2006年08月

 国会議員会館でもらった「国会タイムズ」(月3回発行)の8月5日号を見ていたら、北朝鮮のソン・イルホ対日国交正常化担当大使のインタビュー記事が載っていました。どうやら、国連安全保障理事会が北朝鮮非難決議採択前の会見だったようですが、興味深い内容があったので、紹介したいと思います。

 

 ちなみに、国会タイムズの会長が理事長を務める民間海外支援団体は、たびたび北朝鮮に対する食料支援などを実施していて、北朝鮮ともパイプがあるそうです。

 

 【米国の金融制裁】

ソン大使 「(米国は)これと言う正当な理由もなくマカオの『バンコ・デルタ・アジア』の預金まで、強権をもって凍結するなどの愚挙に出てきているが、世界の非難を浴びているのは、どっちか、ということを主張しておきたい」

 =そりゃ北朝鮮の方でしょう。本気で言っているのか、国際情勢を理解しているのか疑いたくなるセリフですね。

 

 【横田めぐみさんの偽遺骨】

ソン大使 「鑑定結果は、細田官房長官が『偽者』だと発表した時、我々はビックリした。その時、めぐみさんの夫であった金英男さんの怒りは大変なものであった。我々も鑑定書は見たが、専門家ではないので、よくは分からないので、遺伝子工学の専門家の意見だと『鑑定は理解できない』という結論が出ている」

 =「よくは分からない」というところに、弱気がにじんでいると受け取るのはうがちすぎでしょうか。北朝鮮のミサイル専門家なら分かりますが、遺伝子工学の専門家って、どんなレベルなのか疑問です。

 

 【日朝平壌宣言、ミサイル】

ソン大使 「朝日(日朝)関係は、最悪のレベルを超え、今や〝対決局面〟に入っている。朝米関係よりも、さらに悪化している。我々がミサイルを発射したことでは『朝日・平壌宣言』には違反していない。平壌宣言の精神は『両国の不幸な過去を清算するもの』というものだ」

 =「朝日・平壌宣言」‥。つい「あさひ」と読んでしまいます。なんかぴったりくるし。しかし、「違反していない」といわれてもなぁ。向こうとしては、日本から1兆円以上ともいわれる経済支援を獲得するために必要なんでしょうが、早期の国交正常化なんてありえない今となっては、もう破棄した方がいいと思います。

 

 【拉致事件】

ソン大使 「我が共和国は拉致の事実を我々自身が認め、我々自身が責任者を処罰したという事実は、これは我が共和国が国家の倫理と、綱紀を守っていることを意味しているにもかかわらず、日本は感情的に対応し、事態をより複雑にして悪化させている」

 =拉致実行犯のシン・グァンスは北朝鮮で国家の英雄としてのうのうと暮らしているんじゃなかったでしたっけ。国家の倫理と言われても、到底、納得できませんね。

 

 また、同紙によると、北朝鮮側は「強制連行被害者840万人」「虐殺された被害者100万人」「慰安婦徴用された朝鮮女性20万人」と主張し、それらに対する謝罪と賠償を求めているそうです。当時の朝鮮半島の人口は何人だよ、と突っ込みたくなる数字ですね。

 

 私は、こんなわけの分からない国と、当時の小泉首相や福田康夫官房長官、田中均・外務省アジア大洋州局長はどうして国交正常化を急いで進めようとしたのか、さっぱり分かりません。

 

 国交正常化というと、すぐ自由な行き来ができるようになると勘違いしている人もいますが、一党独裁の金王朝ではそんなことはありえません。現に、北朝鮮と国交を結んだ欧州諸国や豪州が、北の国民と自由に交流しているかといえば、そんなことは全くないし。

 

 国交正常化すれば、朝鮮総連は今よりお金や物資を本国へ持ち出しやすくなるだろうし、北のスパイは日本に入りやすくなるでしょうが、日本にとってのメリットって果たしてあるのでしょうか。正常化したら、北は日本のお金を原資に、さらに核開発やミサイル開発のペースを上げただけではないでしょうか。

