今朝の新聞各紙は、野党時代からの民主党の「応援団長」格であった日本航空の稲盛和夫会長(内閣特別顧問)が、民主党政権について「落胆」を表明したことを報じています。産経では、小さなベタ記事扱いでしたが、これは結構重要な意味を持つのではないかと感じました。
一般の有権者の間で、鳩山由紀夫前首相、菅直人首相と二代続いた民主党政権への失望が広まり、最近では怒りに近い感情となっていることは誰しも感じるところでしょうが、あれほど熱心に民主党に肩入れし、小沢一郎元代表や前原誠司外相らの相談役となってきた稲盛氏ですら、とうとう民主党を見放しだしたかと、ちょっと感慨を覚えました。
おごれる者は久しからず、盛者必衰だなあと。麻雀に例えると、上昇運にあり、ツキについているときには、どんどん攻めるのがいいのは間違いありません。でも、そんなときでも、相手(国民)を甘く見たり、バカにしたりしていい加減な手筋で悪手を打つと、あっという間にツキを失うものです。ついているからこそ、それを持続するためには丁寧に間違いない手順で打たなければならない。
…とまあ、考えているうちに何の話だったか分からなくなりながら今朝、出勤すると、午前の枝野幸男官房長官の記者会見で、やはりこの問題が取り上げられていました。以下のようなやりとりです。
記者 昨日、内閣特別顧問の稲盛氏が講演で、現在のていたらくには落胆していると菅政権を批判しているが、受け止めを
枝野氏 直接、どういった文脈の中で、どういう趣旨で言ったかうかがっていないので、直接のコメントは、なかなか困難かなと思う。ただ、民主党政権に大変なご期待をいただいて、ご支援もいただいてまいった。そうした皆さんに、「しっかりと期待をして良かった」と思っていただけるようにさらに努力してまいらなくではいけないと一般論として思っている。
記者 講演では、批判の上で「静観してみていこう」と。内閣特別顧問の発言としてふさわしくないというか、「仕事しない」と言っているように聞こえるが、事情を聴くなり、辞任求めたりという考えはないか
枝野氏 まさに、そういったご発言は前後の文脈の中で、どういう趣旨でおっしゃられたかを、講演された全文を拝見してないので、今の段階で、何か申しあげることは困難かと思う。
…放言癖があり、その発言が毎度毎度、物議を醸した前任者の仙谷由人氏の轍を踏むまいとしているようで、枝野氏は超慎重運転を心がけているので記者会見はいつも実につまらない内容です。まあ、この人も根は傲慢不遜な自信家なので、そのうちボロを出すだろうとは思いますが、今のところ、こんな感じなのです。
で、枝野氏は「前後の文脈」「全文」が分からないからと逃げたので、稲盛氏の講演後の質疑から、関連部分を抜き出してここに記しておきます。いやあ、やっぱり相当がっかりしている様子です。
稲盛氏 私は戦後60数年、自民党が率いる政権政党が日本の政治を引っ張ってきたので、政治の世界でも真の民主主義が必要ではないかと思っていた。二大政党が日本に定着するべきだということを持論として、この十数年間、主張し続けてきた。
その中で民主党が力をだんだん蓄えてきたので、私は民主党が政権交代可能な政党になってくれれば、かねて私が思っていた政界における真の民主主義が確立できると思って支援してきた。
やっとそれが、十数年間の私の思いが実って、民主党が政権を取って良かったと思ったが、現在のていたらく。こういうことで私は支援をしたつもりではなかったので、大変落胆している。
しかし、それも民主主義の結果だろうと思っている。おそらくこれでいろんなことが起きて、再度新しい政治体制ができあがっていくのだろう。
第一回目の政権交代が可能な状態にまでは、一生懸命、熱を入れてやってきたが、今後も歳は歳だし、後は静観していこうと。全く、落胆しております。
…これ、普通に受け止めれば、ほとんど絶縁宣言に近いのではないでしょうか。「民主党政権後」にも言及していますし、落胆という言葉を繰り返してもいます。稲盛氏は別の人との質疑では「どの分野のリーダーにしても、私心をなくせばものは見えてくるし、解決できる。あまりにも私事で凝り固まりやっているために、自分自身を見失うことがある」とも語っています。これ、菅首相のことを皮肉っているように受け取れます。
