前エントリの私の「弱音」発言に対し、非常にたくさんの方が理解を示しくれ、また励ましてくれました。心から感謝します。単純なせいか、おかげさまでだいぶ気が楽になってきました。今後、いただいたコメントにどう対応するかは、もう少し考えたいと思います。いろいろな方のアドバイスのように、印象に残ったものや、答える必要性を感じたものに絞るかもしれませんし、これまでのように原則としてすべて返事を書くことにするかもしれません。ちょっとの間、考える猶予をください。というわけなので、とりあえずコメントされる分にはどうぞご自由にお願いします。
ところで、昨夜は高村外相と中国の楊外相とが会談し、日中間の懸案や国際情勢などについて意見を交わしました。本日は、その中で、楊外相のチベットに関する発言に絞って紹介しようと思います。今朝の新聞各紙を見ても断片的な言葉しか載っていないようなので。実際は、記者会見時の楊外相は当初はにこにこしていたのに、話題がチベット問題に及ぶと眉間にしわを寄せ、大演説をぶったのでした。
私はこのブログで、いままでにチベット側(ペマ・ギャルポ氏など)の意見、見方は書いてきましたが、中国政府がどんなことを言っているのかはあまり触れていなかったので、ここで改めて押さえておこうという考えもあります。以下の楊外相の発言は、高村外相との共同記者会見での言葉と、外務省による事後ブリーフでの説明をもとに、私が再構成したものです。
《楊外相 チベットなどで起きた状況について説明したい。これは、中国の内政問題であり、外国は干渉すべきではない。同時に、中国は大きな努力を払い、何度も外国に中国国内のチベットなどで起きた暴力事件について情報を通達した。また、日本を含む外交官やメディアをチベットに招き、調査、インタビューの手配もした。調査によって明らかなように、チベットで起きた重大な暴力はダライ集団による組織的な策動が起こしたものであり、そして国内外のチベット独立派が結託して起こしたものだ。国外で起きたオリンピック精神に反し、国際法と国際ルールに違反した事件については、各国の人々がはっきりと見ている。暴徒による放火は300件以上で市民の死者は18人、負傷者は350人以上で、うち58人が重傷だ。
私たちとダライ集団の矛盾は、民族問題でも宗教問題でも人権問題でもなく、それは中国の統一を守るか分裂させるかだ。私たちのダライ集団への政策は一貫して明確で、対話の扉は開いている。我々はこれまでも最大限のねばり強さをもってダライ集団と接触してきた。もしダライ集団に正義があるなら、実際の方法でそれを示すべきだ。本当の意味で独立を放棄し、暴力犯罪をやめて、オリンピック妨害を停止すればいつでもダライ側と話し合いたいと思う。
チベット独立勢力は、中国の海外にある20近くの大使館、領事館を包囲、襲撃し、世界各国で行われている聖火リレーを暴力をもって破壊した。ダライ側は、中国のオリンピック開催を支持すると言っているが、まさか、聖火リレーを暴力で破壊するような行動で支持するということが、この世にあるのだろうか。
国際社会は世界各国と各国の国民から構成されている。世界の三分の二以上、128カ国の国々は、中国政府が法律に基づいてチベット事件を処理することを支持している。国際世論と、国際世論をコントロールする道具とは、まったく違う概念だ。10人の人が一つの意見を持っていて、別の1人が拡声器で大声で別のことを繰り返した場合、この1人が世論を代表しているわけではない。10人の方が世論を代表しているのだと思う。
イデオロギーや偏見を持たず、公正で正義感を持つ人は、すぐに次のように結論づけることができる。すなわち、ダライ集団は中国を分裂させ、オリンピックを破壊するためにやっていると。中国政府がとった領土の主権と領土を守るための行為を支持すると。》
…楊外相がいう「ダライ集団との矛盾」は、12日に胡錦濤国家主席がオーストラリアのラッド首相に言った言葉と同じですね。これは人権問題ではなく、国家主権の問題だとして、外国の介入を拒否しています。これが中国政府の公式見解となったようです。私は楊外相の演説を聴きながら、ああ、やっぱり5月の胡主席の来日は、中国側の主張の宣伝の場になるのだな、という思いを強くしました。この程度の内容で、世界が納得するとは思いませんが、それにろくに反論できない日本は同じ穴のなんとやらだと思われる懸念がありますね。
外相会談で高村外相は、「人権の観点から国際社会は注目している」と指摘しましたが、相手に人権問題ではないと言われてしまえばそれまでです。また、高村外相は「十分な透明性を確保し、状況の全容を明らかにすることが中国の利益となる」とも述べましたが、これも楊外相側はすでに十分に公開し、通報していると強調しているわけです。高村氏の数倍は中国に配慮する福田首相が、胡主席に対して高村氏以上のことを言える道理がないので、結局、首脳会談で形の上ではチベット問題が取り上げられても、胡氏の「ご高説」を拝聴するだけということになりそうですね。そして、その姿が世界に配信されていくと…。この点については、明日発売のSANKEI EXPRESS「福田政権考」にも関連記事を書いているので、もしよかったらご覧ください(こうやって宣伝しているわけですが、どうせ明日のイザニュースにも載ると思います)。
