さて、唐突ですが本日は南鳥島の話です。日本最東端に位置するこの南鳥島をめぐっては今年6月、東大の研究チームは周辺の排他的経済水域(EEZ)内の海底に、ハイテク製品にかかせないレアアースを多く含む泥が大量に存在すると発表しましたね。埋蔵量は日本のレアアース消費量の約230年分に相当するとみられるという、非常に喜ばしいニュースでした。

 中国は、日本との間で摩擦や衝突があるとレアアースの対日輸出を一時停止するなどの圧力をかけてきた経緯もありますし、メタンハイドレートと同様、わが国の領土・領海内から資源が見つかるというのは、対外的にも非常に有効なカードとなりえますね。

 で、ここからが本題なのですが、話は昨日の衆院経産委員会へと飛びます。こうした新資源活用の所管大臣である枝野幸男経産相の答弁が、何とも心許ないというか、なんだあなたもやはりその程度だったのか、やはり民主党議員だけあるな、と変に納得させてくれるものだったので紹介します。自民党の高市早苗氏とのやりとりです。

 高市氏 今回、高濃度のレアアースを含む泥が見つかったという南鳥島ですけれども、南鳥島の住所はどこになるのか。周囲76キロほどの小さな島だが、日本人は駐在しているのでしょうか。

 枝野氏 南鳥島は、東京都であることまでは承知していますが、何町、何村に属するかまでは承知していません人は住んでいなかったんじゃないかと思います。

 高市氏 東京都の小笠原村ですけども、一般の住民は住んでいません。ただ、自衛隊と気象庁、関東地方整備局の職員が交代で駐在しています。(中略)ちなみに、南鳥島の南西310キロメートルという地点で泥が発見されたわけですが、ここは日本の排他的経済水域内に当たるでしょうか。

 枝野氏 排他的経済水域であるかどうかという確認はしてきておりません。申し訳ありません。(中略)わが国が何らかの権能を有している地域であるというふうに思います。

 高市氏 では、排他的経済水域というのは領海基線から何キロですか

 枝野氏 すみません、領海基線からだったか、200海里と言われています。今、事務方がメモをくれましたけれども、排他的経済水域の中に入っているかどうかの方ではありませんでした。200海里というふうに承知しています。

 高市氏 1海里が1852メートルですから、かけ算をすれば200海里だったら370.4キロメートルですので、今回の東大の加藤教授が発表された地点については、紛れもなく排他的経済水域内に入ります。(中略)枝野大臣は、資源にも非常に大きな権限を持たれる大臣ですので、ちょっとこの排他的経済水域だとか国際法上の権限ですとか、そういったものにもう少しご関心を持っていただければと思います。(後略)

 ……まあ、高市氏も指摘・要望していますが、枝野氏はもう1年以上も経産相をやっているし、官房長官も務めていたのに、日本にとって死活問題でもある資源問題に関心が薄いのかなと疑ってしまいます。非常に頼りない印象です。思想傾向や人間性はともかく、能力的には民主党内ではましな方かと思っていましたが、それも怪しいか。

 民主党政権はもう長くは続かないとはいえ、政権の座にいる間は少しでもしっかり務めを果たしてほしいと思うわけですが、それもないものねだりの一種であり、八百屋で魚を求めるような愚かな話かもしれませんね……。