2011年12月

 

 本日、日韓首脳会談が行われ、そのかなりの時間がやはり慰安婦問題に費やされたようです。もう詮ないことですが、だから言わんこっちゃない、とそんな気分です。いつまでこんなことを繰り返す気なのか。

 

 民主党政権の中枢には、野田佳彦首相をはじめ「李明博大統領は今までの大統領とは違うんだ。慰安婦問題を提起することはしないと言っている」と、ナイーブにもそんなことを主張する人たちがけっこういたわけですが、結局、裏切られましたね。

 

 当たり前のことです。かの国の政権は、立場が弱くなり、レーム・ダック化すると、韓国のマスコミ受けのいい「日本たたき」に走ります。それはもう、マンネリの王道とも、黄金パターンともいえるほど毎度のことです。で、李大統領だって、そのレール上を走らざるを得ないわけですね。外交はあくまで内政の延長線上にありますから。

 

 だいたい「李大統領は違う!」なんて、他国に対してそんな幻想だか希望的観測だかを押しつけたって、相手だって迷惑なだけでしょう。まして、彼はもうすぐ交代するわけですし、国内の反発を覚悟してまで日本をかばったり、公正な立場で接したりすると思う方がおかしい。

 

 この期に及んで、野田首相や前原誠司政調会長らは「人道的見地で知恵を絞りたい」なんて言っているわけですが、もはや「人道的」うんぬん言っている場合ではないでしょう。そんな事実関係も史実も無視して相手の気持ちも尊重しなきゃ、という低レベルの「善意」が日韓関係も世界における日本の地位もおかしくしてきたのは、もう分かっているでしょうに。

 

 韓国側から、元慰安婦の尊厳を認めてくれ、そうしたら騒ぎは収まると強く要請されて証拠もないまま河野談話を出したら、かえって騒動は大きくなって、それどころか日本は世界で「性奴隷国家」だと認知されてしまいました。

 

 戦後の請求権問題はすべて解決済みだけど、なんとか善意を示して理解を得たいと社会党の村山富市首相を中心に進めたアジア女性基金は、肝心の韓国で拒否され、国民からの募金もあまり集まらず、自己満足と自己憐憫のうちに幕を閉じました。

 

 で、李大統領は今回、在韓日本大使館前の慰安婦像の撤去を約束するどころか、日本側の対応次第で第二、第三の慰安婦像が建つこともあると脅しまでかけてきたわけです。

 

 日本にとって、経済的にも地政学的にも韓国が重要な国であることは言うまでもありません。協力できることはどんどん協力すればいいと私も思います。

 

 ですが、だからといって、日本が一方的に譲歩を重ねて相手の暴挙に目をつむり、刺激しないようにして「仲良くしてね」という姿勢を示したら、いつか相手も分かってくれる、振り向いてくれるというのは幻想というか、甘えでしょうね。そんな人間は誰にも信用されません。ここ2年余りの民主党政権は、極端に言うとそんなことばかりしてきました。

 

 慰安婦問題にしても他の件にしても、堂々と日本国内の歴史研究の到達点と相場観を突きつけ、そのベースで接すればいいのです。だいたい、女子挺身隊と慰安婦を混同し、ありもしない強制連行を言いつのってくるような相手と、まともに対応しようとするからおかしくなるのです。

 

 貧困から親に売られたり、業者にだまされるなどして意に沿わぬ形で慰安婦となった女性の境遇に同情することはやぶさかではありませんが、それだから日本が悪い、責任をとれというのはあまりに乱暴というより、めちゃくちゃすぎてバカらしいほどです。

 

 もちろん、そうした手合いに「日本から賠償がとれる」とたきつけた日本人の人権弁護士や反日活動家のたぐいが、一番罪が深いと思います。地獄というものがもしあるとしたら、彼ら彼女らを間違いなく待ち受けていることだと思います。

 

 いずれにしろ、野田首相らがいう「人道的見地」にはもはや何の意味もありません。無意味な菅談話も、理解不能な朝鮮王室儀軌の贈呈も、さかのぼってアジア女性基金も何の意味もなかったと総括し、ここらで対応を根本的に転換するべきだと思います。

 

 別に韓国とケンカしたり、断交したりしろというのではありません。冷静に、相手に正しい史実を伝えることをもっと真剣にやれ、と言いたいのです。なかなか相手が受け入れなくても、相手以上にしつこく言い続け、一切折れないということをやってほしい。

