2009年12月

 

 昨日は公明党の山口那津男代表が首相官邸を訪れ、鳩山由紀夫首相に米軍普天間飛行場移設問題や経済対策などについて申し入れを行いました。山口氏は申し入れ後、記者団に「今後の公明、民主両党関係については?」と聞かれ、「そういうことはお話ししていません」と語りましたが、まあ、公明党のアピールのために来たのでしょうね。分かります。

 

 で、本日はその公明党の母体である創価学会の関連出版社、潮出版社がつくっている「文化手帳」について取り上げます。これは、聖教新聞の購読者や関係者に配布されているものですが、昨日、知人が「けっこう便利だ」というので中身を見せてもらい、驚愕した次第です。

 

     

 

 通常の手帳と同じく、カレンダーやその他がコンパクトにまとめられているのですが、特色は、巻末の「人名簿」の充実ぶりにあります。そこには、作家や漫画家、大学教授、ジャーナリスト、写真家、評論家などの名前がずらりと並び、かつ、自宅や事務所の住所や電話番号も記されていました。これ、広く配布するにしては、かなりシークレットな個人情報だとも言えるのではないでしょうか。一体何に使えというのか。

 

 具体名(分類は手帳にほぼ準拠、敬称略)をちょっと挙げると、

 

 【作家】阿川弘之、赤川次郎、赤瀬川隼、浅田次郎、井沢元彦、井上ひさし、伊集院静、五木寛之、猪瀬直樹、池沢夏樹、石川好、石田衣良、石原慎太郎(東京都知事)、宇江佐真理、宇能鴻一郎、内田康夫、内海隆一郎、逢坂剛、大江健三郎、大沢在昌、大下英治、荻野アンナ、片岡義男、勝谷誠彦、唐十郎、小松左京、北原亜以子、倉本聡、小池真理子、神坂次郎、菊地秀行、北杜夫、北方謙三、佐江衆一、佐野真一、澤田ふじ子、澤地久枝、清水義範、椎名誠、塩野七生、柴田翔、瀬戸内寂聴、瀬名秀明、関川夏央、高杉良、高橋克彦、田辺聖子、辻井喬、筒井康隆、出久根達郎、童門冬二、夏樹静子、畑正憲、林真理子、板東真砂子、平岩弓枝、船戸与一、古川薫、三浦朱門、三田誠広、宮城谷昌光、村上龍、諸田玲子、柳田邦男、山本一力、山本兼一、柳美里、夢枕獏、渡辺淳一

 

 【漫画家】ジョージ秋山、いしいひさいち、黒鉄ヒロシ、東海林さだお、ちばてつや、永井豪、藤子不二雄A、松本零士、やなせたかし

 

 【ジャーナリスト、ルポライター】有田芳生、上杉隆、鎌田慧、坂本美和、田原総一朗、高野孟、船橋洋一(朝日新聞主筆)

 

 【評論家】井尻千男、岡崎久彦、日下公人、呉智英、佐高信、塩田丸男、竹村健一、立花隆、鶴見俊輔、西尾幹二、西部邁、長谷川慶太郎、マークス寿子、室伏哲郎、吉本隆明

 

 【学者】五百旗頭真、飯尾潤、上野千鶴子、梅原猛、小此木政夫、加藤寛、川勝平太(静岡県知事)、川上和久、姜尚中、木村汎、小堀桂一郎、北岡伸一、草野厚、岸田秀、佐々木毅、重村智計、曽根泰教、田中優子、竹中平蔵、中沢新一、中島嶺雄、中谷巌、中西輝政、中西寛、平川祐弘、深田祐介、藤原帰一、松本健一、御厨貴、武者小路公秀、村田晃嗣、山口昌男、養老孟司、渡部昇一

 

 【タレント】アグネス・チャン、永六輔、小沢昭一

 

 …以上、ざっと目についた人を挙げましたが、仕事場の所在地の記載だけしかない人もいるものの、どうみても自宅住所、電話番号だとしか思えないものも載っています。私も初めて「ああ、あそこに住んでいるのか」と知った人もたくさんいました。作家や学者にファンレターを書きたい人にはとても便利な手帳ですが、まさかそんな目的で電話番号まで記しているわけではないでしょうね。上に記した人たちがみんな学会員であるとか、シンパであるならばともかく、明らかにアンチの人もいますし。

 

 そして、何より驚いたのが、この方の名前でした。

 

