さて、本日書店で立ち読みした雑誌のみんなの党の渡辺喜美代表のインタビュー記事によると、前回のエントリで触れたアレが以前から「政治の本質は野良犬のケンカ」「路地裏のケンカ」を持論にしているという話は、政界ではそれなりに知られている話であるようです。30年以上も国会議員をやってきて、結論がこの程度というアレのオツムの軽さと品性の欠如の徹底ぶりに、いっそ大声で笑い出したくなります。絶望のあまり……。

 

 先日のエントリで、アレの不可解で不愉快な発言をいくつかまとめて紹介したので、今回はアレに対して関係者が最近、どんな言葉を投げかけているかを、手元のスクラップブック(大学ノート)にある新聞記事を元に並べてみようと思います。何かの参考になるかどうか。

 

 「憂慮すべき政治状況が続いている。菅直人首相には政治空白を積み上げることをすぐにでもどうかやめてほしい(728日付産経、連合の古賀伸明会長)……これ、古賀氏はけっこう考えて述べたセリフなんじゃないかと思います。本当はストレートに「首相はすぐにでもどうかやめてほしい」と言いたかったのだけれど、民主党の最大の支持母体の会長としてはそうもいかず、間に「政治空白を積み上げることを」と挟んでごまかしたような。

 

 「1年前に『脱化石燃料』社会を早く作ろうと言い、これに『脱原発』を重ねると、どうエネルギーを調達すればいいのか(同、仙谷由人官房副長官)……アレはいまだに「温室効果ガス25%削減を目指す方針に変わりはない」と言っていますが、最近では「そうだ!!電力供給量を半分にすればいいんだ」とひらめいた様子です。産業も雇用も国防も国民生活も何も考えていませんね。

 

 「被災地の復興を果たすには復興の最大の足かせと言われている菅首相の存在を考えていただきたい」(728日付毎日、宮城県議会の畠山和純議長)……全国都道府県議会議長会で、被災地の岩手、宮城、福島の3議長がアレの退陣を求める緊急決議の提案を行った際の発言です。4月の時点でこれと同じことを指摘すると、被災地の気持ちを考えろと叱られたものですが、私は当時から被災地の身になってアレに辞めてほしいと祈っていました。

 

 「菅氏は鏡に映った己の美しい姿に見とれて身動きがとれなくなっているのだ。必要なのは、鏡に映った己の姿が実は醜悪であるという現実を認識することだ」(729日付東京、作家の佐藤優氏)……佐藤氏は震災発生からしばらくは、アレの下で一致団結して国難に立ち向かえという論調でしたが、だんだんアレがアレたるゆえんを理解してアレじゃあなあ、だってアレだもんなと軌道修正してきたような気がします。

 

 「政治空白が積み重なり、外交問題はほとんど止まっている。8月末までにけじめをつけるのが当然だ(84日付読売、連合の古賀伸明会長)……再び古賀会長の登場ですが、ヒートアップしていますね。連合と民主党というと、前原誠司前外相は党代表時代、「脱労組依存」を掲げたのと、はるかに年上の連合会長にため口をきいたのとで連合の不興を買っていましたが、アレほどではないですね。アレは触れるすべてを敵に回します。

 

 「あまりにひどい。腹に据えかねる」「首相が決めたわけじゃない。私が決めたんだ」「卑怯だ、姑息だ(85日付日経、海江田万里経済産業相)……これは海江田氏が記者会見などの公の場で述べた言葉ではありません。おそらく、日経の親しい記者からの電話を受けてアレが経産省幹部の更迭を自分の手柄にしようとしている件について尋ねられ、漏らしたセリフだろうと推測します。でもねえ、アレの正体なんて、とっくにわかっていたことでしょうに。

 

 「トカゲのしっぽ切りと見られるようなことだけは避けるべきだ。官僚の行政責任だけでなく、『政治主導』を合言葉に官僚を指導、監督してきたはずの菅直人政権の政治責任もまた問われなければならない(85日付毎日社説)……毎日さんもアレをかばって変な方向に飛んでいっていたのが、なんとか常識的なところに降りてきましたね。まあ、そりゃそうです。そうでなきゃ嘘だ。

 

 「首相はこの国を滅ぼそうとしている。日本国民共通の敵だ(85日付東京、民主党の川内博史衆院議員)……この言葉には私も少々、しびれました。だって民主党の所属議員が、自分たちの代表のことを「国民共通の敵だ」と断言しているのですよ。こんな政治情勢が前代未聞であることは間違いありません。言う方も言う方ですが、やはりこんな不正常な政治は正さなければ。

 

 「菅首相の脱原発依存声明、そこにあるのは詐欺師の修辞ではあっても、政治家の論理ではない。(中略)彼に『恥』や『徳』を求めるのは豚にナイフとフォークの使い方を教えるのに等しい(中略)政権の暴走を座視するなら、詐欺罪の共犯として歴史に刻印され、歴史から断罪されるのは自明の理だ。菅政権に寄生する政治学者、ジャーナリストも同罪だ」(同投書欄、雑誌編集者の武中和夫氏)……私の拙いブログですら、アレの正しい姿を描写するとときに過激であるとか下品であると批判されるわけですが、これは正真正銘、新聞の投書欄に載っていた文章です。アレは完全に人間扱いされていません。私もまだまだぬるいと反省させられます。ともあれ、東京新聞の投書欄はバラエティーに富んでいて、けっこうおもしろいのです。

 

 「ここまで来たら56人いっぺんに(辞任し)、『冗談じゃない、こんな内閣は』という形でインパクトを強くした方が(いい)。お盆明けに一気にやってしまった方がいい」(86日付読売、中山義活経産政務官)……中山氏はルーピーの側近ではありますが、歴としたアレ内閣の政務官です。政府内から、テレビ番組での発言で堂々とこんな発言が出るのです。アレ政権は完全な学級崩壊状態にあります。

 

 今朝の読売ではアレ内閣の支持率は18%、朝日では14%とそれぞれの社でまた民主党政権発足以降の最低記録を更新しました。深刻な心の歪み、ねじくれゆえか、やめるという一番簡単で現実的な選択肢が選べないアレがどうしても首相を続けるというのなら、もうとことん堕ちるところので堕ちればいいのかもしれません。国民にはいい迷惑ですが。

 

 そういえば、森喜朗元首相と縁があったある政府関係者は、「アレの支持率がさらに低落し、森の記録を抜くのを楽しみにしている」と言っていました。実は私も、どこかそれを楽しみにしている気持ちがあることを告白します。