民主党の小沢一郎元代表が会長を務める「新しい政策研究会」が16日の党大会直後に会合を開いたところ、109人もの出席者がいたことが、ちょっと前に話題になりました。「消費税増税反対」の活動にそれなりの人数が集うのは当然でしょうが、落ち目の小沢氏にまだそんなに求心力が残されていたのかという驚き、意外感がありましたね。
で、これに関連して昨日のTBS時事放談で、野中広務元官房長官が興味深いことを述べていました。野中氏のこの伝聞情報の真偽は現時点では分かりませんが、もしこの通りだとすると、小沢氏かその周囲が、カネで人を集めたということになります。
野中氏 (109人は)多い数だが、「行ったら金一封の20万円ほどが包まれていた」とか、いろんなことを言う人がいますからね。行ったら日当になるぐらいに思って行った人もいるだろうし、行ったら今度の選挙に前のような手伝いをしてもらえるかもしれない。これは金銭的なところから出たと思う。だから民主党の中の若い人は揺れ動いている。選挙が早くなれば、だれか金銭的にバックアップしてくれる人がほしい。
……まあ、選挙になればカネがかかるのは事実ですから、少なくともパトロンなり庇護者なりが欲しいという部分は本当でしょう。溺れる者はワラをも掴むと言いますし、小沢氏にしてもここらで存在感を示さないとじり貧で埋没していくばかりだし。それにしても、仮に100人に20万円を配ったとしたら2000万円かかります。おそらく民主党議員かその関係者でしょうが、野中氏が誰からこの話を聞いたか気になるところですね。
まあそんなことをぼーっと考えていたためか、昨夜(今朝)は夢に小沢氏が出てきました。昨年12月のエントリで書いたように、以前には菅直人前首相が登場する実にイヤな、何とも恥ずかしい夢を見たわけですが、今回の夢もなんというか、余り威張れた内容ではありませんでした。我ながら、何でこんな夢を見るのか。
夢の中で私は、なぜか知人と渓流を泳ぎながら小沢氏について議論していました。その中で、私が「小沢さんは結局、無用の長物だから」と言ったところで、行く手の川の中で眠っている様子の小沢氏を見つけたのです。水の中で眠っているというのはいかにもありえない設定ですが、そこは夢の話ですし、野田佳彦首相が自身をドジョウにたとえて以来、私は小沢氏を見るとよくオオサンショウウオを連想するようになったので、その影響かもしれません。
ともあれ、私が「もしかしたら聞こえたかな」と少しびくびくしながら横を泳いで通ろうとすると、いききなり小沢氏が目を見開いてはしっと私の腕をつかみました。そして、「いま私の悪口を言ったか?」と怖い顔で迫ってきました。
ちょっとびびった私は卑怯なことに、思わず「言ってません、そんなこと言ってません」と誤魔化してしまいました。すると、小沢氏は「そうか、そうか」と納得した様子で笑顔となり、それどころか力を込めて「ありがとう、ありがとう」と感謝されたのです。
その後、私は川から上がって小さな私鉄駅の売店で雑誌を物色しながら、さっきの出来事は一体何だったのだろうと考えていました。すると、今度は小沢氏が車で通りがかり、目ざとく私を見つけると車の窓を開けて再び「ありがとう」とわざわざ声をかけて念押ししてきました。どうしたものか。
……ただ、それだけの夢ですが妙に鮮明で、これを見た後、私は寝付きが悪くなりました。我ながら本当に小心者だなとも改めて感じました。そして、菅氏も小沢氏も夢に出てこない安眠を貪りたいと、そんなどうでもいいことを考えながら朝を迎え、きょうも一日が始まりした。
本当にどうでもいい話に付き合わせてすみません。
コメント
コメント一覧 (15)
そのうち例の「トロイカ」が勢ぞろいで…お気をつけあそばせ…(私ぁ夢でも会いたくない)
しかし、お金の話は民主党らしい話です。たった20万で釣られる。こんな奴らばかり。
新聞界の至宝なのですから、健康にも気を遣っていただかないと...