また、楊外相は26日に長野で行われる聖火リレーについても「日本国民が必ず大いに歓迎し、円満裏に成功することを確信している」とくぎを刺し、警備などの協力を要請していました。例の青服集団については、泉国家公安委員長も町村官房長官も拒否していますが、果たしてどうなるか。
さて、ここで気を取り直してもう一つ報告します。関連して昨日は、自民党の「真・保守政策研究会」(中川昭一会長)が「中国に対する決議」を採択しているので、それを全文を掲載します。各紙の扱いはベタ記事かそれ以下ですが、それではもったいないと思います。決議は、福田首相にも注文をつけていますが、それはまあ無理、だろうなあ。ちなみにこの「真・保守政策研究会」は、「ビビンパの会」改め「ラーの会」の加藤紘一氏が「偏狭なナショナリズム」の象徴としていちゃもんをつけたところです。でも「ラーの会」に、下のような内容のことが少しでも中国に対して言えるかというと、決して言えないでしょうね。
《チベット問題を契機に、いま世界の眼は中国に向けられています。そのチベットで今も進行中の人権弾圧、民族の文化・言語・アイデンティティへの抑圧、あるいはウイグル等の他の小数民族、宗教者、そして弁護士や知識人等への呵責ない取締りと圧迫等々、その人権状況への懸念と憂慮が高まっているからです。
今回のオリンピック誘致に当たり、中国政府は自国内の人権状況の改善を世界に向けて公約しました。にもかかわらず、この公約履行への誠意ある姿勢は未だに見られません。それどころか、むしろ人権状況は悪化の一途とさえいえます。
オリンピック憲章には、オリンピックの目的として「人間の尊厳を保つことに重きを置く平和な社会の確立を奨励すること」との一項があります。しかし現在、世界の人々の眼に共通に映じている中国の姿は、残念ながらその対極にあるというべきではないでしょうか。
問題は人間の尊厳だけではありません。われわれは中国のここ数年における異常な軍事力増強にも重大な憂慮の念を抱きます。その増強ペース、内容の不透明性等、それはどう考えても「平和な社会の確立」とは無縁であるからです。
と同時に、東シナ海におけるガス田開発の推進、先般の冷凍餃子問題に対する当局の不誠実な対応…等々、このような中国の姿勢に対する日本国民の疑念や不信もいや増しに高まっています。
いま世界の各都市では、オリンピック聖火リレーへの激しい抗議の声が巻き起こっています。また、各国首脳のオリンピック開会式への欠席表明も相次いでいます。われわれはこうした中で、日本国民もまた中国政府に対する重大な懸念と憂慮の念を明確に表明すべきであると考えます。「人間の尊重」に重きを置く「平和な社会」の確立は、われわれが切に希求する目標でもあるからです。
以下、声明します。
一、中国政府は現在チベットで進行中の人権弾圧を即刻停止し、メディアの自由な現地取材と国際機関による調査を受け入れるとともに、ダライ・ラマとの事態打開への対話を速やかに開始すべきである。
一、福田首相は胡錦濤国家主席とのきたるべき首脳会談にあたり、以上の世界とわが国民の中国に対する懸念と憂慮の思いを正確に伝え、毅然たる姿勢をもってとりわけ日中間の懸案打開への中国政府の対応を求めるべきである。》
…先日、外務省近くの路上で、著名な某外交評論家とばったり会って立ち話をした際、この人は「今の外交はつまらないね」と一言つぶやきました。そして、福田首相をはじめとする親中派の政治家たちについて、「そうなるのは、普通はカネか女か、その両方かしかないんだが…福田さんは官房長官時代の訪中がなぜだか分からない。ふつう官房長官は外遊しないものだが」などと不得要領な様子で何やらつぶやいて去っていきました。私も何がなんだかよく分からないまま職場へと戻りました。
コメント
コメント一覧 (78)
気を取り直されたとか、本当によかったです。
さてこの中国の言い分、いちいち天に唾する…状態と思います。
*“チベット問題は中国の内政問題であり、他国は干渉すべきではない。”―これは政治文書にあの「村山談話」を入れないということで自分の顔に降りかかってきたのではありませんか。またそれを言うなら、首相の靖国神社への参拝に対してもごちゃごちゃいうな…と言えそうです。
*“私たちとダライ集団の矛盾は、民族問題でも宗教問題でも人権問題でもなく、それは中国の統一を守るか分裂させるかだ。”―これほど矛盾した問題はないでしょう。チベット問題は、民族の問題であり宗教の問題であり人権問題であり、かつ文化抹殺の問題でもあるのですから。これで世界中の良識ある人から、大いなる反発を食らうでしょうね。しかし反面、経済の問題があれば、弱腰にならないとも…。
どこの国の立場で話しているのか分からない、政治家やコメンテェターばかりが目立つ日本にいると、さすが独裁国家だと思いながらも、ちょっと羨ましい気もします。
チベット人が、もし万が一、漢族と同じ扱いをされても、人民の大多数が人権も自由も無く、必要な時には暴力で追われる中国では、結局不幸なままでしょうね。
そうです!こういう記事を待っているんですよ、私達は!!
