今朝の産経、読売、東京各紙はそれぞれ、農水相に就任した太田誠一前会長の後任が決まらず、自民党の人権問題等調査会会長が空席となっていることを小さく報じていました。「希望者がいない」ためだそうで、これで当面は天下の悪法と呼ばれた人権擁護法案の推進の動きは沈静化しそうですね。まあ、推進派の古賀誠選対委員長らも、完全に諦めたわけではないでしょうが、これはやはり「ネット世論の勝利」だと思います。新聞やテレビが派手に取り上げなくても、ネットを通じて法案の問題点や危険性への認識を共有した人たちが、自民党や個別議員らに大量のメールを送ったり、電話で直接抗議したことが、今回の結果を生んだのだろうと思います。

 

 「希望者がいない」ということは、自民党執行部としても何人かには会長就任を打診してみたものの、みんなに断られたということでしょう。福田政権もいつまでもつか分からないこんなときに、わざわざ厳しい批判を受けるのを覚悟してまで会長になりたいという議員は、さすがにいなかったのかもしれません。それだけ、この法案が一部の団体の協力の後押しはあるものの、国民には評判が悪いということが、永田町で浸透してきたとも言えるかもしれませんね。

 

 人権擁護法案に関しては、私もこのブログで繰り返し取り上げてきましたが、よくいただいたコメントに「自民党や議員の事務所に抗議電話やメールを送ったが、効果が見えない」「相手にされていないのではないか」という趣旨のものがありました。私はそのたびに、国会議員ほど有権者の顔色に脅えている人種はいないのだから、間違いなく効き目はありますと強調してきましたが、やはりそうした一人ひとりの積み重ねが今回の結果につながったのではないかと考えています。これで安心していてはいけませんが、この法案にこれでまた一つケチがつき、手を出したがる議員も減るのではないかと見ています。

 

 参考までに、昨年11月以降に人権擁護法案に関して書いたエントリ17本を紹介します。自分でも、ずいぶんアップしていたものだと改めて呆れますが、これらが何かの役に立っていれば幸いです。

 

07年

    11/27 人権擁護法案、外国人参政権付与の動きにご注意を

    12/3 速報・自民党人権問題等調査会が「笑顔」で再開

    12/4 続報・自民党人権問題等調査会での各議員の発言

08年

    2/14 自民党・人権問題調査会は法案反対派が押していたけれど

    2/16 真・保守政策研究会で平沼氏が明かした人権擁護法案の裏

    2/18 人権擁護法案と山崎拓氏の選挙をめぐる「密約」

    2/29 まずは第一報・自民党の人権問題調査会の会合について

    3/1 解放同盟は人権擁護法案について何を要望しているか

    3/1 資料編・自民党人権問題調査会での主なやりとり

    3/10 速報・所謂「人権擁護法案」再提出に対する要請受付国民集会

    3/12 太田人権問題調査会長が「罵詈雑言」発言を陳謝しましたが…。

    5/30 動員・昨日の人権問題調査会は法案推進派が目立ちました

    6/5 4日の自民党人権問題調査会で語られた問題の本質

    6/7 人権擁護法案の今国会提出見送りと議員たちが語る「本音」

    6/22 人権擁護法案・国民は西田議員の訴えに注目を!!

    6/24 西田参院議員の人権発言に対して配られた文書

    6/26 太田人権問題調査会長、にやにやしながら「永遠にやる」・