いつものように外務省に入るとき、ふと空を見上げると屋上で鯉のぼりがはためいていました。やはりいいものです。
衆院選がいつになるのかは分かりませんが、どうやら自民党のマニフェスト(政権公約)の一つに、集団的自衛権の政府解釈見直しが盛り込まれる気配が出てきました。まだ確定したわけではなく、また、あまり国民ウケするテーマではないでしょうが、今後の日米同盟と国際社会の中での日本の立ち位置を方向付けていくという意味でも、政権の本気度を占うという意味でも重要な問題だと考えます。時代も日本を取り巻く国際環境も大きく変化しているのに、国内政治を見ると、内向きで、かつ昔へ後戻りすることばかり考えているような議論が続いています。そういう中で、この集団的自衛権の問題が、新風を吹き込んでくれることを期待します。
鯉のぼりの方は、眺めているうちに風がやんで垂れ下がってしまいましたが…。さてさて。
コメント
コメント一覧 (33)
選挙の度に自民党が受身になってしまうのが、たまらなく残念でした。もっと攻撃的になればいいのに。
本気で訴えれば国民も考えるんではないでしょうか?
国民の大多数は、マスゴミが考えるほど馬鹿ではないような気がします。
自分がそれを必要だと思うからそう思う…いわゆる希望的観測と言われそうですが、極力客観的に身を置いて考えてもなお、そう思います。
あとは、自民がどういったアプローチでその必要性を訴え、どこまで支持を拡大するか、という手法論だと思うのですが。
まだ『 気 配 』のみではあるのかもしれませんが、これは個人的に大変嬉しいお話です。
写真のこいのぼりで思うのですが、この集団的自衛権への意識が日本が龍に返る力の一端になる事を期待したくなります!!
これは安倍元首相の提案ですよね?。恐らく国防ではしっかりした統一見解が出せない民主党の弱点をつく作戦だと思います。
私自身は、そんなまだるっこいことしないで、さっさと閣議決定で「解釈を見直す」と宣言した方が良いと考えてますが?。
>国内政治を見ると、内向きで、かつ昔へ後戻りすることばかり考えているような議論
そうですねえ。政治というわけでもありませんが、過日のNHKのJAPANデビュー。内容が不当なのはもちろんですが、しかし、これから日本が領土拡大するわけでもあるまいし、今の我々にどういう参考になるのかという疑問が大きくあります。昔の日本人は台湾人を差別しましたといったところで、今の我々がやっているわけでもなく、ああ、そうですかで終わりです。いったいそんな昔話をして意味があると思ってるのかと。
アメリカに対しても、あるいは他の国々に対しても、パラノイアみたいな目つきのちょっと変な子でなくて、常識のある大人のつきあいが必要です。
>自民党が本気なら…。ここが問題ですね。党内には集団的自衛権の解釈見直しに慎重・反対派もけっこういますからね。仮に総裁がその気でも、紛糾し、骨抜きになる可能性もありますね。
まずは党内でその必要性と意義についてコンセンサスをつくらなければいけないでしょうが…。あまり票にならないとされる安保や教育問題でも、本気で、かつ具体的にその意義を説き、必要を訴えれば理解と支持を得られるでしょうか。どうなのか見てみたいという気はします。
写真へのコメントありがとうございます。>まだ『 気 配 』のみではあるのかもしれませんが…。ただの気配というより、「濃密な気配」を感じたのですが、とはいえ、まだこれからどうなるのかは明言できません。不確定要素が多すぎて。
>さっさと閣議決定で「解釈を見直す」と宣言した方が良いと考えてますが?。 …公明党の閣僚は署名しません。考え方としては、その際、一気に公明党を切ればいいという意見もあるでしょうが、とりあえず現実的な線(?)としては、選挙公約に掲げて選挙に勝てば、その政策は国民の信を得たのだとして進めやすくなるということは言えるのでしょうね。さて。
>アメリカに対しても、あるいは他の国々に対しても、パラノイアみたいな目つきのちょっと変な子でなくて、常識のある大人のつきあいが必要です。…国と国の関係に、永続する信頼も敵対もないとしたら、そのときどきの国際情勢の中でどう相手国を利用し、自国の立場を堅固なものにしていくかだろうと思います。これから世界は多極化していくわけですが、その中で日本がただちに一極となれるのならばともかく、当面は「味方」(永続する必要はないとして)をつくり、かつ、その味方とはできるだけ対等な立場とならなければならないはずです。そのためには、この問題はクリアしなければならない問題だと考えています。
>公明党の閣僚は署名しません。
斉藤環境大臣 総理、私には署名できません。
麻生総理 残念だが辞めて貰う。私が兼任して署名する。
で、ガタガタいったら「都議選とダブル選挙にしようかな?」ってのはダメですかね(^^;。
まあ、阿比留さんの説のほうが現実的で穏健ですが。
それは重要ですね。国際情勢を見ても、そういう事について各党どう考えるのか、選挙の時に国民に示してほしいです。
世襲制限やら企業献金禁止などが言われていますが、そういう類の事が大きな争点のようになっては困ると思います。献金問題なら、まずは小沢氏の件をはっきりしてほしいですし、世襲制限も、定義が難しいのではないでしょうか。
名古屋市長選で河村氏が当選しましたが、民主の保守系議員は次々と国会議員を辞めて首長になってしまいますね、、、。
民主党鳩山氏の「日本は日本人だけのものではない」とか「愛のテーマだ」とか「もっと多くの人に喜んでもらえる」などという発言、、、やはり「外国人に参政権ぐらい与えてもよい」など言う政治家は危険だなとつくづく思いました。
集団的自衛権云々よりも、マニフェストという言葉がどれほど議会制民主主義にとって大事なものかということを真剣に考えてもらわねばないません。公約の重みを理解できない政党に助成金は交付できませんし、政党としての存在理由も失うということを今一度肝に銘じていただきたいですね。それがわからない政党は党本部に手榴弾投げられても文句は言えません。
やっと、自民党にも集団的自衛権を話題にするようになってきましたか。
長いなあ。国会議員は一体、自国を守ろうとする意思があるのでしょうか?