 「三笠宮崇仁」 なんと、昭和天皇の弟宮である三笠宮さまについても、中近東文化C名誉総裁の肩書きで、住所と電話番号が明記されていました。これを聖教新聞の読者や学会関係者に配ってどうしようというのでしょうか。理解に苦しみます。

 

 昨晩、これに気づいた時点で潮出版社に電話し、担当者に他の人の分とも合わせて掲載理由を聞こうと試みたのですが、不在とのことでした。それにしても、毎日、なんだかなあと思うことばかりです。

 

 恐れていた悪夢が現実のものとなりつつあります。

 

 産経は12月8日付の「新民主党解剖 覇者の憂鬱」第1回で、「日本が岩手県になっていく」という岩手県議の言葉を見出しにとりましたが、本当にそういう事態が訪れるのかもしれません。

 

民主党の小沢一郎幹事長は昨日、テレビ東京の番組「カンブリア宮殿」(1月4日放映)の収録で、自ら首相の座に就くことに意欲を示しました。

 

:総理大臣とかには魅力感じられないんですか、なろうとか

 

小沢氏:形式的ポジションにあまり関心はないですけれども、まあ、総理大臣になって、本当にみんなのためにやれるっちゅうふうに、皆さんが思ってくださるときがあれば、それは、拒む必要はないとは思ってますけれども。

 

 小沢氏はもともとマスコミに露出することを嫌うことで知られてきましたが、最近は、このように積極的にテレビに出て、自己アピールに余念がありません。鳩山首相は長くはもたないし、どうにもふらふらしているので、「やっぱり自分がやらなきゃダメか」と考え始めたのかもしれません。

 

 あるいは、東京地検の追及を振り切るには、名実ともに最高権力者になる必要があると判断した可能性も否定できないところです。

 

 小沢氏にとっては、国会で答弁を求められたり、四六時中マスコミに監視される首相という立場より、今の「闇将軍」の方が居心地がいいのは本当でしょうし、多くの識者は、「小沢氏は首相になる気はない」と指摘してきました。

 

 しかし、私は以前のエントリでも何度か書きましたが、小沢氏はここ十数年、自分よりはるかに格下と思っていた若手議員や、「なんであいつが」と思う人物が次々に首相になっていくのを、深夜、眠れずに天井を見つめながら枕を涙で濡らしたことも度々あったのではないかと思うのです。それが政治家の性ではないでしょうか。

 

 今回の小沢氏の意欲表明に符合するように、小沢氏を自民党田中派時代からよく知る民主党の渡部恒三前最高顧問は20日のテレビ朝日の番組で、次のように述べています。

 

 「ここ1週間、まあ~、表舞台に立って嬉しそうに頑張っているからね。私は、(小沢君は)総理になりたくないのだろうと思っていたけど、ここ10日ぐらい見てると今度はなってくれるのかなと」

 

 また、小沢氏は16日には、新潟県柏崎市にある師匠の田中角栄元首相の墓に参り、「先生に負けない政治家になるよう頑張りたい」と記者団に語っています。これだって取りようによっては、同じく首相になりたいとの意欲表明ととれなくもありません。

 

 …まだあくまでそのおそれがある、という段階ですが、小沢首相という最悪のシナリオが一定の現実味を帯びてきました。民主党議員がはっきり述べていた「小沢帝国」の誕生です。ずっと彼を批判してきた私なんか、東京都迷惑条例だかなんだかで、きっと逮捕されるか職を失うかするんだろうなあ…。

 

 

 

 私は前々回のエントリで、鳩山首相が「私の思い」「沖縄県民の思い」などと、「思い」という言葉をやたらと多用する点を指摘しました。米軍普天間飛行場移設の先送りについても、鳩山氏はクリントン米国務長官に自分の思いを訴え、クリントン氏から「『よく分かったという思い』は伝わった」と述べているが、思い込みによる独りよがりや片思いでないこと祈ります。

 

 で、この鳩山氏についてあれこれ考えているうちに、社会部にいた13年前の平成8年12月に自分が書いた記事を思い出し、スクラップをひっくり返して見つけました。それは、「幻の『近衛-ルーズベルト会談』 山本有三氏起草の首相声明文発見 戦争回避の心情切々と 昭和16年夏」という見出しのものです。近衛文麿首相が戦争回避のためルーズベルト大統領との首脳会談を企図した際、ブレーンだった作家の山本有三氏が書いた幻の決意声明文の草稿が発見されたとの内容です。

 

