今朝の産経2面に「楢崎氏『菅直人首相、直ちに辞めなさい』」という記事が掲載されています。かつて「国会の爆弾男」として名をはせた楢崎弥之助元衆院議員が、古くからの政治的同志・盟友であるアレに会って意見を言おうと91歳の老齢をおして上京したものの面会を断られたため、民主党国会議員に配ることにした文書「菅直人総理の即時退陣を求める」を紹介したものです。

 

 紙面では、そのごく一部しか掲載できなかったので、この場で改めて紹介しようと思います。これは「遺言」なのだそうです。

 

 《菅直人君はご存じの通り市民運動の出身で、労働組合等の応援する組織がなかったが、こうした運動の経験者が我々の仲間に必要だと考えた私は最初の立候補の時からその選挙運動を付ききりで応援してきた。3回の落選を経て4回目の選挙で初めての当選を果たしたときには、私も感極まって涙したものである。その後、社民連以来の私の古くからの同志として、また政治活動の後輩として、私が国会議員として活動をしてきた間、同じ志を抱いて活動してきた仲間でもあった。その政治的信念は今でも変わりないと信じ、私が国会議員を辞職してからも折に触れ彼との交流を続けてきた。

 

 (中略)しかしながら、首相に就任してからの菅直人君の言動を見聞きするにつけ、彼は一体どうなってしまったのかと、首をかしげる事のみが多くなったのである。

 私も今91歳、一人で行動するのも大変面倒な年になってしまったが、この国難の時にこそ菅直人君に猛省を促したくて上京した次第である。

 

 (中略)しかるに菅直人君が首相になって初めての2010年7月の参議院選挙において、まず国家財政の無駄を徹底的に洗い直すことから始めるという公約とは裏腹に、愚かにもこれまでま財政赤字のツケを消費税の値上げによって賄うという財務官僚の口車に乗って、民主党内部の同意も得ないまま、消費税10%の引上げを検討する旨の考えを表明し、これが引き金となって、これまでの54議席を44議席に激減させて大敗北し、いわゆる衆参のネジレ現象を招いてしまったのである。

 

 政治の常道から言えば、自らの掲げた政策で選挙に敗北したのであるから、この時点で彼は直ちに首相の座を辞すべきであった。

 

 こうした責任感の欠如が、2011年4月の統一地方選挙で、首都東京では知事の候補者すら擁立できず、全国的に敗北を喫し、首相としての信頼を著しく低下させたのは記憶に新しい。これらの事柄に対する政治的責任は極めて重大である。

 

 在日韓国人からの違法な政治献金が発覚するなど、様々なマイナスの事象によって菅総理の辞任が避けられなくなってきたまさにその時、戦後日本が経験したことがなかった2011年3月11日の東日本大震災が起こったのである。こうした国難の時にこそ、首相はこれまでのマイナスイメージを払拭し、全身全霊を投げ打って事態の解決に向かうべきではなかったのか。

 

 殆どすべての政治家やマスコミも災害の復旧・復興と声高に叫んでいる。しかし現在最も肝要なことは被災者の方々の一日も早い救済である。震災・津波による被災地の復興は最低でも10年の歳月を必要とするであろう。原発被害に関してはそれに数倍する時間を要するはずである。それまで崩壊した被災地に大して手をこまねき、直接、間接を問わず数百万にも達するであろう被災者をプライバシーゼロ、将来の展望ゼロの状態で、狭い体育館や公共施設にいつまで閉じ込めておくのか。原発被害者に対して何の手当もせず遠くに避難せよというのか。放射能被害に遭った農業、漁業者に対して、何の補償もせずに、物をつくるな、作ったり獲ったりしたものを売るなとなぜ平気で言えるのか。現在、最も困っている人々を真っ先に助けるのが政治の役割でなければならない。

 

 (中略)もっとも重要なことは「菅直人総理は直ちに辞任すべきである」。菅直人君はこの国難に対して、なんら有効な手立てをすることができない。菅直人君は残念ながら閣内すらも統率できていない。ましてや自らの所属政党である民主党をズタズタにしてしまった。国民の支持が急落するのも至極当然である。信頼を失った人間が何を言っても人々は聞く耳をもたないであろう。

 

 二次補正等いくつかの法案が通ったら菅総理は辞職すると聞いている。しかしそれらの法案は菅総理がいなくても十分に対処可能である。むしろ菅内閣のもとでは必要な法案さえ通すことが出来ないと思う。

 

 現在、最も大事なことは、現下の未曾有の国難に対して、政府・与党一致して全力で解決に当たること、そのためにも不毛な党内対立を解消すること、そして民主党政権に対する国民の信頼を一日も早く回復させることである。これらの課題に菅直人君が応えられないことは既に明々白々である。

 

 政治は国民のためのものであって、菅直人君の権力欲を満足させるためにあるのではない。古くからの同志である私だからこそ、あえて断腸の思いで、日本国民の為に辞任せよと言いたいのである。これは私の遺言である。

 

 人間引き際が肝心である。遅きに失したとはいえ君の即刻の辞任こそが多くの国民に安堵感と少なからぬ希望の光を与えるであろう。

 

 「菅直人君、直ちに辞めなさい」》

 

 …でもまあ、こうした真摯な訴えも、「反省」の2文字を前世に置き忘れてきたアレの胸には何も届かないのだろうなあ。きょうの参院予算委員会を見ても、何を追及されても自分は悪くないのまだと信じ切っているようだし。

 

 最近はもう、アレはどこまでいってもアレなので仕方がない、アレはアレとして、この期に及んでアレを支持している人ってどういう心理状態にあり、どんな認識を持っているのかと、そちらの方が不思議に思えてきました。小沢一郎元代表の「信者」の方がまだわかりやすいような…。