集団的自衛権も決められないで、日本国民、日本領土を守ることはできないでしょうに!
また、公明党は一体全体、日本国の政党でしょうか?日本国の足を引っ張るために存在しているように思えます。
いずれにしても、安倍さん、中川(昭)さん、そして、麻生さん。
日本国を*毅然とした日本*に立て直しましょう!
継続は力なり!
たしか、阿比留さんは今年小学校に上がったお子さんがいるんですよね。
鯉のぼりに目を奪われるという事は、ひょっとして一人息子ですか?
実は日曜日も、子どもを遊ばせながら携帯で自ブログをチェックしたら、阿比留さんの長文コメントが入っていたので、そんな世間話を家内としたのでした。
うちは6・4・2年生なのですが、私と家内の母校(実は私と家内は同級生です)に越境入学させました。校長の方針で毎日宿題をもらってきます。ちゃんとした学校は、学力重視ですよね。
お子様の学校は、大丈夫でしょうか?別に答えて頂かなくてもいいのですが、ちょっと気になったもので。
ダブル選挙は、来年夏までとっておきましょう(笑)。
せっかく久しぶりの衆院選を迎えるのですから、国民の目がさまざまな政治と政治家のあり方に向いてほしいと思います。そして、その中でも最も大切なのが安全保障だと愚考する次第です。これなしには生活も何もあったものではないので、米国の核の傘の下でぬくぬくとしていられなくなった時代に適応する必要があると思います。
こんばんは。そうですね…。マニフェストの持つ意味は確かに重要で重いですね。単に選挙に勝つためにできもしないことを並べたり、本心では思ってもいないことを書いたりしているものがあれば、見破らないといけませんね。
こんばんは。
>時代も日本を取り巻く国際環境も大きく変化しているのに、国内政治を見ると、内向きで、
>かつ昔へ後戻りすることばかり考えているような議論が続いています。
TVの”ニュース番組”といわれる番組でコメントするキャスターなる者の影響が大きいと思います。
主婦層やご年配の方への刷り込みがかなりあるのではないでしょうか。
また中学、高校の授業でも刷り込まれていると思います。高校生の6割が憲法改正に反対だった
様な、、、。(社会人になると疑問を持つ子が結構いそうですが)
マニフェストへの盛り込みは反日マスコミには格好の餌となるかもしれませんね。
ちょっと心配です。
マニフェストに集団的自衛権を記載することは、党の立場を明らかにする意味でいいことだと思います。
いずれにしても、保守政党としては、まず国の安全保障だけはしっかりとした考えを持ってほしいですので、この問題と憲法改正だけはきちんと議論して揺るがない政策としてほしいです。
集団的自衛権は、国連でも本来すべての国が持っている権利だとされているのですが、日本だけが持てないと解釈することがそもそもおかしなことですね。
国連の存立の基本がまさに集団的自衛権という概念により確保されているですから。現在の政府見解では日本は国連(連合国)の安全保障理事会に参加することすらおかしなことになるはずです。まして、常任理事国になれる要件すら持っていません。
ところで、マニフェストも数百の政策を掲げ、選挙に勝利すればすべて国民の支持を得たと考えてもらっては困りますね。
民主党のように、地方分権はいいのですが、多くの項目の中で、人権擁護法案、外国人参政権、戦時性的被害補償法案、国立追悼施設の整備などのどう見てもおかしな法案が潜り込んでいて、もし選挙に勝てばすべて議会を通すようなことがあれば大変なことになりますね。
ですから、本当に中心的な政策と議論したい項目とは分けてマニフェストに掲げるべきです。
こんばんは。日本はもっと自分の立ち位置を明確にしないと、味方になるはずの相手は失うし、敵はもっと増長するばかりだと思います。国内の政治状況は難しいものがありますが、だからこそ、国民に問うてみるのもいいのかなと。
うちの子の入学式では、ちょっとハイテンポでしたが、ちゃんと国家斉唱があったので安心しました。話は飛びますが、先日のコメントを少し補足すると、私は職業柄、「知っている」議員、「取材してきた」議員については、それなりに好悪の感情も含めて詳しく書いています。一方、あまり調べていない議員、関係の薄い議員については、やはり淡泊になるというか、記者である以上、評論家のようにあれこれ決めつけて書くわけにはいかないという気持ちもありました。それが、このブログの偏りにもなってきたのでしょうが、逆に、踏み込んで書いた相手については、心底こうだ、こう思うという確信を持って書いてきたつもりです(それに対する第三者の評価は別として)。どのみち、私の知ることのできる範囲、興味と関心を維持できる範囲は限られているので、その中でしか、自信と意欲を持って伝えられることはないのです。
鯉のぼりか〜...唱歌「鯉のぼり」って、まだ小学校で唄ってるんですかね?