政治部記者が個人的な信条をどのように持とうが興味はないが、少なくとも
自己の下心が見えない記事を書くべき。かいま下心のみえる記事が目に付く昨今
ますます自称マスコミ政治評論家(元政治部記者)と同様、マスゴミに近い存在になっている。
土地購入で銀行から借りて利子を数百万円も払えるほど自宅に現金を持っている人ですので、もっと資金を提供してもらい、景気回復に役立ててもらいたいほどです。
黒澤映画の「夢」のような(?)小沢氏の「ありがとう、ありがとう」は、楽しく読ませてもらいました。
夢の中でも選挙しか関心の無い小沢氏を見事に現しています。
夢の中で妙な心境にあったのを覚えています。
いまだに何が原因でどうしたものやらさっぱりわからないのですが。
野中氏の得た直近の伝聞情報は野中氏の口から出たことの10分の1もないのでしょうね。
直近情報は「20万円」と「若手の動揺」あたりでしょうか。
それでも野中氏は確信を持って語っているものと思います。
なぜなら直近情報云々以前に「小沢氏が行っているであろうこと」はほとんど野中氏はあらかじめわかっているだろうからです。
こういうことに関しては彼らは「田中A」と「田中B」でしょうから。
ただ感情の産物である。小沢氏の好々爺のような【有り難う】は阿比留瑠比さんの無意識の欲求かもしれない。
そう思えば、小沢氏を憎く思わなくなる。阿比留瑠比さんも好々爺になってきたということですか。
> 目ざとく私を見つけると車の窓を開けて再び「ありがとう」とわざわざ声を...
...すみません、このくだりで爆笑しました♪
嘗てエントリで「選挙が近づくと愛想が良くなる」との指摘をされてたのを思い出しましたよ...仮に計算づくでも、好印象に繋がるもんなあ...w
まあ、小沢と言う存在が"天然記念物"的存在であるのは確かでしょうね。 存在する事が重要で、その社会的効能には誰も期待していないが、絶滅危惧種で有るが故に取扱注意...ってところか?
...井伏鱒二の「山椒魚」は真面目に読んだこと無かったな...
まさに言いえていますね。
ところで小沢さんって自分の事が見えていないのかな?
マニフェストを守れって盛んに言っていますが、ガソリンの暫定税率を据え置いたのは彼ですよね。
ガソリン値下げ隊の諸氏は今頃どうしているのやら(笑)
小沢さん、何かあると雲隠れするのが得意技ですが、いつかどこかに閉じ込めてしまいたい。刑務所でも座敷牢でも。まあ、裁判が続いている間は、「政界の雪隠詰め」状態ではあるんでしょうが(笑)
代わりに小沢さんが出てきてくれたのでしょうか。
顔つきで言うと、野中もオオサンショウウオですな。
かつては共産党員だったのでしょうよ。
どうして、宗旨替えとか鞍替えをした人間が、自民党で上り詰めたのか。
清濁併せ呑むと言うのなら、自民党にはかつて力量があったと言う過去形で済ますべきどうか。
でも、老いて老醜を晒すのは、読売の渡辺もそうだが、同類哀れむべしでありましょうな。
思想の転び者は不要です。
その背後には不順な動機が見え隠れしています。
でも、オザワンの凄いところは、今になって金まみれしかなかったと言う分析の成り立つところです。
政治の不毛を創出した魑魅魍魎には、人智の及ぶところではないのかもしれません。
胡蝶の夢のなかに漂う亡者の空夢に騙された「政権交代」、
ここから悪夢の始まり。
この悪夢が、醒めたとき邯鄲の夢であればと思う。
あまりの酷さに、白昼夢に走る我を叱咤することも。
ゆめゆめ、油断めさるな各々方。