2011年03月

 

 今朝の産経は政治面で「空自隊員恫喝 松崎氏事実関係認める」という記事を載せています。リード部分をちょっと紹介すると以下の通りです。

 

 《民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が昨年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)の納涼祭で空自隊員を恫喝したとされる問題で、防衛商は24日までに調査結果をまとめた。松崎氏が秘書に車を逆走させたり隊員をうちわでたたいたなどの事実を認定。松崎氏も調査結果を大筋で認めているという。》

 

 この件については、私は昨年11月28日のエントリ「空自入間基地のトラブル続報と情報隠蔽と」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1912830/)で取り上げている行きがかりもあり、ちょっと補足したいと思います。

 

 このトラブルを報じた産経新聞について、松崎氏は自身のホームページで「いわれなき中傷」だとして記事を否定するとともに産経を批判し、一方通行指示にさからって車を逆走させた事実なども否定していましたが、4カ月もたってようやく、事実関係をおおむね認めたというわけです。

 

 政治家も官僚も簡単に嘘をつくし、嘘をつき通して報道機関に抗議してくることも珍しくありません。松崎氏は最終的に認めただけ、ましな方かもしれませんね。なにせ、菅内閣は「閣僚が国会で虚偽答弁しても必ずしも道義的・政治的責任は問われない」と閣議決定しているぐらいですから。

 

この件について民主党は「調査する」といいつつ、これまで引っ張ってきましたが、ようやくこの23日になって衆院予算委員会の理事懇談会で調査結果を報告してきたそうです。今ならたいしたニュースにならないと判断したのかもしれません。

 

 その内容は、自民党の予算委理事である磯崎陽輔氏によると、

 

一、話の展開は、防衛省のストーリーとおおむね相違はない

二、ただし、この文書(防衛省文書)の中で、「独り言」とあるが、面と向かって言われた。「交通統制員の胸をつかむようにして手で強く押した」とあるが、これはそんな事実はない

 

 …というものでした。一方、防衛省がまとめた「昨年7月の航空自衛隊入間基地納涼祭における事実関係について」にはこう記されていました。

 

    議員が帰るため、納涼祭受付付近で、駐車場から出た車両を最短距離で呼ぼうとしたが、交通統制員(隊員)は最短距離では車が一方通行を逆走することとなり、来客との接触の可能性があるので、議員に車両まで歩いて頂きたい旨話したが、議員は従うそぶりなく、車両は議員の指示で一方通行を逆走した。

    車両が停止すると、議員は交通統制員の腕をつかみ、危なくなかった旨話し、団扇で交通統制員の肩のあたりを数回叩いた。

    議員が車両に乗り込みドアを閉めたので、交通統制員は二度と来ないようにとの趣旨を独り言で言ったが、車の窓が開いていたため、議員はこれを聞き激昂し、車両から降り、交通統制員の胸をつかむようにして手で強く押したが、すぐに手を離し、受付担当幹部を呼び、基地指令を呼んで欲しい旨話した。

    受付担当幹部は謝罪し、議員は交通統制員にも謝罪を求め、受付担当幹部も指導したが、交通統制員は謝罪を拒否した。急行した他の隊員も謝罪したが、議員は交通統制員などに繰り返し謝罪を強く要求した。

    交通統制員は胸をつかまれた旨話したが、議員は手を出していない旨繰り返し話した。

    周囲には来場者が沢山集まり、遠巻きに見ていたが、現場にいた隊員全員で謝罪を継続し、議員も矛先を納め、帰路についた。

 

…まあ、こんなもんです。非はないのに無理矢理謝罪させられた自衛官の皆さんが気の毒で仕方ありません。

 

 

 東日本大震災では、被災者支援に福島第1原発への放水にと、自衛隊が連日、大活躍していますね。テレビも新聞もそれを大きく報じていますし、メディアが自衛隊の活動やその実績を伝えること自体がタブーだった時代(小説「クライマーズ・ハイ」にも、新聞紙面に自衛隊員の人間らしい真情の吐露と、その活動を載せないようにする上司が出てきますね)は今は昔の感があります。