あ、いや、2chでこんなネタ挙ってたもので...(sourceはexcite)
-筆記体がいつの間にかレアな存在になっていた-
http://www.excite.co.jp/News/bit/E1239953758916.html
> 国内政治を見ると、内向きで、かつ昔へ後戻りすることばかり考えているような議論が続いています...
過去への回帰って言っても、実態は「敗戦レジューム」と「高度経済成長期の社会的構造」なわけで、本気で日本のあり方を議論しているようには思えませんね。
無論、集団的自衛権行使の件について政権公約に挙げる自民党の方針については大いに結構な事だと考えますが、今後の佳き日本を創る為に軸となる「理念」って言うものをブチ上げられんものかと...300件の提案などと数を誇った所でスジの通らないものは淘汰されて行くし、社会環境の変化に柔軟に対応できない事は既に民主党が示してくれているのですからね。 馬鹿の一つ覚えで「政権交代」を3年も叫び続けるなんざ論外ですわ...♪
安倍前首相がゲストでいらっしゃるそうです。
ネット限定MOVIで、ちょっとだけ挨拶してます。
http://www.ytv.co.jp/takajin/tamaran/index.html
たしか、テーマは集団的自衛権についてだったと思いますが、
安倍前首相、久々なんで楽しみです。
"たかじんのそこまで言って委員会"はナイスチョイスだったと思います。
安倍前首相が何をしたかったのか、
それをよく知らずに批判していた人も多かったはず。
テーマが狭いので一部だけですが、
フリートークで本音が出やすいので(ツッコミも激しいので)、
是非、そういう方々にも観てもらいたいなと、そう思います。
安倍前首相におきましては、畏まらずに本音で、
あの番組ではガンガンやった方が支持きますんで、
言い難い事もがんがんやって欲しいなと思います。
再起への狼煙と、そうなればいいですね。
>>集団自衛権とは、
>>日本がアメリカ軍の指揮下に入って、軍事行動を共にするということだ。
>>そして、
>>アメリカ軍の維持経費や軍事作戦経費を、日本が負担することだ。
>ーーーーーーーーーーー
上の内容で基本的に誤りはないのではないでしょうか?
アメリカがユーラシアからもっともっと引いてゆくでしょうけれど。
阿比留さんにはアメリカNICの2020年、2025年の報告書を読んでから問題提起をしてもらいたいところです。
おはようございます。>高校生の6割が憲法改正に反対だった…。この記事は私も読み、考えさせられました。やはり高校生が、それまで受けてきた教育の影響だろうかと。時代も国際環境も大きく変わっても、国内では相変わらず「化石」のような思想が教えられているのかもしれませんね。
おはようございます。現在の集団的自衛権に関する「行使できない」とする政府解釈は戦後一貫したものではなく、岸内閣時代には「制限行使論」でした。それが、今よりはるかに大きかった社会党対策で現在のような「権利はあるが行使はできない」という無理で矛盾した解釈となったのですから、一刻も早く正してほしいものだと思います。
日本に再び高度成長期のような右肩上がりの時代がやってくることを前提とした(期待した)ような政策は、子孫に負担を強いるだけなので勘弁してほしいですね。まあ、現下の経済情勢の中で、何が本当のセーフティーネットになるのか、という議論はどんどんしてほしいですが。
日米協力と言う宣伝を謳いながら、集団的自衛権は使えないとはいかに。
反米反基地、反軍思想で弱体日本を目指す勢力へのおもねりとしか思えないが。
そして、結局は対米依存・対米従属を生んでいる。
このからくりで利益を得ている勢力があるのだろうと思います。
日本人は塩をなめてでも生きていく覚悟をすべき時。
ご紹介ありがとうございます。人というのは不思議なもので、いったん何かを否定したいと思ったら、坊主憎けりゃ袈裟まで、となりがちのようですが、安倍氏の率直な言葉をどう視聴者が受け止めるかですね。東京ではその番組はリアルタイムでは観られないのですが。
まあ、母の日に比べ、父の日はずっと陰が薄いことですし…関係ないか?日本が昇龍であってほしいと思います。
反米的なことを言い募る人たちこそがまさに、米国による占領体制の維持を求めているのは皮肉な話ですね。もっと現実的な議論がしたいものです。