ただ、こうして支持者たちがどんどん離れていっても、菅首相はまだ直接訴えれば国民は理解し、支持してくれると信じ込んでいる様子がうかがえます。根拠不明な「僕悪くないもん!」という思いは揺らがず、来年度予算の関連法案が通らなくなった場合は、きっと国民の批判は野党に向かうとも信じきっているようです。以前も書きましたが、「宰相不幸社会」をしみじみ実感させられている今日この頃です。
※追記 菅首相は本日夕、この稲盛氏の発言について記者団に聞かれ、こう答えました。
「真摯に受け止めていきたいと思っています」
この人は、鳩山前首相とは違った意味で、つくづく言葉が軽く上滑りするなあと感じています。
コメント
コメント一覧 (58)
もう民主党は完全に終わりましたね。もとい、終わりました。
原因菌である宰相が僕悪くないもんですから
困ったものです
基本は商人(あきんど)ですから、このまま応援し続けても自身の利にならないと分かったので逃げた。そんな気がします。
現在の稲盛氏は、阿比留さんの例えではありませんが、上昇運にありツキについている(京都セラミックスから京セラへの隆盛期)時期を終え、円熟期の後半にある方と思われます。
現在のJAL再建についても、時代背景や業種が異なるなか、同氏の著書を全社員に唯一無二のバイブルとして押し付けている、結局のところ昔の名声にしがみついている、そんなところではないでしょうか。人の評価はまさしく、人それぞれかとは思いますが。
いずれにしても、ご贔屓筋のタニマチにまで愛想をつかされては、お先真っ暗でしょう。
だって、何ひとつとして、合理的な存在理由が残っていないんだもの。
おかしいと思わないんですかね。
自民党以外の政党が支持されなかった。
そして野党には自分を変えて(要するに第二の自民党になるということ)までは政権をとるつもりが無かった(これはこれで別にいいと思います)。
広く支持された与党と支持されなくともかまわないと割り切った野党という勢力分布じゃ、そりゃ政権交代なんか起きませんわな。
ところがある日、一部の不平分子が与党を飛出して支持されない野党と合体して政権交代が起きた…わけですが、
これが彼の望んだ「民主主義」なんですかねえ。
落胆するのは勝手ですが、そもそも期待をかける方向が間違ってるような気がします。
応援団にも、落胆をもたらした、民主党政権、救いようがありません。
誰も最早、管直人の言うことを聞いてみよう気持ちすら国民はもちあわせていないと実感しています。もう無理です。
管直人が総理大臣の地位にしがみついているのは、国家、国民のためでなく、自分の現在の地位環境を守ることが、信条、生きがいになっているからです。こんなひと、政治家にはいらない。
>もう民主党は完全に終わりましたね。もとい、終わりました。…そうなのですが、菅首相はさきほどの党首討論でも、政権維持に意欲満々でした。ホント、迷惑な人です。
> 来年度予算の関連法案が通らなくなった場合は、きっと国民の批判は野党に向かうとも信じきっているよう...
政府の代表である以上、予算の執行に関して最終責任を有するのは菅首相なわけで、政治家としての矜持があるなら時には持論の大胆な修正を行ったり、意見の調整を行うなりするもんだと思うのですが...自民党政権が党内意見調整にやたら手間をかけてた経緯を長い間傍観して来て何も学ばなかったのですかね? 自社さ政権下で閣僚やった人なんだし...
稲盛氏に関しては...もし民主集中制が真の民主主義なら、そのリーダーは不謬である必要が有るわけですが、企業と異なり価値観の多様性を容認せねばならない国家においてそんなもんが成立し得るのか...私心を無くせる聖人君子の降臨を期待するなんてナイーブな事をいう人では無いと思っていたのですがね。
稲盛氏は2002年のいわゆる「民由合弁」の立役者。それだけに今回の氏の発言の持つ意味は大きく、「とうとう稲盛さんまでが・・・」私としても驚きを持って産経記事を読みました。
>相手(国民)を甘く見たり、バカにしたり