 

 福田氏や田中氏のペースで国交正常化に突き進んでいたら、日本は危うかったと心から思います。拉致被害者家族や、その活動を強く支援し、福田、田中両氏と対決した安倍晋三官房副長官らの存在が政府になかったら、どうなっていたことか。想像するだに怖いところです。

 今朝の朝刊に、拉致被害者家族の横田夫妻が青森市で講演し、これで47都道府県すべてで講演したことになるとの記事が載っていました。お疲れさまですと、心から頭を下げたくなる思いです。

 

 一方、まもなく迎える8月15日を前に、社民党の議員たちが、「首相の靖国神社参拝は許せない」などとうるさいです。セミの鳴き声など聞きようによっては風流にも感じますが、拉致事件解決の足を引っ張り続けた社民党の人たちが、何か大声で「自分達の正義」を主張しているのを見ると、正直なところ怒りがこみ上げます。

 

 イザでも、何人かのブロガーさんが、北朝鮮のスパイ釈放要求書に菅直人・民主党代表代行が署名していた事実を指摘されていますね。週刊文春1989年9月28日号によれば、署名した国会議員は133人、そのうち119人が社会党でした!

 

  社会党議員が119人もいるのも今となっては驚きですが、釈放要求対象者の中には、有名な拉致実行犯で北朝鮮工作員のシン・グァンスのほかに、シンの共犯者である金吉旭らも入っていました。知らなかったで済むような問題ではないはずです。これでは、党ぐるみで釈放を求めたとしかいいようがありません。

 

 4年前に、官房副長官だった安倍晋三氏が、「(署名した)土井たか子氏や菅直人氏は極めてまぬけな議員だ」と発言して、問題になったことがありました。

 

 国会でも発言が取り上げられ、野党が抗議していましたね。確か参院外交防衛委員会だったか、安倍氏の答弁中に小泉首相から携帯に電話があって「絶対謝るな、どんどんいけ」という指示があったとも聞きました。しかし、残念ながら委員長がその場を納めようとして安倍氏に陳謝を求めてしまったと記憶していますが‥

 

 手元に、釈放要求書のコピーがあります。当時の盧泰愚・韓国大統領に宛てたもので、「私どもの心情をご理解下さり、彼ら在日関係のすべての『政治犯』とその家族が希望にみちた報せを受け、彼らが韓国での社会生活におけるすぐれた人材として、また日韓両国民の友好のきづなとして働くことができる機会を与えて下さいますよう、ここに心からお願いするものであります」とあります。

 

 北朝鮮工作員が、日韓両国で堂々とスパイとして活躍できるよう祈願しているようですね。また、署名者については「日本国国会議員一同」とも記しています。まるで、日本の国会議員の総意であるかのような書きぶりです。現韓国大統領とは違い、まともな人物であった盧泰愚さんは、果たしてどう受け取ったことでしょうか。

 

 社会党は現在、社民党と名前を改めましたが、中身は変わっていないようです。私なら、恥ずかしくて表を歩けるものではありません。

 

 ちなみに、署名者の中から著名な人物をいくつか拾うと、村山富市、土井たか子、菅直人、青島幸男、江田五月、田英夫、上田哲、田辺誠、山口鶴男、山花貞夫、佐藤観樹、石橋政嗣、千葉景子、久保亘、渕上貞雄、本岡昭次、宇都宮徳馬‥らの名前があります。

 

 今はもう、政治の表舞台から去った人も多いですが、私はできるだけ記憶にとどめたいと思います。そして、彼らが何を言おうと信用できないということを忘れないでいたいと考えています。

 昨日は、丸一日、衆院に二つ、参院に一つある国会議員会館をうろうろしていました。もう国会もとっくに終わり、議員の姿はまばらでしたが、いくつか新聞紙面に掲載するほどではないB級情報をゲットしました。以下のような内容です。

 

