2009年12月

 

 本日も二日酔いです。「かくすれば、かくなるものと知りながら、已むに已まれぬナントヤラ」で、夜になるとついビールをあおってしまいます。ストレスを感じるとつい酒に逃げる悪癖から抜け出せません。今夜は政治部の忘年会だし。年明けにはごく軽い手術をするので、3週間ほど強制的に禁酒となることだし、まあいいか。

 

 さて、今朝の産経は政治面で、民主党の小沢一郎幹事長が天皇陛下と中国の習近平副主席との特例会見を「陛下の政治利用」にあたると懸念を表明した宮内庁の羽毛田信吾朝刊について、今度は「あいつこそどうかしている。天皇の権威を笠に着ている」と批判したと報じています。公の場での発言ではありませんが、「あいつ」ねえ。品性がうかがえるところです。

 

 小沢氏は好んで「民主主義」を口にしますが、この人の言う民主主義とは、「合法的に独裁者を生み出す仕組み」なのかなという気がします。また、小沢氏は以前、有権者を批判して「自民党に投票しておいて政治が悪いと文句を言う資格はない」という趣旨のことを語りましたが、現在では、「民主党に投票したのだから四の五の言うな。好きにさせてもらう」という気分でしょうか。

 

 で、ここからが本題なのですが、今朝の朝日と読売に、公明党の山口那津男代表が昨日の記者会見で、この会見について「政治利用ではない」と述べたという記事が載っていました。産経には掲載されていなかったので、担当記者に問い合わせると、確かに以下のようなやりとりがあったとのことでした。

 

記者 今回の件は政治利用にあたると思うか

 

山口氏 この会見は結果として日中の友好に資するものでありますが、しかし、過去例外的に行われたこともありました。ですからこのことをもって直ちに政治利用だというふうには判断をいたしておりません。この中国側も望み、陛下も最終的にこれを受け入れて会われたわけでありますから、むしろ日中友好に資するものとしてお互いが受け止めるべきものだろうと、こう考えております。

 

 …本当に公明党は残念な子です。確かに公明党は常軌を逸した中国べったりの政党ですし、「野党転落を機に自民党と距離を置こうとしている」(朝日の記事)のもその通りでしょうが、今は野党でしょうに。攻めるチャンスをみすみす見逃し、しかも相手に塩を送る了見がなんともはやいただけません。民主党といずれ手を組みたい、できたら連立に入れてほしいという思惑が見え見えでいやになりますね。いじましいというか。

 

 この問題をめぐっては、社民党の福島瑞穂党首も昨日、宮崎市での講演で言及していましたが、こちらの方がずっと「正論」です。あの福島氏がまともに見えてしまう公明党って…という感じです。福島氏は特例会見についてこう述べています。

 

 「きっちり反省材料にして今後はルールを守り、尊重していくべきだ

 

 今夜もきっとビールを浴びるように飲んでしまうのだろうなあ。ある民主党議員は私に、普天間飛行場移設問題の頓挫について「民主党政権かと思ったら社民党政権だった」とこぼしていましたが、良くも悪くも福島氏が存在感を発揮していますね。まさかそんな時代がくるとはなあ。

 

 

 天皇陛下と外国要人との会見にかかわる「1カ月ルール」について、宮内庁が最初に外務省に徹底を申し入れたのは、文書(下の写真)によると、平成7年3月13日付となっています。余談ですが、このときの鳩山由紀夫首相の立場はというと、自社さ政権の与党・新党さきがけの代表幹事でしたね。

 

  

 

 

 そして、平成16年2月3日には、その「1カ月ルール」がなかなか守られない事例が相次いだため、改めて宮内庁が外務省に「誠に遺憾」だとして文書(下の写真)周知徹底を申し入れているわけです。この二つの写真は、何かの参考になればと思い、ここに掲載しておくことにしました。

 

   

 

 で、本日午後のことですが、外務省の武正公一副大臣は記者会見で、天皇陛下と外国要人との会見について 「陛下が日本国民の統合の象徴である立場で(行うので)、公的行為にあたる」と述べ、内閣の助言と承認が必要となる憲法上の「国事行為」には該当しないとの認識を示しました。

