いよいよ、きょうから通常国会が始まりました。民主党の小沢一郎幹事長の政治資金問題をめぐり、波乱の幕開けとなりましたね。その小沢氏は16日の党大会で、検察の戦いに備えてか、このブログではおなじみの輿石東参院議員会長(幹事長職務代行)に党務の大部分を委ねる考えを示し、こう述べました。

 

 「当面の間、表向きの仕事については、(輿石氏に)お願いする」

 

 いやあ、輿石氏、どんどん重要人物になっていきますね。今年夏の参院選では自身の改選、さらには参院議長の椅子がかかっているので、気合いも入ろうというものです。輿石氏はきょうの参院議員総会でこんなあいさつをしています。

 

 「鳩山代表、小沢幹事長の決意と覚悟を私たち一人ひとりの覚悟に置き換え、難局に一糸乱れず結束していきたい。政権交代から安定政権への道筋を付けなければならない」

 

 そして、参院本会議後には記者団に「我々は小沢幹事長を信頼して、きちっと対応してまいりたい」とも語りました。鳩山首相はすでに小沢氏に「(検察と)戦ってください」と、とても行政府の長とは思えない発言をして一蓮托生ぶりをアピールしていますが、輿石氏もまさに小沢氏と運命共同体ですね。輿石氏の今日の地位があるのは小沢氏の抜擢と引き立てによる部分が大きいでしょうから。

 

 そこで本日は、温故知新の思いを込めて(?)、平成16年11月からの輿石氏に関する過去記事を紹介しようと思います。汚いスクラップブックからの拙い接写ですので、見苦しいでしょうがどうか勘弁してください。まずは、11月2日に、私が産経の1面と2面に書いた記事からです。輿石さんには、さぞ懐かしいことでしょうね。ご覧になっていますか? 

 

 

 

 

 《産経新聞社が入手した一部の指令文書からは、資金集めが山教組の九つの地域支部や傘下の校長組合、教頭組合を通じ、「カンパ」や「選挙闘争資金」の名目で半強制的に実施されている実態も分かった》

 

 《産経新聞社は山教組地域支部が各学校の「分会長」(学年主任クラス)にあてた民主党の輿石東参院議員の後援会入会カード回収の督促文書も入手した》

 

 《関係者によると、今回の参院選では輿石氏の後援会入会カードについて、一般教員は八十枚以上、校長・教頭は各二十枚以上がノルマとして課せられた。ノルマを達成できるかどうかが、昇進や異動など人事にも影響するという》

 

 …「※読んだらこの用紙を破棄してください」という文字が見えるでしょうか。さて次は、11月5日付の産経山梨県版にのった記事です。

 

 

 

 《産経新聞社は四日、山教組の支部役員が県民主教育政治連盟(県政連)の支部役員を兼務していることなどを示す内部文書を入手した。この内部資料は山教組と県政連が〝表裏一体〟の関係で選挙活動をしていることだけでなく、組合員が山教組出身の輿石東参院議員の後援会「輿石東とともに明日を拓く会」(東明会)の実質的な活動を担っている実態も明確に示している》

 

 11月9日付紙面では、政治資金規正法違反の疑いに踏み込みました。結果的にこれが立件へとつながっていくのですが、紙面化にあたっては、慎重論もありました。私はいけいけどんどん、でしたが。

 

 

 

 

 《山梨県教職員組合(山教組)が今年七月の参院選に向け、政治団体の県民主教育政治連盟(県政連)を通じて組織的に資金集めをしていた問題で、県政連が平成十五年十二月に教員らから集めた寄付金を政治資金規正法に基づく収支報告書に記載していなかったことが八日、産経新聞社の調べて分かった》

 

 …私がこのブログで何度も書いている「校長三万円、教頭二万円、一般組合員一万円」のカンパの件です。で、次は少し古い話ですが、輿石氏の選挙をめぐり、いかに昔から違法な活動が繰り返されてきたかの「症例」を書いたものです(11月12日の紙面)。 

 

 

 

  《選挙対策会議が甲府市近郊の公立中学校内で開かれていたことが分かった。(中略)議事には、県政連支部役員による情勢報告のほか、①団地の有無、住民層、保守票の地盤などを分析して細かく票読みを行う「確票に関する校区の特徴」②教育の組み分け、分担などを打ち合わせる「点検活動の計画」--などが含まれていた》

