さて、ちょっと以前の話ですが、民主党の海江田万里代表は今月17日、岡山市での党会合であいさつし、自民党が昨年まとめた憲法改正案について、次のように批判しました。
「大きな勘違いがある。前近代に戻る考え方だ」
私はこの海江田氏の言葉を、毎日新聞と東京新聞の記事で読み、ずっと心に引っかかるものを覚えてきました。民主党が自民党の改憲案を否定するのは当然だとして、海江田氏のいう「前近代」って何だろうか。随分久しぶりに聞くキーワードだなあと。
一般的には、近代とは封建社会以降、日本の場合は明治以降を指すことが多いので、前近代とはそれ以前ということになりますが、まあ、海江田氏も自民党改憲案が「江戸時代の考え方」と言っているわけではないでしょうね。ざくっと言えば、「古い」と言いたいのだろうという気はします。
ただ、最近は政治家が「前近代」なんて言葉を口にする場面にはとんとお目にかかれないので、かえって海江田氏の「古さ」が印象に残ったようです。
で、その後、この件はすっかり忘れていました。すると先日、元神奈川県教職員組合委員長の小林正元参院議員が、今年2月の日教組第157回中央委員会議案要約を送ってくれたので読んでいたところ、そこにはこんな一文が目を引きました。
「衆議院では、自民党や日本維新の会など改憲勢力が憲法96条『改正』発議要件(総議員の3分の2)を超える4分の3に達しており、参議院選挙結果によっては憲法96条『改正』が俎上にのぼり、戦後最大の憲法危機に直面する。前近代的な理念なき憲法『改正』の政治的結集を許してはならない」
……なんとなく、そうだよね、と得心した次第でした。もともと民主党と日教組は立ち位置が近いというか一緒なんだから当たり前でもあるし。でも面白いなあと。
ちなみに、この日教組の議案には、他にもこんな言葉が記されています。(※印は阿比留の注釈です)
「7月の参議院選挙は、競争至上主義、押し付けの教育政策からの脱却、学校現場からの教育改革を求める私たち自らの主体的なたたかいである。参議院での改憲勢力の過半数阻止のためにも、日政連(※日教組の政治団体)『神本みえ子』3選にむけ、法令遵守のもと現退(※現職教員と退職教員)一致、最重要・最優先課題として、組織の総力をあげてとりくまなければならない」
……取って付けたように「法令遵守」を盛り込んでいるところに、日教組が自分たちの違法・脱法の政治活動に対する世間の厳しい目を多少、意識していることがうかがえますね。じゃあ、選挙運動なんかやるなよ、と言ってもやるのでしょうね。
議案には、さらに安全保障政策について「米国追従ではなく、共同の利益を守るための東アジア共同の安全保障政策を追及すべきである」なんて書いてありました。中国や北朝鮮と「共同の利益」って何なんでしょうね。こんなタワケた前近代的な空理空論を作文しているひまがあったら、教育に専念すればいいのに。
コメント
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でも、
『歴史的な支配体制としては両極端に絶対王政国家と部族国家があり、封建体制は丁度中間で、理想的な形態だった。その証拠に現在先進国と呼ばれている国は日本も含めて皆封建体制の経験国家である。』
なんて歴史家に言われちゃあ罵り文句にならないですよね。
アノ人たちは暴走族のお兄ちゃんたちと一緒で、なんだかカッコよさそうな漢字熟語を使いたいだけなんじゃないですか?
この連中は千万が一日本が共産王朝になって
支那の柵封体制にでもなったら
自分たちだけはウエルカムされると本気で考えてるのだろうか、
と
時々考えるのだ。
狂気は集団で発生するという良い見本みたいなもんです。
彼らの言う特亜と共同の利益って、日本国民にとっての損失でしょう。
先祖から築いてきた日本の富を特亜に略奪されないように(今でもかなり略奪されているが)。
占領暫定憲法を有難がるのが「進歩」とも「発展」とも思えないけど。
第二次大戦自体がコミンテルン主導の戦争であり、この勝利を永遠のものにしたいのでしょう。
全てに共産党が関与している、ヤルタ密約にこだわったのも共産党であり、講和条約に反対したのも共産党である。
この方々は集団的自衛権や自衛権が戦争につながると思っているなら
何で憲法九条にミスリードの起こり用がないくらいハッキリと
集団的自衛権や自衛権の否定を盛り込むように改正しようと
思わないんですかね?
