このイザのユーザーブログを読んでいると、田中真紀子元外相が麻生太郎外相に対し、「アルツハイマー」と発言したことが取り上げられていました。この人は全くもう…。9年前の自民党総裁選で、候補の小渕恵三氏を「凡人」、梶山静六氏を「軍人」、小泉純一郎氏を「変人」と名付けたときには、コピーライターの才能がある人だなと感心したものですが、その後の言動を見ていると、ひたすら口汚く他人をののしるばかりで、甚だ見苦しいばかりです。小渕氏が亡くなったときには、平然と「これでお陀仏さん」と言い放ち、青木幹雄氏を「あいつは人間じゃない」と激怒させたとも聞いています。子供ができなくて昭恵夫人が不妊治療まで行った安倍首相のことを「種無しスイカ」と呼んだのも記憶に新しいですね。青木氏じゃありませんが、私もこの人はまともな人間ではないと思っています。
さて、この人の言動を紹介するのもなんだかなあ、とは思うのですが、やはり多くの人に知っておいてほしいなあと思い、田中氏が27日に岡山県内で演説の一部を書きたいと思います。もちろん、参院選に関係する部分は省きます。異なる立場の人への悪口もそうですが、田中氏が、民主党こそ田中派であり、自民党の正統嫡子であると考えているところが興味深かったもので。
《郵貯というものは、みなさんのお金。それを民営化するってどういうことか。これは外国に使わせることだ。自民党中心でいい政治を戦後をやってきた。今の平和憲法を守れと。二度と戦争をしないという約束の下で、経済発展、一生懸命にやり、平和と経済発展によって日本は世界に冠たる尊敬される先進国になったのではないか。それがどっかのバカが総理大臣にひょっこり出てきて、いやー戦後レジーム。レジームって体制です。戦後のことをやめましょうと。じゃあ平和をやめて、経済発展をやめるということなんですべ。だから頭が悪いと思うんですけど。
その2つの柱があって、郵便貯金をしっかりとわれわれ国民のための河川の改修とか、空港をつくるとか、日本のために使ってきたが、これを1993年、宮沢内閣後半にクリントン大統領と話し合いをして、日米年次改革要望書というものを交わした。その中の筆頭に日本の郵貯を民営化して、米国や世界に使わせろと。日本は金持ちなんだからと」。我々に使わせろと言われている。建設、情報通信とある。日本には圧力が来ていて、大臣がはぐらかせている。
小泉さんは猫だが、アメリカかぶれで、ジョージに丸をつけた。アヒルが出てくるアフラックなんて昔はなかった。モルガンスタンレーとか。そういう企業が入ってきた。日本はそういう体制になっていない。日本は52年間も自民党だけでやってきた。オリンピック、万博をやって日本はよくなってきた。
自民党はよかった。ただ池田、佐藤、田中内閣までだ(笑い)。民主党もバラバラしているそうだから、みんながへらへら入ってくる。時代が変わっている。秋風が吹くとき、アメリカからまた年次計画要望書が送られる。郵政民営化はやっちゃいけない。日本は財政が破綻していて、我々のお金を我々が使わなくてどうする。日本は少子高齢化だ。一番早いのは新幹線じゃない。お年寄りが多くて、逆三角形、おむすびころりんになる。年金も介護も医療も必要だ。安定的財源が必要なのに郵政民営化していはいけない。
小泉さんはかつらをかぶったネコだから。横須賀出身ですから。あそこでアメリカ大嫌いになるか、ヤンキーおじさんになる。横須賀にいろいろある。すっかりあこがれる。プレスリー記念館に行きたいと言ってバカなまねして。米国の大統領が石原裕次郎のまねするか。あれは何だと言われている。あの人のアメリカかぶれのために売り飛ばされている。
この内閣は小泉さんが自分の派閥の中で、今回の選挙用に指名したのが安倍首相だ。「自民党は我々なんですよ。もともと元祖われわれが自民党ですから。着服なんです。着服された方はリベラルでして、田中角栄大蔵大臣の時は積極財政。しょっちゅう景気をよくして、企業も個人も。そして個人ももうかって、ものを買ったりする。それは税収で入って売りだけ高が上がってきて、その税収で道路をつくれるし年金も◯もできる。福田大蔵大臣は緊縮財政。ぎゅーっと絞るんです。余ったのは◯◯(懐に入れるという趣旨の話、笑い)。田中総理大臣は日中ですから。福田さんは安倍、岸さんの系列だからアローン派なんです。全然違うんです。外交も財政政策も。その中でずっと橋本総理を初め、小渕さん、竹下さんら田中派がずっと続いているから、指をくわえてみていたわけだ。いいなあ、田中派ばっかり。
だから小沢代表はけしからんと。田中の最後の残党だからじゃないかといじめ抜かれて、壊し屋だとか、人相が悪いとか、いろんなことを流布しているのは自民党なんですね。ところが民主党(自民党の言い間違い?)を追い出されたのは小沢さんでしょ。こっちは本流だったかもしれませんけれども、鳩山さんにせよ、岡田代表(元代表)、羽田さんにせよ、不肖田中真紀子も新党の受け皿だし、こちらの民主党はコアになっているのは旧田中派なんですよ。今、残っている自民党は福田派なんですよ」。こちらは福田とか森デブとか、安倍とか小泉とか、背が高くてかっこいいから。うちの夫の方がよっぽど格好いい。その安倍さんがやっているのは緊縮財政だ。財源どこからもってくる。どこから金が出てくるのか。答は消費税。食品にはかけない。高級品の消費税をかけたらいい。
拉致は5年たっても一人も帰ってこない。曽我さん、大丈夫ですよ。なんで中山補佐官が国会議員なのか。補佐官では解決しないからバッジをつけるという。金正日が選挙を見ているという。そんなに仲が良いなら自分が北朝鮮にいけばいい。
「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書は右翼だ。教科書も書き換えたい。戦争をしていないと…。》
これは後輩記者の取材メモからの抜粋で、全文をテープ起こししたものではないので、一部で省略された部分もありますが、どうお感じになられたでしょうか。私は、聴衆がこの田中氏の演説で大笑いしていたという点が気になりました。私には不愉快な根拠のない罵詈雑言と、何でも自分が正しいという独りよがりとしか感じられなかったのですが…。
それにしても、他人のことを「バカ」とか「頭が悪い」と公然と言うこの人自身はどうなのか。政治家には、自分自身の姿が見えていない人がけっこう多いのですが、この人は別格かもしれません。