 草稿は当然、近衛氏の考え方を反映したものでしょう。近衛氏と鳩山氏を単純に比較してはいけないのは当然ですが、連想してしまったものは仕方ないのでそのまま書きます。要は、冷厳な国際社会の現実を主観的に解釈し、「話せば分かる」的な視点で見ている点が似ているのではないかと感じたのです。「友愛」が好きな鳩山氏も以前、「オバマ氏は分かってくれる人だ」と周囲に言っていましたし。

 

 まず、その声明文草稿を以下に掲載します(歴史的仮名遣いは変換が面倒だったので現代文で表記してあります)。

 

《およそ国際間の交渉は、「まこと」をもって語り合う時、たとえ困難な問題であっても、解決の道が見出されないはずはない。いま日米両国の上には、ただならぬ暗雲が暗雲がみなぎっている。もし、これを趣くままに趣かしむるならば、いつ最悪の事態を引き起こさないとも限らない。さような結果に立ちいたる事は、両国の国民にとって、最大の不幸といわなければならない。

顧るに、太平洋の波は、有史以来、砲弾戦争によってのしぶきを立てたことはないのである。誤解と感情と、第三国の策動とによって、太平洋を射的場とするようなことがあっては、この太平洋を挟む両大国は、世界史の上に、心にもない汚点を残すことになる。そこで自分は、今回アメリカ大統領ルーズヴェルト氏と会見し、日米問題について懇談することにした。尽くすべき手段を尽くし、施すべき限りの手だてを施すことは、この際為政者としての責務であると、痛感したのである。

本来、わが国において、総理大臣が現職のまま国土を離れることは、かつて例のない事であるが、このたび、あえて先例を破って海外に渡航するゆえんのものは、ひたすら東亜の安定を願い、世界の平和に貢献したい一念にほかならないのであって、上は以て陛下のご信任にこたえ奉り、下は以て万民の生業をやすんじたいと、深く心に決したからである。

恐らくルーズヴェルト大統領も、為政者として、同じ心がまえであろうと信ずる。私は腹を割って、平和と人道のために語り合いたいと思っている。私のこの信念は、率直にして賢明なるアメリカの全国民にも、必ず通ずるものがあると信じている。

万一、尽くすべき手段を尽くし、「まごころ」をうち明けて語っても、なお、日本の真意が通じない場合には、その時には、全日本国民の血潮によって、解決してもらうより道はないのである。自分は今、重大なる決意をもって船出する。国民諸君も、不動の覚悟と、万全の用意とをもって、この重大なる推移を見まもっていていただきたい》

 

 …しかし、近衛氏が望んだ日米首脳会談は結局、米国に拒否され、実現しませんでした。腹を割って話そうにも、もう相手は話し合う気もなかったというところでしょうか。善意も真心も国際社会では必ずしも通じるものではなさそうですね。ルーズベルト大統領自身は興味を示したけれど、ハル国務長官らが強硬に反対したとも言われています。

 

この声明文について当時コメントをもらった近衛首相の研究で知られる防衛庁防衛研究所の庄司潤一郎主任研究員は「近衛の考え方が色濃く反映されている。近衛が日米戦の回避に、戦後の自己弁護としてではなく、当時から命がけだったことを示す客観的な資料といえる。同時に、厳しい国際情勢についての認識の甘さも表れている」と語ってくれました。

 

 この幻の日米会談に関しては、現在、フジテレビで放映しているドラマ「不毛地帯」のメインのモデルとなった故瀬島龍三元伊藤忠商事会長にもインタビューして軍側がどう見ていたかなどの話を聞きました。近衛氏は16年8月4日、陸海両相に会談の決意を報告し、6日には昭和天皇に上奏しています。そして28日に、野村吉三郎駐米大使が近衛氏のメッセージをルーズベルト大統領に手交したとのことです。

 

 当時、大本営陸軍部作戦課参謀(大尉)だった瀬島氏によると、こうした経緯は大本営にも伝わり、「現業部門の僕らは、全面的に期待したわけではないが、戦争にならずに別の道が開けるかも、とほっとした」といいます。

 

 海軍は早速、近衛氏を乗せる高速巡洋艦の選定を始め、陸軍は土肥原賢二中将を随員長に内定しました。瀬島氏は田中新一作戦部長(少将)から直接、極秘裏に中国戦線から全兵力約85万人を撤収する作戦の起案作業を命じられたそうです。瀬島の説明はこうでした。

 