戦前のナチスも日本の軍国主義もそうでした。中国の漢族にとってみれば
人口の90%以上でも領土的には半分そこそこです。世間が認めた?ものを
手放すわけにはいかない。それでなくても軍備拡張や近隣諸国の領土を狙う
手法は共産中国の権謀術数そのものです。でもいつまでも続くとは思えない。
何千年の中国の歴史も政変続きでした。チベット問題や少数民族の叛乱など
長い目で見れば政権崩壊の胎動かもしれません。奢る平家久しからず、です。
http://d.hatena.ne.jp/harimaya/
>イデオロギーや偏見を持たず、公正で正義感を持つ人は、すぐに次のように結論づけることができる。
といわれてもね〜と言う感じです。
>中国政府がとった領土の主権と領土を守るための行為を支持すると。
「とった・・・行為」だとは思いますが、「とった」を「盗った」にすると、ガス田も心配になってきますね。・・・・中国の領土化として主権を主張し領土を守る行為、を行なうのでしょうか?
>日本国民が必ず大いに歓迎し、円満裏に成功することを確信している」
言い換えれば、中国スタンダーを尊重せよと、言論の自由な国に「日本国民が大いに言論を封じ、円満裏に成功することを確信している」と発言しているようなものです。
以前、ブッシュ大統領の警備のために批判プラカードを持った人を通行予定の場所から排除して一斉非難を浴びたことがあります。でも、日本の専門家はこの上記のコメントに何も言わないのでしょうね。
中国側は、国内向け談話ばかりだから、話せば話すほど墓穴をほっていくような印象です。
以前、ブッシュ大統領の警備のために批判・・・→以前、ブッシュ陣営は、
復活おめでとうございます。
>10人の人が一つの意見を持っていて、別の1人が拡声器で大声で別のことを繰り返した場合、この1人が世論を代表しているわけではない。10人の方が世論を代表しているのだと思う。
これ↑、別の1人って中国の事でしょが…。
ソノマンマ投げ返してギャフンと言わせな…。高村サンも
最後の某外交評論家の部分は、意味深ですね。
次が麻生氏だったら、良かったのですが、よりによって、福田氏とは・・・日本は何の罰を受けているのでしょうかね。
「ラーの会」って、何で古代エジプトの太陽神の名前なんか付けたのでしょうね。
改名するなら「ビビンバの器の会」にして欲しかった。
ビビンバには、多少なりとも栄養があるけれど、器には栄養なんてありません。
空疎な念仏を唱える加藤氏には、ぴったりだと思うのですが・・・
今度の胡錦濤来日で、ガス油田問題がイザブロガーが納得できるレベルで解決するのであれば、福田首相が北京五輪開会式出席に出席するのもありかなと、私は少し思いますね。バルカン政治家的ではありますが。
日本の国家元首は天皇陛下ですから各国の大統領と福田首相とでは意味合いが違いますしね。
しかし現実はガス油田も毒ギョーザも何一つ進展を見せず、胡錦濤が胡錦濤集団の言い分だけを言いたい放題言って帰っていくでしょうね。発言は日本に対してというより、国際社会を意識してのものになるでしょうね。
福田首相は胡錦濤にガツンと言ってやれば、支持率も上向くんでしょうが、実際は胡錦濤来日でさらに支持率を下がるだろうと予想しています。
「靖国は日本国内の内政問題、他国が口出すべきものではない、内政干渉、問題にしようとするのは日本の評価を下げる為に日本国内の宗教を利用しようとしている策略に過ぎない、国の代表が慰霊行事を行う事を当然の事だ、これでは日本の代表はアーリントン墓地に慰霊に行く事もできない」と
世界はこのまま過去の過ちを繰り返すのでしょうか?
ドイツナチスの台頭、ユダヤ民族虐殺を黙認した過去を?
所詮、国際社会は軍事力、経済力の優劣で全て決まるものなのか?