 

 以前、ある外交官は「竹島問題について韓国の官僚と議論すると、最後は相手が『これはわれわれ韓国人の魂の問題だから』と言ってきて話にならない」と言っていましたが、そういうときに引き下がるのでなく、あくまで冷ややかに、執拗に日本の主張を続けるべきだと。

 

 今回の日韓首脳会談をみて、日本人はもう、お人好しであることをやめた方がいいとそう痛感しました。まあ、以前から思っていることではありましたが、こういうのもきっかけですからね。短信のはずが長文になってしまいました。

 

 

 本日、自民党の石破茂前政調会長と新藤義孝衆院議員が首相官邸と外務省をそれぞれ訪れ、藤村修官房長官と玄葉光一郎外相に、自民党の「領土に関する特命委員会」による「日韓首脳会談に関する決議」を手渡しました。決議の内容は以下の通りです。

 

     

外務省に一人で入ってきた石破氏(写真右)。

 

 

 《本日(14日)午前、韓国ソウルの日本大使館前に「いわゆる慰安婦」の銅像と石碑が設置された。この問題については、わが党においてもたびたび政府に対し、「外交努力により建設を中止するよう働きかけよ」と指摘をし続けてきた。しかし、今週末に李大統領が来日する直前に、韓国側は設置を強行した。誠に遺憾であり、日韓関係に非常に悪い影響を与えることを憂慮するものである。

 

政権交代以降、日本外交は、韓国に過剰に配慮するあまり、あまりに一方的でエスカレートするばかりの韓国側の行動を抑えることができない状態となっている。竹島問題をとってみても、閣僚・国会議員の上陸、新たな施設建設、防波堤建設、海洋科学基地建設、海洋調査計画、ファッションショーやコンサートの開催等、枚挙のいとまがない程の既成事実が積み重ねられようとしている。

 

これら韓国側の一連の行動は、わが国国民の心情を逆なでするものであり、「未来志向の日韓関係」の進展を著しく阻害する行為である。

 

前述したように、今週末、李大統領が来日して、日韓首脳会談が開催される。この場において、野田総理がどのような対応を取るか、国民の注目が集まるのは必至である。よって政府に対し下記の点を申し入れる。

 

1.      今週末の日韓首脳会談においては、野田総理には毅然とした態度で、いわゆる慰安婦の像及び石碑建設に対する抗議及び撤去の申し入れを行うこと。

2.      首脳会談では、併せて竹島に関する新たな計画や施設建設及び周辺海域での海洋調査等、韓国側の一連の行動に関し、強く抗議するとともに中止を申し入れ、この問題に関する日本政府と韓国政府の協議の場を設置するよう強く求めること。

3.      外務大臣は、日韓首脳会談の前に一連の件につき韓国側に抗議を行い、その結果と事実関係の経緯を記者会見等で国民に公表すること。

 

以上、決議する。》

 

 ……至極もっともな要請であると思います。石破氏と新藤氏によると、これに対し、藤村氏は「総理に間違いなく伝える」と答え、玄葉氏は「よく考えてどういう対応をとるのか検討する」と回答したとのことでした。これを野田佳彦首相と玄葉氏がどう判断するか、ここは注視しておかないといけませんね。

 

 で、私は石破氏らが外務省に来た際にぶらさがったのですが、石破氏は記者団にこんなことを語っていました。

 

 石破氏 ソウルの日本大使館前に設置されたいわゆる慰安婦の像は、ウィーン条約(第22条で、「加盟国は自国内の外国公館の安寧の妨害や威厳の侵害を防止する措置を取る義務を負う」と定める)違反のものであり、日本として撤去を強く申し入れるべきだ。

 今週末の日韓首脳会談で、野田首相から、わが国の尊厳を傷つけられているのだから、強く抗議と撤去を申し入れろと言った。しかも像は無許可だという。法治国家として適切な措置を取るよう、わが国の最高責任者である首相に言ってもらいたい。そうしないと既成事実化してしまう。

 玄派氏からは「よく考える」とのことだった。真摯な対応ではあった。

 

 その上で、新藤氏はこう補足しました。

 