 ①民主党 第377回常任幹事会 報告メモ

                         2006年8月8日

  ※速記録ではありません。大意を書いている程度のものとご承知おき下さい※

  「岡田」(岡田克也元代表)

・党員サポーターが規定に満たない議員はどの位いたか

・三重県議会で民主系会派代表の県議が飲み屋で対応が遅いと言って、店内で椅子を放り投げ、女性に怪我をさせ逮捕された。ご報告し、お詫び申し上げたい。離党届が県連に出させているが、除名処分とするか否か今、検討している。

  「幹事長」(鳩山由紀夫幹事長)

・(党員サポーターが規定に満たない議員は)衆院では16名。参院では選挙区では13名。比例区議員では7名の計20名となっている。(民主党は全国25万人の登録をめざし、総支部の種別ごとに「最低登録数」および「登録目標数」を設定し、その結果について必要な措置を講ずることにしていたところである。現職国会議員総支部は1000名、公認予定候補者総支部は500名、その他の総支部は200名)

 

 まあ、民主党さんもいろんな悩みがありそうですね。岡田氏は代表をやめてからすっかり影が薄いですが、日教組王国・三重県をまとめるので大変な様子ですね。いずれにしろ、10月の補選、来年の参院選に向け、自民・民主両党の戦いは熾烈さを増しそうです。

 

 ②大紀元時報の8月3日付ビラ(議員会館前で配られていました)

見出し「中国の臓器狩り」「カナダ法政界関係者、調査報告書発表」「紛れもない事実」「中国で行われた臓器移植 出所不明の臓器、4万以上」「法輪功学習者から臓器摘出の実例」「中国全国範囲で生体臓器移植秘密収容所 数多く存在」

 

 これが本当であれば、近い将来、大きな国際問題となることでしょう。おぞましい話ですねぇ‥。適切なコメントが浮かびません。

 

 ③新宗連による「靖国神社参拝等に関する意見書」

 《(前略)このところ、一部閣僚の方が、「靖国神社の特殊法人化」、「A級戦犯の分祀」に言及されることがありますが、このことについても甚だ遺憾なことと存じております。

 現に宗教法人として存立する宗教施設のあり方について、政府が干渉する事は、これまた、「政教分離」規定に違反するものであり、神社の宗教的根幹に関わる、ご祭神のお祀のあり方について論及することもまた、「信教の自由」「政教分離」の原則に照らし、厳に慎むべき行為と存じます》

 

 新宗連とは、新日本宗教団体連合会のことで、「パーフェクト リバティー」「立正佼成会」など69教団が加盟しています。まあ、ついにマスコミと政治家の「宗教弾圧」(湯澤貞・前靖国神社宮司)に対し、宗教界からも反論が出始めたと思っていいのか。とにかく、マスコミも政治家も神道ならいくらたたこうが軽視しようが大丈夫、という姿勢が不思議で仕方ありません。

 

 一方で、新宗連は首相の「公式参拝」に関しては、政教分離に反するとして「十分にご配慮いただきたい」と申し入れていますが。議員会館をうろうろしていると、大事なことからどうでもいいことまで、いろいろな情報にぶつかるというお話でした。

 今朝の朝刊は、中国の江沢民前国家主席が1998年8月、外国に駐在する大使や外交当局者らを集めて「(日本に対しては)歴史問題を始終強調し、永遠に話していかなくてはならない」と指示していたことが明らかになったと報じています。やはり、というべきでしょう。

 

 日本人の中で中国の正体を直視しようとしない人は、首相が靖国神社参拝をやめれば日中関係は改善されると思い込んでいるようですが、この江発言で、それが間違いであることがはっきりしましたね。靖国問題が片付いても、中国はほかの歴史問題を持ち出すことが、中国側が出版した本(江沢民文選)で明確になるというのも皮肉なものです。

 

 むしろ私は、首相の靖国参拝は、中国の要求が他の歴史問題へと広がらないための防波堤になっているのではないかと考えていましたが、それが裏づけられたなぁと思っています。

