今朝の産経は1面トップで「水谷建設 小沢氏側に接待攻勢 ダム受注後 元会長『計1億渡す』」という記事を掲載していました。この件は今後、どういう展開を見せるのか情報のない私にはさっぱり分かりませんが、いろいろと問題の根深さは紙面からも伝わってきますね。

 

 で、こういう話が出るたびに、小沢氏はいったい集めたカネを何に使っているのか、という疑問が膨らみます(確かに不動産はたくさん買っていますが)。師匠の田中角栄元首相は気前よく自分で集めたカネをあちこちで配っていたことで知られますが、小沢氏の場合は、分配するのはあくまでコントロール下にある党のカネであって、自分のカネではないと言われていますし。逆に周囲からは「小沢さんは自分のカネにはとことん細かい」という類の話ばかり聞こえてきます。

 

 そんなことをつらつら考えていて、以前、ある信頼できる人物(A氏)から聞いた話をふと思い出しました。政官界では広く知られている小沢氏のギャンブル好き(特にカジノ)、英国好きにまつわる話で、実名での会話でしたが、まあ、差し障りがあるし、確実に裏がとれる話でもないので匿名とします。

 

 もう十数年前のこと、A氏のもとに近く小沢氏が訪英するという情報がもたらされました。そこでA氏は、部下にあたるロンドン駐在員B氏に「小沢さんがそっちに行くそうだ。彼はかなりのカジノ好きだから、事前によさそうな場所を二、三カ所調べておいて案内したらどうか」と伝えておいたそうです。

 

 B氏はA氏の言葉をきちんと実行したらしく、しばらく後にA氏のところに「小沢さんを案内したら、本当に喜んくれました」と弾んだ声で報告があったそうです(小沢氏は勝ったということでしょうか)。A氏は「よかったね」とそれでその話は忘れていたそうですが…。

 

 A氏が驚いたことに、B氏は次の衆院選で、小沢氏の引きで立候補しました。現在は民主党の中堅議員となっていて、ときどきテレビでもその姿を見ます。私も議員としてのB氏とは以前に少し話したことがあり、A氏の話を聞いて、へえ、そういうきっかけでリクルートされたのかと改めて人の縁の不思議さに思いを致しました。まあ、一時は小沢氏にかわいがられたB氏も、最近は少し疎まれているとも聞きますが。

 

 これまた簡単に確認できる話ではありませんが、永田町ではよく「小沢氏はときどき韓国・済州島のカジノに行っている。VIPルームで遊んでいるらしい」という話もいろんな人から異口同音に聞きます。ラスベガスで大散財したハマコー議員のようなことにはなっていないのだろうと思いますが、どうなんでしょうね。

 

 かくいう私も以前はギャンブル好き(特に麻雀)で、分不相応なカネを遣い、窮地に陥ったことも二度や三度ではきかないので、他人のことを言えた義理ではないのですが。本日のエントリは、あくまで記事からの連想の中で思い出したことを紹介するものですが、A氏とB氏は当然実在しますし、名前を聞けば「ああ、あの人か」と思い当たる人も少なくないと思います(いや、当てようとはしないでくださいね)。