さきほどたまたま、某雑誌に掲載された尖閣諸島沖での中国船衝突事件に関する元政治家の某論文を読んでみたら、ありていに言って私が産経に書いた記事の表現・文章を断りなくそのまま使用してあったので、ちょっと「いかがなものか」と感じました。

 

こっちとしては、記事の趣旨を広めてくれるのは歓迎だし、引用してもらうのは光栄でもあるわけだから、「産経も指摘している通り」だとか「産経も書いているが」だとか、一言添えてくれればなあというのが率直な感想です。

 

 具体的に、9月26日付の産経1面の連載「敗北 尖閣事件」(中)という私の署名記事と酷似(というかそのまんまですが)している部分を引用します。某論文のタイトルが記された1ページ目だけ(!)で、以下の通りです。

 

 元記事《「白旗」を掲げて中国人船長を釈放した日本に、中国はどう応えたか。和解の握手を交わすどころか、くみしやすしとみて、図に乗ってきた》→

 

 某論文《白旗を掲げて中国人船長を釈放した日本に対して、和解の握手を交わすどころか、くみしやすしとみて、図に乗ってきた》

 

 元記事《中国は弱い相手には、より強く出た》→

 

 某論文《中国は、弱い相手には、より強く出る》

 

 元記事《「政治主導」を掲げる政権で、菅直人首相はじめ政権幹部には、決定的に発信力が欠けている》→

 

 某論文《菅首相は「政治主導」を掲げながら、記者会見では、建前論を繰り返すのみで、決定的に発信力が欠けている》

 

 元記事《温家宝首相は23日の国連総会での一般演説で、国家主権や領土保全では「屈服も妥協もしない」と強調し、国際社会に明確なメッセージを発信した。国際社会では「沈黙は金」ではない。こんなありさまでは、尖閣諸島の歴史や事情を知らぬ諸外国に中国側が正義だという誤解を生みかねない》→

 

 某論文《温家宝首相は、国連総会での一般演説で、国家主権や領土保全では「屈服も妥協もしない」と国際社会に明確なメッセージを発信した。国際社会では「沈黙は金」ではない。尖閣諸島の歴史や事情を知らない諸外国には、このままでは「中国側が正義だ」という誤解を生みかねない》

 

 …これはやはり、偶然の一致だとは思えません。それにしても、どうしてここまで露骨にやるのかと不思議に感じるほどです。この元政治家には面識はありませんが、骨のある、正論を述べる人だと評価していただけに、なんだかなあ、という気分であります。

 

 まあ、どうでもいいことかもしれませんが…。