亀井静香郵政改革・金融相はきょうの午後、出演したBS11で、平成22年度予算の規模は100兆円以上にすべきだと考えを表明しました。概算要求段階での95兆円という数字にも驚きましたが、亀井氏は日本をどこに導こうとしているのでしょうか。金融相という重要ポストにある人の発言だけに、真摯に受け止めなければならないのでしょうか。関連発言部分を紹介します。
聞き手 補正はどれぐらいか
亀井氏 これもやっぱし、あれでしょ、カットした3兆円を財源する、そんなことで持つわけない。3兆円のカットで1%ぐらいマイナス効果が出ますよ、ほっといても。私は10兆ぐらい行けばいいと思う。なかなかそこは、今の民主党、私自身が取り仕切るわけじゃない。私はもっと出せと言ってるの。財源なんていくらでもあるんだから。特別会計あれするだけで、20、30兆すぐ出る。役人の財布になってるんだから。抱えて出さないでしょ。これは自公時代、私も政調会長やりましたけどね、そこに政党も、政治家も手を突っ込まないんです。役人の一種の聖域になっている。
だから、私はね、きょう言うたんだけどね、仙谷大臣にね、ばっさばっさ切って、良くやるね、彼は。だから、私は人斬り以蔵だと言ったんだけどね、、彼みたいに腕のいいのが悪役買って、各省庁に任せないで、3兆円出せ、4兆円出せと言えばね、2、30兆財源なんて、すぐに出るんですよ。
そうした思い切った、本当は10兆以上のね、補正やらないと経済もたなくなりますよ。そういうことをやって、来年度予算もね、100兆以上に持っていかないとダメですよ。
聞き手 92兆に落とそうとしてるが
亀井氏 そんなことしたらね、経済が大変になって、宴の後のむなしさになる危険性がありますね。
聞き手 いわゆる二番底に落ちていくと
亀井氏 落ちていく。外需言ったって、そう簡単にアメリカが持ち直しますか?中国も人為経済なんだ、自由主義経済じゃない。そいいういう中で政策的に景気をよくしていく。外需頼みじゃなくて、それも、民間にほっておいて、子ども手当とかだけでは出
ない。
聞き手 民主党の弱点は経済、成長戦略といわれる
亀井氏 成長というと自公政治と言われる恐怖感がある。そんなことはない。
…新規国債発行額も50兆円を超えるだろうと言われていますが、亀井氏が本当に民主党を仕切っていたらどういうことになっただろうかと戦慄を禁じえません。特別会計に切り込むこと自体は賛成しますが、それにしても、そんな玉手箱みたいに…。