 「日本軍は武漢三鎮(武昌、漢口、漢陽)で中国の国民党軍と対峙状態にあり、撤兵は容易ではなかったが、前線から徐々に折り畳み、最終的には天津、南京、広東など港湾付近に集結させる作戦を起案した。作戦を発動してから全兵力の撤収まで、最低1年かかる計算だった」

 

 それから約30年後の昭和47年に、瀬島氏が米ハーバード大のジョン・F・ケネディ・スクール(政治・行政学の大学院)のセミナーに日米戦争についての講師として招かれた際、米側に「なぜ米国は近衛首相の会談提案に応じなかったのか」と尋ねたところ、米国の学者からはこんな回答が返ってきたそうです。

 

 「日本に好意を持っていなかったハル国務長官が、ルーズベルト大統領に対して『近衛は1937年の日支事変当時の首相であり、信用できない』と進言したからだ」

 

 …鳩山氏は19日閉会したデンマークでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に向けて、繰り返し「国益は大事だ。しかし、地球益も大変大事だ」と聞き慣れない「地球益」という言葉を駆使して強調していました。でも、予想通りというのも辛いですが、やっぱり資金拠出の手形を切るだけに終わったようです。オバマ氏ともろくに口をきく機会もなかったようですし。

 

 まあ、多国間の枠組みでの国際会議ならばまだいいのですが、日米という2国間関係において信用を失うことのダメージは小さくないと考えます。だから外交は難しい。知日派で知られる元米政府高官は日本の現政府高官に対し、オバマ氏について「彼の本質はコールドだ」と指摘しています。鳩山氏がいかに善意と友愛に満ちていようと、米側から「話し合う価値がない」と外されてしまえば、それを伝えることすらできないのではないでしょうか。まっ、もうなるようにしかなりませんがね。

 

 

 さて、鳩山由紀夫首相の偽装献金問題をめぐり、首相の87歳の母はすでに、東京地検特捜部に「利息もないし、返済もないので、贈与と言われてもしょうがない」などと記した上申書を提出しています。この問題では、首相の実姉も参考人聴取を受けており、元公設第一秘書と元政策秘書は政治資金規正法違反の罪で立件される見込みです。こんな首相は憲政史上、前代未聞だと思うのですが、鳩山政権の危機感は薄そうですね。鳩山首相自身も「国民はきっと理解してくれる」と信じているのでしょう。

 

 それはさておき、今回はこの「公人の中の公人」であるはずの鳩山首相の「政治とカネ」の問題をめぐる政府答弁書を紹介します。木で鼻をくくったような、という表現がありますが、その典型を見るようで興味深いからです。まあ、具体的に回答すると墓穴を掘ることになるので、こういう風にしか答えられないのかもしれませんが。まずは、自民党の鴨下一郎氏の質問主意書に対する答えからです。

 

鴨下氏 鳩山総理は母親から月額1500万円、6年間で総額9億円を受け取りながら、秘書が行ったことであり、自分は全く知らなかったと無責任な発言をしている。そもそも親子間の金銭のやりとりについては贈与とみなされる場合が多いため貸し付けについては厳しい要件が求められているが、このことについては一切触れていない。そこで以下の質問をする。

    通常これは脱税にあたると思うが見解如何

    脱税とみなされない場合は、今後、鳩山総理と同じケースが生じた場合も同様に脱税にあたらないと判断するのか

    親子間の金銭の貸し付けにあたっては。金銭貸借契約書、返済計画書及び銀行通帳などの添付書類が必要と思われるが、これらを含め何が必要か

    右の要件を満たさない金銭の貸し付けは通常贈与とみなされるが本当か

    修正申告で、贈与税を支払うことになった場合の時効はあるのか、延滞税は発生するのか、贈与の金額と贈与税額の表、及び延滞税を含めた納税額について、明らかにされたい

 

答弁書 お尋ねの課税上の問題については、個別・具体的な事柄であるので答弁を差し控えたい

 

…見事にはぐらかしています。というか、最初から答えるつもりはないという強い拒否を感じますね。続いて、やはり自民党の森まさこ氏の一連の質問主意書に対する答弁書の回答をいっきに掲載します。開き直った感があり、また、他人事のようでもあります。

 

森氏 鳩山総理はブルネイ国王と会談した際に、ブルネイには所得税が無いことから日本国民はブルネイへの移住を望むであろうという趣旨の発言をしている。この発言は、日本国の行政府の長として誠に見識を欠くものと思われるが、鳩山総理は納税の義務とはどのようなものであると考えているのか。(後略)

 

答弁書 納税義務については、日本国憲法第30条に「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ」と規定されていると認識している