 新藤氏 これだけ屈辱的な行為を受けて、首脳会談で何ら反応しないとなると、それは韓国側の行為を受け入れることになる。外相が記者会見して国民にコメントを出すべきだ。そして首相が、大統領にはっきりと抗議して撤去を申し入れるべきだ。これに反応しなかったら、完全に韓国に誤ったメッセージを送ることになる。それは韓国にとっても不幸なことだ。

 玄派氏は「よく考えてどういう対応を取るのか検討する」と述べていた。

 

 ……まあ、野田首相の10月の訪韓時には、来年で任期が切れる李大統領はすでに政治的に「死に体」と言われていたわけで、その李大統領が比較的対日穏健派だということで、李大統領のうちに関係改善を進めようと焦って朝鮮王室儀軌の贈呈などいろいろとサービスしたあげく、この仕打ちだと。

 

 私は以前、ある外交官に、「仮に李氏がふだんは反日的言動をとらない比較的まともな相手だとしても、もうすぐ消える大統領にいくらサービスしてもあまり効果はないのではないか」と聞いたところ、彼は「もうすぐ消えるからこそ、次の大統領になっても後戻りできないように今のうちに進められるところは進めておくんだ」と述べました。

 

 まあ確かに、李氏が前任者の盧武鉉氏に比べればはるかにマシであることは確かですし、その言い分は分からないでもないのですが、結局、李氏にしたところで韓国のマスコミ主導の反日世論には逆らえないわけで。しかも、ソウル発の共同電によると、李氏側から日韓首脳会談で慰安婦問題を取り上げると韓国政府当局者は述べているそうです。

 

 これはもちろん、日本側の主張に耳を傾けるという意味ではなくて、韓国側がすでに日韓基本条約とそれに伴う協定で「完全かつ最終的に」解決済みである賠償問題を再び持ち出すという意味でしょうね。さて、野田首相はどんな態度で臨むのか。まあ、首脳会談はふたを開けてみるまでどうなるか分かりませんが。いずれにしろ、注目です。

 

 

 きょう昼前、取材を1件終えて外務省の横を通ると、銀杏の落ち葉がまるで黄色い絨毯のようでした。ふつうなら、足を止めてしばしこの季節ならではの風情を楽しむところなのですが…。

 

     

 

 本日は朝から多数の警官が立ち並び、周囲を警戒していてそんな気持ちにはなりません。で、少し歩みを進めると、そこには

 

     

 

 徐々にこういうふだんは見かけない人たちが集まってきて、

 

     

 

 だんだんと辺りは落ち着きを失ってざわめきだし、

 

     

 

 なんだかよく分からないうろんな雰囲気の人たちが、なにやら主張を始め、次第に外務省の周囲は喧噪に包まれ

 

     

 

 いろんな怪しげな団体が、横断幕を掲げたり、メディアの取材に何か語っていたりで

 

     

 

 慰安婦問題の欺瞞性を問うていた人が、外務省前に来るなと警官に制止される場面も見られ

 

     

 

 なぜか慰安婦問題で日本側の主張をする人たちは、外務省前からは排除されて道路を隔てた向こう側に集められていました。なんで日本という国は、日本を糾弾し、悪し様に批判する人たちを優遇するのか…。

 

 で、話は飛びますが、この慰安婦問題で、火のないところで火をつけた高木健一弁護士の親しい友人である民主党の仙谷由人政調会長代行についてであります。

 

 たまたま、ある野党議員と雑談をしていたところ、彼は「仙谷氏は財界の評価が高いんだよね。ある意味自民党的で、『人たらし』なところがあるようだ」という話をふってきました。

 

 どういうことかというと、財界関係者が民主党議員に陳情なり要請なりをしても、おおむね実現しないのだそうです。それは決して、議員側が要請をはねつけるからではなく、むしろ「分かった」と返事はよいのだけど、実際は何も進まないと。

 

 野党議員の解説によると、「役人を使うのだって命令するだけではダメだ。ちゃんと動かすためのツボを押さないと。その点、民主党の連中は『オレは◯◯だ』と役職をかさに着て威張るだけだが、仙谷氏はよく役人とも食事をしているし、その使い方を分かっているんだろう」とのことでした。

 

 そりゃ、いくら議員が役人の前でふんぞり返っても、役人側が「はい、はい、ご無理ごもっとも」と言っておいてサボタージュすればまあ、実態として何も動きませんね。民主党議員は、役人とその組織を回転させることが苦手なようです。一方、確かに役人で仙谷氏のことを悪くいう人はあまりいません。政治家にはたくさんいるし、私も随分言ってきましたが。

