いよいよ大晦日となりました。今年を振り返るよすがに、この1年間で産経本紙と僚紙、SANKEI EXPRESSに書いた単独署名の記事の見出しを記録しておこうと考えました。今年何が話題になったか、また、自分自身が何を取り上げてきたか備忘録代わりにもなるし。「新民主党解剖」「仙谷由人研究」のように、連名での署名記事もありますが、今回はそれは省きます。
・ 1月10日付本紙 コラム日曜日に書く「政局左右する政治とカネ」…藤井裕久元財務相の辞任と民主党の小沢一郎元代表の政治資金問題をめぐって
・ 1月13日付本紙 「『参政権で帰化促進』 〝小沢理論〟データと矛盾」…小沢氏の外国人参政権付与論の論理の飛躍について
・ 1月15日付本紙 「ひたすら『適正処理』 言い逃れ繰り返す小沢氏 土地取引疑惑も強気崩さず」…小沢氏の木で鼻をくくったような説明が全く説明になっていないことについて
・ 1月21日付本紙 「矛盾と謎 不可解説明 政治資金めぐり小沢氏強気どこまで…」…小沢氏の遺産、秘書寮、政治資金収支報告書に関する主張の矛盾と謎について
・ 1月23日付本紙 「3年前の会見検証 小沢氏ほころぶ主張 『原資は寄付金』『土地相続できず』」…産経が平成19年1月に報じた小沢不動産問題に対し、同年2月に小沢氏が行った記者会見の実態について
・ 2月6日付EX コラム鳩山政権考「メディアにも実態が見えにくいわけ」…小沢氏と側近達の忖度政治について
・ 2月15日付本紙 「国会議員アンケート 論拠弱い賛成派 結びつかぬ『納税』と『参政権』」…産経の外国人参政権に関する国会議員アンケートを通じ、参政権付与賛成派の論拠がいいかげんなことが浮かび上がる
・ 2月25日付本紙 コラム政論「3分の2が違和感…子供の視点を」…政治家の夫婦別姓(親子別姓)制度導入の議論に、当事者である子供の視点が欠けていることについて
・ 3月3日付本紙 「北教組事件 民主、労組癒着のツケ 丸抱え選挙、事件…自浄作用働かず」…北教組事件が起こった背景には、輿石東参院議員会長をめぐる山梨県教組事件を教訓とせず、自浄作用を働かせなかった民主党の体質があることについて
・ 3月6日付本紙 コラム政論「首相が特例法改正検討 罰則規定は教員も救う」…教職員による政治活動に罰則を設けることは、いやいや選挙運動にかり出されている真面目な教員も救うことになることについて
・ 3月13日付EX コラム鳩山政権考「ミスター日教組と北朝鮮」…ミスター日教組と呼ばれた槙枝元文元委員長と北朝鮮の親密すぎる関係について
・ 4月4日付本紙 コラム日曜日に書く「前提失った参政権推進論」…外国人参政権推進論の論拠が、自民党の高市早苗氏が発掘した在日外国人に関する外務省資料によって根底から覆ったことについて
・ 4月17日付EX コラム鳩山政権考「不実で不透明な普天間論議」…鳩山由紀夫前首相のあまりにデタラメな普天間関連答弁と、その議事録公開にストップをかける民主党政権について
・ 4月23日付本紙 コラム政論「『愚か』と『愚直』 首相のすり替えに違和感」…鳩山氏が自身に対する「愚か(ルーピー)」という評価を、巧妙に肯定的ニュアンスの「愚直」と言い換えたことについて
・ 5月12日付本紙 「揺らぎ続ける首相 普天間『何か本質的な間違いというか…』」…普天間問題に関し、首尾一貫してブレ続ける鳩山氏の現在と過去の言葉について
・ 5月22日付EX 鳩山政権考「さながら『オール無責任内閣』」…普天間問題も口蹄疫事件も、失政をすべて他者のせいにする鳩山政権について
・ 5月27日付本紙 「『辺野古』明記せず 普天間移設政府方針 首相、究極の〝二枚舌〟」…鳩山政権が連立相手だった社民党に配慮し、普天間の移設先に関する政府方針からいったん、「辺野古」の文字を削ろうとしたことについて
・ 5月29日付本紙 「食言と優柔不断…失った半年」…当初は前年12月に普天間問題を決着させると言っていた鳩山氏のその後半年間の迷走で、沖縄県民を傷つけ、日米関係を毀損したことについて
・ 6月2日付本紙 「追跡『鳩山ワード』意外と… 『したたか』で『ずぶとい』」…鳩山氏がああ見えて意外とずるく、保身のために巧妙に立ち回る…を指摘
・ 6月3日付本紙 「小鳩退場 『権力』が結んだ〝水と油〟」…以前は厳しく小沢氏を批判していた鳩山氏が、権力掌握のため小沢氏と結ぶが、やはり無理があった点について
・ 6月5日付本紙 「菅登板 湿った『軽さ』吉か凶か パフォーマンス先行 実った『30年計画』」…新首相となった菅直人氏の政治家としての軌跡と、軽いが明るくはない言動について
