私に関する事実と異なる記述でさんざん迷惑をかけられ、あちこちでいい加減な聞きかじりを言いふらされているので、私はもうこの人の書いたものは読まないことにしていたのですが、先日、某氏から「今週の週刊文春で、上杉隆氏がまたやらかしてるよ」と電話がかかってきました。ですので、渋々350円も出して同誌を買い求め、くだんの記事「安倍、福田…ひ弱な二世をつくる『後援会』」を読んでみました。

 

 上杉氏が最近執着しているいわゆる政治家の二世、三世批判の記事で、彼らの選挙は親がかりだという内容です。まあ、それはそれでいいのですが、某氏によると、「事実関係が明らかに間違っている」というのです。で、どこがどう違うのかと聞いてみると、この記事の構成上の骨格をなす昨年1月に山口県下関市での安倍元首相のパーティーに関してだといいます。まず、上杉氏の記事のその部分を引用します。

 

 《昨年一月二十七日、筆者は、安倍の地元・山口で開かれた「安倍後援会総会」を取材した。約二千七百人の支持者の集まった海峡メッセ下関のホール壇上には、安倍夫妻の他に母・洋子の姿も見える。いや正確に記したほうがいいかもしれない。安倍母子がステージの中央に並び、妻の昭恵は隅に立っている。

 政権を投げ出した子のために、母がマイクを握る。圧倒的な拍手。まるで洋子のために後援会が存在するかのようなワンシーンだった。》

 

 これを読むと、上杉氏はその場にいたらしいし、ふーんそうだったのかと思ってしまいますが、自身もその場にいたという某氏は「全然ウソだ」として、こう語りました。

 

 「洋子夫人は壇上の一番はじっこのところにいたし、しゃべってもいなかったよ。また、記事には《母の洋子自らが陣頭指揮を執って、大選挙キャンペーンを展開した。二千人以上収容可能な巨大選対事務所を設営し…》とあるけど、2000人以上収容の事務所なんてつくれるわけないだろう」

 

 さて、どうなんでしょうね。その場にいたという二人と違い、私は現場取材をしていないので、どちらに軍配を上げていいのか分かりませんが、記事によると、その場には約2700人の支持者がいたそうですから、正確に記憶している人もきっといることでしょう。まあ、私の個人的感想を述べると、「上杉氏ならやらかしかねないな」とは思いますが。

 

 上杉氏は、政治家の世襲批判であるとか、記者クラブ批判だとか、多くの人が昔から問題視していて「それはそうだな」と思う題材を取り上げるのがうまいですね。確かに、その指摘には頷ける部分もありますが、ご自身も、三世の鳩山邦夫総務相の秘書だったわけですしねえ。そのあたりをどう考えているのか。また、民主党の小沢代表も二世である上、社会人経験もないということをどう評価しているのか。

 

 一瞬、そんなことを知りたいという気もしましたが、もう彼の記事は読みたくないので、まあいいか。もうどうでも。