 

 民主党の小沢一郎幹事長は、陛下と中国の習近平副主席との会見実現に向けた官邸のごり押しについて、「陛下の国事行為、行動は、国民の代表である内閣、政府の助言と承認で行うことなんですよ」と正当化していました。でも、武正氏は小沢氏の発言を否定したわけです。余計なお世話でしょうが、大丈夫かなと心配になります。

 

 また、小沢氏は「宮内庁の役人が、どうだこうだいったそうだけども、まったく日本国憲法、民主主義というものを理解していない人間の発言としか思えない」とも述べていますが、宮内庁長官はただの役人ではなく、天皇に任命された認証官でもあります。その意味では、政治家である各省政務官より「格」は上ですね。

 

 この調子でいくと、小沢氏は判例で憲法違反とされる永住外国人への地方参政権付与についても、「反対派は憲法を読んでるかね?諸君の理解が、まったくおかしいんだよ」とか言いだしそうです…。

 

 

 

 天皇陛下と外国要人との会見にかかわる「1カ月ルール」について、宮内庁が最初に外務省に徹底を申し入れたのは、文書(下の写真)によると、平成7年3月13日付となっています。余談ですが、このときの鳩山由紀夫首相の立場はというと、自社さ政権の与党・新党さきがけの代表幹事でしたね。

 

  

 

 

 そして、平成16年2月3日には、その「1カ月ルール」がなかなか守られない事例が相次いだため、改めて宮内庁が外務省に「誠に遺憾」だとして文書(下の写真)周知徹底を申し入れているわけです。この二つの写真は、何かの参考になればと思い、ここに掲載しておくことにしました。

 

   

 

 で、本日午後のことですが、外務省の武正公一副大臣は記者会見で、天皇陛下と外国要人との会見について 「陛下が日本国民の統合の象徴である立場で(行うので)、公的行為にあたる」と述べ、内閣の助言と承認が必要となる憲法上の「国事行為」には該当しないとの認識を示しました。

 

 民主党の小沢一郎幹事長は、陛下と中国の習近平副主席との会見実現に向けた官邸のごり押しについて、「陛下の国事行為、行動は、国民の代表である内閣、政府の助言と承認で行うことなんですよ」と正当化していました。でも、武正氏は小沢氏の発言を否定したわけです。余計なお世話でしょうが、大丈夫かなと心配になります。

 

 また、小沢氏は「宮内庁の役人が、どうだこうだいったそうだけども、まったく日本国憲法、民主主義というものを理解していない人間の発言としか思えない」とも述べていますが、宮内庁長官はただの役人ではなく、天皇に任命された認証官でもあります。その意味では、政治家である各省政務官より「格」は上ですね。

 

 この調子でいくと、小沢氏は判例で憲法違反とされる永住外国人への地方参政権付与についても、「反対派は憲法を読んでるかね?諸君の理解が、まったくおかしいんだよ」とか言いだしそうです…。

 

 

 

首相官邸側が宮内庁に対し、15日の天皇陛下と中国の習近平副主席との会見をごり押しした問題で、自民党は16日夕、「天皇陛下の政治利用検証緊急特命委員会」の会合を開き、事実関係の検証を行いました。その件に関して、後輩の田中記者がメモ起こしを送ってくれたので、ここで報告します。いろいろと思うところはありますが、私があれこれ解説するより、これを読んでいただいた方が状況がよく分かると思うので、そのまま(長すぎるのでごく一部は割愛)載せておきます。

 

 自民党はまあ、あれこれダメな点は多いのですが、こういう会合を記者にフルオープンにするところがいいですね。民主党側は小沢一郎幹事長の影響なんでしょうが、秘密主義が多く内部での議論が見えにくいところがありますから。以下のやりとり、非常に興味深く、問題の所在をクリアにする内容だと思います。

 