・ 6月9日付本紙 「舌鋒封印…守り、逃げる」…就任記者会見からいきなり「逃げ」の姿勢をあらわにした菅氏について
・ 同日付本紙 「首相、報道陣への警戒心あらわ 本紙、またも質問できず」…取材を受けることを怖がる菅氏について
・ 6月12日付本紙 「失政総括せず『反省なき再出発』」…鳩山政権への反省が見られない菅氏の所信表明演説について
・ 6月17日付本紙 「『論戦なく力づく』国民軽視」…発足して国会を閉じ、予算委員会での質疑からも党首討論からも逃げた菅氏について
・ 6月19日付本紙 コラム政論「輿石氏に自責の念はないのか」…北教組事件をめぐり小林千代美衆院議員が引責辞任したが、さらに悪質な山教組事件の当事者だった輿石氏は今も偉そうに参院のドンとして居座っていることについて
・ 6月25日付本紙 「争点隠し 菅戦略 消費税前面、小沢氏も批判」…参院選のスタートにあたって、自民党に抱きつく菅戦略について
・ 6月26日付EX コラム菅政権考「情報統制に走っていないか」…菅政権の隠蔽体質と情報統制志向について
・ 7月10日付本紙 「仙谷氏、見せ始めた『超リベラル』志向 詭弁を弄して本音隠し 狙いは慰安婦賠償法案?」…仙谷由人官房長官の日韓基本条約否定発言の真意と狙い、はぐらかし答弁について。
・ 7月31日付EX コラム菅政権考「日々『キレ仙』の官房長官」…記者会見で無意味にいら立ち、不必要に敵を増やし続ける仙谷氏について
・ 8月1日付本紙 コラム日曜日に書く「仙谷長官の危うい思想背景」…仙谷氏の極左弁護士との友人関係と陰湿な左翼政権ぶりについて
・ 8月3日付本紙 「重要課題『ブレ菅』変わらず」…国家戦略局構想や外国人参政権問題など重要課題でブレ続ける菅政権について
・ 8月16日付本紙 「全閣僚靖国参拝せず 民主党政権下異例の8・15」…首相以下、閣僚が1人も靖国に行かなかった終戦の日について。
・ 8月23日付本紙 「首相『国歌斉唱』疑惑 『促され、ようやく立った』 否定に躍起も…スタッフ〝証言〟」…君が代を歌わないなんてことはありえないと国会答弁した菅氏は、実は自分では国歌斉唱時に立とうともしなかったことを、ラジオの番組スタッフが証言
・ 9月3日付本紙 「抽象的、追及逃れ…うつろな2人」…民主党代表選での菅、小沢両氏の公開討論会で垣間見えた双方のうつろな中身について。
・ 9月4日付EX コラム菅政権考「長い長い政争劇の幕開け」…民主党代表選は、当人たちがどう言い繕おうと、大きなしこりを残し、政争劇はそう簡単には終わらないという見通しについて
・ 9月7日付本紙 コラム政論「民主党代表選 外国人にも投票権 驚くべきいいかげんさと無責任」…民主党代表選は外国人も首相を選べる仕組みになっていることに関する、小沢氏と仙谷氏の無責任発言について
・ 9月8日付本紙 「小沢氏対決姿勢鮮明 強制起訴でも『辞職必要ない』」…代表選の帰趨次第で、日本社会は初めて被告席に立つため裁判所に通う首相をいただくことになることについて
・ 9月18日付本紙 「岡崎氏で大丈夫? 『サプライズ』国家公安委員長 会期中に反日デモ、外国人から寄付」…菅改造内閣で、あの岡崎トミ子氏が警察の総目付である国家公安委員長に就いたことについて
・ 9月25日付本紙 企画・敗北尖閣事件・上「歪んだ『政治主導』 動かぬ証拠アピールせず特例再び 事なかれ主義の果て」…沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、超法規的に船長を釈放した政府の因循姑息について
・ 9月26日付本紙 企画。敗北尖閣事件・下「戦略なく〝思考停止〟 『冷静対応』一辺倒の日本政府」…外交ゲームを理解せず、冷静という美名の下に思考停止に陥り、無策を続けた政府について
・ 同日付本紙 コラム日曜日に書く「鳩山前首相に引退を勧める」…ルーピーは政界に有害無益な害鳥なので引退してほしいという切なる願い
・ 9月29日付本紙 コラム政論「日中会談に釣られるな」…菅首相はASEMでの首脳会談実現をエサとする中国の常套手段に引っかかるなという戒め、忠言
・ 10月2日付本紙 コラム政論「踊る言葉と場当たり主義」…菅首相の所信表明演説に見る、現実主義の名を借りた場当たり主義について
・ 10月5日付本紙 コラム政論「首相にも説明責任 民由〝結納金〟小沢氏側に3億円」…クリーンを自称し、小沢氏を追及する菅氏だって、小沢氏の錬金術に協力した過去があるではないかと指摘
