さて、鳩山由紀夫元首相が引退を表明しましたね。私は今朝の産経コラムで鳩山氏への惜別の辞をしたためましたが、民主党の創設者にして民主党政権の初代首相である「ミスター民主党」の退場は、やはり一時代の終わりを象徴しているのかなと感じました。合掌。

 そして鳩山氏だけでなく、同じく政権交代の立役者である小沢一郎氏はすでに離党していますし、鳩山氏と旧民主党の共同代表だった菅直人前首相も選挙区での苦戦が伝えられています。つくづく、諸行無常の響きありだなあと、もののあわれを覚えてしみじみとした気分になります。

 なのできょうは、ここ数年を振り返るための備忘録を兼ねて、民主党政権誕生前夜からこれまでに、民主党について「月刊誌」に書いてきたことを記録しておこうと思い立ちました。タイトルはそれぞれの雑誌の編集部がつけたものですが、まあ、時代の空気を示す何かの記録にはなるかなと。発売順に並べると、

2009

 「WiLL(5月号)     平気で嘘をつく小沢全語録

 「正論」(10月号)     第二の「村山談話」を阻止せよ

 「WiLL(12月号)     ブレまくり鳩山無責任全語録

2010

 「WiLL(1月号)     物言えば 唇寒し 民主党

 「文藝春秋」(5月号)   政権交代は「労組の天下盗とり」だった

 「新潮45(7月号)    トップの言葉 存在の耐えられない「政治答弁」の軽さ

 「Voice(8月号)     かくも〝社会党的〟害毒に満ちた菅政権

 「WiLL(10月号)     赤い官房長官 仙谷由人が国を売る

 「正論」(12月号)     度し難き民主党外交の無能と卑怯

2011

 「WiLL(6月号)     菅首相の存在こそ「不安材料」だ

 「正論」(6月号)     さらば菅首相! 国民はあなたと共には闘えない

 「新潮45(7月号)    さらば、人の心を持たない宰相

 「正論」(11月号)     天敵記者は忘れない ドン・輿石の原罪

2012

 「正論」(1月号)     嗚呼! 自虐まみれの韓国支援

 「新潮45(7月号)    見識も政策もない 鵺のような「輿石東」

 「新潮45(8月号)    鳩山・菅・小沢「亡国のトロイカ」の大罪

 「新潮45(12月号)   国を危うくさせた「政治主導」

 

 ……となります。まあ、このほかにも野中広務氏や河野洋平氏について書いたり、いろいろと細々としたものはあるわけですが、衆院選後は何か雑文書きの依頼があっても、こうしたいわゆる「芸風」は改めたいものだと思っています。

 今後の政治情勢次第では、これまで以上に批判したくなるかもしれませんし、先のことはどうなるか分かりませんが、人に嫌われたり、敵を作ったりしないような穏やかでほのぼのとした、前向きで建設的な記事を書きたいなあと。本当のところそうした希望は胸に抱いているわけですが、

 無理かなあ。