たばかりなのですが、5月に8巻が出てからこれまで続きが本当に読みたかったこと。ようやく9巻を読んでも、すぐに10巻が読みたくなり…。ものすごく気弱で人の顔色をうかがってばかりのピッチャーと、そのピッチャーの態度にいらいらしながらも徐々に本当の仲間となっていくナインが、高校生っていいなあと感動させてくれます。

     

 「ドカベン」に出てくるような超人的選手は一人も出てきませんし、みんなこういう子もいるだろうなと感じさせるキャラクターばかりですが、おおいに感情移入させられます。私も小学生のころは、近くの原っぱで毎日野球に明け暮れていましたが、そのころの気持ちを少し思い出させてくれるうえ、ああ野球の試合における駆け引きってこういうことなのかと初めて気付かせてくれるような細かい描写もあって、本当に次巻が待ち遠しい名作です。アニメ化されたDVD作品も原作に忠実でなかなかいいです。年末年始にお時間がある方にはお薦めです。