少なくとも「人権」を掲げる国々ならば何らかの行動を起こすべきではないのか?
米議会のロペシ氏の言葉は経済力の前には無力だと認める必要がありますね
>外相として国の主張をしていく姿勢はいいなぁ。。って素直に思います…。この強硬姿勢は、国際社会の理解を得るためには逆効果である部分があるはずなのですが、日本が支えていますからね…。
って、言っても福田が胡錦濤に頭ナデナデされて終わりなんでしょうけど、
それにしても中国の外相が言ってるのは逆ギレばっかですね。
ほんと中国人は小学生みたいなのばっかだぁー(*´Д`)=з
…あっ 小学生にわるいな…
チベットは古代から独立国家でしたが、清の支配を受け、清の滅亡後、再び独立国家となっています。
1950年に中国人民解放軍による侵略を受け、軍事制圧されたものです。
それ以来、中国の膨張政策は変わっていません。
日本の内政問題である靖国神社参拝に抗議し、軍国主義復活などと言っていなすが、共産党独裁の軍国主義は中国の事だと思います。
政府は東シナ海ガス田、毒入り餃子、チベット問題の3点セットについては
はっきりものを言ってほしいものです。
例えば、ガス田問題では、日本の会社に採掘権を与え、日本側のラインぎりぎりで、採掘をさせて初めて、中国は真剣に話に乗ってくると思います。
日本側から話し合いの期限を切って、だめなら採掘を始めるべきだと思います。
聖火リレーの抗議に続き、胡錦濤来日を阻止しましょう!
毒餃子、シナ海石油盗掘、上海領事館北京大使館への暴行、南京虐殺の大嘘、これだけでも福田、その他眉中政治家は切腹ものでしょう!
金か女か?
人品卑しいやつらが、国会議員になっているのか!
┌──────────「YONEYAMAさん」
―― 聖火リレー続報
長野県警は聖火警備隊2名の派遣を受け入れた。その周りを日本の警察官が取
り囲んで走る。
出発地点の善光寺が場所提供を辞退した。同じ仏教者としてチベットへの状況
を考慮。連日100本以上の電話があり、全てが辞退しろとの内容とか。
中国人留学生が、リレー応援のために全国から2000人動員とのこと。
私としては 聖火リレーなんか返上してしまえ!
└──────────
>1人が拡声器で大声で別のことを繰り返した場合、この1人が世論を代表しているわけではない。
この言葉、そのまま支那を表しているところが笑わせます。
この国は、私が生きている内に変わるのかなあ、とぼんやり考えています。
「ラーの会」、親支那朝鮮なのですから、「ビビンバの会」の次は「ラー油の会」くらいがお似合いなんですが。。。。
ところで前エントリの件。
桜花に彩られた大川を屋根船や猪牙船が下るように、自然体で続けられたら、と思います。
何となくでも、次第にでも、スタイルが変わっていってもいいのではないのでしょうか。
書き手が阿比留さんであることに変わりはないのですし、我々が阿比留さんと交流できる場はとても大切なものですから。
疲れたら、ご家族の笑顔とプレミアム・モルツでエネルギーを充填してください。
記事の最後の所は、色々とありそうな、なさそうな、微妙な表現です。
確か、自民党総裁候補だった谷垣さんが中国のホテルに滞在中にハニートラップに引っかかった、という週刊誌の記事がありました。
ちなみに読売テレビの辛坊解説委員が言うには、「わが社では、中国に赴任する社員に必ず言います。女と金で罠にはめようとして仕掛けてくるから、くれぐれも注意せよ、と。」
大阪の川にゃ(お忙しい中、拙文に返信不要です。)
http://www.videonews.com/on-demand/361370/001282.php
こちらの映像配信サイトでは、前半はダライ・ラマ法王日本代表部の代表(ペマ・ギャルポさんのかつての役職)の話、後半は中国研究者の話が見られます。
特に後半の、中国が今のような強硬姿勢を取る理由、そのような国家メンタリティ形成の歴史的経緯の中で、意外な形で日本が関係していたという話など、非常に面白かったです。
とにかく非常に難しい問題なので、明確な形の解決策が示されたわけではありませんが、日本人として自分たちが持つべき対中国の姿勢と距離感について、とても参考になる話でした。
実のところ、パリ~サンフランシスコの騒ぎ辺りから、五輪抗議行動を積極的に応援する気持ちが少し薄くなっていました。
ダライラマ自身が「中国の五輪開催を支持する」と述べているわけですが、それにもかかわらず中国の譲歩が全く見込めず、また中国の情報統制が徹底しているせいもあり、中国国民の意識は完全に過激な反捕鯨運動に対する日本人のような心理になってダライラマへの反発のが強くなっている状態ですから、ダライの真意を伝えるという目的への実際上の効果を考えると、過激な五輪妨害活動を積極的に応援する気持ち実が少し薄まっていました。