民主党の議員の言動には多かれ少なかれ、この徴候が見受けられます。政権交代までは隠していたのか、それはわかりませんでしたが、この1年半で国民は良く学んだと思います。
稲盛氏の政治的信条には賛同できない部分が多数ありますが、しかし稲盛氏は、人間関係を大切にされる方と思います。今回のような体たらくでは、稲盛氏に見放されても致し方がないところ。自業自得。
稲盛氏は民主党にとって最後の砦だったはず。
その稲盛氏までが・・・。今の民主党政権は日本国憲法という制度、仕組みによって守られて、存続しているだけで、実質的には崩壊したも同然でしょう。
民主崩壊を強く望む私としては、稲盛氏の今回の発言は大歓迎です。
まあ、3月には完全に行き詰まるはずなんですが、驚くべき鈍感さで、自分が死に体であることに一向に気づかないのです。
しかし、それも民主主義の結果だろうと思っている。おそらくこれでいろんなことが起きて、再度新しい政治体制ができあがっていくのだろう
まさにこういうことだろうと多くの国民が思ってるはずだ。なぜならば「自民党政治に灸を据える」ということで政権交代を望んだ人が多かったからだ。
なので不甲斐ないと反転するのは目に見えていたが、「政権交代可能な社会」の実現だけでその役目は終わったのかもしれない。
まぁ、民主党に期待するなんて人達はバカなんじゃないか?と思っていた私の周りの連中からすれば、何を今更ですね。
しかも、稲盛氏だけでなく、日本電産の永守氏も、
「民主政権になれば企業は元気になると思ったのに…『だから民主は駄目だと言ったでしょ』と妻に言われ肩身狭い…」と嘆いていますね。
何でも永守氏の奥さんはずっと「民主党は駄目」と言い続けていたそうで、いつもそれが原因で家庭内の論争になっていたとか。
なかなかの女傑ですね(^^;
しかし、永守氏は、
「だが、民主党政権になっても、状況は改善するどころか労働規制の強化も加わり、期待は裏切られた。それならば、生き残るためにはやむを得ない。堂々と日本から出て行く。このほど中国に5000人規模の技術開発センター付の工場を建設すると決めたのを皮切りに、これからも、どんどん海外に技術開発センターや工場をつくり、海外での雇用を増やすしかない」
とも言っています。
早く、民主党政権を打倒しないと本当に日本が空洞化してしまいそうです。
縛られて国民の声が届かなかった自民党政権時代の
閉塞感も相当なものだったのも事実です.
自民党のリベラル利権派が一刻も早く一掃されることを
望みます. 自民党に政権が戻っても, 昔の嫌な顔が
また出てくるのは御免です.
私、稲盛氏もどさくさまぎれに、まあ、逃げ足の速い事!
あれだけ民主党を支援したのに(当然ながら、京セラあげてのことでしょう!)今になって、民主党はだめだ?
このような人物を卑怯者と世間では言う!
坊主になって世間をみたのではないのか!生臭坊主か?
外国人参政権反対、人権擁護法案反対、夫婦別姓制度反対。
継続は力なり!
議員はボランティアでやる
行革時代到来だ!
本日、ある企業の幹部と会っていた際に、稲盛氏の話になり、私が「何を今更感がある」と言ったら、「本当ですよね」と同意されました。
>こんばんわ!阿比留さん。
>
>私、稲盛氏もどさくさまぎれに、まあ、逃げ足の速い事!
>あれだけ民主党を支援したのに(当然ながら、京セラあげてのことでしょう!)今になって、民主党はだめだ?
>
>このような人物を卑怯者と世間では言う!
>坊主になって世間をみたのではないのか!生臭坊主か?
>
本当に「今更何を!」ですね。落胆した後は、傍観するってことですが、落胆したのなら、民主党を応援した責任を取って欲しいくらいですよ。
直近のJNNの内閣支持率は確か21.3%でした。何ら合理的理由はなくとも、この不条理政権を支持する人はいまだ2割ほどいるようです。まあ、もうじき10%台となるでしょうが。
売国応援隊ですかねえ。
ますます、民主支持率下がりますものね。
福井は、良い逸材を育ててくれました。
小泉進次郎 党首討論に出ても遜色ない、日本のエースです。
これだけが、明るい話題です。
2大政党制がまっとうな民主主義なんて誰が決めたんですか?