 

森氏 鳩山総理の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書において、寄付及びパーティー収入の記載が真実と異なっていたという問題につき、鳩山総理が、偽装献金に対する寄附金控除証明書を取得したことが判明している。しかしこれは真実の寄附ではないから、寄附金控除がされたとすれば脱税と考えるが、見解を示されたい。(後略)

 

答弁書 お尋ねについては、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての活動に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。

 

森氏 鳩山総理の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書において、寄附及びパーティー収入の記載が真実と異なっていたという問題及び総理が実の母親から過去5年間に約9億円もの資金提供を受け、政治資金にあてていたとされている問題で、鳩山総理は「すべて司法に任せている」と繰り返すのみで、自身の口からの説明を一切拒否しているが、日本国憲法第75条によれば、国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意がなければ、追訴されない。鳩山総理は、司法の場では原則として逮捕も起訴もされないのである。国務大臣は、疑惑について国民に納得のいく説明をする政治的義務を負っているからこそ、このような特権が許容されると考えるが、見解を示されたい。

 

答弁書 お尋ねの「政治的義務を負っているからこそ、このような特権が許容される」の意味するところが必ずしも明らかではないが、いずれにせよ、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての活動について、政府としてお答えする立場にない。

 

森氏 鳩山総理は、(中略)すべて秘書の独断によるものとし、自らは関知していなかったことを主張しているが、鳩山総理はかつて野党時代、該当演説や国会質問のなかで「秘書が法を犯した場合にはすぐに国民に謝罪して国会議員のバッジを外す」と発言していた。この姿勢は今も変わりがないと明言できるか、見解を示されたい。

 

答弁書 お尋ねについては、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての発言に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。

 

森氏 ユートピア政治研究会を作り、また、新党さきがけを作った際、鳩山総理は、「お金のかからない政治」、「クリーンな政治」を目指すと言っていたが、実際は死者の名を騙るなどして5年間に3億円以上の政治資金を偽装し、かつ使っていた。普通の人には手に入れることのできない金額であり、鳩山総理自身が率先して「お金のかかる政治」、国民に説明のできない「汚れた政治」を行っていたと考えられるが、この点について、鳩山総理が標榜していたはずの「お金のかからない政治」、「クリーンな政治」との整合性について見解を示されたい。

 

鳩山氏 お尋ねについては、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての発言等に関するものであり、お答えする立場にない。

 

森氏 鳩山総理は自身の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書において、寄附及びパーティー収入の記載が真実と異なっていたという問題に関する答弁の中で、「弁護士とともに、収支報告書を見たところ、支出に不正が無かったので、収入についての不正が見つけられなかった」、「弁護士からの報告書にあるとおりである」旨発言し、疑惑が発覚するまでは自身を中心とする金の流れを十分に把握していなかったかのような態度をとっている。(中略)鳩山総理は自身の政治資金収支報告書を政治生活の中で一度も見たことがなかったのか。だれが寄附してくれているのか秘書に一度も聞いていないのか。「クリーンな政治」、「お金のかからない政治」は、自身の政治資金報告書を一度も見ないで達成できるのか否か、国民に納得のいくような見解を示されたい。

 

答弁書 お尋ねについては、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての活動等に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。

 

森氏 鳩山総理は、自身の資金管理団体「友愛政経懇話会」の収支報告書において、寄附及びパーティー収入の記載が事実と異なっていたという問題について現在なお真相の解明ができていないと述べているが、法律上匿名献金に関する部分の会計帳簿を備え付ける義務がある。会計帳簿を見れば匿名献金の偽装はすぐに解明できたはずである。鳩山総理はこの帳簿を見たのか。また、鳩山総理の弁護士はこの帳簿を確認したのか、見解を示されたい。(後略)

 

答弁書 お尋ねについては、鳩山由紀夫衆議院議員の政治家個人としての活動に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。

 

 …政府答弁書は閣議決定されたものですが、こんな内容をいちいち花押を書いて承認している各大臣にもご苦労さまですと言いたいですね。ないものねだりなのは分かっていますが、「透明な政治」を掲げるのであれば、もう少し誠意ある答弁書をつくってもよさそうなものです。二階俊博氏の役職辞任ですらもたつき、これを攻めきれない野党・自民党もだらしない限りですが。

 

 