外務官僚A (日本側は)秋頃から、国家指導者の一人という言い方ではあったが(来日の)調整を聞いて、日本側に連絡するようにということを再三、あらゆるレベルの接触、チャネルを通じて中国側に求めてきた。中国側は内部の事情があったのか、決済が取れなかったのか、中々、返事がなかった。 

 12月中旬に訪日する可能性が高いということで、特に楊潔篪外相が日本を11月に訪問した際、19日に同行者から私に内報があった。当方は内報を受け、内々、宮内庁に打診した。結果的には、その後、正式に伝達があり、26日に外務省の担当局長、アジア大洋州局長が宮内庁に訪問して、改めて陛下ご引見についての打診をした。

 結果的には、「1カ月ルールがあるので、困難である」という返事を頂いたので、当方はまず30日に不可能であると中国側に連絡した。12月3日に北京の中国外交部副部長、王光亜氏から我が方の在中国日本国大使に要請が改めて天皇陛下ご引見の要請があった。9日、こちらの崔天凱中国大使から官房長官に再度に要請があった。

 10日に「15日午前にご引見が実現する」旨の内報が宮内庁からあった。それを受け、当方のアジア局長から在京の孔鉉佑公使にその旨、伝達した。

 

宮内官僚 11月26日に外務省の担当局長に我が方の式部官長に習副主席の陛下との謁見について打診があった。これまで守られていた1カ月ルールに照らして困難であるということを翌27日に返事した。

 その後、12月7日、官房長官から羽毛田長官に「日中関係の重要性に鑑みてぜひ陛下のご引見を実現できないか」というお話があった。その際、羽毛田長官から、「今まで1カ月ルールを守ってきた、このルールは、陛下以下皇室が行う国際親善活動は政府なりが行ういわゆる外交とは次元を異にして純粋に友好関係を進めるために行っているものであって、国の大小とか我が国との色々な懸案の重要性等々に左右されずに等しく各国と友好関係、親善活動をやるという皇室の今までの在り方を踏まえてやっている、その中での1カ月ルールは守っていきたい」と申し上げ、一度はお引き取りを頂いた。ただ、10日になり、再度官房長官から「総理の指示もありなんとかこの引見を実現するように」とのお話があったということであり、羽毛田長官の方で「ご指示とあらば宮内庁としては組織上、それに従うべき立場にあるので、陛下に引見をして頂くようにお願いをする」という状況になったが、その際、宮内庁の考え方については再度、ご説明申し上げた。

 そして、15日の引見に関して10日にそういうことになり、11日になり陛下の日程は15日の週の日程は引見がない状態で公表されており、15日の日程が追加の形で公表になった。その関係で宮内記者会からどうして追加があったのかという説明が求められ、長官がいきさつを説明し、こういうことは二度とあってはほしくないという説明をした。

 

    質疑応答

 

石井みどり氏 自民党の元首相が働きかけたとの報道があるが、事実は。どこにあったのか。それに対し、外務省、宮内庁がどういう説明をしたのか。

 

世耕弘成氏 副主席は国賓、公賓、公式実務訪問賓客、実務訪問賓客という中で実務訪問賓客という決定がされているがどういう判断か。閣議了解事項だと聞いているが。実務訪問賓客に対して霞が関や国会周辺で国旗掲揚が行われているが、誰がどういう形で決めたのか。ウルグアイの大統領も同じ日に来ているのに、ウルグアイの国旗を掲げず中国のナンバー6の副主席に対してなぜ国旗を掲揚したのか。

 

平沢勝栄氏 天皇の行われることについて、国事行為とか公的行為とか私的行為とか言われているが、宮内庁はどう理解しているか。憲法7条で大使、公使の接受はあるが、それ以外の外国賓客は公的行為で、それも内閣の助言と承認に基づいてやっているのか。

 

山本一太氏 経緯で確認。外交部会で外務省から公式に中国に一度、断ったという説明があった。夜のニュースを見ていたら、官房長官が一回外交ルートで断ったことを知らなかったという話があって、気になっている。知らなかったはずないと思う。どんな連絡をしたのか。官邸が知らなかったってことはあり得ないと思う。

 

外務官僚A 先ほど、元総理から働きかけがあったかどうかというご質問があった。元総理から働きかけがあったかどうかは承知していないが、元総理に対して1カ月ルールの説明を行うようにという官邸からの指示があり、その説明を行った経緯がある。

 

平沢氏 元総理って誰ですか。

 

外務官僚A 中曽根元総理でございます。12月の7日前後だったと思います。

 

山本氏 官邸からの指示で?

