さて、かねてから指摘されている菅政権の陰湿な情報統制・隠蔽体質、自由と民主主義の敵であるその実態に関する話題です。

 

 産経新聞は1月24日付の1面で「防衛相直轄 防諜部隊が『不当調査』」「自衛隊情報保全隊 保守系講演会で隊員監視」という記事を掲載しました。リード部分は以下の通りです。

 

 《北沢俊美防衛相直轄の防諜部隊「自衛隊情報保全隊」が、陸上自衛隊OBの佐藤正久自民党参院議員や田母神俊雄元航空幕僚長の講演に潜入し、現職自衛官の参加状況を監視していることが23日、分かった。複数の防衛省・自衛隊幹部が明らかにした。本来任務とは乖離した不当調査の疑いがあり、憲法で保障された思想・信条の自由を侵害する監視活動との指摘も出ている》

 

 この日の3面では、1面を受ける形で「保全隊自衛官監視 反政権OBから遮断 『秘密国家化』が加速」という記事も載せています。こちらのリード部分はこうです。

 

 《自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる事務次官通達に続き、「自衛隊情報保全隊」の不当調査が明らかになった。調査の実態は、民主党政権に批判的な自衛隊OBの言動から現職自衛官を遮断するものだ。防衛相直轄の防諜部隊を政治主導で恣意的に利用している疑いもあり、民主党政権が進める「秘密国家」化は加速している。(半沢尚久)》

 

 25日の政治面では、その続報として「不当監視 防衛相問責提出も 自民『権力の私物化』」として、野党の反応を取り上げています。

 

 《自衛隊の防諜部隊である情報保全隊が自民党国会議員らの講演に潜入し、現職自衛官の参加状況を監視していた問題で、自民党からは24日、北沢俊美防衛相への問責決議案提出や議員辞職を求める声が上がった。谷垣禎一総裁は国会内で記者団に「言論、思想の自由に大変な侵害であり、(政権による)権力の私物化だ」と非難した。》

 

 さらに、本日の1面では「谷垣氏に遅刻要請 自衛隊OBの新年会」「防衛省 部外行事に介入」という記事と、「佐藤氏 保全隊員の潜入『確認』 自民、防衛相問責に言及」という記事を掲載しています。それぞれのリード部分は以下の通りです。

 

 《防衛省所管の社団法人が主催した賀詞交換会で、自民党の谷垣禎一総裁が出席時間を遅らせるよう要請され、同省政務三役らと「同列」り開会冒頭の祝辞ができなかったことが25日、分かった。主催者側から式次第の報告を受けた防衛省の意向だとされる。自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる昨年11月の事務次官通達を盾に、防衛省が部外行事の内容にも介入していることが具体的に明らかになったのは初めて。》

 

 《北沢俊美防衛相直轄の防諜部隊「自衛隊情報保全隊」が、陸上自衛隊OBの佐藤正久自民党参院議員や田母神俊雄元航空幕僚長の講演などに現職自衛官が参加していたかを監視していた問題で、佐藤氏と田母神氏は25日、保全隊員の潜入を把握していたことを明らかにした。佐藤氏は自らの講演や招待された集会のビデオや写真を分析し、保全隊員の存在を「証拠」として示すことを検討している。》

 

 上の記事でも言及している昨年11月10日付の事務次官通達「隊員の政治的中立性の確保について」もそうですが、20数万人いる自衛隊を相手にしたこんな姑息で卑怯なやり方が、外部に漏れないと信じている北沢氏をはじめ民主党幹部らの神経を疑います。

 

 そこで本日は、まだ実物を見たことのない方も多いと思うので、この通達の写真をここでアップしておくことにしました。何かの参考にしてください。昨年の臨時国会では、野党がさんざん取り消すべきだと追及したけれど、菅政権は頑として聞き入れませんでしたね。

 

 

 

 

 

 ご丁寧に、自衛隊の協力団体に対する依頼分のひな形まで示しています。

 

 

 

 さらに、同日付で文書課長名で、官房各局庶務担当課長、施設等機関の総務課長、統合幕僚監部総務部総務課長、陸上幕僚監部総務部総務課長、海上幕僚監部総務部総務課長、航空幕僚監部総務部総務課長、情報本部総務部総務課長、技術研究本部総務部総務課長、装備施設本部総務課長、防衛監察本部総務課長、各地方防衛局総務部総務課長宛に、こんな報告の要請まで出しています。

 

 

 

 …この問題は、民主党政権の本質を如実に表してとても重要だと考えるので、続報をアップする予定です。菅直人首相が24日の施政方針演説で「国民の知る権利を強化する」と述べたときには、改めて「この嘘つきが何を言うか」と思った次第でした。