本日は夏風邪をひいたのか微熱があり、体もだるかったのですが、下の写真の人物の最近の言動について思うところがあり、原稿を書いてみました。なのですが、やはり、民主党の内紛(学級崩壊)その他で紙面はけっこう狭く、私の書いたものは載せるスペースはなかったようです。

 

     

 

 また、東電福島第1原発事故に関する国会事故調の報告書も、もともと今週中に出る予定だったのですが、これも政局の余波、国会の混乱を受けて来週になりそうです。なので、これに便乗して今回は少し言い訳を書きます。

 

 実にくだらない結論ですが、結局、政治は政局、つまりは権力闘争で動くことは否定できません。われわれ政治部の記者は、よく読者から政局や政治家の細かい言動ばかり追いかけるより、政策について発信しろ、とお叱りを受けるのですが、個々の政策、法案の可否もつまるところ、政局の行方次第であることがほとんどなわけです。

 

 もちろん、そういう現状の追認ばかりしていていいとは思いませんし、ご指摘を受けるように政策の紹介や問題点の批判についてもっと力を入れるべきだと個人的には思います。ただ、政局的に見て通るはずのない法案を詳細に報じてもなあ、という場合も正直ありますし、個々の政策の中身よりも、国会の勢力地図や関係議員の力関係で成立・不成立が見えていることもあります。

 

 よく外交は内政の延長だと言われますが、分かりやすい例でいうと中国、韓国など近隣諸国の外交方針や対応も、結局は国内事情、権力闘争のあり方に左右されていますね。政権末期になると日本をたたき出すなど、もう理屈や道理ではありません。そして、何よりトップリーダーをはじめとする「人」次第ですね。政(まつりごと)を為すは人にあり、であると。

 

 ……という風に、言い訳と屁理屈を述べつつ、私の記事が載らなくてもこの局面だから当然だ、仕方ないなあと自分を納得させているのでした。ここでさらに言い訳を重ねると、よくあれを書け、これも載せろという要請や注文を受けますが、紙面は個々の記者にどうこうできるものではありません。

 

 書きたいことが書けないこともあれば、書きたくないことを書くように求められることも当然あります。例え署名記事であっても、比較的自分の思い通りに書いてそのまま載ることもあれぱ、上の指示や考えに沿って書くことも、大きく書き直されてあまり原文をとどめない場合もあります(特に若くて記事が拙いころは)。

 

 ここのブログには原則としてチェックは入りませんが、紙面に載る記事は社の商品なので、そういうものです。何だか、いまも頭が重いせいか、何が言いたいのか自分でもよく分からないことを書きました。……本音を言えば、何が小沢・輿石会談だ離党だ政権交代の原点だ。くだらねえ、あほらしい、というところではありますが。