でも上記の映像サイト他、中国の内情に関する言論にいくつか触れまして、抗議行動を応援する意義を再び確認できたと今は感じています。
http://www.videonews.com/press-club/0804/001285.php
こちらは、ダライラマ来日時の記者会見、ノーカット版です。
会見場でご自身が一番くつろいでいるといった趣の、フランクな人ですね。
最高位の活仏でありながら、近代的な人権意識とバランス感覚にも優れているという独特の個性ゆえに、神秘的な印象を抱いていたのですが、このような長いインタビュー映像を見るのは初めてで、良い意味でまた印象が変わりました。
有料サイトですが、チベット問題に興味のある方は見る価値はあるのではと思います。
こんばんは。わんこのそばです。
昨日の今日で、大丈夫ですか?こっちはしばらくお休みして本業に専念されるのかと思っていました。くれぐれも無理なさらないでくださいね。
特ア三国の言い分は判で押したようにどれも一緒。自分たちは靖国参拝問題や教科書問題といった『内政問題』に土足で干渉してくるくせに、自分たちのことは『内政干渉は許さない』と大声で喚き散らす、ダブルスタンダードのきわみ。民度もクソもあったもんじゃない。
チベット問題を『中国の国内問題』『内政干渉』だとほざくなら、金輪際『靖国参拝問題』『歴史教科書問題』にとやかく言うな!それこそ『内政干渉』だ!ってコキンに突きつけてやる度胸のある政治家、誰かいませんか?
そういえば今年の『変換ミスコンテスト』で一番笑った言葉…
それは 『部隊活動』→『豚以下集う』
コキンとチンパンが笑みを浮かべて握手する画ヅラが思い浮かんできて、つい嘲笑してしまいました。
中国人留学生2000人が長野に結集し自らの祖国をなかなか過激に応援しようとしておりますが、同時に日本勇士で聖火リレーでチベット旗を掲げるというOFFがあると聞きます。
実は先日、チベット人への拷問とされる写真を見ていて、ある恐怖に駆られたのですが、彼ら留学生2000人に対する長野県警の目というのはどうなっているのでしょうか?
彼らが、例えばOFFに参加した一人を山道へ拉致し、リンチを加える可能性というのは十分あるのではないでしょうか?北朝鮮が行ったように、留学生・入国した中国関係者によって再び行方不明者が発生する危険性や、彼らの思想や教育を考えたとき、OFFに参加した方々や地元民に対する暴行など、不安でなりません。
海外で抗議活動をなさっている方・日本で集まられる方々が全員無事にひとまず日常に戻れることを祈るしかないというのも、おかしな話ですが…。
差し出口ですいません。
>長野県警の目というのはどうなっているのでしょうか?
これは、外務省を担当されている阿比留さんに、聞くのは無理ではないでしょうか。
ご心配されている事は、確かに起き得る可能性はありますね。
ただ、日本人側が、そこまで相手を挑発するかな、とも思います。
どちらにしろ、長野へ行かれる方は、複数での行動を基本にした方がいいですね。
【六韜】「第十五 文伐篇」
http://turbulent.seesaa.net/article/12673470.html
http://www.h3.dion.ne.jp/~china/book11.html
イチコロなんでしょうね。
エントリを有り難うございます。レスは、適当に行きましょう。
あの中華人民共和国も、一応、憲法を持っています。
そこで定められていることの一つに「内政不干渉」があります。
どうやら、これは「内政には干渉させない。」
「他国の内政には、どんどん干渉する。」と、読むようですね。
あぁ、中国語は、難しい・・・
そして、新しい記事のエントリーありがとうございます。
これからも、どしどしお願いします。
さて、かの国の外相は「アジアの中でこの件で注文を付けてきているのは日本だけだ」などと述べたようですね。
事実なら日本もまだ捨てたものではないのですが、実は単なる圧力としか思えません。
善光寺もようやく決断を下しましたし、我が国も一国家として毅然とした態度を示してもらいたいと思います。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080418AT3S1800E18042008.html
待ってましたよ〜、こ〜いうエネルギッシュなエントリを♪
> ...コメントにどう対応するか...
私のコメントなんかは適宜利用して下さいな...スベった内容は無視という事で...♪
楊> 10人の人が一つの意見を持っていて、別の1人が拡声器で大声で別のことを繰り返した場合、この1人が世論を代表しているわけではない。10人の方が世論を代表しているのだと思う...
10人が一つの意見を持つ(共有?)事自体が摩訶不思議なのですが...それでいてP5の御威光を振りかざすのだからタチが悪いですね。
> 官房長官時代の訪中がなぜだか分からない...
