補正予算が成立した以外、これといった成果もなく臨時国会が閉じ、寒風吹きすさぶ野田内閣もいよいよ「じり貧」の様相を濃くしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はもともと政局予想のたぐいが苦手ですが、来年、再来年の政治情勢がどうなっていくかは、これは誰にも読めないのではないかというぐらい、状況は混沌としている気がします。

 

 さて、9月に野田政権が発足した際、野田佳彦首相は「党内融和が第1」とばかりに幹事長に日教組のドン、輿石東参院議員会長を起用し、閣僚に今まで危なくて誰も起用しなかった山岡賢次国家公安委員長や、自他ともに認める安全保障の素人である一川保夫防衛相の「小沢銘柄」議員を抜擢しました。

 

 このときは、前任者である菅直人前首相の小沢一郎民主党元代表との低レベルな諍い(菅氏いわく犬のケンカ)に飽き飽きした国民も党所属議員も少しほっとし、野田氏の人事をベタ誉めしていましたね。

 

 私はとてもそんな気にはなれず、こんなおためごかし、その場しのぎのごまかしが通用するわけがないと思い、野田氏が輿石氏を起用した時点で「野田氏は男を下げた」と産経紙面に書いたのですが、そのころは社内からも「阿比留はああ言うが、これは上手い人事だ」などという声が聞こえてきました。

 

 まあ、党内融和の象徴として登用した小沢銘柄議員が二人とも問責決議を受けたわけで、結果は言うまでもありません。それ見たことかと、実は今朝まで、どこか勝ち誇りたいような気分があったわけなのですが……。

 

 今朝方、自分が見た夢のあまりのレベルの低さに、やはり私は人様のことをどうこう言えた義理ではないなと、思い知らされました。私はもともと眠りが浅く、夜中にしょっちゅう目が覚める方なので、いつもくだらない夢を見るのですが、今朝のは極めつけでした。

 

 具体的な個人名を出すのは差し障りがあるし、相手にも悪いので、仮に「アレ」と呼びますが、アレが夢に出てきたのです。その時点でこの夢が悪夢であることは確定するわけですが、そこでとった自分自身の振るまいの下劣さに、これが私の潜在意識かと嫌気がさしました。

 

 覚えている範囲でいうと、私は夢の中でも居酒屋で飲んでいました。で、トイレに立った際か何かに、奥の座敷席でアレが、元番の記者たちと飲んでいるのを見つけたのです。で、さりげなく近寄ってどんな内容を話しているかに耳をそばだてると、アレは顔を赤くしてあの粘着的な耳障りな声で「慰安婦なんかとにかく謝罪しておけばいいんだ」だとか、相変わらずいい加減なことをわめいていました。

 

 「このバカが!」とかーっときた私は、アレの横をたまたま通りかかったふりをして耳元近くで「バ・カ・ン」とアレにだけ聞こえるようにささやいたのでした。で、酔ったアレが当然、怒ってつかみかかってくるのに任せ、むしろ胸ぐらをつかまれながら「殴りたければ殴れば」と挑発して積極的に暴力を誘おうとしたのです。心の中で卑劣にも「これでこいつも完全失脚だ」などとつぶやきつつ。

 

 冷や汗をかいて飛び起きた私は、なんと恥ずかしい夢を見たことかと自己嫌悪に陥り、深く反省しました。まるで小学生レベルの夢であり、しかもまるで私自身がアレであるかのような卑怯で、しかもあてにならない皮算用をしているのに気づいたからです。自分自身がこんな程度では、もう……。

 

 ふだん、あまり政治家の夢は見ないし、以前、K泉氏が出てきたときには皇室典範改正問題についてまじめに議論・談判していたのに、まさかアレの登場とは。しかもこっちまで明らかに同じレベルまで落ちているし。朝から「生まれてすみません」という心境に陥りました。