 

 ただ、だからといって、すべてが過去の話というわけではありません。

 

 父親が自衛官だったという弊紙の先輩記者から以前、子供のころのこんな話を聞いたことがあります。小学校4年生のころ、社会科の授業中に日教組の組合員である担任の女性教師が突然、こう言い放ったというのです。

 

 「◯◯君のお父さんは自衛官です。自衛隊は人を殺すのが仕事です。しかも憲法違反の集団です。みんな、大きくなっても◯◯君のお父さんのようにならないようにしましょう。先生たちは自衛隊や(日米)安保をなくすために闘っているのです」

 

 その後、先輩記者は同級生から仲間はずれにされ、教室の隅で一人で給食を食べることになり、上履きを隠されたり、ランドセルの中身を放り出されたり、下校途中に石を投げつけられて怪我をしたりのいじめに遭い、登校拒否に追い込まれたそうです。

 

 また、この先輩記者の知人でやはり自衛官の父親を持つ人物は小学生のころ、教師から「自衛官は人殺し。鉄砲持って喜んでいる」と言われ、同級生に「人殺しの子供」とののしられたといいます。

 

 私自身は自衛官の子弟ではありませんが、小学生の低学年のころ、通学班の上級生からいじめられ、真冬にどぶに突き落とされるなどの経験もある(理由ははっきりしませんが、生意気だったからだろうと思います)ので、いじめや差別は絶対に許せないと考えています。

 

 なので、自衛隊出身の佐藤正久氏が昨年11月22日の参院予算委員会で、当時の仙谷由人官房長官の「自衛隊は暴力装置」発言に次のように抗議した際の質問が、強く印象に残っていました。実体験を持つ当事者の言葉は、胸に突き刺さるようでした。

 

《怒りを抑えながら質問させていただきます。もう当初この話を聞いたとき、血管がぶち切れそうになりました。官房長官、あなたの自衛隊は暴力装置だという発言によってどれだけ多くの自衛隊員が傷ついたか。今この瞬間も自分の尊い命を盾にして日本の国益や国民の命を守るために、泥水や、あるいは汗を流しながら、そういう中で頑張っている隊員がいるんですよ。どれほどの自衛隊員の方々が傷ついたか、御父兄が傷ついたか、官房長官、分かりますか。実際、官房長官、あなたの発言によって自衛隊の子供たちが学校でいじめられる可能性だってあるんですよ。事の重大さが分かっていない、全然分かっていないですよ。私がイラクに派遣されたときも、私の子供も学校でいじめられないように学校の先生はすごく気遣ってくれましたよ。警察の方々も私の家の周り、警備してくださいましたよ。》

 

 そういうこともあり、先日の産経紙面で、この佐藤氏の言葉を引用して仙谷氏を自衛隊との連携が必要不可欠な被災者支援担当の官房副長官に起用した人事に異を唱えたところ、その記事を読んだという自身も元自衛官で、夫もそうだという女性からこんな手紙をもらいました。

 

 《阿比留様の心が痛いくらいに感じられました。…中略…(子供たちは)小学、中学、高校と教師によるいじめを経験しました。けなげに頑張っている子供たちに申し訳ないと心の中で手を合わせました。でも表向きは「職業に貴賤はないよ」「いつか皆わかってくれるさ…」と慰めるのがせいいっぱいでした。今すこしだけその存在が認められつつあるのは、心あるサンケイの記者の皆様の論調のおかげであることを深く認識しております》

 

 弊紙がそんな役割を果たせたなんて思ってはいませんが、とても励まされる手紙でした。ありがとうございます。そして、これからも身を挺して現場で働く自衛官の皆さんにエールを送り続けたいと考えています。

 

 

 今朝の東京新聞に「『東日本つぶれる、という危機感で』 理学部出身首相 東電の対応批判」という見出しの囲み記事が、朝日新聞には「首相『原子力分野強い』」という見出しのミニニュースがそれぞれ掲載されていました。

 

 この二つは、見出しだけ読むと必ずしも同じ事象を取り上げたように見えませんが、両方とも、元連合会長の笹森清氏が昨日夕、菅直人首相との会談について語った内容を書いたものです。