そりゃ政権交代はなかったかも知れないけど、それはまともに政権を担当するような思考と力を持った政党がなかったからですよ。
あまりにもおかしな思考と変な勢力に取り込まれていた政党ばかりだったからだといえなくもないのでは。
それに自民党は正直政党内での政権交代という感じ、複数の勢力がお互いを牽制しあっていたので、バランスが取れていた面もあります。
それがおかしな政党が出来たが為に、しかもこのタイミングで政権交代したが為に、国が偉いことになっちゃっていますよ。
そういうこともすこし考えていただきたいものです。
「宰相不幸社会」 ははは、座布団1枚。
管政権や民主党の有り様を見ていて、つくづく感じることがあります。”美学”がないのですね。倫理、道義心、恥の感覚、日本人としての国民感覚、武士道。剥き出しのエゴと権力欲、自分の癇に障るとなると言論抑圧。何十年か市民運動、組合活動をやってきて、やっと晴れがましい場にたどり着いた人たちが、終生己のうちに養い育ててきたのがこの不毛の荒野です。
断言できますが、スターリンの大粛清、毛沢東の三反五反から文化大革命へと至る血腥い政治運動、そういう凄惨な運動を推進したのは、この手の連中です。
小学校で教えるかどうかは別として、モラルというものが、人間社会においていかに重要なものかと、この人たちは身を以て教えてくれます。
私も、稲盛氏やそのお仲間たちがのたまう「真の民主主義」とは何なのか、よく理解できないでいます。
そこは、やっぱり見逃しちゃいかんだろうと。
小泉氏が郵政選挙で、自民党に300議席を与えた。ところが麻生政権末期、ほぼ任期を満了するタイミングで行われた先の総選挙では、逆に自民党は惨敗、民主党が300議席を得るに至った。
この4年間に、何があったのか。政権与党自民党は、どこで、何を間違ったのか。阿比留さんには申し訳ない(?)ですが、私はやっぱり安倍元総理が、郵政造反組の復党を許した、あそこが分水嶺だったと思っています。
正直稲盛氏に「それ見た事か」とか言っている暇があったら、自民党であれ他の政党であれ、国民が何を望み、現民主党政権の何に失望しているのか、を見定めて、国民の大多数が望む政策を練る事に全力を挙げるべきです。その過程で、再び組織の純化が求められる局面が訪れるかもしれない。その時には、毅然として反対勢力を排除できる指導力のある人物を据えた党が勝つでしょう。そして、それが自民党であるかどうかは解りません。
国民も、自分達がベストだと思って投じた票が、どうして生かされなかったのかを、しっかり考えて、次の選挙で、より正しいと思われる選択をするべきです。
ポスティングなんてバカなキャンペーンで勝ったところで、その次の選挙で、またひっくり返されるだけです。
二階級特進みたいな安住氏とつるんで、名護市長と政府三役との面会を「特別扱いできない」とお目通りかなわぬ扱いにしたのは、記憶に新しいところです。
以前から家内に「枝野!、理屈は犬に言え」と嘲笑っていました。人間が聞くには、あまりにも大きな忍耐が必要です。
>
> そこは、やっぱり見逃しちゃいかんだろうと。
>
> 小泉氏が郵政選挙で、自民党に300議席を与えた。ところが麻生政権末期、ほぼ任期を満了するタイミングで行われた先の総選挙では、逆に自民党は惨敗、民主党が300議席を得るに至った。
>
> この4年間に、何があったのか。政権与党自民党は、どこで、何を間違ったのか。阿比留さんには申し訳ない(?)ですが、私はやっぱり安倍元総理が、郵政造反組の復党を許した、あそこが分水嶺だったと思っています。
>
毅然として反対勢力を排除できる指導力のある人物を据えた党が勝つでしょう。そして、それが自民党であるかどうかは解りません。
>
> 国民も、自分達がベストだと思って投じた票が、どうして生かされなかったのかを、しっかり考えて、次の選挙で、より正しいと思われる選択をするべきです。
本職のジャーナリストかと見紛うような正論ですなホント。
このブログのサークルでは珍しいと思うね。
民主党に政権を取らせたのも、参院選で民主党を惨敗させたのも選挙の
結果だからね。「左翼マスコミの煽り」だけで踊るほど日本国民は(総体
として)愚かではないからね。
一党が衆院で300議席を超えて大勝したのも、その次の参院選で惨敗
して衆参で「ねじれ」が生じたってのはデジャビューがある。
郵政選挙は、事実上郵政民営化の是非を問う国民投票だったわけで、
それに国民は民営化OKと応えた。それは紛れもない事実。
でも憲法改正や戦後レジームからの脱却だのというテーマに是と回答
したわけではない。そんなものは選挙の争点にすらなっていない。
それを掲げた内閣は2007年の参院選で惨敗したしね。
政権与党に対峙し、常に批判的な姿勢を取るのはジャーナリズムの
原点だけど、政権の何が問題で、野党はどうすべきか?という
視点を忘れて「好き・嫌い」の価値観だけが前面に出るような記事ばかり
ではね・・・
上記、著作権放棄します。
To 18inchさん
経済的成功者ってどうしてこう評判が悪いのでしょ?www
まっ、稲盛さんにしろ、永守さんにしろ、西川さんにしろ、半径5m以内に「絶対」に近づきたくないしw、四六時中指示されるその部下になる自信も能力も全く無いですが、みなさん客観的に見て、具体性のある識見と具体的な能力は持っている人たちですよ。
間接的に知っている言動から見える稲盛さんは、組織の流動性が失われる事を極端に嫌っていましたから、政治に対しても思想ではなく、機能として流動性が担保されるべきだと云う考え方だと受け取っています。そう云う面で見れば多少理解できるのではないでしょうか?