 

外務官僚A 1カ月ルールを説明して頂きたいということで説明した経緯がある。一旦断っていたという今の質問についてだが、30日の時点で官邸とも調整した上でご引見は難しい、不可能だということで説明はしている。中国側に答えている。

 

山本氏 そのことは官房長官は知っていたのか。外交ルートで断ったということは知っていたんですね。

 

外務官僚A 官邸とも調整しております。

 

平沢氏 官邸って誰?

 

外務官僚A 官房長官、それから総理でございます。

 

石井氏 中曽根元総理は説明を聞かれてどうおっしゃったのか。

 

外務官僚A 説明をして、「了解した」ということでございます。

 

外務官僚B 実務訪問賓客として確定した経緯は、実務訪問賓客というのは、国賓や公式賓客にならないが、国賓や公賓の対象者となりうる人間に対して接遇の一つの方法として運用してきている。今回は、公式実務賓客ほかの案件がすでにその時期に入っており、種々の事情で公式実務賓客を2つ重ねて行えないと運用しているので、実務訪問賓客とした。

 

世耕氏 その公式実務賓客とは、ウルグアイ大統領か。

 

外務官僚B そうではない。ウルグアイ大統領も実務訪問賓客。そういうことが予定されていたが、最終的には公式実務賓客にならなかった。実務訪問賓客は閣議案件ではない。公式実務賓客までは閣議了解が必要だが。それぞれのスキームにおける接遇だが、実務訪問賓客は中国もウルグアイも同様だが、原則として街頭旗、街路旗は掲揚しない。これも例外はあり、今回については中国とのハイレベル交流の一貫として、この訪問を非常に重視するということで、歓迎の意を表するということから、中国の国旗を街路旗として掲揚した。

 

複数の議員 誰の指示か。

 

外務官僚B 外務省の中での判断。関係する局課が相談し、最終的に大臣の了解を得た。最終的に関係局課で相談の上、大臣にお諮りし、大臣に決定頂いた。

 

宮内官僚 今回のご引見がいわゆる天皇陛下の行為の分類ではどれにあたるかという質問だが、公的行為であると認識している。国事行為は直接、内閣の助言と承認により行うと憲法に規定されているが、公的行為についても最終的には内閣が責任を負うという解釈が確立している。具体的には色々、積み重ねがあり、外国の接遇の場合の内閣の関与の仕方としては、公式実務訪問賓客までは閣議決定を経てこういう処遇をすると決まるが、それ以外は実務的に宮内庁、外務省と官邸等々と調整した上で行う。

 

衛藤晟一氏 30日ルールは誰がどう決めたのか。どう運用してきたのか。こういう経過の働きかけは中国大使館からあったのか、党からあったのか。働きかけと決定の経過を明らかにして。

 

田村憲久氏 1カ月ルールは未だかつて破られたことはないのか。特例が今まであったのか。国旗の掲揚は政治家からの要請はあったか。

 

西村康稔氏 16年に文書を出した時点では過去、抵触した例があったということだが、最近抵触した例は。そもそもこのルール、小沢氏の発言によると宮内庁の役人が作ったと。確かに文書は役人が作ったことになっているが、政治レベルでも理解し決めたルールだと思う。小沢の理解は間違っているのでは。小沢幹事長の発言の「それよりも優位性の低い行事を休めばいい」と不遜な発言だと思う。

 

