本日は心身の安息を求めるべき日曜日です。そこで今回は、私の心の師匠、迷ったときの羅針盤ともたのむ「ミスターL」との対話を通じ、訪問者のみなさんの心を安らかにできないかと考えました。といっても、ミスターLは花見に買い物に夜会合にと日本一多忙な身なので、彼の過去の箴言をもとに、私の心の中でスピリチュアルに交わしたやりとりを紹介することとします。なお、ミスターLの発言は実在します。

 

  日本はこのままではどうなってしまうのか。不安の時代を迎えています。こんなときに求められるリーダー像とはどういったものでしょうか。

 

 ミスターL 私はリーダーの条件として、まずしっかりとした信念、ビジョンを持っていること。ビジョンを持って、何としてもこの国をビジョンのように動かしていきたいという固い信念の下で、たとえ命を奪われるようなことがあっても覚悟を持って首相の座について職責を果たさなければならない。(※2008年9月5日、近江八幡駅前での街頭演説)

 

  なるほど。前政権のリーダーたちは、そうした覚悟と信念が足りなかったのですね。たとえば、福田康夫元首相はどうだったんでしょうか。

 

 ミスターL リーダーがどれだけ大事な使命かを全く分からずにこけてしまった。北朝鮮からもバカにされ始めている。日中間の首脳会談も、日本でやるはずだったものが吹っ飛んでしまった。無茶苦茶に国益が損なわれている。(08年9月6日、滋賀県湖南市での講演)

 

  はい、そうですね。課題を抱える重要な2国間同士で首脳会談ができないというのは大問題ですね。分かります。

 

 ミスターL 今の自民党って何だろう。首相の器というものをどのように感じているのかなと。(08年9月10日の記者会見)

 

  確かに自民党のゴタゴタと凋落ぶりは顕著でした。福田内閣を継いだ麻生内閣も発足2カ月の11月には支持率が急落しましたし。

 

 ミスターL 当然でしょう。(国民から見れば)定額給付金はふざけんじゃないよと。いい加減にしろと。選挙対策だということで、こんなバラマキなんてけしからんと。何でこれが経済対策なのか。(08年11月17日、記者団に)

 

  やはり、リーダーたる総理の資質が何より大切だということですね。

 

 ミスターL 総理のあまりにも軽い言葉が国民の政治に対する絶対の信頼というものを失わせることを非常に憂慮している。道路財源の話にしろ、郵政株式凍結問題にしろ、麻生総理の失言、あるいは朝令暮改、これが続きすぎている。バーに行かれてもいいけれど、二日酔い運転をされては困る。

国民の皆さんからすれば、早くしっかりとして釈明などしない毅然とした総理を私たちは求めている。しかし、残念ながら毎日、日常茶飯事のように失言が繰り返されている。(中略)閣内不一致極まれりという状況で、麻生政権、発足まだ間もないが、すでに末期症状を示していると言わざるを得ない。

一国の総理がこのように政策もよく分からないで、国民のみなさんを狼狽させるような発言を繰り返してしまう。このような朝令暮改を繰り返す状況なら、国民はたまったものではない。ぜひ、何もできないということであれば、その責任を早くとっていただいて、国民の皆さんの信を問うべきだと改めてこのことを申し上げておきます。(08年11月21日の記者会見)

 

 …うーん、今と変わらぬ鋭い舌鋒と、その背後にある春の日だまりのような暖かな心を感じさせるけだし名言でありますね。改めて読み返して深い感銘を受け、魂が震えております。日本国民に生まれた幸せを実感する瞬間です。さすが同盟国のトップが一目も二目も置くミスターL。

 

 みなさんにも、このミスターLが誰であるか正体を本当はお伝えし、ともに愛し、崇拝してもらいたいのですが、それはあえて伏せます。でも、このような素晴らしい人物と同時代を生きる幸運はいささか共有できたのではないかと思います。それではまたいつか、ミスターLとの心洗われる対話をお届けしたいと思います。