>支持してくれると信じ込んでいる様子…
この総理閣下は自分が他人から支援を受けていると思い込む支援妄想「プロノイア」の重症患者です。
> 私はやっぱり安倍元総理が、郵政造反組の復党を許した、
> あそこが分水嶺だったと思っています。
どうかなあ。私も造反組の復党は間違いだったと思いますが、安倍内閣の支持率は造反組復党の話は出てくる 2006/11 以前から徐々に落ちていて(期待が大き過ぎた反動と考えますが)復党を認めた 2006/12 以降は寧ろ安定横這少々復調しているんですね。
安倍内閣の支持率がさらにガクッと落ちるのは 2007/5 です。
原因はやはり年金記録問題の対策の進捗と松岡農相の自殺のショックではないでしょうか。
一党支配がよくないのは判るのですが「複数政党」と言わずに何故「二大政党」なのか。稲盛氏は小沢とも親しいとのことですが、小沢も同じことを言ってますね。
稲盛氏は終戦時に少年で、小沢も終戦少し前の生まれです。この辺りの世代は米国と直接戦った世代ではなく、終戦後は寧ろ米国に憧れを持っていたでしょうから、米国の「二大政党」というものに特別な思いがある、或は「(米国みたいな)二大政党でなければ真の先進国とは言えない」という意識があるんじゃないですかね。
私の周りのその世代(凄く広いスパンになりますが)の人達にもそういう意識がある様です。日本は先進国じゃないという意識が強い世代ですね。
私としては鼠を取ってくれるなら一匹の猫でも二匹でも構わないのですが。
その辺のバイアスが少々狂わせて「ちょっと頭のおかしい奴が党首で不安だけど、二大政党が日本に定着するのは大義なんだっ!」と、形を造ることに逸ってしまったのではないかと思いました。
横からすみません。
稲盛さん個人がどうという話とは別に一般論としてコメントします。
(氏には政権にJP改革逆行の動きが出た時点で逆らって欲しかったです。)
>経済的成功者ってどうしてこう評判が悪いのでしょ?www
嫉妬なんでしょうね。
「潜在的仮想敵」なんでしょうね。
未だに某ドイツ流経済学系のXXな人々にとって彼らの運動に便利なモノが続いていますね。
支持率は確かに横ばい、または微増で推移したでしょうけど、あの時、誰が見ても獅子心中の虫を取り込んだ事に、当事者だけが気付いていなかった。これを「優しさ」と評する人も居ますが、実に下らない話で、相手はその優しさを弱さと見ます。事実、安倍退陣後の自民党は郵政再国営化へと変質を遂げました。鳩山(L弟)の出現が、離れつつあった自民党に対する無党派の心を、決定的に離反させたのですが、それも結局は麻生太郎氏の判断に帰せられる訳で、結局は造反組復党以来の自民党が、自浄努力を発揮しないまま堕落への道を突っ走った結果と言わざるを得ません。
その歴史を民主党が繰り返しているのは偶然なのか、それとも必然なのか。いずれにしても、それで自民党が民主党寄りまとも、と判断するのは早計でありましょう。
↑
民主党は、この解釈をどうして、自衛官の前で挨拶した愛国お爺さんの発言に当てはめなかったのかと思います。(こちらの判断をしたのは北澤氏ですけどね)
民主党を支持してきた稲盛さんの言葉なら、それこそ発言のごく一部を切り取ったものであったとしても、阿吽の呼吸で真意を感じ取れるはず。
むしろ、民主党から遠い位置にあったと思われる、自衛隊の支援団体の方の発言こそ、講演の全文をしっかり読み取った上で(そしてそれまでの経緯も詳細に調べた上で)、対処を決めるべきじゃないかと思うんですけどね。
枝野氏の安全運転と見えるかもしれないけど、よくよく見ればご都合主義でしかないと思いますよ。
こんなに良い日本の国をどこかの外国の様な国にしょうとする輩たちは要らない。
ましてや、支那や露助の国のようになりたいと誰が望むものか。
1%無い閣、無免許ヨタ政権、内ゲバ夜郎自大党、有識者とか、メディア、財界ももう一度歴史を見直して、最低限GHQ史観だけでも払拭しよう。
実際に、アメリカの企業に新規に売り込みに行った時に「類似の技術はあるのか?」って質問に対して「改良して数パーセントのコストダウンが図れます」ではまず取引してもらえません。「他に無い新しい技術(商品)です」なら喜んで検討に入ってくれます。
そこが日本と逆であり、世界中の新規参入者にとってアメリカが目指すべき国となる理由です。日本では「他社での実績は?」と聞く自覚せざる自己保身経営者がほとんどで、二匹目のドジョウしか狙わない連中ばかりですからね。