 

 もっとも、仙谷氏程度の役人操縦術を持つ人は、いわゆる族議員をはじめ自民党側には珍しくないはずですが、財界関係者は「民主党には仙谷氏しかできる人がいない」と言うそうです。うまく「口利き」ができる人が仙谷氏だけ、ということでしょうか。

 

 そんな話を聞きながら思い出したのはかつて、後輩記者が仙谷氏の地元、徳島県の土建業者を取材して聞いてきた言葉です。野党議員であるにもかかわらず、仙谷氏に仕事上の要請をすると、しっかり役所に話を通してくれて助かったという内容でした。

 

 まあ、この野党議員は財界関係者があんまり仙谷氏を持ち上げるので、「慰安婦問題を大きくしたのは仙谷氏の一派ですよ」と釘を刺しておいたそうです。河野談話の唯一の根拠となった韓国での元慰安婦への聞き取り調査に、オブザーバーとして加わったのが、仙谷氏と同じ弁護士事務所にいた福島瑞穂・現社民党党首ですしね。

 

 なんだかとりとめのないエントリになりました。締まりのない、愚かな日々を送っています。

 

 今朝の東京新聞の1面コラム「筆洗」では、大修館書店が全国の中高生から募集した「国語辞典に載せたい言葉」(応募総数8万4090語)から、民主党政権にかかわるものが抜粋して紹介されていました。それがなかなか面白かったので、大修館書店のホーム・ページで確認したところ、以下のような新語が掲載されていました。

 

 一般にあまり政治に関心は高くないとされる中高生ですが、見ている人はちゃんと見ているようです。というか、素直な目で見ればこれが誰にでもすぐに分かる実態だという気もしますね。(ゴチックは私がつけました)

 

 おざわる【小沢る】

   裏で牛耳る。「政界を小沢る」

   子分をたくさんもつ。

   子分を見捨てて雲隠れする

 

はとる【鳩る】

   無責任なことを言う。「あの人は、鳩る人だよ」

   話すたびに内容が変わる。

   悪いと思わずにウソをつく

 

 かんる【菅る】

   (政治家や大企業の社長などが)いつまでも同じ地位に居座ろうとする。「総理大臣が菅る」

   何もせずにダラダラしている

   無意味に粘る。

 

かいえだる【海江田る】

   上司の発言に大きく振り回される。「私の友達が部長の発言のせいで海江田ったらしいよ」

   すぐに泣く。

 

はとのたべのこし【鳩の食べ残し】

 中途半端に終わられてしまった状態。「鳩の食べ残しをどうするかでもめる」

 

 レンホートーク

 相手の欠点や弱点を厳しく指摘すること。反論する時間を与えないこと。

 

 ……この中で、のだる【野田る】については、「泥臭く頑張る」「上手にスピーチする」などと肯定的にみる作品が紹介されていましたが、おそらくこの作品の応募時点と今では国民の見方も違うことでしょう。

 

 公務員給与削減も国会議員定数削減もやらず、問責決議も無視してマニフェストもほとんど不履行のまま、ただ国民にだけ負担を強いることに「不退転の決意」で突き進む野田佳彦首相の姿は、「虚仮の一念」というよりも、何かとてつもない勘違いにとらわれて周囲が見えなくなっているようにも映ります。

 

 また、内閣支持率も急落し、内政も外政も就任3カ月で早くも行き詰まりつつあるように見える政権運営についても、野田氏はさして気にとめている様子が見られません。本当なら、状況打開のためにあれこれ手を打ったり、あちこちにつてをたどって電話をかけて根回しや要請をしたりするものですが、そういう話はほとんど伝わってきません。

 

 前任者の菅直人前首相の場合は、情勢がどんなに悪くなっても、とにかく転がり回って逃げ続けていれば、いつか新たな展開が生まれてどうにかなるものだと考えていたフシがあります。実際、政権が「詰み」といわれた今年3月に悪夢の東日本大震災が発生し、この人はその国家国民の不幸を最大限利用して延命を図り、ある程度成功しましたね。

 