宮内官僚 1カ月ルールは平成7年に宮内庁式部官長から外務省儀典長あてに、別件願いについては1カ月以前に申し入れてくれと文書を出しており、さらに平成16年2月に、これまでやむを得ない事情で弊害が散見されたことを踏まえ、16年にはこの1カ月ルールを今後はしっかり守って頂くようにというお願いを各方面にしてくださいと。バックグラウンドは、15年1月に陛下が前立腺ガンの手術をし、その後も色々な治療をされていたという状況、15年12月23日に70歳という高齢者と言えるような節目の年齢になられたこと。こういうことを踏まえて16年以降は例外のないように、とお願いしている。16年2月以降、例外は17年2月の1件。タイの上院議長がお見えになった時にわずか1日だけ間に合わなかった。スマトラ沖の大地震、大津波の被害があった直後なので、そういう事態で1日ということについては受けるべきだろうと。

 

世耕氏 1カ月ルールは、天皇陛下は外国の客と会う時に大変な準備をされると聞いたことがある。相手がどんな話を振ってきても、会談が何時間予定をオーバーしても対応できるだけの話題や相手の人となりをたたき込むので大変な準備をすると聞いているが、1カ月ルールとの関係は。

 

宮内官僚 おっしゃる通りで、仄聞しておるところでは色々な勉強をなさる。ケース・バイ・ケースだが、お来しになる賓客の国の大使が帰国し、話を聞いたり、それに準ずるその国に詳しい方々の話を聞いたりして色々、事前に勉強なさっていることは聞いている。単に20分、30分の会見だけでなく、準備の時間も多々あるので、そういうことも踏まえて1カ月ルールがあることは私どもも認識している。

 

山本氏 中曽根元総理に説明に行ったと言った。民主党の某大臣があたかも自民党の総理経験者が会見を申し入れたみたいなことを言っている。中曽根元総理が陛下の1カ月ルールを破って会見をせよなどと言ったはずがない。大臣の発言は極めて不正確だと思っているし、不正確な事実の下で言ったのなら大問題だ。

 

西田昌司氏 偽メールと同じだよ!

 

山本氏 例えば中曽根元総理が聞いたとしても、1カ月ルールを破って会見を設定した判断は民主党政権であり総理だ。中曽根総理に説明に行けと指示があった理由は。全体の雰囲気の中で、中曽根元総理が1カ月ルールを破ってでも会見をしろと言ったのか。

 

鴨下一郎氏 この(羽毛田信吾)長官の話の中で、一旦終わって再度官房長官から総理の指示を受けてと。経過を詳しく。平野長官は一旦、納得したのか。その後、もう一度、要請があったという経緯は。報道なので事実関係は分からないが、平野氏は恫喝に近い形で要請したと聞いているが。

 

外務官僚A 前原大臣の発言に対してコメントは控えたい。1カ月ルールについて中曽根元総理に説明したところ、「よく分かりました」ということだった。

 

山本氏 なんで行けと言われたのか。

 

外務官僚A 説明するようにということだったので。

 

不明議員 誰から、なぜ行けと言われたのか。

 

外務官僚A 官邸の官房長官から説明に行ってくださいと。

 

西田氏 私たちが奇異に感じたのはなぜ前原大臣がそういう発言をしているのか。閣議の中でやっているのか。まったく所管外ではないか。 

 小沢さんの発言はとんでも無い発言だ。ルールで書いてなければやっていいとか、こうういう話を言っているが、小沢氏の政治姿勢そのものだ。天皇陛下の存在は憲法で規定してあるが、天皇陛下は憲法の枠外に元々、おられる存在だ。今、日本国憲法の中でやっているが、元々慣習、伝統の上におられる。その積み重ねが様々なルールになっている。天皇陛下に対する態度として傲岸不遜というよりもあるまじき態度だ。そこははっきり自民党がしておかないと。公式的な法律論じゃない。特に民主党政府が行った在位20周年式典はなんですか。松野官房副長官が寝ていたじゃないか! 