当時の外務省は田中眞紀子〜鈴木宗男氏がらみでぐだぐだだったのも一因ですかね?
官房長官辞任(年金未納問題)は2004/05/07...今年の胡錦濤来日予定日は配慮の上なのかなぁ...(苦笑)
申し訳ありません。ニュアンスがおかしかったようです。
伝えたかったことは、長野県警が対応をきちんと考えておられるといいのですが…、という事です。もう一度ちゃんと見直せばよかったです。
後、質問というわけではありませんので、レスは頂けなくても構いません。
>ただ、日本人側が、そこまで相手を挑発するかな、とも思います。
日本側は一部の便乗者を除き、挑発行為などはなさらないとは思います。ですが、中国側にとってはチベット"族"の旗をもっているということだけで、彼らの目には挑発にうつるのではないかと…。私自身あまり中国人と良い思い出がない事で余計そういう風に感じるのかもしれませんが…。
もし、そうであれば、その旨、お書きいただければ、書きこみませんが。
>すみません。私のコメントは、禁止にされているのでしょうか?
>もし、そうであれば、その旨、お書きいただければ、書きこみませんが。
すみません。上記私の勘違いでした。
ちゃんと書き込めました。
申し訳ありません。
おはようございます。楊外相が、胡主席と同じワーディングでダライ・ラマ氏らを批判していたのが注意をひきました。ああ、これはもう統一見解として意思統一されており、変更されることはないだろうなと感じました。中国は正面突破を図る考えのようですが、果たしてうまくいくでしょうか。
>政治家やコメンテェターばかりが目立つ日本にいると、さすが独裁国家だと思いながらも、ちょっと羨ましい気もします。…ええ、ある外務官僚は、「国家主席がずっと替わらず、国家の意思が統一できる中国がうらやましい。そういう国の外交は強い」と言っていました。
真・保守政策研究会の「中国に対する決議」、全文紹介ありがとうございました。
主権国としてこの程度の内容は最低条件だと思いますが、腰抜けばかりのなかで日本の政治家の中にも骨のあるグループがあるという証明で嬉しい限りです。
善光寺GJ!、次は親衛隊の伴走排除、スポンサー、走者へのプレッシャー、まだまだ課題は多いです。
善光寺の辞退に関して、石原東京都知事と福田首相のコメントは好対照でしたね。何事もなく無事に終わったら世界の恥、とは首相は思わないのだろうか?。
恐縮です。マイペースでいきます。
>チベット問題や少数民族の叛乱など長い目で見れば政権崩壊の胎動かもしれません…。そういう可能性もあると思います。中華帝国といえども、無常という世のことわりには抗しようもないでしょう。
>中国側は、国内向け談話ばかりだから、話せば話すほど墓穴をほっていくような印象です。 …中国にとって外交とはいつも、あくまで国内政治、国内政局の一部分にすぎないのだろうと思います。あまり胡錦濤政権にダメージを与えると、より反日色の濃い前主席一派が勢力を強めるかもしれないと思うと、うーん、と考えてしまうところもありますね。まあ、別に知ったことではないとも言えますが。
>より反日色の濃い前主席一派が勢力を強めるかもしれないと
こういった議論をよく聞くのですが、反日が中国の政治上の武器である以上、反日の強弱は個人の個性よりも、その時の政治状況に左右されるのではないでしょうか。
さらに、中国が共産党独裁国家である限り、常に日本に脅威なのは変わらないのですから、目の前の中国政権に右往左往するよりも、もっと大きな目で対処を考えるべきだと思っています。
※議論では無いので、返信など無くてかまいません。
高村氏も、表に出ないだけでかなり率直なことを言っていたという解説もありますが、日本国民にも発信しないと信用は得られないでしょうね。公式発言で言えないような、そういうときにはマスコミをもっとうまく利用するぐらいすればいいのにと思いますが、そういうタイプでもないようですね。
意味深なのですが、実際問題どうなのかよく分かりません。
加藤氏は、ライバルの河野衆院議長が中国様の外相にリップサービスをして注目を集めているのに、無役の自分は…といま悔しい思いをしていないかとふと思いました。
「フフフの福田」の話ですが、「女と金」でないとしても、何か他の事で嵌められていますね。河野と伊吹も相当中共外相の「尻を舐め回していました」が「フフフの福田」も実質的には同じ事をやっています。 これは反スパイ法を日本も早く作るべきですよ。
支那の民を思うがゆえに、いさめているのだ、感謝してもらいたい。
脱皮の時である。
本日の産経本紙は私にとっては今週の週刊新潮一冊分より中身が濃くて素晴らしかった。
特に「主張」、「土曜日に書く」をはじめ、北京五輪、聖火リレー、善光寺関係は記事が満載。またNHK海外放送絡みの朝日新聞の姿勢関連記事も注目に値する。
皆さん、本紙見てますか?。
>阿比留さん
>
>チベットは古代から独立国家でしたが、清の支配を受け、清の滅亡後、再び独立国家となっています。