 

 さて、江が98年11月に来日した際、当時の小渕恵三首相は、中国側が要求する共同文書への歴史謝罪盛り込みを拒否して男をあげました。来日直前にあんな指示を出していたわけですから、小渕氏の功績は評価されるべきですね。ある外務省幹部から、こんな話を聞いたことがあります。

 

 「小渕さんは中国を相当、疑っていた。江来日のとき、アジア局長と中国課長が夜中に首相公邸まで行って小渕さんと相談したが、小渕さんは『(謝罪は)これで本当に最後か?』と強く確認を求めた。局長たちも『これで最後です』とは答えられず、謝罪の文書化はノーとなった。ぼーっとしたふりをしていたが、すごい政治家だった」

 

 私も小渕さんが首相になった当初は、少々軽く見ていたところがあるのですが、実はなかなかしたたかな政治家でした。当時の首相官邸はどこでも記者がうろうろできたので、小渕さんがポケットに手をいれながら、官房副長官を怒鳴りつけて叱っているのを偶然、目撃したこともあります。

 

 小渕さんが急逝し、棺を乗せた車が国会や官邸の近くを通ったときには、にわかに雲が湧き、すさまじい雷鳴がとどろきました。大げさなようですが、小渕さんの怒りか慟哭ではないかと感じたぐらいでした。

 

 その後、衆院議員宿舎で見た野中広務官房長官は本当に震えて真っ青になり、何かにおびえたような表情をしていました。小渕さんの死に、何か責任のようなものを感じていたのでしょうか。少なくとも、野中氏もあの雷は小渕さんの死と関係があると感じていたと思います。オカルトっぽい話になりましたが。

 

 もう七回忌も終わり、すっかり昔の話になってしまいましたが、昨日のことのように目に浮かぶ、印象的なシーンでした。


   今朝、ワイドショーを適当に見ていたら、小泉純一郎首相がモンゴル訪問出発前のぶらさがりインタビューで、改めて8月15日の靖国神社参拝に意欲を示すとともに、中国の対応を批判したという趣旨のニュースが流れました。

   小泉流のリベンジだな、と思わずにやついてしまったのですが、あとで後輩記者のメモを読むと、テレビではだいぶ省かれている部分がありました。それは、中国様の言うことを全肯定し、あらかじめ自分たちが決めている結論以外の行動を首相がとると、よってたかって批判するメディアに対する皮肉の部分でした。

   まあ、首相のメディア批判自体はこれまでもずっと繰り返されてきたことだし、とりわけニュースではないという判断も成り立ちますが、今回の首相の反論ぶりはけっこう面白い。イザの利用者のみなさんにも興味があることだろうと思い、この場を借りて紹介することにしました(今朝7時40分すぎ、首相公邸前)。

  《 記者:8月15日の靖国参拝だが、総理は昨日「公約は守るべきだ」と発言した。一方、2001年8月13日に参拝したときには「幅広い国益をふまえ諸課題の解決にあたる」と、近隣諸国に配慮する談話を発表している。この整合性についてはどう考えるか?

   小泉氏:整合性というと面白いんですね。メディアは『必ず公約は守るべきだ』という。守らないと批判する。守ると、自分たちの意見に反対するのは『守らなくていいんじゃないか』と批判する。そうすると、今度は仮に公約を守らないとね、『何で守らなかった』と批判するんですね。

 何でも批判するのはメディアだけども、そういう点についても今までメディアの人たちもどう判断するか、私は面白いと思っているんです。整合性とかありますけども、私は靖国神社参拝を批判するというのは自由だと思ってるんです、誰でも。

  しかしね、どの国でもね、1つの問題、2つの問題、2、3の問題は意見の違いとか対立はあるんです。その1つの問題で意見が違うからね、首脳会談を行わないというのはおかしいと思いませんか?それについて皆さん、はっきり態度示さないね。もし私が1つの問題で対立する国とね、首脳会談を行わないと言ったら、私を『その通りだ』というか、おそらく批判するでしょうね。靖国参拝で小泉が参拝するなら首脳会談を行わないという中国、『その通り』と皆さん思ってるんですかね。

  日本の首相が2度と戦争を起こさない、戦没者に対する哀悼の念を表明するために靖国神社に参拝する、これ私は当然のことだと思ってますし、8月15日ならず、いつ行っても批判しているんでしょう。いつ行っても同じですよ。そう思いませんか?

