最近、鳩山由紀夫前首相がやたらと元気で、変に浮かれているのが目立ちますね。軽井沢の豪華な自分の別荘に大勢の議員を招待しながら「国民の生活が第一」と言ってみたり、自分がクビにした民主党の小沢一郎前幹事長の「相談」を受けて意向を代弁したり、テレビに出て自己正当化したり、韓国への謝罪談話で暗躍したり…。本日夕には、首相官邸にやってきて、菅首相と会談するそうです。目立つのが好きで仕方がないのか。

 

 というわけで、官邸の道を隔てた隣に立つ新しい衆院第一議員会館から、官邸を見下ろし、「日本の経済が大変なときに代表選のことしか考えない◯×△者どもめが」と独りつぶやいてみました。豪華すぎると批判されている新議員会館は、眺めもたいしたものですね。

 

   

 

 

 こうまで丸見えの官邸もいかがなものかと思いますが、ここで話は飛びます。毎日新聞出身のジャーナリストで、現在も毎日新聞の客員編集委員を務め、テレビにもときどき出ている岩見隆夫という人がいますね。

 

   

 

 先日、ちょっと必要があって文藝春秋2009年4月号の特集記事「これが日本最強内閣だ」を読み返していて、最強内閣を選んだ識者33人のうち、この岩見氏の名前を見つけました。それで、岩見氏が最も首相にふさわしいとした人物はというと

 

 鳩山由紀夫氏でした。

 

 岩見氏が小沢氏批判の論陣を張っていることは知っていましたし、その内容にはおおむね「うんうん」と頷いていたのですが、なんとまあ。文藝春秋に寄せたコメントで、岩見氏は「いま求められているのは、自身のことは横において、構想力と決断力を発揮する能力と勇気を備えている政治家です。その基準で選びました」と述べていました。

 

 …鳩山氏にそんな決断力や勇気があったでしょうか?そこでネットで岩見氏の過去発言を調べると、すぐに

 

 「前任者の麻生太郎さんにくらべると、鳩山由紀夫首相は失言、放言がほとんどない」(09年11月のサンデー毎日コラム)

 

 というのが引っかかりました。これには、いったい何を見ていたのだろうかと驚きました。とてつもない事実誤認がありそうだと。このほか、いろいろいかがなものかという鳩山評もありましたが、さすがに今年に入ってからは

 

 「こんなブレ、脱線発言を重ねていたのでは、首相の権威も信用も到底得られない」(2月の毎日新聞コラム)

 

 「鳩山政権の挫折は、鳩山由紀夫前首相の力不足が第一の原因」(7月の同コラム)

 

 と、さすがに見方が変わっていったようです。当たり前ですが。まあ、しかし、このようなどうしたらそんな勘違いができるのかという誤った認識で、鳩山氏を持ち上げた人はけっこういましたね。例えば、日本総研会長の寺島実郎氏は鳩山政権発足時、こんなことを書いていました。

 

 「新時代の外交の舵取りを行うのが、戦後の『団塊の世代』である鳩山由紀夫氏ということにも運命的な巡り合わせを覚えます。(中略)世界情勢が『友愛』の理想に近づき始めていることもなんとも不思議な巡り合わせです」(文藝春秋09年10月号)

 

 さすが米外交当局者に「ファンタジー」と呼ばれた寺島氏ですね。一方、元大蔵財務官で「ミスター円」との異名をとった榊原英資氏は「鳩山民主党政権の誕生は、日本経済を大きく飛躍させる絶好の機会です」(同号)と記しています。白昼夢でも見ていたのでしょうか。

 

 また、自分が何を言っているか分かっていたのでしょうか。まあ、もともと夢見がちな鳩山氏は、こんな取り巻きたちにおだてられ、甘やかされているうちにいよいよわけが分からない世界の住人になっていったのでしょうね。そして、今もまた、自分だけの世界で友愛をふりまき続け、「外相ポストを狙っている」(ベテラン秘書)と。本当に迷惑千万な人だと思います。