まあ、どうでもいいような話なのですが、社民党を離党して無所属となっていた辻元清美前首相補佐官が、民主党入りするようですね。既定路線ともいえますが、昨日の記者会見で社民党の福島瑞穂党首がお怒りでした。ご自身も、鳩山内閣で閣僚だったくせに、よく言うよ、という気もしますが。

 

福島氏 先日沖縄に行ったら、沖縄のその場にいた女性たちと話をしていたら、彼女たちの方から辻元さんの話になった。「一生懸命応援して支援したのに裏切られた」と言って皆さんとても激怒していた。それは沖縄の女性たち、基地の問題、いろんなことについて裏切られたというので大変激怒をしていた。私はその通りだというふうに思う。

応援してくれた人や支援してくれた人や平和や基地で頑張るということを応援した人たちを裏切っていくことが、それは本人にとっても、1人の政治家としてもいいことではないと思う。だから理念よりも権力に近寄るという方を選択するというふうに思っちゃうんですね。でも理念はやはりとても大事で、平和とか基地とかいろんなことはとても大事なわけで、そう思う。

 私は彼女の一番いいところは権力に切り込んでいくところだというふうにずっと思っていた。その一番いいところを売りさばいてしまったら、本当にいいところがなくなっちゃうじゃないか。

 

 ……でも、旧社会党から民主党に鞍替えして栄耀栄華を楽しんでいる人は別に珍しくありませんから、辻元氏としては「私だけじゃない」と言いたいところでしょうね。だって、今をときめく輿石東幹事長も横路孝弘衆院議長も、鉢呂吉雄経済産業相も仙谷由人政調会長代行も赤松広隆元農水相も細川律夫前厚生労働相も松本龍前復興担当相も大畠章宏前国土交通相も岡崎トミ子元国家公安委員長も千葉景子元法相も、みんな社会党出身ですし。

 まあ、民主党は派閥の跡目争いに敗れた自民党旧田中派の面々と、それと地下茎でつながっていた旧社会党から逃げ出した連中が中心となってできているような党ですからね。こんなものでしょう。

 

とはいえ、将来は首相を目指すという辻元氏という人が、かつてどんなことを述べていたかを知っておくことは無意味ではないだろうと思います。そこで、辻元氏が村山富市元首相をインタビューする構成の「そうじゃのう… 村山富市『首相体験』のすべてを語る」(第三書館)から、いくつか言葉を拾ってみました。

 

  《天皇制について、私は個人的に反対。やっぱり抵抗があるというか、気持ち的に、何か天皇というのは……》(P65)

 

 《(村山氏が日米安保堅持と述べたことについて)でも、あれ、言い直したほうがよかったかもしれない》(P112)

 

 《テレビで見ているほうは、やっぱり村山さんが自衛隊の前で敬礼とかしちゃって、私なんかすごくショックだったんです》(P123)

 

 《私なんかが見ていたら、今、参議院に何期も通っていらっしゃる方とか、労組の上がりみたいに来ている方の中には、かえって世間知らずというか、自民党のほうがずっと市民的だったりするのにびっくりしたんですね》(P183)

 

 《この社会民主党という名前、私は好きなんです。社会民主主義にのっとった党ということで》(P215)

 

《なんか今では社民党のほうが新しい感じですけども。民主党のほうは労働組合が皆びたっとくっついている感じで、昔の社会党みたいな感じに私は受け取れるんですが》(P218)

 

 《何もかも総花的に同意した風を装って(某民主党のように)見かけ上の統一を強調するのではなく》(P234)

 

 ……私は一昨年97日付で外務省から官邸担当に異動になったので、今の部署ももう丸2年以上がたちました。その間、首相は鳩山、菅、野田と変わりましたが、もう飽き飽きしたというのが実感です。かといって、自民党も人材不足は否めませんし、小選挙区制のもとでは難しいと分かっているものの、政界再編が必要だなあとそう感じています。

 

 「事の上にて、機会というべきもの二つあり。僥倖の機会あり、また設け起こす機会あり。世人の唱うる機会とは、多くは僥倖の仕当てたるを言う。真の機会は、理をつくして行い、勢を審かにして動くというにあり。大事に臨んでは、是非機会は引起さずんばあるべからず」

 

 大西郷は、こう語ったといいますが……。