 

 山教組役員経験者のスピード出世と優遇ぶりに関しては、最近も刑事事件で罰金刑を受けた山教組元財政部長があっさり教頭に昇任したことで注目されました。でも、産経はこの問題について5年以上前のこの時点(11月26日付紙面)でも指摘していました。

 

 

 

 《山梨県教職員組合(山教組)で、平成二年からの十年間に支部委員長、書記長を努めた幹部九十二人の44%にあたる四十一人が「出世コース」とされる県教育委員会の要職に就いていたことが二十五日、産経新聞社の調査で明らかになった》

 

 さらに産経は、11月9日付記事の続報を乗せました。カンパの実態が徐々に詳細に分かってきたため、政治資金規正法違反の疑いがさらに濃くなったことを報じたものです。

 

 

 

  《山教組九支部のうち、少なくとも七支部で資金カンパが昨年十二月十日または十一日に現金徴収で行われたなどの具体的状況が二十八日、分かった。各支部所属の教員らが証言した》

 

 そして、資金カンパは現職教員だけでなく、OBからも徴収されていることも分かりました。以下の記事です。

 

 

 

 《昨年十二月には退職教員も一人当たり五千円が徴収されていたことが十一日、分かった。同県には約三千四百五十人の退職教員がいるが、「少なくとも六割がカンパに応じ、県政連の指定口座に振り込んだ」(退職教員)との証言もある》

 

 次に紹介する記事は、12月18日付の紙面に掲載されたもので、とうとう現職教員が実名で山教組による人事支配と資金カンパの実態を証言したという内容です。この人自身も、山教組の組合員でもあり、勇気ある告発でした。

 

 

 

  《山教組元幹部の現職教員が十七日までに産経新聞のインタビューに実名で応じた。教員は「輿石氏の選挙のたびに一人当たり万円単位で臨時カンパが強制・半強制で募られる。学校内での選挙活動も事実で、輿石氏自身も十分承知している」と証言した》

 

 その一問一答も掲載しました。けっこうインパクトがある記事だと思ったのですが、当時は他紙はこの問題には関心を示しませんでした。

 

 

  《「(県政連の政治資金収支報告書は)毎年の会費収入が千九百万円前後となっているが、集めたカンパの金額と全然あわない。カンパはほとんどの教員が出しており、定期カンパ分だけで三千万円近くになるはずだ」「(輿石氏が)関係ないわけがない。その言葉を聞いて、教員はどう思うだろうか。何のために金を出したというのか」「毎年末、輿石氏の顔写真入りポスターを学校に送ってくるので、職員室に張り出す学校もある」》

 

 山教組の人事支配の実態については、山梨県版で次のような記事が掲載されました。ひどいものです。

 

 

 

  《教員が校長を通じて県教委に提出する「異動希望調書」が山教組幹部にも流れ、両者の〝協議〟で異動先が決まるという。他の教職関係者も同様の証言をしており、山教組による半強制的資金集めの背景に、教員人事に対する山教組の影響力がある実態が明白になった》

 

 で、組合と一体化してきた山梨県教委もさすがに事態を無視するわけにはいかず、教育公務員特例法に違反する疑いがあるとしいて、校長ら19人を「処分」するポーズをとった(12月28日付紙面)のですが、あまりに軽すぎる処分と、真相を解明する気が全くない対応に、問題はまったく収まらず、刑事告発へと進んでいくのでした。

 

 

 

 《関与した校長、教頭ら十五人を訓告処分とし、山教組の委員長、書記長、県公立小中学校長会会長、県公立小中学校教頭会会長の四人を厳重注意処分とした。しかし、県教委は数千万円が集められ、昨年の政治資金収支報告書に記載されていないカンパの使途などは調査せず、「山教組の組織的な関与は明らかでない」と断定。》

 

 …平成16年の2カ月分だけでけっこうな分量になったので、きょうはここまでとします。関心のある方がどれだけいるか分かりませんが、せっかくなので続きも近いうちにアップしたいと考えています。しかし、民主党のトップ(鳩山氏)、ナンバー2(小沢氏)、ナンバー3(輿石氏)がこれなのに、まだまだ政党支持率は高いですね。いやはや、恐れ入ります。