 鳩山首相は国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)出席のため、デンマークに出張中です。まあ、この会議自体、いろいろと問題点はあるわけですが、本日はそこに表れた日米関係の現状について書こうと思います。産経は今朝の政治面で、オバマ大統領は中国の温家宝首相とは会談したけれど、日本側は鳩山首相が希望していた日米首脳会談のオファーすらできなかったこと、鳩山首相はクリントン国務長官とは偶然ばったり会ったので「社交辞令的な立ち話」(外交筋)はなんとかできたことを報じています。

 

 で、その後、きょう未明になって鳩山首相は記者団に、クリントン氏とは晩餐会でたまたま隣の席になったので、その際には懸案の米軍普天間飛行場移設問題についても話をしていたことを明かしました。それはいいのですが、その内容のなんとふわふわとして頼りないことか。以下、やりとりを報告します。《》内は私のつぶやきです。

 

記者 非公式会合のなかで、何かオバマさんとメッセージを交わすことはできたのか

 

鳩山氏 あの、「元気かい」というぐらいの話と、それから、「この会合なかなかうまく行ってないなぁ」というような簡単な会話はありました。しかし、まぁ、お互いに離れているところで、座ってほとんど議論している場でありますから、それ以上、彼が入ってきたときに、会話を交わしたという程度であります。まだ、オバマ大統領は残っているという状況です。

 

《喫緊の課題を抱えた世界第一位と第二位の経済大国、しかも同盟国同士が「元気かい?」でおしまいですか…。米国側は「鳩山は日本の盧武鉉」と呼んでいるそうですが、本当に相手にされていない感じですね。外務省関係者によると、ローレス国防副次官は「それでも盧武鉉はイラクに派兵したが…」と暗に鳩山首相は盧武鉉以下だと言っていたそうですし》

 

 それから、これはお話をされてないかもしれません、聞いてないかもしれませんが、昨日の女王陛下の晩餐会では、これは、どのように配慮していただいたか分かりませんが私の隣がクリントン国務長官でありましたから、1時間半ほどお隣にいて、親しく歓談することができました。当然、皆様方がおたずねのことも、私の方からかなり詳しく説明は申し上げてあります。

 

 《これはただの偶然かもしれませんが、あるいは本当にデンマーク側が日米関係を心配してそのように席順を組んだのかもしれませんね》

 

記者 おたずねのことというのは、普天間基地の問題だと思うが、総理からどう説明して、クリントン長官からどんな反応が返ってきたのか

 

鳩山氏 はい。この件に関しては私の方から経緯を申し上げて、基本的にご理解いただいたと。そう思っています。すなわち、日米同盟というものの重要性というものを、お互いに認識を、重ねてでありますけれども、をすることができた、確認することができたというのが一つであります。

 

 《鳩山首相はこの「思い」という言葉を多用します。ただ、この「思い」は多分に主観的なもので、単なる鳩山首相の思い込み、勘違いという場合も多いようです。いずれにしろ、あまり国家の指導者が口にすべきことだとは思いません

 

 そして、そのなかで、今、この選挙で民主党が勝ったという状況のなかで、沖縄の県民の期待感というものが高まっているという状況ですから、ここで、日米の合意というものは大変重いということは、よく理解していますけれども、逆にそのことを強行すると、結果がどうなるか、私は大変危険だという風に感じていると。したがって、その間、しばらくの間、我々として、新たな選択というものを考えて、今、努力を始めているところだと。そういう意味で、しばらくの間、待っていていただきたいということを、申し上げました。

 

記者 クリントンさんからは

 

鳩山氏 はい。そのことに対して、十分に理解をいただきました。で、やはり、日米安保、日米同盟というものの重要性を、お互いに、私は確認ができて、大変いい機会だったなと。そういうように思ってます

 

 《本当に理解が得られたのならいいのですが…。そう思っているだけなのかどうか不安になります。ある外務官僚は、自虐的に「日本は非武装中立の社会主義国です」と言っている始末ですし》

 

記者 クリントン長官はどういう言葉で理解したのか

 

鳩山氏 あの、むしろ、クリントン長官の方からおたずねをいただいた話でありまして、それに対して、私が説明して、それ、(語気を強めて正確な言葉かは私も覚えていませんが、「よく分かった」という思いをお伝えいただきました。

 

 《「よく分かったという思い」と言われても…。あるいは、鳩山首相はダメだということを米国がさらによく理解しただけだったりして。まあ、結局のところオバマ氏の態度がすべてを表しているのではないかと感じました。鳩山首相の「宇宙語」を、一つひとつきちんと解釈しようとしても、無理があるのかもしれませんが。》

 

 

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