本日も二日酔いです。「かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬナントヤラ」で、夜になるとついビールをあおってしまいます。ストレスを感じるとつい酒に逃げる悪癖から抜け出せません。今夜は政治部の忘年会だし。年明けにはごく軽い手術をするので、3週間ほど強制的に禁酒となることだし、まあいいか。

 

 さて、今朝の産経は政治面で、民主党の小沢一郎幹事長が天皇陛下と中国の習近平副主席との特例会見を「陛下の政治利用」にあたると懸念を表明した宮内庁の羽毛田信吾朝刊について、今度は「あいつこそどうかしている。天皇の権威を笠に着ている」と批判したと報じています。公の場での発言ではありませんが、「あいつ」ねえ。品性がうかがえるところです。

 

 小沢氏は好んで「民主主義」を口にしますが、この人の言う民主主義とは、「合法的に独裁者を生み出す仕組み」なのかなという気がします。また、小沢氏は以前、有権者を批判して「自民党に投票しておいて政治が悪いと文句を言う資格はない」という趣旨のことを語りましたが、現在では、「民主党に投票したのだから四の五の言うな。好きにさせてもらう」という気分でしょうか。

 

 で、ここからが本題なのですが、今朝の朝日と読売に、公明党の山口那津男代表が昨日の記者会見で、この会見について「政治利用ではない」と述べたという記事が載っていました。産経には掲載されていなかったので、担当記者に問い合わせると、確かに以下のようなやりとりがあったとのことでした。

 

記者 今回の件は政治利用にあたると思うか

 

山口氏 この会見は結果として日中の友好に資するものでありますが、しかし、過去例外的に行われたこともありました。ですからこのことをもって直ちに政治利用だというふうには判断をいたしておりません。この中国側も望み、陛下も最終的にこれを受け入れて会われたわけでありますから、むしろ日中友好に資するものとしてお互いが受け止めるべきものだろうと、こう考えております。

 

 …本当に公明党は残念な子です。確かに公明党は常軌を逸した中国べったりの政党ですし、「野党転落を機に自民党と距離を置こうとしている」(朝日の記事)のもその通りでしょうが、今は野党でしょうに。攻めるチャンスをみすみす見逃し、しかも相手に塩を送る了見がなんともはやいただけません。民主党といずれ手を組みたい、できたら連立に入れてほしいという思惑が見え見えでいやになりますね。いじましいというか。

 

 この問題をめぐっては、社民党の福島瑞穂党首も昨日、宮崎市での講演で言及していましたが、こちらの方がずっと「正論」です。あの福島氏がまともに見えてしまう公明党って…という感じです。福島氏は特例会見についてこう述べています。

 

 「きっちり反省材料にして今後はルールを守り、尊重していくべきだ

 

 今夜もきっとビールを浴びるように飲んでしまうのだろうなあ。ある民主党議員は私に、普天間飛行場移設問題の頓挫について「民主党政権かと思ったら社民党政権だった」とこぼしていましたが、良くも悪くも福島氏が存在感を発揮していますね。まさかそんな時代がくるとはなあ。