7月24日のエントリで紹介した世界ウイグル会議議長、ラビア・カーディルさん緊急講演会の内容に変更が生じたとの連絡があったので、その内容を取り急ぎ転載します。あしからずご了承ください。

 

 講演会の内容変更のお知らせ

 ご案内申し上げておりました「ラビア・カーディルさん講演会」は、やむを得ない事情が発生し、以下のような事態に立ち至りましたので、謹んでご連絡申し上げます。

 7月31日、米国議会・下院外交委員会が急遽、「ウルムチ事件」に関する非公開ミーティングを開催することになり、ラビア・カーディルさんの見解と証言を求めて参りました。この会議には、これまで下院に於いてウイグル問題を積極的に取り上げてきた民主党議員で「国際組織、人権及び監視委員会」のデラハント委員長や、共和党のローラバッカー氏が参加します。そして、ウルムチ事件について下院がどのような態度を示すか決める重要な席になるとのことです。

 彼女は当然、日本訪問を理由に断ることを考えましたが、米国議会開催期間の最終日を使って(アメリカ議会は8月1日から暫く夏期休暇で開催されません)、「ウルムチ事件」を取り上げ、事件への米国の姿勢を明確に示して欲しいという考えは、多くの在米ウイグル人が抱いている「希望」でもあり、そこでの証言を断るということは実に重い結果を予想しなければならないことでもありました。


 そこで当実行委員会としては、誠に遺憾ではあるものの、このラビアさんの苦衷を察し、下院ミーティング出席のための30日朝の米国への帰国を認めることといたしました。

 ただし、30日夜の講演会は主催者としての責任も考え、以下のように内容を変更して開催することといたしました。

(1)ラビアさんには予定していた講演の内容を、29日に長時間のメッセージビデオという形で収録してもらい、当日はそれを会場で流して講演に替える。

(2)ラビアさんのご主人であるシディック・ハジさんには日本に残ってもらい、当日はラビアさんの代理として挨拶とお話をしてもらう。ちなみに、ご主人は学者であるとともに、かつて中国の監獄に政治犯として9年も収監された経験をもつ運動家でもあり、ご自身の体験とラビアさんについて、ウルムチ事件について大変有意義なお話が伺えることと確信致します。

 以上、講演会主催者としてこのような事態に大変責任を感ずる次第ですが、何卒このような事情をご理解いただき、ご容赦たまわりたく、お詫び申し上げる次第です。

 なお、その上で、できることなら当日も何卒ご参集をたまわりたく、誠に厚かましいお願いとは存じますが、併せてお願い申し上げる次第です。

   ラビア・カーディルさん講演会実行委員会(7月28日)
 

 …ちなみに、今回のラビア・カーディルさんの来日にあたっての査証(ビザ)発給について、政府・外務省は「法律にのっとって粛々と手続きをした」(外務省筋)わけですが、やはり中国側からは「カーディルはテロリストだ、日本に入国させるな」という要請だか圧力だかがあったと聞きます。

 

 日本側は「カーディルさんがテロリストだというなら、その証拠を出してください。証拠があれば、中国に言われなくても日本の法律と判断に従って入国を拒否する」と反論し、中国側の主張をはね除けたそうです。まあ、世の中いろいろありますね。