>1950年に中国人民解放軍による侵略を受け、軍事制圧されたものです。
1914年にシムラ条約で中華民国、英国、チベットで会談がもたれ、中華民国は拒否しましたが、英国とチベットは署名し、チベットが独立国である事を認めています。中華民国は中共とこれ又同じく、清の正当な継承国ではなかったのは云う迄もありませんが、中共など1949まで全く存在すらしていないのですから、歴史を兎や角云う立場にはありません。それと1950年に17か条の条約をチベットと毛沢東が署名して、自治区としたと云う事実からも、チベットは独立国であった事は事実です。1959年にこの17か条を、中共がことごとく破ったことから、チベットが「一斉放棄」したのですから。
こんにちは。ガス田の件も、国連安保理常任理事国入りの件も、中国は何も日本に譲ってこないと思います。本来は今回のチベット問題を駆け引きのカードにして、それらの問題での譲歩を引き出すのが外交でしょうが、福田氏は「お友達外交」を掲げていますから、相手のいやがることはしようとしません。また、中国にしてみれば、何も与えなくても福田政権はついてくると考えるのも当然でしょうね。
そういう風に中国と議論したのが安倍氏でしたね。幹事長時代だったか、当時の王毅駐日大使と靖国問題で議論して論破し、王氏に「理屈じゃないんですよ…」と言わせていました。
中国のヒステリックな主張と、冷静なダライ・ラマ法王の発言ぶりを比較して、国際社会がどちらに軍配を上げるかも、中国は読めなくなっているようです。一党独裁国は攻めには強いですが、攻撃される側に回ると総身に知恵が回りかねて硬直思考・対応に陥るようです。
清王朝が漢民族の王朝ではなかったことも、現在の中国は知らんぷりしていますね。>日本の会社に採掘権を与え…。試掘権はすでに与えているのですが、実際の試掘に入る手続き(漁業補償交渉など)の段階でストップをかけているのです。これは安倍政権では昨年秋に交渉に入る予定でしたが、福田氏が首相になるとすぐ止めたものです。
こんにちは。あくまで印象論ですが、確かに国会議員には、顔の皮膚が厚い人が多いような気がします。先日、某議員の記者会見をみながら思いました。
*万里の長城は、中国の周辺民族に対する恐怖の証。(一理ある…)
次に、なぜ中国は棒を呑んだような硬直した態度しかとらないのか…という自問に対し、
*現在中国人として取り込んでいるチベット人、ウィグル人およびモンゴル人は、歴史的に漢族に敵対してきた。その内でチベット人がもっとも闘いに弱く(ここは福島記者の意見とは違う?)、いまそのチベット人を叩くことで他民族の反逆を必死で抑えている。
*だから例え福田(媚中守)が私たちがぎっくり腰になるようなまともな意見を具申しても、中国は決して耳を傾けない。
*もしチベット、ウィグルおよびモンゴルが独立すると、(地図を示し)ほれ、漢民族の中国はこんなに狭くなる。これを恐れている…と。
わたしにとって面白かったので、お知らせのみ…。
聖火リレーなんて、大げさに言うほどのものでもありませんね。私ももうこの際、やめた方がいいと思います。
私の拙いコメントを、正確に、しかも詳しく補足説明して頂き、有難うございました。
仰るように、今の中国は1949年に建国されたものですから、歴史についてとやかく言える立場にありませんね。
http://jp.youtube.com/watch?v=0SkVQSewvjY
http://jp.youtube.com/watch?v=7LavkLzQZo4
http://jp.youtube.com/watch?v=F3_EuzN0yeI
素晴らしい話を ありがとうございます!
いつも、こっそりと勉強させていただいております。
今回 中川昭一氏の真・保守政策研究会「中国に対する決議」、
あまりに素晴らしいので 私のつたない外部ブログにて
紹介させて頂きました。
事後報告になってしまい 申し訳ありません。
TBさせて頂きましたので よろしくお願いいたします。<m(__)m>
これからもこのような素晴らしい話を 是非ご紹介ください。
それが人質に取られている状態だと聞きました…
いつも想う事ですが、中国と云う国は、大国のふりをした小国だと思います。
ただ人口と国土がデカいだけ。
それは共産党一党独裁の為せる業か、(?)今回の楊外相の大言壮語も、又中国ネットユーザー達による諸外国に対する不平不満のカキコミと同じように見えます。
実に程度が低い。。。。。
彼の国の“民度が低い”とは誰かの言葉でしたが、そのような国とまともに付き合える筈もありませんね。
かく云う我が国も、子供みたいな政治家が多過ぎますが・・・・
「チベットと台湾を中国の一部と認めないとワイ輪に応じない」
と一貫して主張してきましたね。
今回の発言に「台湾」が入っていないのは、少しは日本に気を使っているのかと一瞬思いましたが、、、、真意を隠しているだけでしょうね。
お蔭で世界中に漢民族の異種、異常性が認知されたのですから!