確か、中曽根政権時代だかに(結局引っ込みましたが)現行の九条のまま
解釈で集団的自衛権を通そうって話が出たことが有りましたよね
(結局内部の色々で引っ込みましたが)
その事を考えに入れれば、少し考えると現状の九条では彼らの
要求を満たしていないって事になると思うんですが。
単に変えるのが怖くて叫んで居るだけじゃ無いのかと?
と言う極めて悪い方の保守的な姿勢に見えて成りません
(自分は日本の左翼は極めて保守的だと言う結論に達しましたw)
(まさか、必要になったら誰か一人総理を辞職させて集団的自衛権を騙し討的に解釈で押し通そうって訳じゃあるまいし)
彼らの考えにこそ、憲法の改正が必須だと思うんですが
その深刻さに気が付いた民主は必死になって状況挽回をしようとしてた。最後には「日米同盟深化」などとはしゃいでいたような・・・。
しかし、あれはなんだったのだろう?
少し気が緩めば、すぐに中国に戻ってしまう。「東アジア共同体」とか言い出す。海江田は分かって発言してるんだろうか? 言うこと、やることがハチャメチャで、結局、「お馬鹿」な政党なんだな。
まあそれはそれは仰々しく壮大なことを言い募っては結局何を守り、護りたいのかと言えば、憲法でもなければまして国益などであろうはずもなくヒタスラに「自分(達)の利益」でしょ、というギャップに毎度のことながら脱力しますね。教育にたずさわる人たちでなければどうでもいいと捨て置けるのですが。
「近代ど真ん中」な人たちですね。
(P.Sここは当然のこととして桜満開の写真掲載付きエントリーであるべきでしょう…流れ的に…)
憲法96条の改正がなぜ前近代的で理念がないのか私にはさっぱりわかりませんが、とにかく、憲法を変えてはいけないという人は、先の衆院選は違憲だという判決が出たのですから、さっさと解散総選挙すべきですね。
参院選と同時に。というか、6年前の参院選も違憲状態なんですから、参議院も全とっかえ総解散総選挙すべきですね。なんといっても違憲選挙なんですから。
憲法には参議院は3年ごととか書いていますが、その選挙自体が違憲状態で行われたのですから、そんな議員を継続させること自体が違憲です。
機械的に人口比にしたがって割り振るべきです。100万の県を1としたら1000万の都は10人、とか。
違憲だと裁判所が言っているんだからしようがない。反対する議員がいたら、憲法違反、最高法規違反を主張するようなやつは選挙権剥奪、刑務所に放り込むべきですね。
衆院参院総総選挙に反対する議員は、護憲派を名乗る資格はない。総総選挙に反対するなら、まず憲法96条改正してから反対せよ。
といったところですね。
総総選挙。やるべきですね。ついでに輿石の葬送選挙といきましょう。
あの当時、何でも新しいモノは民主主義、古い物は封建主義と言う、恐ろしくお粗末な認識があったようです。
民主党政治家やその支持者の発言を聞いていると、常にあの時代の発想がそのままなのです。
彼等の脳は普通の庶民の脳のように、日々様々な情報を出し入れするような下賤なものではなく、正倉院のように過去を永遠に保存し続けるタイムカプセルなのです。
> 一般的には、近代とは封建社会以降...
教条的な日本史テキストなら「近世」なのでしょうかね? 純然たる封建制と言うには日本のシステムはユニーク過ぎますから...♪
まあ左巻きの方面にとっては、市民革命経由の共和政体が近代的で前衛政党による党独裁政体こそが現代的なのですから、本来ならば日本国憲法第一章の改訂無くして近代化なぞ有り得ないのですがね。 そう言えば、民主党の政権奪取を「市民革命」と喧伝した議員が居た様な記憶が...
> 前近代的な空理空論を作文しているひまがあったら、教育に専念すればいい...
いや、彼らの論理で青少年の教育に専念されると、ホンマ洒落にならない事態に...♪
英数理の科目強化と道徳教育教科化を唱える安倍政権の教育政策は日教組の要望願望と相容れない以上、これから参院選迄の三箇月はかなりえげつない言葉で政権批判が続くでしょうね。
しかし、この三年余教育の内容に関しては碌に手を付けず(何故か武道及びダンスの必修化は実現しましたが...)高校無償化という主旨のよく分からないバラマキ政策に注力していた民主党として、特に義務教育に於ける学力底上げに関する対案は無いのでしょうかね?
民主党の責任は重い。
都議会も参院選も日本を取り戻す!