 

外務官僚A 元総理の件は、先ほどの説明の通り。前原大臣がどういう背景、趣旨で発言したかを忖度することは差し控えたい。経緯を説明するようにということで1カ月ルールを説明し、ご理解頂けたということが全てだ。

 

外務官僚C 閣議には閣僚しか出ていない。閣議、閣僚懇でどういうやりとりが行われているかは承知していない。

 

宮内官僚 官房長官から羽毛田長官に電話があったのは12月7日。紙に書いてあるようなことを長官が申し上げ、官房長官からは、「言うことは分かるが、日中関係の重要性に鑑みて何とかしてほしい」という話があったと聞いている。相当、侃々諤々の議論をしたようだが、やりとりの中身は承知していない。7日は平行線というか、やりとりがあった後で引き取られたと聞いている。再度、10日には「総理の指示もあるので」という形で、いわば宮内庁をも統括する総理、官房長官からのご指示があったと理解している。

 

下村博文氏 我が党のスタンスを明確にする必要がある。これはもう政治利用というよりは政治圧力だ。宮内庁に対しても天皇陛下に対してもそう断ぜざるを得ない。官邸だけでなく小沢幹事長の14日の発言も、天皇陛下のお言葉を忖度したようなことを言うこと自体が不遜としか言いようがない。訪韓した時も陛下の訪韓については皆さんが歓迎してくださるなら結構なことだと発言。立場を超えた、正にわきまえていない、不遜な政治利用を超えた不遜な対応としか思えない。

 

石井氏 小沢幹事長の話で見過ごせないのは、天皇陛下の体調のことまで言及している。今回、断ったのは外交プロトコルに則らないということだけで返事をしたのか。陛下の体調云々ということではないのか。

 

平沢氏 宮内庁長官のところに今回の訪日の件で要請があったのは官房長官だけか。他にあったか。(宮内庁)長官は2回目の時に断ってほしかった。どう聞いているか。1000通のメールや手紙の内容は。

 

宮内官僚 宮内庁長官からは1カ月ルールを厳守してほしいと断った。一部報道で陛下の体調を理由にして断ったと流れたので、そうではないとメディアに明言している。長官に電話があったのは平野博文官房長官から2回あったというのは承知しているが、それ以外にあったかどうか、あったともなかったとも聞いていない。二回目断ってほしかったということだが、宮内庁も内閣総理大臣を主任大臣として内閣総理大臣の下にあるので、指示とあれば組織として受けざるを得ない。但し、陛下をお守りする立場からこの問題について宮内庁長官としての考えをはっきり説明させて頂くということで、取材に応えて国民に説明をしたという経緯だ。

 メールなどは1000件を超えているというところまでは聞いている。中身はほとんどがしっかりやれ、長官の言っていることはその通りだという中身だと聞いている。

 

稲田朋美氏 憲法3条の天皇の国事に関する全ての行為には内閣の助言と承認を必要とし、内閣が責任を負うとある。公的な行為だが、憲法の教科書によると政治に影響を及ぼすものであってはならず、単なる私的な行為ではないので、内閣の直接又は間接の補佐の下に内閣が責任を負うと書かれている。内閣が責任を負うという意味は、最終的な判断は内閣がするのか、天皇陛下が断ることはできるのか。

 

宮内官僚 内閣が言うことは陛下は常に尊重されているので、よほどのことがない限り、内閣の提案、判断を尊重し活動されている。

 

石破茂氏 先程来出ている前原大臣の件だが、誰かから、つまり中曽根元総理のところに単に1カ月ルールの説明だけに行くはずはない。その前に何かがあったのか。曲げてまでご引見賜りたいという話はなかったか。

 

外務官僚A 一切ない。

 

石破氏 とするならば、いかなる根拠に基づいて発言したのかということは極めて重大な問題だ。何の根拠もなく、どこかで聞いたような話を公式の場で一国の国務大臣が言うというようなことは許されて良いはずはない。国土交通相に対し、どのようなことなのか我が党として公式にきちんと問いただすことでなければならない。私どもとしてきちんと見解を明らかにし、内閣が責任を負うというのはこれまた憲法の教科書だが、最終的には内閣不信任になる、責任を問うということはそういうことだ。<了>

 