・ 10月9日付EX コラム菅政権考「愚かな内閣から卑怯な内閣へ」…鳩山政権から菅政権へと変わり、少しはマシになるかと思ったら、愚か者から卑怯者に代わっただけだったという指摘
・ 同日付本紙 「尖閣衝突 ビデオ公開先延ばし 対中配慮、責任なすり合い」…中国漁船衝突映像をめぐる政府内の責任の押し付け合いと、菅政権の隠蔽体質について
・ 10月18日付本紙 コラム政論「『語るに落ちた』仙谷氏 過去の言葉をお忘れか」…仙谷氏の嘘、強弁、はぐらかし答弁は、国民を欺いているだけでなく、自身の過去の言葉をも裏切っていることについて
・ 11月2日付本紙 「主権に鈍感な首相 日本を不幸にする」…尖閣諸島も北方領土も、国家主権に無知蒙昧な首相によって事態が悪化し、国民が不幸になっていることについて
・ 11月6日付本紙 「『倒閣運動』と危機感」…中国漁船衝突映像の流出を、まるで民主党政権への攻撃のようにうろたえ慌てる政府のドタバタ
・ 11月11日付本紙 「菅政権 論点すり替え」…映像流出が起きた背景に、国民の知る権利をないがしろにしてきた菅政権の隠蔽体質があるにもかかわらず、個人の悪質な犯行だと問題を矮小化する政府の姿勢について
・ 11月13日付本紙 コラム政論「仙谷氏、笑えぬ〝喜劇〟に磨き」…映像流出をきっかけに、ますます独善と詭弁に磨きがかかってきた仙谷氏の世迷い言ととんちんかんについて。
・ 同日付EX コラム菅政権考「国民との信頼関係なき漂流」…国民が何に怒っているかも理解できず、国民を騙し続けられると信じている菅政権はもう長くないことについて。
・ 11月18日付本紙 「謝罪、撤回 政権末期の様相」…菅政権の舌禍事件の連続は政権末期の雰囲気を漂わせていることについて
・ 11月19日付本紙 「『自衛隊は暴力装置』 仙谷氏の本質あらわ 『社会主義夢見た』過去」…菅政権の暴言装置、仙谷氏の失言と、自衛隊や警察に対する反感の思想的背景について
・ 11月23日付本紙 「末期政権二重ショック」…ナントカの二つ覚え発言による柳田稔前法相の更迭と内閣支持率の急落というダブルショックと、菅氏の指導力の欠如について。
・ 11月29日付本紙 「足引っ張る仙谷氏 政権の『守護神』辞任も…」…菅政権を独りで支えているつもりの仙谷氏が、実は傲岸不遜な言動で政権のアキレス腱になっていることについて
・ 12月5日付本紙 コラム日曜日に書く「『逃げ』が本質の菅政権」…高杉晋作の逃げ足の早さが一番好きだと臆面もなく公言する菅氏と、その政権の本質について。
・ 12月16日付本紙 コラム政論「青島さんも泣いている 無責任首相」…菅首相の政治姿勢は、同じく市川房枝氏に師事した青島幸男元東京都知事が作詞したクレージーキャッツの名曲の歌詞と妙に似通っていることについて
・ 12月18日付EX コラム菅政権考「言葉の軽さ 抜けない野党気分」…菅氏と仙谷氏の無責任な言動の背景には、深く考えずに発言できた野党時代の習慣が抜きがたく残っていることについて
・ 12月21日付本紙 コラム政論「思いつきの『即興劇』 菅政治の本質」…国会閉会後、何の成算もなくいきなり小沢氏の国会招致に躍起になり出した菅首相の政治手法はいつも、ただの思いつきであることについて
・ 12月30日付本紙 企画・激動2010政界回顧録・上「大荒れ〝ルーピー〟旋風」…民主党政権への期待が失望へと変わった今年前半の政界の主役は、やはりルーピー氏だったことと、その支離滅裂な言動のダイジェスト
・ 12月31日付本紙 企画・激動2010政界回顧録・下「国を守れぬ『仙谷時代』」…今年後半は与野党激突の仙谷時代に突入したことと、仙谷氏の独りよがりで牽強付会で我田引水の言動のダイジェスト
…気軽に書き始めたら、けっこう分量があったので時間がかかりました。こうしてみると、やはり年明けしばらくは小沢氏の政治資金問題が中心で、あとは北教組事件があり、やがて普天間が焦点になると。そして菅政権では、話題はすぐに菅氏から特異な存在感を発揮した仙谷氏へと移り、尖閣事件が起きてからはほとんどそれ一色となっています。
もちろん、上に挙げたのは単独署名記事だけなので、無署名や連名ではその他の問題も当然、取り上げています。でもまあ、今年はそんなこんなで明け暮れたのだなと改めて感じました。さて、来年はどんな年になるでしょうか。
それではみなさま、よいお年を! 来年もよろしくお願いします。
※追記 さきほど、帰省中の実家の玄関を出たところ、南天に大きな氷柱ができていました。やはり、福岡は東京よりはるかに寒い。みなさまも風邪などひかぬようお気をつけください。