産経新聞の執筆で忙しいのかなと思ってました。
4月から新聞紙上の執筆を定期で行なうとか、楽しみにしています。
>大きな勘違いがある。前近代に戻る考え方だ
さて、前近代が何故悪いのだ?【前近代】の考えも良いのではないか?
海江田のオツムの方が前近代】の考え方を示せないお粗末さを露呈してるだけでないか
烈々たる気魄を秘め倫理道徳を堅持していた。
下級武士の代表人物、吉田松陰と橘曙覧(たちばなのあけみ)。
曙覧の貧困は下級武士以下だったであろう。
曙覧の歌
国を思い 寝られざる夜の 霜の色
月さす窓に 見る剣かな
ichiさんが言うように、江戸人の足元にもおよばんでしょう。
1朝鮮総連が民主党に働きかけか?というあいまいボカシタ形式での民主党へのネガキャン記事
2落札した鹿児島出身の僧侶の記事
この僧侶が民主党と繋がっているのなら納得できる構成
ネットで調べるとこの僧侶と鳩山兄弟につながりがあるのは確認できるが、
この僧侶本人の政治スタンスはどんなものか?
と調べようと思い立ったら
何と偶然にも拙宅の本棚に日本青年社という政治団体が発行する機関紙「青年戦士」のバックナンバー過去7年分があった
年さん四回程度の発行ペースでページ数も4-8ページ
蒋介石に飼われてような人物の政治思想なんてどうでもいいんですが
他の部分をつらつら眺めるに
幹部のリストやスポンサー広告が興味深いですね
碑銘の一部が何者かに削られてるんですね
東京地裁に削除仮処分申請をしたのは誰だ
件の僧侶さん、サンケイスポーツによると
「麻生太郎財務相(72)との関係も深く、同寺関係者によると、安倍晋三首相(58)とも親交があるほか、総連の許宗萬議長とのパイプもあるという。」
とか
あ、あくまでサンケイスポーツによるとですからね
「四十億人の貧しい人々こそ、グローバルなビジネスの未来を切り開いて世界にさらなる繁栄をもたらす原動力であり、イノベーションの源泉なのである。
「ボトム・オブ・ピラミッド(BOP)、すなわち所得階層を構成する経済ピラミッドの底辺にいる貧困層を<顧客>に変えるためには、技術、製品、サービス、ビジネスモデルそのもののイノベーションが不可欠だ」
「BOPを<市場>として開発すれば、ディストリビューターや起業家として働く女性たちから村の零細企業にいたるまで、何百万の新しい草の根レベルの起業家が生まれてくる」
北朝鮮も市場化できないかな。
保守合同、改憲派結集2013政界再編
日本を取り戻す!
勿論、我が国は排他的ではないが、我が国に仇なす者には、断乎として対抗して来た。と言う事が抜けている。
我が国民がお手本とすべきは二宮金次郎と教育の中心に置いていた。
彼は武将でも軍人でも無い一農民である。
これのどこが軍国教育、超国家教育なのか。
懐かしい記事貼っておきます。
安倍元首相 「周辺国への過度な配慮は結局、真の友好にはつながらなかった」
自民党総裁選への出馬が取りざたされている安倍晋三元首相は産経新聞とのインタビューで、「宮澤喜一談話、河野洋平談話、村山富市談話すべての談話の見直しをする必要がある」との認識を示した。
宮沢談話は1982年、教科書の記述をめぐり周辺国への配慮を約束したもので、検定基準を改め、「近隣諸国(配慮)条項」が追加されることになった。
河野談話は1993年に旧日本軍による従軍慰安婦の強制連行を認め、「おわびと反省」を表明したもの。
戦後50年を迎えた1995年、植民地支配と侵略について謝罪したのが村山談話だ。
安倍元首相は談話見直しの理由として、「周辺国への過度な配慮は結局、真の友好にはつながらなかった」と説明した。
露元外務次官「条約締結前の返還ない」
東郷氏証言と食い違い。92年北方領土非公式提案。
平和条約締結のタイミングの問題。
相も変わらず、ソビエトロシアはダマスキーであるなぁ!
わしらの立場は一貫して
北方領土返還は、無条件一括しかない!!
彼ら護憲派にとっては、「憲法96条」の国民投票で賛成が過半数が超えると、かれらのアイデンティティ『護憲』が虚空に空しく響くだけになってしまい、党や組織の存在意義を失い、政治生命さへも喪失してしまうから、ダブル選挙後は、国民投票で過半数の反対を得ようと一点集中して、全組織の総力を挙げて運動、活動を展開してくるに違いない。