 …やはり皇室がかかわると、国民の琴線に触れるというのか、みんな黙ってはいられないという気持ちになるようですね。私もそうですが。

 

 

 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場は、現在の危険な状態そのままに固定化しそうですね。せっかく沖縄県知事も名護市長も移設を容認するという「惑星大直列」(外務官僚)並みの千載一遇の好機が訪れていたのに、宇宙人(とその背後にいる闇将軍)が社民党なんかに引きずられ、元の木阿弥にしてしまいました。いや、今回の日本の対応に懲りた米側が、今後は移設協議にまともに応じない可能性もありますから、逆に大きく後退したと言った方が正確でしょうか。

 

 で、本日、鳩山政権は発足丸3カ月となったわけです。この間、いったい何をしてきたのか。政府関係者は口をそろえて「まだ3カ月だ。もっと長期的に見守ってほしい」と言いますが、日本にそんな余裕があるのかと心配です。鳩山首相ご本人は今朝、記者団に「一生懸命」であることを強調していましたが、そんなことを評価しろと言われても困ってしまいます。

 

 今回はその今朝の鳩山首相の記者団とのやりとりメモを読みながら、なぜかマキアヴェッリの言葉が思い浮かんで仕方なかったので、テキトーに挿入してみました(塩野七生氏訳文)。ただ読みにくくなっただけかもしれませんが、なんか今日はもう疲れてしまって…。

 

 《君主にとって最大の悪徳は、憎しみを買うことと軽蔑されることである。それゆえに、もしもこの悪徳さえ避けることができれば、他に悪評が立とうと、なんら怖れる必要はなくなる。(中略)軽蔑は、君主の気が変わりやすく、軽薄で、女性的で、小心者で、決断力に欠ける場合に、国民の心中に芽生えてくる》(「君主論」)

 

記者 総理、おはようございます。今日で政権発足からちょうど3ヵ月なんですけれども、総理ご自身この3ヶ月を振り返って採点されるとしたら何点でしょうか。

 

 《いかなる政体をとろうと、国家の指導者たる者は、必要に迫られてやむをえず行ったことでも、自ら進んで選択した結果であるかのように思わせることが重要である》(「政略論」)

 

 《弱体な共和国にあらわれる最も悪い傾向は、なにごとにつけても優柔不断であるということである。ゆえに、この種の国家の打ち出す政策は、なにかの圧力に屈したあげく、やむをえず為されたものになる。(中略)この「弱さ」が、強大な外圧によって吹きとばされでもしないかぎり、この種の国家は、あいも変わらず優柔不断をつづけていくことになろう》(「政略論」)

 

鳩山氏 まぁいろいろと努力はしました。政権交代に対する国民の皆さんの思い、そしてやはり変わって欲しいという強い思いに対して、ある意味での国民の皆さんの、まだまだ十分じゃないよというお気持ちも感じています。スタートしたばっかりですから、全てがまだ完璧だとは言えないと思います。

 

 《国家にとって、法律をつくっておきながらその法律を守らないことほど有害なことはない。とくに法律をつくった当の人々がそれを守らない場合は、文句なく最悪だ》(「政略論」)

 

ただ、一生懸命努力していることだけは認めていただきたいし、ま、普天間のこと、あるいは予算のこと、閣僚の中でね、いろいろと声があって、指導力がどうだという話があります。それは分かっていますが、いずれ国民の皆さんもこの答えが最適だったなということが分かる時が来ると、私はそう思っていますから、自分としては一生懸命やっていると、そのように感じています。

 

 《人を率いていくほどの者ならば、常に考慮しておくべきことの一つは、人の恨みは悪行からだけでなく善行からも生まれるということである。心からの善意で為されたことが、しばしば結果としては悪を生み、それによって人の恨みを買うことが少なくないからである》(「君主論」)

 

 《民衆に関して、次の二つのことに注目してほしいのだ。第一は、民衆というものはしばしば表面上の利益に幻惑されて、自分たちの破滅につながることさえ、望むものだということである。第二は、そしてもしも、彼らから信頼されている人物が、彼らに事の真相を告げ、道を誤らないよう説得でもしなければ、この民衆の性向は、国家に害を与え、重大な危険をもたらす源となる、ということだ》(「政略論」)