 記者:それは8月15日?

 小泉氏:15日だろうが、13日だろうが、4月だろうが、10月だろうが、1月だろうが、いつ行っても批判してるじゃないですか。いつ行っても同じです。それは今までの積み重ねだ。経験ですよ。日本のマスコミもちょっと目覚まさないとね。ただいつも総理を批判すればいい、賛否両論あるんですから。公約を守った場合には批判する、守らなければ守らないで批判する。よく私を批判するね、テレビの評論家とかコメンテーターにね、そういう意見聞いてみたいね。何でも総理を批判する。それは総理を批判すればかっこよく見えるからいいんだろうけどね。少しは冷静に目を覚ましてもらわないと。

  1つの問題で首脳会談を行えないのはいいのかどうか。私は日中友好論者ですよ、今まで。話し合いをしてきましたよ。他の閣僚、他の分野、交流は進まってますよ。経済関係も深まってますよ。そう思いませんか?

  日本の首相がどこの施設に参拝しようと、批判されるいわれはないんです。戦争の反省をふまえて、戦後61年間、1回の戦争もせず、巻き込まれずに、平和国家として発展してきたんですから。まさにこれが過去の戦争の反省をふまえて日本が進んできた道です。現実が証明している。アメリカと協力すると『アメリカ追随』、中国と意見が違って協力しないと『アジアから孤立する』。全然孤立してませんよ。さまざまな国と交流が拡大、発展してます。中国と韓国も含めてね。

 見方がみんな政治的な意図ばっかりでね、政府を批判すればいいというだけじゃ正確な戦略なり見通しは立てられませんね。そう思いませんか? メディアも冷静に考えていただきたい。

 記者:総理の心はもう8月15日で決まっているか?

 小泉氏:適切に判断しております、いつも。》

  個人的には、「いつ行っても同じですよ」というセリフに関心を覚えました。首相に就任した最初の年、福田康夫官房長官と山崎拓幹事長に「15日を外せば中国はそんなに反発しないと言っている」とそそのかされ、13日に参拝したけど中国はやっぱり猛反発したことへの怒り。その後も例大祭に行ったり、元旦に初詣でで行ったりと中国への配慮と譲歩を重ねても何の意味もなく、むしろ中国を増長させただけだったことへの諦めと悟り。いいですねぇ、味があります。

 マスコミに対し、「目を覚ませ」と促す部分では、ドラマ「女王の教室」のきめ台詞「いいかげん、目覚めなさぁい」を思い出してしまいました。いや、おっしゃる通りです。中国の宣伝工作を無条件に受け入れているのは、実は日本社会でマスコミだけのような気もします。

 首相が15日の参拝を断行することで、次の安倍氏は楽になるでしょうね。安倍氏が首相就任後、例大祭で靖国に参拝しようとも、中国にとっても「小泉よりましだ」というエクスキューズができるわけだし。あえて言えば、首相はある意味、靖国問題を半分ぐらい解決してみせたことにならないでしょうか。

    現在、世間を騒がせているA級戦犯分祀論も無宗教の国立追悼施設構想も靖国の国家管理論も、首相が8月15日に参拝すれば、半分は意味を失うと思うし(残る問題は天皇陛下のご参拝)。小泉氏は、靖国参拝を継続することによって、日中関係をそれまでの臣従関係から対等な関係へと正常化する構造改革を果たした。私はそう理解し、この点では小泉氏を高く評価しています。

↑このページのトップヘ