日本の政治家の弱さも役に立ちました、訳の分らぬ理論、理屈は日本だけで流石に世界相手には!と思ってましたら、やってくれました。
4年後でしたらダメージがきつく実質、日本自治区誕生だったかも・・
神風が吹いたのかな~
ニュースで横浜に中国、インドの自動車関係の会社が出来たとか・・
高い技術が危ない?
政治家と官僚が無能ゆえ合法的なスパイ活動?
イージス艦の前科の有るお国ですから・・
日本企業は機密漏洩に細心の注意を・
こんばんは。自然体を目指しますが、どうせ雑念と煩悩の多い人間なのでどこまでうまくいくかは分かりません。でもよしくお願いします。
ちょっと話がずれるかもしれませんが…。先日、他社の記者と話したのですが、昨今の風潮、そして報道機関も「分かりやすさ」を求めすぎていて、それは実は危険だという点で一致しました。複雑な事情を、分かりやすさを求めて単純な正邪善悪の構図に閉じこめたり、どちらの言い分にも聞くべき点があるのに、最初から結論ありきで報じたり。もちろん、分かりやすかろうと複雑だろうと、こう信じるものは信じる、ブレたりしないという断固たる姿勢、信念は必要でしょうが、物事は多面的に見た方がいいことも多いでしょう。何でも疑問を持ち、それでも疑いようのないことは何かと考えるのもいいことだと思います。
こんにちは。中国に筋道や理屈の正しさを求めても仕方がないのでしょうね。「彼らに原則などない。利にさといだけだ」(元外務省中国課長)ということでしょうから。
こんにちは。2000人の集結の背景には、当然のことながら本国の意向があるのでしょうが、心配ですね。
橋龍氏は、例の女性工作員問題について弊紙の記者に「忸怩たる思いがある」という趣旨のことを言っていたそうです。「引っかかった…」と思っていたのかもしれませんが、そういう人が特に批判もされない政界って…と思います。
こんにちは。福田首相の父上が締結した日中平和友好条約でも相互不干渉が強調されていますね。まあ、そんなもんなのでしょう。
そういう発言があったようですね。いかにアジア諸国が中国の圧力下に呻吟しているかの表れでもあるような気がします。
>官房長官辞任(年金未納問題)は2004/05/07...今年の胡錦濤来日予定日は配慮の上なのかなぁ...(苦笑)…上手い!
こんにちは。>何事もなく無事に終わったら世界の恥、とは首相は思わないのだろうか?。 …それはそんな発想は欠片もないでしょうね。
>反日が中国の政治上の武器である以上、反日の強弱は個人の個性よりも、その時の政治状況に左右されるのではないでしょうか。…それもあるでしょうが、政治や外交は、それほど合理的に計算されて動いているものではないと思うのです。まして法治主義ではなく人治主義の国では、トップのメンタリティー、「感情」でかなりのことが決まっていくとも思います。もちろん、日本側がそういう中国のことを過度に慮る必要はないわけですが。私はご指摘のコメントを書きながら、中曽根元首相が中国要人の国内的立場に配慮して昭和61年の靖国参拝を中止したが結局、その要人は失脚し、その後の長い靖国参拝中断につながっただけだった失敗例のことも思い浮かべていました。
福田氏の件はともかくとしても、スパイ防止法もなく、(外国への)機密漏洩への罰則もものすごく甘い日本の制度はなんとか見直したいものだと思います。
20年以上前でしたか、小室直樹氏が「中国は分割民営化しかない」と書いていたのを思い出しました。
そういう視点から、中国の小数民族との連携を深めようと以前から活動されている人もいます。hanausagi様も以前のコメントで集会でのそういう発言を紹介されていました。
トラックバックありがとうこざいます。どうぞご自由に引用してください。
そういう週刊誌報道も見たような記憶がありますが、福田氏の親中はもっとずっと前からそうである気がします。
まあ、おっしゃる通り、我が国は他国をバカにできるような状態ではありませんねえ。残念ながら。
日中外相会談では、台湾問題は別途話題になっています。中国にとって台湾はチベットよりさらに重要度の高いマターですから、言及しないはずがありません。
中国が注目を集めたら、それだけおかしな部分も周知されていくでしょうから、その意味ではよかったですね。
非常に共感できる素晴らしい記事をありがとうございます。トラックバックさせていただきました。
恐縮です。トラックバックありがとうございました。