 

記者 普天間の移設問題についてなんですが、昨日まとまった政府の方針について、アメリカの海兵隊のトップは遺憾だというふうに不快感を示しているんですけれども、今後アメリカとの交渉において、理解を示されるとお考えでしょうか。

 

 《指導者ならば誰でも、次のことは心しておかねばならない。それは、個人でも国家でも同じだが、相手を絶望と怒りに駆りたてるほど痛めつけてはならないということだ。徹底的に痛めつけられたと感じた者は、もはや他に道なしという想いで、やみくもな反撃や復讐に出るものだからである》(「政略論」)

 

鳩山氏 そりゃ海兵隊の方が、その、そりゃ満足するというふうには思いません。しかし、日本の政府としては政府の考えがあるわけですから、それでアメリカと交渉して結論を得ていきたいと思っています。私は今の沖縄の現状を考えてみれば、これ以上の結論はないと、そのように思っていますから、ぜひ交渉のなかでね、理解を求めていきたい、そう思っています。

 

 《金銭で傭うことによって成り立つ傭兵制度が、なぜ役立たないか、の問題だが、その理由は、この種の兵士たちを掌握できる基盤が、支払われる給金以外にないというところにある。これでは、彼らの忠誠を期待するには少なすぎる。彼らがその程度のことで、雇い主のために死までいとわないほど働くと期待するほうが、甘いのだ》(「政略論」)

 

記者 総理、まず2点。今これ以上の結論はないとおっしゃってましたけれども、どういったことを思い描いていらっしゃるのかということと、昨夜ルースさんとお話されてですね、息子さんがスタンフォード入りされたというお話以外どういったことをされたのかなというのをお聞かせ頂ければ。

 

 《わたしは断言してもよいが、中立を保つことは、あまり有効な選択ではないと思う。とくに、仮想にしろ現実にしろ敵が存在し、その敵よりも弱体である場合は、効果がないどころか有害だ。中立でいると、勝者にとっては敵になるだけでなく、敗者にとっても、助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ》(「手紙」)

 

鳩山氏 それは2人の間で、皆様方にお話を申し上げることができないこともあります。ただ、私は岡田外務大臣同席のもとで、岡田外務大臣がルース大使と何度もね、議論を申し上げながら理解を求めて頂いています。で、その方針に沿ってやりますからという思いを私の方からも、お伝えをしたということです。

 

 《一国の国力を計る方法の一つは、その国と近隣諸国との間に、どのような関係が成り立っているかを見ることである。もしも近隣の諸国が、友好関係を保ちたいがために貢納してくるようならば、その国は強国と言えよう。反対に、弱体なはずの近隣諸国であるのに、それらの国々対し金銭をもって援助する関係である場合、その国家の国力は弱いと思うしかない》(「政略論」)

 

記者 ルース大使は理解されたんですか。

 

 《弱体な国家は、常に優柔不断である。そして決断に手間どることは、これまた常に有害である。このことについては、わたし自身確信をもって言える。国家活動において、ものごとをあいまいにしておいたことが、フィレンツェ共和国にとっていかに有害であったかは、わたし自身が体験したことであったからだ》(「政略論」)

 

鳩山氏 私は、私どもの考え方は理解してくださっていると思います。それは満足しているかどうかということは別ですよ。しかし、理解をしてオバマ大統領にもお伝えをするという思いを伝えて頂いています。

 

 《自らの安全を自らの力によって守る意志をもたない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない》(「君主論」)

 

 今晩は、民主党の小沢一郎幹事長らが平成22年度予算に関する重点要望を官邸に持ってきました。「子ども手当」に所得制限を設けたり、暫定税率を維持したりと、衆院選のマニフェストと異なる内容もありますが、鳩山首相をはじめ政府側は「国民の要望だと受け止める」と唯々諾々の様子です。なんだかなあ。

 

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