 

 実は産経もこれについて記事にしていたのですが、最終版では新しく飛び込んできた他のニュースに押されて消えていました。で、実は、私はこれについて取り上げるべきかどうか、少し悩んでいたのです。ある意味、現在の菅首相のあり方、考え方、心境、立ち居振る舞いの背景と理由を解き明かすうえで有意義なようにも思えるし、また、ことさら取り上げることは、この極限状況にあってはふさわしくないかもと…。

 

 ただ、本日午前の枝野幸男官房長官の記者会見でもこの件についての質問が出て、それが全国放送されていたので、やはり淡々とここに記録しておこうと考えました。まず、枝野氏と記者のやりとりからです。

 

記者 昨日、総理が笹森内閣特別顧問と会った際に、「福島がはねたら日本の半分が潰れるんじゃないか」という趣旨の発言をしたということだが、事実関係の確認と、政府としてはそういう事態を想定しているのか

 

枝野氏 笹森参与(特別顧問)がどういったご発言をされたのかは直接承っていない。また、総理がどうおっしゃったのかも直接には承っていないが、私が総理と話す中では、まさに大変大きな、すでに影響も、これは地震のことだけでもそうだが、それに加えて、この原発ということだけでも東北、あるいは東日本の様々な分野に影響を与えている状況なので、これがこうした事態をさらに広げることがあってはいけないと。今の状況から何とか抑えて、それを沈静化させる方向に最大限努力しなければいけないというニュアンスのことは、総理も言っている。そうした趣旨のことだと私は思っている。

 

 …なんだかしどろもどろでよく分かりませんし、テレビで視た人たちも何のことだか納得がいかないと思います。実際には、笹森氏が昨日、記者団に語った内容の関連部分は以下の通りでした。

 

記者 首相とはどんな話を?

 

笹森氏 災害復興支援対策と事故への対応について首相と話をした。官房長官と辻元清美さん、私で話した。(中略)福島原発のことは私も東京電力出身だからよく分かるんだけれども、まず「止める」「冷やす」と。この「冷やす」で手一杯なんだけれども、これは現場はものすごい努力をしているんで、いい効果になるように、プラス米国から技術チームがきのう来た。国連は特別チームを派遣すると。IAEAにも日本は協力要請したと。

 できうれば先遣隊を早期に派遣してもらえないだろうかと。これは政府や東電の発表もそれなりに一生懸命やっているし、特に今回、枝野さんの発表の仕方というのは非常によかったと思うんだけれども。しかし、そうはいっても、日本の政府の発表と東電の発表がどうもまだ、全面信頼できないし、不安だなという国民感情もある。そこに、本当にIAEAがきて、米国と国連がからんできちんとしたメッセージを出せば、具体的な問題の現象を抑えるのと、日本国民の気持ちを本当に安心させられるということになるんじゃないか。(中略)

 

記者 IAEAへの要請については首相はなんと?

 

笹森氏 早期に先遣隊というのは時期的な問題もあるから、そういうのは外国の受け入れを含めて細野(豪志首相補佐官)さんのところだったかな、そこに指示を出すと。

 

記者 「国民が安心していない」ということだが?

 

笹森氏 説明に対してやっぱり分かんねえんだよ。やっと専門用語じゃない、平易な言葉で話すようにはなったけれども、やっぱり国際機関の中でこういう処理をしていけば大丈夫だとか、これがものすごく広がることにはならないよとか政府や事業者が言ったって、何となくそうなのかなとは思うわね。だから、放射線の問題も…(中略)。

 

記者 首相はそれについては問題意識を持っている?

 

笹森氏 本人は「僕はものすごく原子力には強いんだ」と。「詳しいんだ」と。辻元さんが「まいっちゃうよねえ」とか言っていたね。ハハハ。

 

記者 危機感がないようだが?