創業系経営者が自民党に飽き足らない理由は経験で培ったものであって、漠然とした思想的な背景ではありませんよ。
>こんなに良い日本の国をどこかの外国の様な国にしょうとする輩たちは要らない。
どこかの外国の様な国にしようとする、ってのは同感ですが、いまの若い人や新規事業を立ち上げようとする「新規参入者」には、いまの日本の体制は彼らを排斥する力ばかりが強いと感じています。既存の幸せな人たちの安定は、40代未満の若い人たちにはなんの希望にも繋がっていません。その不満を民主党のように口先だけで吸い上げて騙し討ちするような形でなく、具体的な対策で吸い上げるべきだと思うのです。
>ましてや、支那や露助の国のようになりたいと誰が望むものか。
>1%無い閣、無免許ヨタ政権、内ゲバ夜郎自大党、有識者とか、メディア、財界ももう一度歴史を見直して、最低限GHQ史観だけでも払拭しよう。
国の全てを政府が吸い上げて、官僚と共産党幹部で山分けし、お情けで国民にはした金を分配するような国家体制なんて要りません。と同時に敗戦後の「敗戦国体制」ももう要りません。日本はもっと自分たちの持つ長い歴史の中から自分たちに相応しい国を築き上げていくべきですね。
「嫉妬」とは「経済的成功者への他の人からの嫉妬」という意味であり、以下も、同様です。
文を見直しましたら、逆に読まれそうかなと思いましたので、補足します。
ありがとうございます。
日本をよりよい国にすることは大賛成です。
その基本となるのが歴史観ではないかと考えます、同感です。
名指しではないものの「米国への憧れ」という文言を使用しているのが私のコメントしかないので、私へのレスと思いますが、私は別に稲盛氏が米国に根拠のない憧れを抱いていたと言っている訳ではないのですが。。。何か痛くもない腹を探られている様な。御自分なりの鬱屈があって反応されたのでしょうが(と同じことを)。
私の主旨は、よく「二大政党」という表現がなされることから、ある世代には米国の「二大政党」というものに特別な思い入れがあって「日本政治が目指すべきゴール」の1つとして、形式を整えることに固執した部分もあるのではないかという考えを述べただけです。それに対して「そうではない」という意見はアリだと思いますが。
また、稲盛氏ですが、単純に「政権交代」だけではく「二大政党」ということは、自民にも期する処があったのでしょう。勿論、二大政党なり、多数政党(選択の余地がある政党が複数あるという意味で)自体は賛成です。
とはいえ、彼を叩いている人々の一部に自己肥大傾向の強い馬鹿ガクセーが散見される点、lenyさんの指摘どおりと言えようね。
そもそも「自民党なら、こうはならなかった」という点において、何ら合理的な説明もない言っちゃ逃げガクセーによる拙劣な
「民主に投票イコール馬鹿説」
からは、愚かな自己顕示欲以外の何物をも読み取れないよね。
当の本人こそ馬鹿の骨頂と言えよう。
稲盛さんを買いかぶられているのではないでしょうか?
京セラの太陽電池の内部告発事件などで
結構胡散臭い人物という風に思い出し、
今回のJALの経営における大量解雇で
正に胡散臭い人物と確信しました。
pochimaruさんのご指摘通り、
「泥舟から逃げた」と思います。
稲盛氏が国家論を持っているとは到底思えません。
勝手な2大政党論をぶって、民主党では
「金儲けできないということでに見切りをつけた」と
言うことでしょう。
日本の財界人の国家観のなさにはあきれています。
さて、菅にしても小沢にしても本当に
権力に対する執着心は本当に凄い。
彼らの日本国を解体し、日本国民から世界市民へという政治信念
(鳩山首相は「日本は日本国民だけの物ではない」と発言)
で踏ん張っているのではないですか?
日本国民は、ここは容赦なく民主党政権を潰すべきでしょう。
小沢氏と親しいという時点で稲盛氏はダメでしょう。「真の民主主義」というのは、小沢氏の戯言の受け売りにしかすぎないと思えます。2大政党制といっても、それは両方の党に政権担当能力があるというのが前提です。
一生懸命応援したのにこの体たらくと言うなら、政治をこんなにしてしまったことへの国民へのお詫びがないと釈然としません。
それと、民主党のどこがどんなふうにだめだと思っておられるのか、もうちょっとちゃんと説明してもらわなければいけません。まさか、小沢氏を冷遇する民主党だからダメなんだということでしょうか?
