さて、いじめ問題の続きです。この教育上の一大課題について、かつて小学校教員を務め、山梨県教職員組合委員長を経て今や大与党の幹事長という公的な立場にある日教組のドン、輿石東氏はこれまで何も発信していませんでしたね。

 

輿石氏はかつて子供のころ、実家近くの川の橋の下に住み着いたホームレスの夫婦に自ら石を投げてからかうという、ふつうの人は一生経験しないであろう希有ないじめ実践経験を持っているにもかかわらずです。この沈黙は輿石氏らしいといえばそうではあるのですが……。

 

このままじゃいかんな、ちゃんと聞くべきだと政治部内で話していたところ、本日、担当の後輩記者が輿石氏にその点について質問してくれたので紹介します。さて、輿石氏はいじめ問題について、元教員として自らの深い経験・思索に基づく素晴らしい卓見を示してくれたでしょうか……

 

記者 大津市のいじめ自殺事件への所見を

 

輿石氏 非常に残念なこと。だれが責任がある、ないなんて問題ではない。尊い人の命をなくしてしまう、自ら命を絶つ、そういうのは大変なことなんで。学校が悪い、先生が悪い、教育委員会が悪い、親が悪いと言ってる場合じゃないでしょう。みんなで、そういうことのないようにきちんとやっていく、ということだと思います。

 

記者 教育現場にいた立場から、何が問題だとみるか?

 

輿石氏 それは、なかなか簡単に「こういうところに原因がある」という、そのことが分かれば、防げるでしょう。そう簡単ではないでしょう。

 

 ……おみそれしました。さすが輿石氏です。期待を裏切らない見事なまでに空疎な、何も考えていない、それでいて責任逃れの言葉だけは巧みにちりばめた答弁をしてくれました。学校も先生も教委も免責した上で、「みんなで、そういうことのないようにきちんとやっていく」といわれても、何をどうすればいいのかさっぱり分かりません。

 こうした問題が「そう簡単ではない」というのはその通りかも知れませんが、それにしてもよくぞここまで無内容な言葉を発することができるものだと感心します。かえって一般人には至難の業じゃないかと。

 最近では、この人を幹事長に抜擢した野田首相の周囲も「輿石さんについては過大評価だったかなあ」と漏らしていますが、一体何をどう評価したのやら。私には、この人は何か問題が起きても結局、何も考えず、対策も打たず、ただ事態が過ぎ去るのをぼーっと首をすくめて待っているだけでここまで来た人物にしか見えません。

 民主党には、このままずるずると輿石幹事長の下で衆院選を戦ってほしいと願います。きっと見事な陣頭指揮と采配ぶりを発揮して輝ける成果を残してくれることと思います。本当に楽しみです。