 ところが野田氏の場合、菅氏のように新局面の訪れを待っているというより、実は何も考えていないのではないかと疑えてきました。この人がぶらさがりインタビューに応じず、記者会見も最低限の質疑で打ち切るのも、もともと話すべき内容を持たないからではないかと。あるいはそうではないのかもしれませんが、私には野田氏は開き直った危機感なき自信過剰者に見えるのです。

 

 まあ、実際のところ何が正しいかは、きっと1年後の大修館の新語募集で、のだる【野田る】がどんな解釈・説明になっているかで分かることでしょう。あるいは、そのときにはもうこんな言葉は登場しないかもしれませんが。

 

 

 補正予算が成立した以外、これといった成果もなく臨時国会が閉じ、寒風吹きすさぶ野田内閣もいよいよ「じり貧」の様相を濃くしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私はもともと政局予想のたぐいが苦手ですが、来年、再来年の政治情勢がどうなっていくかは、これは誰にも読めないのではないかというぐらい、状況は混沌としている気がします。

 

 さて、9月に野田政権が発足した際、野田佳彦首相は「党内融和が第1」とばかりに幹事長に日教組のドン、輿石東参院議員会長を起用し、閣僚に今まで危なくて誰も起用しなかった山岡賢次国家公安委員長や、自他ともに認める安全保障の素人である一川保夫防衛相の「小沢銘柄」議員を抜擢しました。

 

 このときは、前任者である菅直人前首相の小沢一郎民主党元代表との低レベルな諍い(菅氏いわく犬のケンカ)に飽き飽きした国民も党所属議員も少しほっとし、野田氏の人事をベタ誉めしていましたね。

 

 私はとてもそんな気にはなれず、こんなおためごかし、その場しのぎのごまかしが通用するわけがないと思い、野田氏が輿石氏を起用した時点で「野田氏は男を下げた」と産経紙面に書いたのですが、そのころは社内からも「阿比留はああ言うが、これは上手い人事だ」などという声が聞こえてきました。

 

 まあ、党内融和の象徴として登用した小沢銘柄議員が二人とも問責決議を受けたわけで、結果は言うまでもありません。それ見たことかと、実は今朝まで、どこか勝ち誇りたいような気分があったわけなのですが……。

 

 今朝方、自分が見た夢のあまりのレベルの低さに、やはり私は人様のことをどうこう言えた義理ではないなと、思い知らされました。私はもともと眠りが浅く、夜中にしょっちゅう目が覚める方なので、いつもくだらない夢を見るのですが、今朝のは極めつけでした。

 

 具体的な個人名を出すのは差し障りがあるし、相手にも悪いので、仮に「アレ」と呼びますが、アレが夢に出てきたのです。その時点でこの夢が悪夢であることは確定するわけですが、そこでとった自分自身の振るまいの下劣さに、これが私の潜在意識かと嫌気がさしました。

 

 覚えている範囲でいうと、私は夢の中でも居酒屋で飲んでいました。で、トイレに立った際か何かに、奥の座敷席でアレが、元番の記者たちと飲んでいるのを見つけたのです。で、さりげなく近寄ってどんな内容を話しているかに耳をそばだてると、アレは顔を赤くしてあの粘着的な耳障りな声で「慰安婦なんかとにかく謝罪しておけばいいんだ」だとか、相変わらずいい加減なことをわめいていました。

 

 「このバカが!」とかーっときた私は、アレの横をたまたま通りかかったふりをして耳元近くで「バ・カ・ン」とアレにだけ聞こえるようにささやいたのでした。で、酔ったアレが当然、怒ってつかみかかってくるのに任せ、むしろ胸ぐらをつかまれながら「殴りたければ殴れば」と挑発して積極的に暴力を誘おうとしたのです。心の中で卑劣にも「これでこいつも完全失脚だ」などとつぶやきつつ。

 

 冷や汗をかいて飛び起きた私は、なんと恥ずかしい夢を見たことかと自己嫌悪に陥り、深く反省しました。まるで小学生レベルの夢であり、しかもまるで私自身がアレであるかのような卑怯で、しかもあてにならない皮算用をしているのに気づいたからです。自分自身がこんな程度では、もう……。

 

 ふだん、あまり政治家の夢は見ないし、以前、K泉氏が出てきたときには皇室典範改正問題についてまじめに議論・談判していたのに、まさかアレの登場とは。しかもこっちまで明らかに同じレベルまで落ちているし。朝から「生まれてすみません」という心境に陥りました。

 

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