民主党の外堀は埋まった状態ですね。北海道大学教授も見限りましたし。天守閣の内部も大変そうですし。
ただ一国民としては、4月以降の国民生活や政局はどう変わっていくのかが気になります。赤字国債特例法案やこども手当法案などが通らず、解散も総辞職もしない場合、4月以降どうなっていく見通しなんでしょうか?非常に気になります。
僕は
①解散か総辞職を約束して法案を通させるか
②自民党か公明党が一方的に折れて赤字国債特例法案だけでも年度末まで通すか
③与野党の我慢比べがずっと会期末まで続くか
④民主党が分裂して過半数政党がなくなるか
などと色々想像してます。
阿比留記者様はどのような予想をしてますか?赤字国債特例法案が最悪会期末までに可決しない場合一体どうなるのか、歴史的にはどう折り合いがついたのかが、かなり気になります。
「ガッカリした」という感想を述べるだけでは、この政党による政権交代を推進してきた者として不十分だと思います。
この方も真摯に反省して欲しいし、自らの責任も感じて欲しい。
もう年だからこの先は静観するとはなんと無責任なことか。
それならば、政権交代させる前から要らぬことをせず、静観していて欲しかった。
稲盛氏は京都つながりで前原氏の後見役と言うか、
親しかったような記憶はありますが、
小沢支持だったのですか。
小沢氏は普通の国論を唱えていた時期もありますが、
別に信念があるわけでもなでもなく、
支持してくれる相手、金を出してくれる相手によって、
無定見に政策などいくらでも変える選挙幇間でしかありませんが、
そのことに今ごろ気づいて、小沢にあきれたということなのでしょうか。
それとも小沢を切り離そうとする現執行部を批判しているんでしょうか。
稲盛氏は毀誉褒貶な方ですが、在家僧侶の方でもあるので、宗教心に根ざした人間性のあり方などでは大変立派な考え方をお持ちです。
ですから今回民主党支持であったことを恥じて、落胆して、静観するというのはご自身の間違えを正したという意味では大変ご立派だと思いますね。
二大政党の成功は「愛国心」で共通していないと出来ないと思います。アメリカは共和党でも民主党でも中国やロシアと仲良くやろうなんて売国国民はおりません! ここが日本で二大政党が成功しない原点だと思います。
現在、民主党がダッチロールしているのは明らかに左翼的である社会・共産主義信奉で中国・朝鮮半島に贖罪意識があって売国的政策の破綻であるのは明白です。
マニフェストで国民を欺きましたが、多くの国民は皮が剥げた民主党の怖さを痛感するに至っているから、支持率は10%台になるでしょうし、民主党は第三野党になる可能性も高いと思います。
別にそんなものは目的でも何でもはなく、
ただの形態でしかないですね。
社会党が沈没してしまったから、
なんとかそのドロ舟から逃げ出して、
代わりに乗り込む船が必要だっただけで、
だから何の共通した政治思想も持てないので、
(しいて言えば「歴史からの落ちこぼれ」党)
みなさんにお金をばら撒きます、外交はこれからは中国、
という以上の政策は持ちえないようなでたらめ政党ですわね。
そんなものに何を期待していたのでしょうか、この方は。
ドロ舟を救うために「政権交代」「2大政党」という、
中身ではなく外形を目的にするしかない人たちは、
今度は「首相をころころ変えてはいけない」、
というこれまた外形だけのへ理屈だけで
政権延命の理屈としていますね。
というかそれしかもう言訳というか”へ”理屈が立たないんですね。
>二大政党制などというのは、一つの形態ではありますが、
>別にそんなものは目的でも何でもはなく、
>ただの形態でしかないですね。
はい。「二大政党」も「政権交代」も「首相をころころ変えてはいけない」も目的ではなく道具に過ぎない。酒ではなく酒を入れるビンです。大概の過ちは其処を履き違えることからおきますね。
日本政治の目的とすべき処は、端的に表現するならば「将来まで視野に入れた日本人全体の幸せ」であるべきです。幸せは人それぞれだから定義が難しいのですが、現在生きてる人間の生活水準が第一というものでもない。道徳も誇りも将来の子孫の繁栄もしっかり守っていきたい。勿論、安全保障は最低条件です。
素晴らしいメッセージと思いますねぇ。日頃から良い行いだと、「あの人は、そんな悪い人じゃない」と、これまた善い人々の口に上がる。その逆の場合との、行って来い。その差分が、ピンチで持ち堪えさせるのだと思う。オザワの場合、1年前の驕り高ぶりで日本国民の大多数から信頼を失った。