 

笹森氏 福島がはねた後、最大の危機の震災の問題、「日本の半分はつぶれるんじゃないか」と。このままもし、チェルノブイリと同じようなことになったらね、という危機感の中で対応した、ということだから、そういう技術的な面も含めて「自分は詳しいからものすごい対応をしてきた」と。でも、ここから先、「収まりそうになったので、原子力の問題については枝野さんと福山さんの関わり方を少し軽減をさせたい」というようなことにつながっていると。

 

記者 軽減させるというが、それは首相の言葉か?

 

笹森氏 それは「少し、荷を軽くする」といったのかな。原子力ばかり皆さんの前でしゃべっている話じゃないわけだから。

 

記者 4号機も近付けないようだが

 

笹森氏 炉心に完全防護で入った経験から言うと、10分交代でやる作業になるわけだよ。今もうちょっと短い期間なのかな。一番いいのはわかるところから注入するのがいいんだけど、これが接近できないとなると、とりあえず全体となると…(中略)…非常にタイトなところを渡っているのは間違いない。

 

記者 「僕は強いんだ」の発言はどういう文脈で出たのか?

 

笹森氏 「電力事業者の危機感が薄いね」と。だから最終的に乗り込んでいって、もっと危機感をもって対応してくれないとという話をした中で…

 

記者 それは首相が話したのか?

 

笹森氏 そうですよ。自分としては原子力の問題については詳しい。まあ、たぶん自分は政府の中で一番知っていると思っているんじゃないか

 

記者 政府で一番知っているとは言ったのか?

 

笹森氏 それは私の感じ。

 

記者 東日本が…というのも首相が?

 

笹森氏 仮にだよ、仮に。本当に事故が1号機から4号機まで、あるいは5号機やら6号機まで含めてあったら、東日本は危機的な状況になるわな。

 

記者 首相が言ったのか?

 

笹森氏 数字は言っていない。「福島第1原発が本当に最悪の事態になったときには東日本がつぶれる、というようなことも想定をしなければならない。そういうことに対する危機感が非常に薄い」と。「自分はこの問題については詳しいので、余計にそういう危機感をもった対応をしてほしいということで電力に乗り込んだ」と。

 

記者 そういう心情を吐露されたと?

 

笹森氏 そうそう(以下略)(了)

 

 …いろいろ思うところ、感じるところはありますが、今はそれは書きません。とりあえず、事実関係をお伝えしておきます。

 

 

 ごぶさたしています。今回の東日本大震災のあまりの被害の甚大さ、そして現在進行形の危機の深刻さに呆然として、なかなかここで書くことを見つけられずにいました。被害に遭われた方たちのことを思うと、数え切れないくらいたくさんの思いが胸をよぎりますが、言葉になりません。

 

 本日は夕刊当番で、福島第1原発問題に関する続報原稿などの処理をしていました。その疲れてぼーっとした頭で、ずいぶん前に書ききれなかったエピソードがあったのを思い出したので、ふさわしいかどうか、ここで記します。

 

 私は社会部時代の1996年6月27日付のある記事で、次のように書きました。当時はまだ取材費にも今より余裕があり、神戸まで出張し、ご本人に会って取材したのですが、とてもきれいな人だったのを覚えています。

 

◇  ◇

 日本の外国青年招致事業「JETプログラム」で来日、神戸市国際課で働く米シアトル市出身のカーリン・ザーグさん(二五)は昨年一月の大震災に遭遇した。周囲からは「なぜ、すぐ米国へ帰らないのか」と何度も問われた。しかし「『私も神戸人』という思いがあった。米国の父も『すべき仕事を頑張ってほしい』といってくれました」。

 震災後、達者な日本語を買われ、在神戸の外国人英語教師ら約七十人の窓口になり、殺到する連絡や問い合わせに追われた。スイスの救助隊員と地元消防署員の通訳も務め、ガレキの下敷きとなった遺体の運び出しも手伝った。

 市役所での仕事は、シアトルなど姉妹都市との交流プログラムの企画、推進、外国人ゲストの通訳、折衝など多岐にわたる。

 「タテマエとホンネ、政府のネマワシと社会の動き方…。経験を積み重ねて(日本流の)ニュアンスを理解しないとうまくいかないと分かった」

 あと一カ月余りで三年の契約期限が切れ、日本を去る。「どの国に行っても人間は同じ人間。だけど私自身、日本語ができたからここまでやれたと思う。相互理解のためには、互いにもっともっと勉強しなくては」-ザーグさんの日本滞在のとりあえずの結論だ。