「真の民主主義のために二大政党」ですから民主党+改心自民党で交代し、相互に補完する形を理想と考えたのでしょう。ただ鳩山の電波と小沢の傲慢に関して桁を読み違えたのかと。仙谷なるダークホースも居ました。菅の資質は見えてたでしょうが。
先の衆院選では、選挙区を考慮せず投票数だけを見れば、民主が 47.4 %、自民が 38.6 %と案外差が無いので、民主投票者の多くも「お灸」だったのではないかと思います。故に、自民が本当に支持を喪ったのは9月に「首班指名に『麻生』と書くのが嫌」とか、国民にとって実に実にどうでも良い事で揉めた時でしょう。
あの時点で、多くの国民は「こいつら未だ内輪しか見てない」と呆れ見放し、野党としても期待することを止めたのです。
思い出しましたが、私も民主党の政治的無能さは見抜けませんでした。
まずまず無難かつ狡猾に普天間も「自民党が米国と約束したんだから」と言い逃れ、自民の政策を踏襲しつつ、外国人参政権など売国法案を通すまでは大人しくしているだろう。その位の知恵はあるだろう。子供手当ても無い袖は振れないし、経済政策は期待できないが近道もないのだからと。
安保思想で信頼できなかっただけですので、売国法案とか興味がない人は(ビジネスマンの多くはそんな感じ・・・私もビジネスマンですが)OKだったのでしょう。
故に、これはヤバイと恐怖したのです。デモ参加も希望なき抵抗の積りでした。
それが政権とるや、普天間などに予想外の電波ぶりを発揮して迷走を始め、脱税問題は出てくるわで引っ繰り返りました。売国法案阻止的には希望が出てきたのですが。
故に、安保感覚がなく、日本安泰だと思い込んでる人は(今も一杯居るし)先の衆院選時点では見抜けないだろうなあと考え直しました。
>この人も「自民党にお灸を」の人だったのではないかと思います。
確かに以前は社会党といえどもお灸政党としての存在価値はあって、
自民の体たらくや不祥事があると、社会党が票を伸ばし、
こののままいったら本当に社会主義政権になっちまう、
という恐怖感が起こり、自民党も何とか身を正し、
国民もそこまでの政変は望んでいなかった。
その一種絶妙なバランスが冷戦終結により崩れて、
敗者である政党やその支持層を獲得するために、
社会主義的政策競争を繰り広げてきたのが、
この20年なんじゃないでしょうか。
更に言えば、有権者はそこまでバカですか?って話ですね。
違いますね。有権者は改革を進めて欲しいんですよ。既得権益を打破して欲しいんです。そうでなければ、小泉郵政選挙と、先の総選挙の結果は結び付きません。
無党派ガー、と言い募るのはマスコミの常套手段ですが、それに冒され、踊らされているのではありませんか?
> 国民もそこまでの政変は望んでいなかった。
小選挙区制というのが「お灸」の扱いを難しくピーキーにしてしまった感はありますねえ。
全く根拠レスの直感で当時の国民の意思を代弁すると:
「国民は自民党の危機感を煽るだけではなく、やはり民主党を勝たせたかった。但し、そこまで大差にするつもりはなく、自民党が反省し有力野党として残ることを望んでいた」じゃないかと思います。
それを崩したのが民主圧勝と敗戦後の自民党内のドタバタによる国民の失望、それが民主の驕りと単独対抗野党無しの状況なのかと。
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>「国民は自民党の危機感を煽るだけではなく、やはり民主党を勝たせたかった。但し、そこまで大差にするつもりはなく、自民党が反省し有力野党として残ることを望んでいた」じゃないかと思います。
>それを崩したのが民主圧勝と敗戦後の自民党内のドタバタによる国民の失望、それが民主の驕りと単独対抗野党無しの状況なのかと。
あの逆風のなかで残った自民党議員は大したものだとは思いますが、
旧勢力の実力者も多く残ってますからね。変われないんでしょうね。
民主党についても、次の選挙では、民主党が負けたとしても、
きっと戦犯の鳩山小沢菅仙谷枝野岡田前原あたりは、
安泰というか当選してくるんでしょうからねぇ。
それも民意と言えば民意ですが。
小泉さんほどの大局観、見識、実行力、指導力がある政治家は、
そうそう現れないんじゃないでしょうか。
こう言うのを、『はだかの王様』っていいませんかね。