               ◇  ◇
 

 

 で、ここからが本題なのですが、このごく短い記事からはこぼれてしまったのですが、ザーグさんから聞いた印象深いエピソードがあったので実に17年ぶりに記します。

 

 ザーグさんには当時、米中部(何州だったかは忘れました)に住む幼稚園だか小学校低学年だかのかわいい姪がいました。ザーグさんはこの姪から聞いたのだそうですが、幼稚園(学校?)で阪神大震災のことが取り上げられたそうです。

 

 でも、おばが被災したザーグさんの姪を除き、みんな日本のこともよく知らないし、大きな地震でたくさんの被害が出たと聞いても最初はピンとこなかったそうです。おそらく、中国と日本の区別もつかないくらいだったのではないでしょうか。

 

 でも、ザーグさんから「となりのトトロ」の縫いぐるみを贈られたこともある姪が、「トトロの国が大変な目に遭ったのよ」と説明すると、みんな、それは大変だと心配し、みんなで日本のために祈ってくれたそうです。米国の田舎町でも、トトロは子供たちの人気者だったようです。

 

 私はこの話を聞き、日本文化の力とその普遍性に感動し、ぜひ記事にも盛り込みたかったのですが、スペースの小ささと、私の筆力のなさから、省かざるをえませんでした。

 

 余談ですが、私は弊紙の入社試験のときに、最近感動した映画とその理由という欄があったので、この「トトロ」を挙げ、「これを観ると、おそらく世界中のほとんどの人が日本に好感を持つはずだ」という趣旨のことを書いた記憶がありました。ザーグさんの話は、まさにそれを証明しているようにも感じて嬉しかったということもあります。

 

 と、そんなことをふと思い出して書いてみました。いつものエントリもそうかもしれませんが、内容がなくてすみません。今回の地震に関する世界各国からの支援に感謝を込めて…。

 

 どうやらやっと、前原誠司氏の後任の新外相に民主党の松本剛明元政調会長が決まったようですね。副大臣からの昇格人事なのに、6日の前原氏の辞任表明から時間がかかったのは、菅直人首相があれこれ人選で悩んだか、または松本氏が決して本命ではなく、他の人にふられ続けて他に選択肢がなくなってから決めたかのどちらかでしょうか。

 

 実際、外相というポジションの重要性から、民主党内からも「本来は日曜日のうちに決めておくべきなのにね」(中堅議員)という声が出ています。また、昨日たまたま別件でインタビューした安倍晋三元首相もこう言っていました。

 

 「一日も早く外務大臣を指名すべきだ。官房長官が一緒に出来るような職じゃない。何かがあった時に直ちに外務大臣も含めて集まって会議をするという時代だから」

 

 まあ、菅首相のグズは今に始まったことではないので驚きはしませんが、本当にピントが外れていて、事の軽重、優先順位が分からない人なのだろうと思います。

 

 ともあれ、せっかくなので、松本氏はどういう人であるか紹介したいのですが、私は直接面識がないので、たいしたことは言えません。率直に言って、あまり評判のいい人ではありませんが、ほとんど知らずにあれこれ言うのも無責任なので、エピソードをちょっとだけ。

 

 後輩記者によると、松本氏は外務副大臣に就任後、外務省記者クラブを視察だかあいさつだかに訪れて、産経のブースにくると、「ここが民主党をたたいてナンボの産経か」と挑発して帰っていったそうです。人間性の片鱗がうかがえるかと。

 

 それと、このブログにかつて簡単に登場したことがあるので、それも記しておきます。関心のある方は、2008年1月30日のエントリ「続報・民主党の外国人参政権慎重派の勉強会は40分間」(http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/466659/)をどうぞごらんください。誤解のないように付け加えると、松本氏が「慎重派」として出てくるわけではありません。

 

 あれからもう3年以上たつのか…。

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